『ガルシアの首』(1974年)
この作品はサム・ペキンパー監督、ウォーレン・オーツ、イセラ・ベガ主演の風変わりなアクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1974年 マーティン・バウム/ユナイト/MGM作品
原題◆Bring Me the Head of Alfredo Garcia
DVDコレクターズ・エディションにて。画質は非常によい。ドルジーデジタル5.1chで見ました。
プロット 最初はカネのために首を運ぶ話しが途中から仇討ち物になるようです。
音楽 ジェリー・フィールディング
キャスト
ウォーレン・オーツ→ピアノ弾きのベニー
イセラ・ベガ→ベニーの恋人エリータ
エミリオ・フェルナンデス→テレサの父エル・イエフェ
ギグ・ヤング→エル・イエフェの手下クィル
ロバート・ウェッバー→エル・イエフェの手下サペンスリー
ヘルムート・ダンティン→黒メガネのマックスだと思う。
ジャニン・マルドナード→若い妊婦テレサ
サム・ペキンパー監督の演出はよいと思います。
この作品は愚痴の多いキャラが特徴のようです。
シーンのつなぎ目にセリフがかぶさる手法が使われています。
アクションは少なめです。
タイトルです。
泳ぐ鳥達。池の辺にいた若い妊婦テレサは父から呼ばれます。
エミリオ・フェルナンデス扮するテレサの父エル・イエフェ。
→『ワイルドバンチ』(69年)のマパッチ将軍です。
子供の父はと娘に詰問となります。言わないので今度は拷問にかけます。
腕が折れたか肩が外れたとこで白状する若い妊婦テレサ。
父の名前はアルフレッド・ガルシアとわかります。
捜せと命令を出すエル・イエフェ。
手下にギグ・ヤングがいます。
100万ドルの賞金が出ます。クルマに旅客機のカットバックしています。
移動先のホテルです。カミノ・ホテル。
チェックインするエル・イエフェの手下達。
酒場巡りとなります。捜査活動のモンタージュとなってます。
捜査しているはギグ・ヤングとロバート・ウェッバーのコンビです。渋いキャストです。眉がつり上がっている方がギグ・ヤングです。
しかもこのコンビはホモ達です。
酒場です。
ウォーレン・オーツ扮するピアノ弾きのベニーが登場。
ギグ・ヤングとロバート・ウェッバーのコンビがやって来ます。
ロバート・ウェッバー扮するグレイのジャケットのサペンスリーが寄った来た女を張り倒します。
捜してる男の首だけでいいとギグ・ヤング扮するクィル。生死を問わずではなく死んでる方がいいようです。
あるホテルにて。
歌うイセラ・ベガ扮するエリータが登場。アルフレッド・ガルシアの女エリータでもあるらしい。
エリータを連れ出すベニー。
話し込みます。アルフレッド・ガルシアと3日いたとエリータ。
カミノ・ホテルヘ交渉に行くベニー。
男が4人。他に手下達。
ギグ・ヤングとロバート・ウェッバーのコンビ。
黒メガネの男。ハゲでヒゲの男。
ポラロイドで写真を撮られるベニー。
情報は1000ドル。首の話が出ます。前金で200ドルもらうベニー。
4日の期限がつきます。
でかい包丁を買うベニー。
マチェット?ブッチャーナイフ?これで首を切るつもりのようです。
アパートにて。ベッドでエリータと一緒のベニー。
1回やった後で、痴話ゲンカから墓場へピクニックの話しになります。
2人で出かけます。
アパートを出たとこで見張りがいます。
ベニーの赤いオープンカー。多分キャデラックでしょう。ボロボロで排気ガスがひどい。ドライブ中に歌う2人。
で、ドライブ中にガバメントを撃つベニー。何だかよくわからん描写です。
緑のワゴンが尾行しています。
ラテン系の男2人。片方の名はチャロ。運転している方です。
バスを追い越してスローモーションの緑のワゴン。あまり意味がないような。
キャデラックを止めて食事の2人。ピクニックです。
旅行の話しのベニー。グラナファトの話しのエリータ。
とりとめのない会話です。
ここを緑のワゴンが通り過ぎます。尾行描写がしつこい。
墓荒らしには反対のエリータを説得するベニー。
結婚しようと言ってます。これは殺し文句です。
移動中にキャデラックはパンクします。
野宿しようとエリータ。
尾行の緑のワゴン。しつこい描写。
ベニーとエリータが野宿中にバイク乗りの2人がやって来ます。
で、絡まれます。バイクが出てくるとこればっかり。
ギターの弾いて歌うエリータ。
バイカーの1人を演じるクリス・クリストファーソンがエリータを連れて行きます。
もう1人はベニーを見張りながらギターを弾いて歌います。
そんなこんなでバイカー2人を撃ち殺すベニー。
