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2006.01.11

『リベリオン』(2002年)

この作品はカート・ウィマー監督、クリスチャン・ベイル主演のSFアクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2002年 ブルー・チューリップ・プロ/ディメンション・フィルムズ/ミラマックス・フィルムズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆108分
原題◆Equilibrium
プロット◆管理社会に反抗する話のようです。
音楽◆クラウス・バデルト←『ブレードランナー最終版』(82/92年)が入っています。
アミューズソフト販売/東芝エンタテインメント発売のDVDにて。画質は非常によいです。


キャスト
クリスチャン・ベイル→凄腕クラリックのプレストン
ショーン・ビーン→転向クラリックのパートリッジ
エミリー・ワトソン→メアリー・オブライエン
テイ・ディッグス→新相棒クラリックのブランド
ウィリアム・フィクトナー→抵抗リーダーのユルゲン
アンガス・マクファディエン→プレストンの上司

カート・ウィマー監督の演出はよいと思います。
作画合成の出来がいいです。街の全景なんてあまり違和感はありません。
アクション演出はかなりがんばっています。でもサム・ペキンパー監督のレベルまではいっていないような。
どうせならアクションシーンにシンクロして音楽も入れればもっとよかったと思えます。

前説があります。
近未来、第3次世界大戦、クラリックとは?→体制側高級工作員ようです。
当局の手入れです。テロリスト?が使う武器はAK47で手入れ側はM16等を使用。わかりやすい。
クリスチャン・ベイル扮する詰め襟黒服の男が登場してテロリスと一味を面白いガンアクションで片づけます。これがクラリックです。
凄腕クラリックのプレストンのキャラ紹介といった感じです。相棒はショーン・ビーン扮する同じクラリックのパートリッジも登場。

絵を隠していたテロリスト一味です。絵は燃やされます。
そんなことからこれはアクションシーンが全然ダメなフランソワ・トリュフォー監督の『華氏451』(66年)のアクション版なのかなと思いました。
フランソワ・トリュフォー監督にアクションを期待する方が間違っていますが、本が燃えるとこだって撮り方ではアクションになると思うのにそうはならず。フランソワ・トリュフォー監督はアクションに関しては下手でした。

SF小説の『1984年』もかなり入っているようです。
偉い人ファーザーの演説があります。絵、レコード、ゲームソフト等が禁制品となっているようです。

イエーツの詩集を読む相棒のパートリッジ、プレストンは規則に従ってパートリッジを射殺します。『RONIN』(98年)等、結構情けないキャラが多いショーン・ビーンだからやっぱりそうなるのかと納得出来たりします。
新相棒は黒人のブラントが登場。演じるのはテイ・ディッグスでした。どこかで見たようなと後タイトルのキャストを見てから思い出しました。

また手入れです。
エミリー・ワトソン扮するメアリー・オブライエンのアパートに入ります。隠し部屋に禁制品が山ほどあります。連行して取り調べとなります。

ガン=カタの訓練の風景。
怪しげな造形の剣道の胴着を使用しています。

また手入れです。
スノーボールがあります。L.V.ベートーベンのレコード。これも禁制品のようです。
マザーグースの本を隠しているプレストン、自分が射殺した前相棒パートリッジと同じことをやっています。
犬がたくさんいます。射殺ということになりますが小犬が逃げて来てプレストンはは思わず調べると言い子犬を引き取ります。
そんなことからプレストンには相棒の尾行がつきます。

子犬を逃がそうとするプレストン、職質を受けサスペンスがあるシーンとなります。プレストンはうまく取り繕うが結局ばれてガン=カタアクションで片づけます。アクションシーンは笑っちゃうくらいカッコよく描写されています。

図書館にて。パートリッジについて調べるプレストン。
図書館の奥には隠し部屋があります。抵抗運動リーダーのユルゲンに会うプレストン。これもどこかで見たようなと思ったら後タイトルでウィリアム・フィクトナーとわかる。この作品はキャスティングが結構豪華です。

メアリーの火刑に泣き崩れるプレストンは相棒のブラントに逮捕されます。この相棒は出世することに燃えています。
尋問となりますがここを相棒ブラントのハンドガンとすり替えて切り抜けるプレストンです。

抵抗運動派を一網打尽にしたと見せかけて手柄をたてたことにしてファーザーとの面会にこぎ着けるプレストン。
これは当局側が見破ってました。で、相棒ブランドはしっかり出世していました。
捕まりそうになりますがここを華麗なガン=カタアクションで突破します。笑っちゃうくらいカッコよく面白い。

上司の部屋に入ります。元相棒ブランドもいます。
実はファーザーは死んでて上司が代わりを勤めていました。そんなとこで護衛の連中を2丁チャンパラで片づけるるプレストン。
ブランドも簡単に片づけます。せっかく出世したのにあっけない退場でした。
上司と対決となります。これも片づけます。
本部内の破壊工作を行うプレストン。抵抗派が活動します。大勢で行動しますが何だかTVシリーズ『未来少年コナン』(78年)のようです。
何となくエンドとなります。


クリスチャン・ベイルは子役出身という感じはあまりしません。これは珍しい例です。私には『サラマンダー』(2002年)の熱演が印象に残りましたが、この作品では終始抑えた演技で通していました。熱演に抑え目演技と、自在の演技となっています。結構やるじゃん。
エミリー・ワトソンはおでこが素敵。この作品ではそれほど重要なキャラでも亡かったような。何で出たの?


そんなわけで意外と面白いSFアクションのよい作品でした。


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