『ディボース・ショウ』(2003年)
この作品はジョエル・コーエン監督でジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演のロマンティック・コメディのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2003年 マイク・ゾス・プロダクション/ブライアン・グレイサー・プロ/イマジン・エンタテインメント/ユニバーサル・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆102分
原題◆Intolerable Cruelty
プロット◆なんだかんだあって一緒になる話しのようです。
音楽◆カーター・バウエル
ユニバーサル・ピクチャーズ発売のDVDにて。画質は非常によいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。上下左右黒味なし。
音声はドルビーデジタル5.1ch
キャスト
ジョージ・クルーニー→マイルズ・マッシー弁護士
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ→離婚で稼ぐマリリン
エドワード・ハーマン→カモのレックス・レックスロス
セドリック・ジ・エンターテイナー→探偵のガス・ペッチ
ジェフリー・ラッシュ→TVプロデューサーのドノヴァン・ドナリー
ステイシー・トラビス→ドノヴァン・ドナリー夫人のボニー
ジャック・カイル→修理屋のオリー
ジュリア・ダフィ→十二指腸潰瘍のサラ
リチャード・ジェンキンス→相手方のフレディ弁護士
ポール・アデルスタイン→同僚のリグリー弁護士
ビリー・ボブ・ソーントン→実は昼メロ俳優のハワード・D・ドイル
アーウィン・キース→殺し屋のジョー
ジョエル・コーエン監督の演出はよいと思います。
全編セピア調の絵となっています。
他の女優さん達の地味なこと。これは主演のキャサリン・ゼタ=ジョーンズに気を使っているせいでしょう。
L.A.が舞台のようです。
ところでL.A.はとんでもてく広い平野が広がっていて丘が高級住宅地になってるのか?
ユニバーサル・ピクチャーズ
イマジン・エンタテインメント
ブライアン・グレイザー・プロ
association with アルファビル
プロローグ。
ジャガーを運転して男が帰宅します。
ジェフリー・ラッシュ扮するTVプロデューサーのドノヴァン・ドナリーですがどうもおかしな気配です。ボニー夫人は修理屋のオリーと浮気していたらしい。
そんなこんなで大騒ぎとなります。
タイトルとなります。
イラストでハートや天使が飛んでいます。作品内容とは裏腹なタイトルバックです。
ジョージ・クルーニー扮するマイルズ・マッシー弁護士が登場。
歯医者にて治療中でも仕事をしています。
事務所にて。
浮気を見つけられた依頼人ボニー・ドナリーが来ています。
ボニー夫人はプールが無いのにプール掃除人を呼んではまずいでしょう。
このような相談をちゃんと聞いてるジョージ・クルーニー弁護士。
法廷にて。
ボニー・ドナリーの件で弁護中のマイルズ・マッシー弁護士。
軽く一仕事といった感じです。キャラ紹介です。
夜の道にて。
すっ飛ばすクルマはマリブ・モーテルに入ります。
エドワード・ハーマン扮するレックス・レックスロス氏は浮気現場を押さえられビデオで撮られます。また大騒ぎです。
カメラではなくビデオで電車ごっこを撮っています。
で、セドリック・ジ・エンターテイナー扮するビデオを撮った探偵のガス・ペッチと話しをする、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ扮するマリリン、現在はレックス・レックスロス夫人となっています。
事務所にて。
浮気現場を押さえられたレックス・レックスロス氏が依頼に来ます。
証拠を押さえられたけど、びた一文も払いたくない無茶な要求をします。それでも自信満々で引き受けるマイルズ・マッシー弁護士。
事務所にて。
マリリンがフレディ弁護士とやって来ます。
これが2人の初対面となっています。マリリンに一目で好意を持つマイルズ・マッシー弁護士です。
歯並びを気にしているマイルズ・マッシー弁護士。
マリリンと食事となります。
離婚で稼いでいるとハッキリ言ってるマリリンです。
夜です。仕事中の探偵ガス・ペッチ。
マリリンの家に忍び込んでいるようです。犬に追われます。
何を調べているのかわからん。
ハンバーガー店で食事のマイルズ・マッシー弁護士。
同僚と一緒です。
探偵のガス・ペッチが来て仕事の成果のフィルムを渡します。
裁判にて。
始まったとこで弁護士2人とレックス・レックスロスの3人で何が先で何が後だとかひそひそと熱心に話し込んでいました。
それらしい清楚なピンクの服装に涙のマリリンです。
そんなとこで突然正体不明の証人のハインツ・クラウス・フォン・エスピィ男爵が呼ばれます。
衝撃の証言が飛び出してマリリンは敗訴となります。このシーンは傑作です。
ロマンティック・コメディはこのぐらいやるのが普通です。
リチャード・ジェンキンスは誰を演じてるのかと思ったら相手方のフレディ弁護士でした。大まじめにボケています。
街中にて。
離婚訴訟に敗れてホームレスとなったドナリーとコンタクトするマリリン。
紹介してくれとは?と意味深に話しは進む。
事務所にて。
誰に合っているのか?マイルズ・マッシー弁護士。
老人です。何のシーン?→これはこの弁護士事務所のオーナーのようです。
事務所にて。
マリリンが男を連れてやって来ます。
これがビリー・ボブ・ソーントン扮する石油成金のドイルです。
それでもマリリンにキスをするマイルズ・マッシー弁護士。
マリリンの結婚式にて。
歌が入ります。誰が歌っている?
