『ウエストワールド』(1973年)
この作品はマイケル・クライトン原作脚本監督、リチャード・ベンジャミン、ジェームズ・ブローリン、ユル・ブリンナー主演のSFサスペンスドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1973年 MGM アメリカ作品
ランニング・タイム◆89分
原題◆Westworld
プロット◆遊び先のロボットが故障して悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆フレッド・カーリン
キャスト
リチャード・ベンジャミン→ヒゲの客マーティン
ジェームズ・ブローリン→リピーターの客ブレイン
ユル・ブリンナー→西部のガンマン406号
ディック・パン・パッテン→西部の客
テリー・ウィルソン→西部の保安官
マージェル・バレット→西部のミス・キャリー
リンダ・ゲイン・スコット→西部の娼婦アーレット
ノーマン・バートールド→中世の客
ビクトリア・ショウ→中世の女王
マイケル・T・ミクラー→中世の黒騎士
アンネ・ランドール→中世の召使いダフネ
ジュリー・マーカス→中世の牢獄の女
マイケル・クライトン監督の演出はまあまあだと思います。
原作と脚本から監督も担当しています。
一発アイデアの話しだけで全体的にはそんなに面白くはないです。
プロダクションデザインについて。
1970年代当時のそれなりの未来となっていて今となっては古くさくなっています。これは案外と致命的なような。ホントによい作品なら古くさくはならない筈です。
女優さんは知らない人ばかりでした。
若い時の無名で後のスター女優さんが出ているかと思ったがホントに無名な人ばかりでした。これはかなりマイナスとなります。
ワーナー発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声は Dolby Digital 2.0ch
Warner Home Video
メニュー画面
tunnerのタイトル。これがVHS画質で安っぽい。
Metro-Goldwyn-Mayer (MGM)
タイトル
プロローグ。
ここがスタンダードサイズで黒枠です。マジ?
前説のお客へのインタビューが入ります。
デロス、未来の休暇を今楽しもう・・・
デロス社のレジャーランドの紹介で訪れた客のインタビューがあります。
3つのワールド、古代ローマ、中世13世紀のヨーロッパ、ウエスタン1880年代とそろっていて楽しめました。となっています。
Metro-Goldwyn-Mayer (MGM) (presents)
Yul Brynner ... The Gunslinger
Richard Benjamin ... Peter Martin
in
Westworld
James Brolin ... John Blane
スタッフの紹介になるがすぐに終わる。
タイトルが始まったら画面サイズはワイド。上下に黒味ありになってます。
未来風の旅客機にて。
着陸は垂直降下しています。そのまま出入り口につながる。
音楽と効果音は一応ステレオになってます。
2人の男がレジャーランドにやって来ます。
ジョン・ブレイン、ピーター・マーティン、主人公の名前です。
2人は西部の世界ウエストワールドへと行きます。
西部のコスプレをして駅馬車で町に到着となります。
ジェームズ・ブローリン扮するブレインの案内で話しは進行します。
酒場でユル・ブリンナー扮する黒ずくめの西部のガンマン406号が登場して絡んでリチャード・ベンジャミン扮するマーティンに撃ち殺され、これがウエストワールドだとなっています。
ユル・ブリンナーはロボット風の演技となっています。他の作品とあまり変わらなかったりして。
ウエストワールドのリボルバーは安全装置が付いてて熱反応がある人間だと発射しないようになっているとのことです。熱反応だけとは頼りないような気がしますが。
夜中になるとデロス社のスタッフがやって来て後片づけをやってロボットを回収して修理をやっています。
修理中のロボットはあまり質感がなくてスカスカで中身が詰まっている感じがしません。これはマイナスポイントです。
コントロールルームにて。
ロボットの故障が増加していると伏線を張っています。故障が少ないはずの中央ユニットの故障も多いとのことです。原因は不明。
コンピュータは大型リールの磁気テープを使っています。1970年代当時でも古過ぎると思えてしまいます。実際はこれでよかったのかな。
朝になってガンマン406号は2人のいるホテルにお礼参りにやって来ますがマーティンにやられて返り討ちとなります。
この件で何故か捕まるマーティン。牢屋に入れられます。
で、ブレインの手引きで脱獄するマーティンは2人で町の外に出ます。
町の外でガラガラヘビに咬まれるブレイン。
