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2006.04.16

『ゴースト・ハンターズ』(1986年)

この作品はジョン・カーペンター監督、カート・ラッセル主演の魔界物B級アクションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1986年 20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆100分
原題◆Big Trouble in Little China
プロット◆恋人とトラックを取り返しに行く話のようです。
音楽◆ジョン・カーペンター/アラン・ハワース
◆BS11衛星第2にて。画質はよいです。
◆20世紀フォックス発売のDVDにて。画質はよいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイドで上下黒味あり。

キャスト
カート・ラッセル→トラック運転手ジャック・バートン
デニス・ダン→ジャックの友人ワン・チー
キム・キャトラル→弁護士のグレイシー・ロウ
スージー・パイ→デニス・ダンの恋人ミャオ・イェン
ビクター・ウォン→バス運転手兼魔術師のエッグ・シェン
ジェームズ・ホン→齢2000歳の魔人のロー・パン
カーター・ウォン→嵐の怪人3人組のサンダー カンフー専門
ピーター・ウォング→嵐の怪人3人組レイン チャンバラ専門
ジェームズ・パックス→嵐の怪人3人組ライトニング 電撃専門
ケイト・バートン→バークリー新聞の記者マーゴ
ドナルド・リー→給仕長のエディ・リー
Min Luong→空港のタラ

ジョン・カーペンター監督の演出はよいと思います。
妙に上手い話運びと思いきり馬鹿らしいディテールの落差がいいです。
アジア人が大量に出演してます。差別してるようには見えないのがいいです。
一応ビクター・ウォンの回想になってます。
一晩の話かと思ったらいったん出直していました。間があいてないから大丈夫です。
オチはなくてちょんぎって突然終わります。まあいいけど。

女優さん2人をきれいに撮ってます。
キム・キャトラルはブルーの瞳です。
デニス・ダンの恋人ミャオ・インを演じるスージー・パイのきれいなグリーンの瞳のクローズアップショットが素敵です。

魔人が滑るように動くのはこれは見えないとこで台車に乗っているんでしょう。東映のTVシリーズでよく見る安上がりで効果的な手法です。
怪人達は様式美があっていいです。ここも東映のTVシリーズみたいでいいです。
「行くぞ〜」とくれば、「かかってきなさい」と応じる。そんな感じでわかりやすくていいのです。

魔界には結婚の図のセットは何か安普請な感じ。
それになんですかあのネオンは2000歳も生きてる割にはセンスが悪いのがこまったものです。パチンコ屋かと思った。

ジョン・カーペンター監督作品の常連スター、カート・ラッセルはタイトルでは1位で出てますが白人用感情移入キャラで状況設定の説明役とコメディリリーフに徹しています。俳優の鏡です。やっぱりスターはこのくらいの余裕がなくてはいけません。
いちいち質問することで説明役になっています。これは上手い手法です。
それでヒロインと仲よくなってラストではいいとこ見せます。アメリカ映画らしい。
トラックの中にて外での乱闘をずっとナイフを握り締めたまま見てるのがいいです。
逃げ足だけは速いのがいいです。こういうのが大好き。
メガネをかけて変装して娼館に潜入したけど全然役に立っていないのがいいです。
アジア人と一緒にいても何故か違和感がないのがいいです。
ヒロインのグレーシーとキスして口紅のついたまま啖呵きっています。間抜けでいいです。
色々とカート・ラッセルの余裕の演技が楽しめます。

アメリカでの安クルマの代名詞ニッサン・セントラ(サニーのことです。)をまた見ました。サニーはもう作っていないから今度は何になっている?
女の記者が乗ってました。ホントにこのクルマはあちこちの映画でよく見ます。→その1本『go』(1999年)の感想がここにあります。

◆DVDにて。
プロローグ。
バスの運転手エッグ・シェンが弁護士と相談中。
ジャックとトラックの行方は?

