『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)
この作品はキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューが主演でTVシリーズの映画版でアクションコメディになっています。
ところで私はオリジナルのTVシリーズには全く思い入れはありません。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2000年 レオナード・ゴールドバーグ・プロ/フラワー・フィルムズ/トール・ツリーズ・プロ/コロンビア・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆98分
原題◆Charlie's Angels
プロット◆勘違いの仇討ちに巻き込まれる話しのようです。
音楽◆Ed Shearmur(as Edward Shearmur)
ソニー・ピクチャーズ発売のDVDにて。画質は非常によいです。
キャスト
キャメロン・ディアス→白人で男好きのナタリー
ドリュー・バリモア→白人でリーダー格のディラン
ルーシー・リュー→アジア系のアレックス
ビル・マーレー→チャーリーとの連絡役ボスレー
サム・ロックウェル→ソフト会社のエリック・ノックス
ケリー・リンチ→ソフト会社のビビアン・ウッド
クリスピン・グローバー→ヤセ男=The Thin Man
ティム・カリー→ライバル会社のロジャー・コーウィン
ルーク・ウィルソン→バーテンのピート、ナタリーの恋人
マット・レブランク→俳優のジェイソン、アレックスの恋人
マックジー監督の演出はよいと思います。
やたらとスローモーションとストップモーションが使われていました。バカみたいにカット割りを細かくしていないとこはいい。
話しの方は取って付けたような設定で脚本をいじくりながら撮ったというのはホントらしいようです。シーンのつなぎ方がイマイチな感じがします。
プロローグ。
ジェット旅客機にて。カメラが窓から機内に入ります。どこかで見たようなショットです。それは『海外特派員』(1940年)
です。このようなショットを60年前に撮っているのはアルフレッド・ヒッチコック監督です。
機内上映の映画は『パトカー アダム30』の映画版となってます。よくわからんネタです。
チャーリーズ・エンジェルの仕事ぶりが描写されます。
男に変装しているエンジェルです。爆弾男を抱えてダイビングとなります。
3人のキャラ紹介となります。
キャメロン・ディアス扮するナタリー。ルーシー・リュー扮するアレックス。ドリュー・バリモア扮する変装していたディラン。
出だしは快調といったとこです。
タイトルです。短いタイトルです。
ボーイフレッドのチャドの船で目を覚ますディラン。
船の名はBETSYです。
ダンスのナタリー、これは夢オチです。目が覚めてもダンスのナタリーです。
ブリーフとはどういう趣味?
アレックはトレーラーハウスで男と脚本を読んでいる。
探偵事務所にて。
ビル・マーレー扮するボスレーが登場。
チャーリーから連絡が入ります。
ソフト会社のエリック・ノックスが誘拐された。で、幹部のケリー・リンチ扮するビビアン・ウッドも登場します。
ティム・カリー扮するライバル会社のロジャー・コーウィンが怪しいとことです。
仕事にかかります。
マダム・ウォンのマッサージ店にて。
怪しいロジャー・コーウィンがマッサージ中。
策を弄してロジャー・コーウィンのロッカーを調べるエンジェル3人です。コスプレとなっています。
ドライブスルーでハンバーグを買いながらビデオ分析をするエンジェル3人です。
ビデオ内に怪しいクリスピン・グローバー扮するヤセ男が登場。
何でドライブスルーとよくわからん。
パーティです。妙な日本趣味となっています。
バーテンと知り合うナタリー。
余興で肉じゅばん姿となって相撲のボスレーとロジャー・コーウィン。
演じるビル・マーレーとティム・カリーはよくやります。
ヤセ男を見つけて後をつけるエンジェル3人。
ヤセ男とアクションとなります。
ワイヤーアクションのよく振り付けされたダンスといったとこです。こういうのはいいな。
アクションでエンジェル3人で決めポーズを取るシーンが1番です。これはハイライトシーンでおなじみですがいいものです。
ヤセ男には逃げられますが地下室で誘拐されていたソフト会社のエリック・ノックスを発見します。
ヤセ男のハンドガンは特徴的なトグルアクションのルガーP-08を使用。撃った時にちゃんとトグルアクションが作動しています。
探偵事務所にて。
エリック・ノックス、ビビアン・ウッド等と打ち合わせ。
音声認識ソフトを捜せとなります。
カリフォルニア・スピードウェイにて。
ロジャー・コーウィンのリムジンに小細工のアレックスです。
ディランはリムジンの運転手を引きつける囮役を務めていました。
で、ヤセ男とレースとなるナタリー。サーキットから公道に出てカーチェイスとなっています。
橋の上でチキンレースとなります。勝負に負けて橋から転落するヤセ男です。ところで不死身なのか。
登場するフォーミュラーカーはCARTではなくIRLのようでした。エンジン上部に排気圧を逃がすポップオフバルブがないのでそう思った。
→2008年になってようやくアメリカのオーブンホイールのフォーミュラーカーはIRLに統一になったようです。今更遅いけどインディ500があるから何とかなるでしょう。
探偵事務所にて。
コンピューター室への入り方を検討して、それを実践するエンジェル3人です。
アラビア風ダンスで本部長#1から指紋を採取します。
チロル風の歌で本部長#2から瞳孔紋を採取します。
凄いシーンです。TVシリーズはどこかに行ってしまってます。
スター社に入るエンジェル3人。
アレックスのスパルタSM講師が囮となってるとこで他の2人が関門を突破してナタリーがコンピューター室に進入となります。
白いボディスーツでバクテンの連続で奥深く入りコンピューターに小細工をするナタリーです。
屋外のレストラン?