これはおかしいとデロス社のスタッフがヘビを回収して調べます。結局原因不明となっています。
西部の酒場では名物の乱闘となります。かなり間延びしてグダグダです。
中世の客のオッサンがメイドのダフネに手を出すが断られる。
スタッフはこれは大変となってます。客の誘いを断るはずがないからです。
そんな感じで女性アンドロイドは全員セックス出来るセクサロイドらしい。
本格的に異変が起きてロボット達が狂い始めます。
中世では客が黒騎士ロボットに殺されます。
デロス社のコントロールルームで主電源を切りますがロボット達は予備電源で動いて手遅れとなります。
西部ではまたユル・ブリンナーのガンマン406号が登場して今度はオレに撃たせろとブレインがお気楽に挑んだら逆に撃たれて死に至ります。
デロス社のコントロールルームは酸欠状態となっています。
故障してからのロボットは作動音を大げさに付ければもっとよかったような。
何だか作動音とも効果音とも音楽ともつかない音が時々入っているだけです。首尾一貫していません。
ユル・ブリンナーのガンマン406号の主観ショットはブロック化されて熱反応で判断しているようです。
必死で逃げるマーティン、追うガンマン406号。
町の外でマーティンは修理班の男に会ってガンマン406号の弱点を聞きます。顔に酸をかければ効果があるかもということです。
区画をまたいで逃げるマーティンは古代ローマワールドに入ります。
ここで通風口のようなとこから地下に入ります。コントロールルームにたどり着くがドアを開かず内部は全滅状態となっています。
修理作業ルームに入ります。ここで塩酸と硫酸を見つけます。
マーティンは修理待ちのロボットの振りをして待ち伏せてガンマン406号の顔に酸をかけることに成功します。熱反応はどうしたと突っ込みを入れたくなりますがまあいいでしょう。
中世ヨーロッパワールドに入るマーティン。
ガンマン406号はまだ追ってきます。松明に紛れて音をたてずに引きつけて松明で火をつけるマーティン。
ここのガンマン406号が燃え上がるスタントは素晴らしい。
牢で鎖で拘束されている女を助けるマーティン。
ですが水を飲ませたとこで女がロボットだとわかります。このシーンは印象に残ります。
段々と無表情になっていくマーティン。これはいい。
黒焦げになってもまだ追ってくるガンマン406号がようやく停止します。
無表情で石階段にへたり込むマーティン。
デロス社の宣伝文句がオフが入ります。1日1000ドルで・・・
これでエンドとなります。
結局暴走した原因は不明のままです。オチがないじゃん。
後タイトル
featureing
Norman Bartold ... Medieval Knight
Victoria Shaw ... Medieval Queen
Linda Gaye Scott ... Arlette (as Linda Scott)
Michael T. Mikler ... Black Knight (as Michael Mikler)
Majel Barrett ... Miss Carrie
Alan Oppenheimer ... Chief Supervisor
Dick Van Patten ... Banker
Steve Franken ... Technician
Terry Wilson ... Sheriff
Anne Randall ... Servant Girl
Julie Marcus ... Girl in Dungeon
スタッフの紹介
公開当時は傑作だと思っていましたが今見るとあまりたいしたことはありません。
1発アイデアの設定とガンマン406号のユル・ブリンナーだけで持っています。
そんなわけでごく普通のSF作品でした。
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今から45年ほど前、私が小学生だった頃に今は亡き母に連れられて見に行った映画で懐かしかったです。ありがとうございます。
紹介文の最後の方の2箇所の「ブレイン」は「マーティン」の間違えですか?
ブレインさんは既に死んでるんですよね。
> 段々と無表情になっていくブレイン。これはいい。
> 黒焦げになってもまだ追ってくるガンマン406号がようやく停止します。
> 無表情で石階段にへたり込むブレイン。
投稿: とびきり | 2018.09.07 13:16
とびきりさん、間違いのご指摘のコメントありがとうございます。
何しろの最初からジェームズ・ブローリンが主演だと思い込んでいて、ジェームズ・ブローリンがマーティンだとしていたんです。
ようやく気がついて訂正したんですがまだ間違いが残っていたわけです。
そんなわけで間違いのご指摘ありがとうございます。
速攻で訂正しました。
投稿: ロイ・フェイス | 2018.09.07 21:19