『ふしぎの国のアリス』(1951年)
この作品はディズニーのぶっ飛びのファンタスティック・ミュージカル・コメディです。私はルイス・キャロルの原作は読んでいません。SF作家 星新一のお気に入りということでDVDで買って見ました。
星新一は押井守監督の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84年)も高評価していました。夢を扱う何となく似てる感じの作品だから?。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1951年 ウォルト・ディズニー・プロ/RKOラジオ・ピクチャーズ アメリカ作品
プロット ふしぎの国の夢を見る話のようです。
原題◆Alice in Wounderland
DVDにて。画質はよいです。
音楽 オリバー・ウォレス
キャスト
成り行きであちこち移動するアリス→キャサリン・ビューモント
歴史の本を読む女性→ヘザー・エンジェル
時計の白ウサギ→ビル・トンプソン
小さなドアのノブ男→ジョセフ・カーンズ
ドードー→ビル・トンプソン
双子のディー→J・パット・オマリー
双子のダム→J・パット・オマリー
カキを食うセイウチ→J・パット・オマリー
セイウチの相棒の大工→J・パット・オマリー
意地悪なバラ→ドリス・ロイド
パイプをふかすイモムシ→リチャード・ヘイデン
卵が大事な鳥→クィーニー・レオナード
ドラエモンではないチェシャ猫→スタンリー・ホロウェイ
イカレ帽子屋→エド・ウィン
帽子屋の相棒 三月ウサギ→ジェリー・コロンナ
ハートの女王→ベルナ・フェルトン
クライド・ジェロミニ/ハミルトン・ラスケ/ウィルフレッド・ジャクソン監督の演出はよいと思います。
ぶっ飛んだ話にミュージカルとよい作品でした。ミュージカルにしては本編が退屈ではないのがいいところです。
「歌も歌えます」とこの作品でも言ってた。いい慣用句です。
クレジットにレイアウトとあります。なるほど押井守監督はこのことを言っているのか。元からある用語なようです。
タイトルです。
プロローグ。野原にて。
歴史のお勉強は苦手で挿絵のない本は退屈なアリス。
猫のダイナを相手にアリスの歌が入ります。
時計の白ウサギを追ってアリス。
穴に落ちてしまいアリスはゆらゆらと落ちていきます。
降りたとこで時計の白ウサギを追うアリス。
小さなドアのノブ男と遭遇するアリス。
ここは通れないからとアリスは小さくなったり大きくなったりします。
大きなアリスは泣いて涙の海となります。
涙の海から、海を行くドードーと遭遇するアリス。
ドードーの歌が入ります。
時計の白うさぎを追って海から森へ移動して双子と遭遇するアリス。
話し好きの双子から気の毒なカキ達の話しを聞きます。
カキを食おうとするののがセイウチと大工のコンビというのも物凄い組み合わせです。まるで関連性がない。セイウチはプロゴルファーにそっくりな人がいたのを思い出す。クレイグ・スタドラーだっけ?連れてるキャディは大工なのかも。
歌が入ります。Rの付く月は・・・
時計の白うさぎの家に行くアリス。
メアリー・アンとは何のことを言っているでしょう。何だかわからん。
ウサギに手袋を取りに行かされて巨大化するアリス。また登場の通り掛かりのドードーが何とかしようと、はしごを持ったトカゲに煙突から侵入させます。これは失敗に終る。
ところでトカゲの尻尾を引っ張ったら切れてしまうのではと心配しました。
それにしても何をそんなに急いでいるのかわからない時計の白ウサギです。それでもは急いでいる最中に頼まれると思わず聞いてしまうキャラクターはいいです。
アリスは小さくなって花畑へと向かいます。
小さいアリスは花達の歌の後でにいびられて追っ払われます。
ラはlaなのですか。日本人はlとrの発音が区別出来ない?発音も出来ない。
森でパイプをふかすイモムシと遭遇する小さいアリス。
なんだかんだとあってキノコを食べて巨大化するアリスです。
結局このイモムシは面白い話しもしないし消えてしまいます。何しに出てきたんだ?
巨大化したアリスは卵が大事な鳥に絡まれます。
そんなこんなでようやくちょうどいい背丈となるアリス。
森でチェシャ猫と遭遇するアリス。
チェシャ猫に道を聞きます。もちろんまともに答えてくれません。見た目は何となくドラエモンのような感じですが全然役に立ってくれません。
そんなわけで全く話しがかみ合いません。
イカレ帽子屋の家に行くアリス。
三月ウサギもいます。この生まれなかった日を祝うティーバーティのシーンのスピード感はかなりなものです。
生まれなかった日=UnBirthdayとなっています。
歌が入ります。
話しの流れで時間のことでまた時計の白うさぎが登場します。大事な懐中時計を破壊されてしまいま。破壊されるとこで一瞬モノクロになるシーンがあります。
時計の白うさぎを追ってこの場を去るアリス。
森で迷うアリス。タルジーの森。
泣きべそをかいて歌となります。
またチェシャ猫が登場。
ここが近道だとハートの女王様の領地へのドアを開けてくれます。親切でやってはないのは確かなようです。
ハートの女王様の領地を行くアリス。
白いバラを赤く塗る兵士3人と会います。
歌が入ります。この歌は素敵です。
ハートの女王様が登場。
カードの兵隊の行進するシーンが素晴らしい描写です。
何故か時計の白うさぎも登場。忙しい人です。だから時計が必要なのか。
そんなこんなでハートの女王様との接待クロッケーをやることになるアリス。命がかかっている接待クロッケーです。
Majestyとは陛下という意味らしい。私も乗っているヤマハの250ccスクーター グランド マジェスティの名だけではないようです。
ハートの女王様との接待クロッケーに必死のアリスですが、いなくてもいいチェシャ猫がまた登場します。そのチェシャ猫のいたずらが原因でアリスは裁判にかけられます。
裁判です。
被告アリスとなります。
凄い展開でまたティーパーティになったりします。
ここでも大きくなったり普通の背丈になるアリス。
またチェシャ猫が余計なことを言ったりして追われることになるアリス。
逃げるアリス。
何となく元に戻りつつあるようなアリスです。
唐突に眠りから覚めるアリス。
夢オチなのですね。そりゃそうです。
エンドとなります。
アリスはTVアナウンサーの渡辺真理に似てたりします。TVというふしぎの国を渡り歩くふしぎちゃんの渡辺真理アナ。イメージ的には合っています。
ハートの女王はテニス・プレーヤーのリンゼー・ダペンボートに似ています。性格はまるで逆だと思う。リンゼー・ダペンボートは顔は怖いけど性格はよく立派な未来のWTAの役員候補だと思います。
そんなわけで元祖ぶっ飛びのよい作品でした。歌が実にいいです。実際に見れば名高い作品だとよくわかります。私がディズニーで好きな唯一の作品だったりします。
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