タイトル。
タフト バリッシュ モナシュ プレゼンツ

カート・ラッセル扮するトラック運転手ジャック・バートンがCBラジオで喋りながら運転中。
ゴールデンゲートブリッジを渡っているからS.F.が舞台のようです。

トラックは市場に着きます。
知人のデニス・ダン扮するワン・チーと丁半の博打をやってるジャック。
やはりというか揉めています。

ジャックとワン・チーは空港へ向かいます。
ワン・チーの恋人が北京からアメリカに来る。5年ぶりに会うとのこと。
ジャックはハーレーダビッドソンの帽子をかぶってます。

空港にて。
キム・キャトラル扮するグレイシー・ロウ弁護士がいます。ナンパしてるジャック。
タラという中国人女性に用があるらしいグレイシー・ロウ弁護士。
スージー・パイ扮する恋人ミャオ・イェンがいます。

何だかんだでミャオ・イェンが拉致されます。
トラックで追うジャックとワン・チー。

街にて。
ビクター・ウォン扮するエッグ・シェンが観光バスの運転中。
チャイナタウン観光の仕事に励んでいます。
で、ジャックのトラックとぶつかりそうになっています。

ジャックのトラックは狭い路地に入り込みます。
何故か2つの集団が対峙する真ん中にトラックがいることになります。
コスチュームが白と黒に分かれてる。わかりやすい。
いきなり銃撃戦になっています。
それからカンフーアクションになっています。
この間ジャックはトラック内でナイフを握りしめているだけです。面白い。

そんなとこにいきなり電撃と共に謎の怪人が3人登場。
唐傘をかぶってます。チャンバラ専門。電撃専門。カンフー専門の3人です。
嵐の3人組と称するらしい。

ようやく逃げるジャックのトラック。
その前にまた怪人が登場。これが怪人の親玉ロー・パンです。
そのままロー・パンを轢くジャックのトラック。でも全然平気です。

ジャックとワン・チーは走って逃げる。
今度は別のチンピラ集団に追われます。

広東料理店にて。
事情を話する主人とワン・チー。質問専門のジャック。
チャン・シンとウィン・コンの一派が争っているそうです。
給仕長のエディが登場。なんてことはないキャラです。
グレイシー・ロウ弁護士がやってきます。
どうやら拉致されたミャオ・イェンを買い戻すとなります。

雨降りの中ピンクのキャデラックで移動中です。
売春宿ホワイトタイガーに入る変装したジャック。黒縁メガネにダサいジャケット。
交渉は顔を知られてないジャックが1番いいとなったようです。

ニッサン・セントラがやってきます。
乗ってるのはグレイシー・ロウ弁護士の知人の女性記者マーゴです。

空にはグリーンの光が表われます。
嵐の怪人3人組が降りてます。大騒ぎとなります。
ジャックは殴りかかりますが簡単にKOされて全く役に立っていません。
怪人はミャオ・イェンを拉致してとっとてズラかります。

グレイシー・ロウ弁護士の事務所にて。
バークリー新聞の記者マーゴがいます。
ジャックとワン・チーとエディもいます。
ついでに空港のタラもいます。
ロー・パンの貿易会社に乗り込むとワン・チー。ジャックも同行します。

ロー・パンの貿易会社にて。
電話工事人を装っています。ジャックが電話器を持っている。これだけかい。

広東料理店にて。
エッグ・シェンが来ています。
ロー・パンについて詳しいらしい。

ロー・パンの貿易会社にて。
エレベーターで下るジャックとワン・チー。すぐに止まり灯も消えます。
水が入ってきます
エレベーターから出て水中を移動となります。ここには多数の死体が漂っています。

あっさりと捕まって怪人に拷問されるジャックとワン・チー。

車いすに乗せられてロー・パンと面会するジャックとワン・チー。
車いすの老人が来ます。これがロー・パンらしい。緑色の目の女性が必要らしい。

グレイシー・ロウ弁護士とマーゴ記者とエディが受付に来ています。

ジャックとワン・チーは車いすのまま閉じこめられます。
隠し持っていたナイフでローブを切って車いすから脱出のジャック。
成り行きで車いすのまま坂を下り縦穴に落ちそうになるジャック。危ないとこでした。

