『ストレンジャー・ザン・バンパイア』(1989年)
この作品はダニエル・タプリッツ監督、マリアム・ダボ、ベン・クロス主演のバンパイア・コメディです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品は途中を見て面白かったので改めて見ました。
1989年 TVムービーでアメリカ作品→IMDbでは1990年となっています。
原題◆Nightlife
プロット 1880年代のバンパイアが甦りそれに一目ボレする話のようです
パーフェクTV312 CSN1ムービーチャンネルにて。画質はそんなによくはない。
音楽ダナ・カプロフ◆これとは別にルイ・アームストロングの歌(だと思う)を上手く使ってました。
キャスティング
ベン・クロス→主人公の医者
マリアム・ダボ→バンパイアのアンジェリク
キース・スザラバヤカ?(読みに自信がない)→バンパイアの親玉
カミリ・サビオラ→アンジェリクのメイド
ジェシー・コーチ→主人公の同僚
グレン・シャディクス→バンパイアの親玉の手下
オリバー・クラーク→バンパイアの親玉の手下
ダニエル・タプリッツ監督の演出はよいと思います。
これはTVムービーのようです。前タイトルで脚本がTelplayとなっててわかりました。ベン・クロスやマリアム・ダボが出てるので劇場公開作品だと思い込んでいました。道理でいくら映画の資料を漁っても載ってないわけでした。
この邦題『ストレンジャー・ザン・バンパイア』は当時流行っていた作品のもじりとなっててやる気が全く感じられません。こまったものです。
始まってすぐにギャグをかましてくれます。
マリアム・ダボ扮するバンパイアを墓場から発掘した中年の男がいうセリフがいい「うちの女房よりイキがいい」だって。これは最高です。他にもこの手のセリフが多くていいのです。
交差点を渡ろうとするアンジェリクのアップのやり方はいい。クルマが横切るとこで切ってポンポンとよります。
100年後の生活のカルチャーショックのセンスはよい。この辺でこの監督の腕前はよいと分かります。
主観ショットの使い方も上手い。
アンジェリクのメイドはよいコメディリリーフになってます。
デートのシーンはいいです。ヒロインが似てるのもので『キャット・ピープル』1982年版(82年)のデートのシーンを思い出した。
主人公の医者を足止めさせるため気を失ったまま乗せたままクルマが同じところをぐるぐる回るシーンが何となく印象に残ります。
クルマを地面にロープでつないでアクセルペダルに重しを載せてハンドルを切りっ放しにして固定しているだけです。真似したくなります。
ベン・クロスと代表作といったら『炎のランナー』(81年)なんでしょう。実は見てないんですが。
で、ベン・クロスの医者はアンジェリクに一目ボレして君はバンパイアではないんだと色々と理由を付けています。惚れた弱みで何でもいいからプラスに判断してこじつけてるのがいいです。
そんな感じで君はバンパイアではなく血液の病気なんだと治療にはげむ話しとなっています。
アンジェリクは要するにバンパイアだから嫌っていたのではなくてキース・スザラバヤカ扮するバンパイアの親玉が嫌いだっただけのようでした。これもいい。
そんなわけでこれはなかなか御機嫌なロマンティックコメディでいい作品でした。
ダニエル・タプリッツ監督監督の作品は全部見ています。とはいっても4作品しかないけど。
神懸かり的ロマンティック・コメディの『コマンドメンツ』(97年)
黒人キャストな『恋のトリセツ 〜別れ編〜』(2004年)
の感想があります。少し風変わりなロマンティック・コメディばかりです。
『ブラック・マジック』(92年)は見たけどまだ感想を投稿していません。
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