データーを渡せとソフト会社のエリック・ノックスとビビアン・ウッド。
よくわからん。
エリック・ノックスの豪華な自宅にて。
ディランとエリック。昔話のエリック。父の話しが出ます。父の仇がいるとのこと。
ナタリーから電話でビビアンが黒幕と知るディラン。
ですがエリックも仲間というか首謀者でした。父の仇がチャーリーらしい。
バーテンのピートとディスコでデートのナタリー。
ダンスのナタリー。トイレで首を絞められるナタリー。逆襲して黒幕を聞き出します。ビビアンとわかります。
トレーラーハウスで料理中のアレックス。
相手のジェイソンは実は映画の撮影中でした。
で、トレーラーハウスごと銃撃されます。
ボスレーのアパートにビビアンが来ます。
ここは4ヶ所カットバックとなっています。
ディランは撃たれて窓ガラスを破って転落します。ここをスローモーションで再現となっていました。
丸裸で助けを求めるディランです。子供2人に助けられたらしい。
事務所の前に集合のエンジェル3人。
ここで事務所が大爆発となります。吹っ飛ぶ3人ですがなんともない。不死身なのかと面白い。
エリックのアジトにて。
ボスレーは捕まって脱出するために色々とやっています。元ネタを書きたくなります がよくわからん。キャッチボールは『大脱走』(1963年)で、鳥は『終身犯』(1962年)かも。
事務所の爆発跡を調べているとこにボスレーから連絡が入ります。
鳥の鳴き声からナタリーが場所を特定します。カーメルに向かうエンジェル3人です。
船を手配します。
チャドの船BETSYです。これがスピードが遅い。
そんなわけで3人は途中で降りて島に向かいます。
エリックのアジトにて。
チャーリーの居場所を調べるエリック。音声認識ソフトとGPSを組み合わせて調べるようです。
ここで何故か伊福部昭のスコアが流用されていました。
エンジェル3人が海岸の敵アジトに乗り込む時に流れる音楽は伊福部昭のそのまんま調でした。東宝は著作権にうるさいのですからここは強気に出ればと期待したりします。
以前のライオンキング騒動でのディズニー対虫プロだか手塚プロだかの腰砕けな対応には少なからずがっかりしたものでそう思いました。→要するにディズニーにパクられて光栄ですと言ってました。情けない。
船からスキューバで移動して上陸するエンジェル3人。
ボスレーの居場所まで来たが電話に夢中にナタリーです。
のエリックはチャーリーに電話して長引かせて位置を探ります。
アクションとなります。ワイヤーアクションが全開となっています。
ナタリーとビビアンと。
アレックスはヤセ男と。
ディランは捕まっていますがエリックが出ていったとこで手下達を片づけます。
ここのアクションシーンもカットバックとなっています。
エリックはヘリコプターで出るついでにエンジェル3人を片づけようとミサイルを発射します。大爆発となります。何とか無事なエンジェル3人ですが普通は死んでます
エリックはチャーリーの居場所に向かいます。
ボスレーが4WDのフォード・ブロンコを調達してきます。
それに乗り込みヘリコプターを追うエンジェル3人。
アレックスがヘリコプターにワイヤーを打ち込んで、ワイヤーを伝ってヘリコプターに乗り込もうとするエンジェル3人ですが機内に入ったのはディランのみ。アレックスはミサイルに小細工をします。ナタリーは何をしている?
ミサイルを誘導ではなく熱反応に切り替えて発射させます。ミサイルは熱を追って戻ってくるとこになり熱源であるヘリコプターは大爆発となります。
チャーリーの家に入るエンジェル3人。
どうやらいままで会ったことがないようです。チャーリーは不在です。
エピローグ。
浜辺でバカンスのエンジェル3人とボスレー。
それにしてもビル・マーレーの演技は投げやりです。これでは次作で降ろされるのは無理はないようです。
エンジェルの1人のキャメロン・ディアスの部屋にはLPレコードの棚のようなものがありました。どういう趣味をしているんだ。
日本語を喋るキャメロン・ディアスが見れます。日本語を喋るととたんに安くなるのであまり聞きたくなかったりします。
アクション優先のせいかもしれませんがあまりきれいには撮れていません。これは残念です。
夢落ちの最初のダンスのシーンは何となくマリリン・モンローのナンバーみたいでした。
後の2人のエンジェルはどうでもよかったりします。
ソニーのノートパソコンが使われていました。
日本趣味が見られるのは親会社ソニーへの御機嫌取りなのかと思えてしまいます。そんなことしてもハリウッド進出して最初に大金を捨てて懲りてるソニーからはカネは出ないぞ。
クリスピン・グローバー扮する日本語字幕ではヤセ男で英語のタイトルではThe Thin Manとなっていました。
ハンドガンは特徴的なトグルアクションのルガーP-08を使用。撃ちつくしてマガジンが空になって遊底が後退したままになる動きもちゃんと描写されていました。クリスピン・グローバーは悪くはないけどこのおしゃれ探偵みたいなキャラはレイフ・ファインズが演じればもっとよかったのでは。
ティム・カリーは何しに出てきたのかのよく分からないキャラであっけなく退場となります。いわゆる怪しいけれど実は被害者というキャラのようです。これも脚本の影響かもと思えました。
そんなわけで出たとこ勝負の勢いで押し切るよい作品でした。
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