エディと合流して3人で脱出となります。

ロー・パンの本部にて。
ロー・パンは変身して滑るように移動してミャオ・イェンと面会しています。
これは東映特撮アクション方式で台車に乗って動かしてるだけなんですが不思議な雰囲気が出て対費用効果抜群の手法なのです。

脱出の風景。
ワン・チーは状況はクリアと言われた出ればすぐに敵が表われてアクションとなっています。全然クリアではないじゃん。

留置場に入り込みアクションと脱走となります。
この留置場から女性2人を救出しています。水中に飛び込みます。

脱出の風景。
ジャックはこの扉を開ければ出られると開けたらやる気満々の集団がいたりします。
で、アクションとなっています。クリアではないじゃん。
ジャックの銃撃戦の次はワン・チーのカンフーアクションとなっています。

どうやらエッグ・シェンの観光バスに行けそうです。
乗り込んで銃撃の中を脱出となります。
ですがグレイシー・ロウ弁護士が怪物に捕まっていたりします。
結局ミャオ・イェンは救出は出来ないしグレイシー・ロウ弁護士も捕まってしまったのでかえって状況は悪くなっています。

ロー・パンの本部にて。
グレイシー・ロウ弁護士は老人のロー・パンと会っているが変身しているので誰だかわからんようです。

広東料理店にて。
マーゴ記者にこの状況はまるで『ふしぎの国のアリス』のようだと言われてます。
チャン・シン一派を味方につけたエッグ・シェンがやってきます。
それでジャックとワン・チーが加わってまた乗り込むようです。

ロー・パンの本部にて。
グレイシー・ロウ弁護士はミャオ・イェンと一緒に閉じこめられます。
変身したロー・パンと対峙しているグレイシー・ロウ弁護士。

エッグ・シェンの自宅にて。
集まって秘密の地下道へと降ります。消防士みたいに棒をつたって降ります。
降りていかにもセットな地下道を進みます。

ロー・パンの本部にて。
ロー・パンは何だかわからん儀式をやってきます。
グリーンの瞳に怪人3人の武闘演武。
この儀式でどちらの女が?となっているけど結局両方とも必要だって。儀式をやる意味がないじゃん。

地下道にて。
エッグ・シェンが言うにはロー・パンは肉体を取り戻すために結婚しなければならないらしい。女性2人を生け贄するつもりらしい。
悪霊を滅ぼすとやる気満々のエッグ・シェンです。
ロー・パンの本部には接近しつつあるようです。

ロー・パンの本部、パチンコ屋みたいな広いホールにて。
大勢います。ロー・パンの結婚式を行われるようです。

エッグ・シェン一行は薬のような物を飲んでます。
エレベーターで降ります。薬のせいか全員ハイになっています。
エレベーターを降りるとそこは結婚式の最中でした。

見つかったとこでアクションとなります。
ジャックだけ天井を撃ってコンクリートの破片を頭に受けて伸びてます。
チャンバラアクションとなります。これはいいな。

ロー・パンを追ってホールから移動となります。
エレベーターの中でキスをしてるジャックとグレイシー・ロウ弁護士。これでジャックは口紅をつけたままになります。

ロー・パンと対決するジャック。
何故かナイフでロー・パンは倒すジャック。
勝因は反射神経がよかったからだと。それだけかい。

ボスを倒されたカンフー怪人は激情のあまり膨れ過ぎて爆発となります。
この前にチャンバラ怪人はワン・チーが倒しています。
まだ電撃怪人がいます。これは穴の上から物を落として片づけます。

いよいよ脱出です。
ジャックのトラックがあります。乗り込む一行。
スペアキーもちゃんとあって外に脱出します。

広東料理店にて。
お祝いの一席となっています。
エッグ・シェンをこの場を去ります。
ジャックは仕事に戻ります。

トラックを運転中のジャック。
後に例の怪物がいます。これでジャックとトラックは行方不明になってプロローグにつながるようです。
唐突にエンドとなります。

そんなわけで次から次へとアクションがあるよい作品でした。



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