この場を逃げます。
まだキャデラックで移動中の2人。
口論となります。この墓荒らしの件には反対のエリータです。
ホテルに泊まるベニーとエリート。
受付で一悶着あります。
室内でガバメントの点検のベニー。これが妙に印象に残る。
座ってシャワーのエリータ。
結構ロマンティックな演出になっています。
キャデラックで移動中の2人。
道に迷ったとエリータ。家具屋に聞くエリータです。
これは墓場に行きたくないので知らないふりをしていただけのようでした。
DVDコレクターズ・エディションは、この辺で2層切り替えがあります。
墓場近くに着きます。
アルフレッド・ガルシアの墓を確認します。
近くの宿に入ります。
この老主人は『ワイルドバンチ』の村のリーダーだったようです。
宿に泊まる2人。部屋でまだ説得となるベニー。まだ話しはついていないのかい。
で、墓を掘りに出かけます。
アルフレッド・ガルシアの墓です。
ベニーは掘ります。エリータは見ています。
棺桶を開けます。死体の首を切り取ろうとします。
で、いきなりスコップで殴られるベニー。溶暗となります。
その場に埋められていたベニー。
意識を取り戻して出てきます。
エリータも一緒に埋められていました。すでに死に至っています。
アルフレッド・ガルシアの首はない。
墓場を出るベニー。
男3人が通りがかる。ガバメントを突きつけて質問のベニー。
キャデラックで移動中のベニー。
首を強奪した緑のワゴンはパンクのタイヤ交換中でベニーは追いつきます。
スローモーションとカットバックで撃ち合います。いきなり凄腕になってるベニーは2人を片づけます。麻袋に入ってる首を回収します。
キャデラックで移動中のベニー。
首に話しかけています。その首にハエがたかっています。
今度は青いセダンが尾行しています。墓場にあったクルマです。
途中の町に入るベニー。
店で食事をとります。
クルマの窓拭きの子供。首にたかるハエに気がつきます。
首を冷す氷をもらうベニー。
青いクルマが追いつきます。
キャデラックで移動中のベニー。
エリータの歌が聞こえます。
待ち伏せをされます。どうやら青いセダンはアルフレッド・ガルシアの身内の連中が乗っているらしい。首を返せとなります。
バスが通りがかります。通過します。何も起こらない。
黄色のワゴンが通りがかり止まります。今度は違います。
ベニーに道を聞く振りをする例のコンビ。
グレイのコートがギグ・ヤング。コートの中にはトンプソンのサブマシンガンを隠しています。
紺のジャケットがロバート・ウェッバーでハンドガン。
で、撃ち合いとなります。ガルシアの身内の連中をあらかた片づけますがグレイのコートがギグ・ヤングが撃たれます。
サブマシンガンを撃つタイミングが『ゲッタウェイ』(72年)と同じだったりします。
ガルシアの身内の連中は片づきますがベニーに撃たれる紺のジャケットがロバート・ウェッバー。
ギグ・ヤングをジョニーと呼んでいます。このコンビはホモ達なので相棒が撃たれたら恋人のことが心配で撃ち合いどころではなくなって隙だらけとなってしまいベニーに撃たれてしまいます。
黄色のワゴンに乗り換えて移動するベニー。街に戻ります。
アパートに帰りドライアイスで首を冷やします。
ガバメントの弾を込めるベニー。
カミノ・ホテルにて。
首を持参するベニー。
ズボンをはいていない黒メガネの男。ハゲでヒゲの男もいます。
交渉となります。1000ドルの賞金を払うとのこと。
カゴの話しからピクニックの話しとなって撃ち合いとなります。
ここも何とか乗り切って部屋を出るベニー。
旅客機で移動のベニー。
レンタカーの緑のニッサン・ブルーバード510で移動のベニー。
依頼主エル・イエフェの屋敷に入ります。
赤ん坊が生まれたのでお祝いモードになっています。
依頼主エル・イエフェと会うベニー。
ガルシアの首を渡します。報酬の100万ドルのトランクの受け取りは拒否のベニー。
16人死んだとベニー。撃ち合いとなります。ここも乗り切るベニー。
娘が「撃って」と言うので主人を撃つベニー。
娘に出口を手引きされます。
ガルシアの形見のロケットを娘に渡すベニー。
ニッサン・ブルーバード510で屋敷を出るベニー。
門を突破したとこで撃ちまくられます。
銃口のクローズアップショット。
エンドとなります。これはまた唐突なエンドでした。
そんなわけでいきあたりばったり進行ですがロマンティックなアクションのよい作品でした。これはだいぶひいき目な評価でもあります。お勧めは出来ないな。
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