ギターを持った神父がいます。マジでいるのか?
式の後で婚前協約書を破る石油成金のドイル。
6ヶ月後となります。
CGの旅客機が飛んでいます。マイルズ・マッシー弁護士が乗っています。
ラスベガスに到着します。
マリリンは無事に離婚してリッチになっています。
ホテルのエレベーターでマリリンと話しをするマイルズ・マッシー弁護士。
夕食を一緒にとる2人。
マリリンの友人サラの話しが出ます。十二指腸潰瘍を患っているとのこと。
悪い夢を見るマイルズ・マッシー弁護士。
マリリンからサラが死んだと知らせが来て、成り行きというか勢いで2人は結婚することになります。ラスベガスなので簡単に結婚出来ます。
弁護士総会です。
離婚弁護士コンベンションの会場になってるのはシーザーズ・パレスでした。
太っ腹です。映画側?、シーザーズ・パレス側か?、どっちだ?
ここで愛について語るマイルズ・マッシー弁護士。カネのことしかない業界なので凄く場違いとなっています。
どうやらマリリンはマイルズ・マッシー弁護士を骨抜きにするのが目的なのか。
それでシーザーズ・パレスのバーで新しいスタートに乾杯したとこでソープドラマ俳優だとわかるんです。
同僚のリグリー弁護士がTVの昼メロに石油成金のドイルが出演しているのを発見します。状況は急転直下でマイルズ・マッシー弁護士は圧倒的に不利となります。
これで離婚となると身ぐるみはがされることになりそうなマイルズ・マッシー弁護士です。
事務所にて。
老人のオーナーに怒られているマイルズ・マッシー弁護士。
そんなわけでマリリンを始末するために殺し屋ゼーゼーのジョーを雇うことになります。
シーンは変わり・・・
離婚訴訟を乗り切ったレックス・レックスロス氏がお楽しみのプレイ汽車ポッポ中に倒れます。死んだようです。で、遺言書によるとマリリンの遺産が有効でホントに金持ちになったマリリンです。
殺す必要がなくなったので殺し屋を止めにかかるマイルズ・マッシー弁護士と同僚のリグリー弁護士はマリリンの家に急行します。
マリリンは殺し屋を手なずけて逆に雇っていました。
駆けつけたマイルズ・マッシー弁護士と同僚のリグリー弁護士は殺し屋と遭遇することになります。
成り行きで殺し屋は自滅しました。これが唐突で納得の自滅の仕方でした。
事務所にて。
マリリンがフレディ弁護士とやって来ます。これでどうなると思ったらマイルズ・マッシー弁護士とマリリンは一緒になることになる。
同僚のリグリー弁護士とマリリン専属のフレディ弁護士は仕事熱心で契約書の奪いあいをやってますけど・・・。
ラストが番組権の話しからセドリック・ジ・エンターテイナーがホストのバラエティで終わっています。
エンドとなります。もちろんハッピーエンドです。
この作品でジョージ・クルーニーはケイリー・グラントになろうとしているようですが、正直言ってジョージ・クルーニーは20世紀フォックスのとても地味なスター タイロン・パワーに似ています。けっしてケイリー・グラントやゲーリー・クーパーやクラーク・ゲイブルではありません。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ本人とキャラがダブっています。実生活でどうやってセックス中毒のマイケル・ダグラスをものにしたのか興味深いとこです。
1930-1940年代の女優さんで似てる人が思い当たらないが、ふっくらとした頬の感じがクローデット・コルベールに似ているような感じもします。
そんなわけで私の好きな1930-1940年代のロマンティック・コメディの雰囲気のあるよい作品でした。
ところで今のハリウッドには私好みのロマンティック・コメディを撮れる監督がいません。こまったものです。
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監督、ジョエル=コーエン。2003年米。ロマンチック・コメディ映画。原題『INT [続きを読む]
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最初から離婚するつもりで財産目当ての結婚をする人っているのかな{/eq_2/}日本だとよく夫婦の間で殺人事件が起きて、保険金が入ってくる事件を聞くけれど、今回紹介するディボース・ショウですが、大金を得るために結婚をして、そして離婚する{/ee_1/}そして、慰謝料がっぽり{/face_warai/}
こんな映画を監督したのがコーエン兄弟相変わらず、演出が冴えているね{/ee_2/}そして、今回は二大スターを起用してきた{/face_warai/}
ジョージ・ク... [続きを読む]
こんにちは。ディボース・ショウ観ました。流石はこの大物カップルのロマンチックコメディーは、華やかですね。しかも、離婚の慰謝料狙いの結婚とは思いつきませんでした。人の殺し方もコーエン兄弟らしさが出ていて面白かったです。ロイ・フェイスさんはビリー・ワイルダー監督のアパートの鍵を貸しますを観た事はありますか?僕はロマンティック・コメディーの中ではアパートの鍵を貸しますが一番好きですが、もし観ていなかったら僕のお勧めです
投稿: ディープインパクト | 2008.08.16 12:54
ディープインパクトさん毎度のコメントありがとうございます。
『ディボース・ショウ』は面白かったですか。気に入ってもらってよかったです。
『アパートの鍵を貸します』はビリー・ワイルダー監督の有名な作品ですね。私も見たことがあります。ロマンティック・コメディというより何かテーマの入ってるメロドラマのように思えました。
投稿: ロイ・フェイス | 2008.08.17 14:10