『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』(2002年)
この作品はマイケル・ライマー監督、スチュアート・タウンゼント主演のヴァンパイア・アクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2002年 マテリアル・プロ/NPVエンタテインメント/ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズ/ワーナー アメリカ=オーストラリア作品
ランニング・タイム◆103分
原題◆Queen of the Damned
プロット◆ロックでヴァンパイア達を呼び出す話しのようです。
音楽◆リチャード・ギブス/ジョナサン・デイビス
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
スチュアート・タウンゼント→ヴァンパイアのレスタト
ビンセント・ペレス→ヴァンパイアのマリウス
マーキュリート・モロー→ヒロインのジェシー
レナ・オリン→ジェシーの伯母でヴァンパイア
アリーヤ→ヴァンパイアのアカーシャ女王
ポール・マッギャン→研究所のデイビッド
チリエル・モラ→マネージャーのロジャー
この作品は少し見て面白かったので見ました。
マイケル・ライマー監督の演出はよいと思います。
無難にまとめているようです。
最初はアメリカのニューオリンズが舞台のようです。
100年の眠りから目を覚ましたヴァンパイアのレスタトはロックがお気に入りとなります。演じるスチュアート・タウンゼントはヴァンパイアらしくていい男でこれはよいキャスティングです。実生活ではシャーリーズ・セロンの恋人なだけなことはあります。
最初はこのヴァンパイアのレスタトのナレーションで話しは進行しています。この設定は途中からはうやむやになっているようです。
ヴァンパイアのレスタトとロックバンドをスカウトしてデビューとなり英国ロンドンで記者会見となります。記者の質問に結構まじめに答えているヴァンパイアのレスタト。まじめなのかギャグなのかよくわからん進行になっています。
レスタトはグルーピーの女の血を吸っています。グルーピーは2人セットになっていてマネージャーに調達させています。
ここでレスタトは壁から天井を這ってグルーピーをびっくりさせます。これを見ると『恋愛純決勝戦』(1951年)で有名な壁や天井で踊るフレッド・アステアのようですと書きたくなります。
で、ヒロインのジェシーは子供の頃の夢を見ています。
仕事はタラマスカという超常現象研究所に勤めています。ジェシーはレスタトの日記を読みます。ここから何故レスタトがヴァンパイアになったのか回想で描写されます。
レスタトの親ヴァンパイアがマリウスとのことです。
ヴァンパイアにしたレスタトにレクチャーするマリウス。バイオリンが得意なレスタト、等々と普通の回想シーンなのですが妙に面白かったりします。不思議です。
レスタトが城でバイオリンを弾いていたとこ秘密の通路を発見して地下に降ります。
そこにはアカーシャ女王の像があります。像から血を吸って気持ちよくなるレスタト。マリウスに怒られますがそんなことを知ったことではない感じのレスタト。その後長い眠りについたようです。これで回想は終わり。
ヴァンパイアがいる店に行くジェシー。赤毛のヒロインです。
ヒロインは雑魚のヴァンパイア連中に襲われるがレスタトが助けられる。ここはルーティンな話しの展開となっています。悪くはないです。
で、甦ったアカーシャ女王で登場して店で一暴れとなります。
ここは見どころの1つとなっています。演じるアリーヤは俳優としては素人の人ですが結構上手く演出しています。上手いじゃん。
◆アリーヤは飛行機事故で死亡して、この作品が遺作だそうです。
デスバレーでのレスタト・バンドのコンサートとなります。
ところで研究所のデイビッドとマリウスは知り合いのようです。これ伏線なのかい?
コンサート場にはヴァンパイアも多数来ています。
コンサートが盛り上がっている最中にヴァンパイア連中が舞台に乱入してアクションとなります。レスタトの助っ人にマリウスが駆け付けています。
派手にアクションとなっていたとこにアカーシャ女王が登場してレスタトを拉致して消えます。2人が一体となって空に昇天して消えるのはトビー・フーパー監督の『スペースバンパイア』(1985年)のようで面白い。
モリーベ砂漠の生家ではジェシーが昔のように目を覚まします。
ここにはヴァンパイア有志が参加してアカーシャ女王を倒そうとしています。で、アカーシャ女王がレスタトを連れて来てアクションとなります。このアクションシーンもそれなりに見せてくれます。
エピローグは研究所にて。
ヴァンパイアはなったジェシーはレスタトと一緒に去ります。
マリウスはデイビッドに挨拶にいくようです。オチがついてます。
そんなわけで悪くない出来の普通のヴァンパイア・アクションなよい作品でした。
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