『コマンドメンツ』(1997年)
この作品はダニエル・タプリッツ監督でアイダン・クイン、コートニー・コックス主演のファンタジー・ロマンスです。
スカイパーフェクTVの元を取ろうと映画なら何でもいいからと見てたらコートニー・コックスが出ててよかったので最初から見ました。チューナーの番組説明機能でダニエル・タプリッツ監督と判り、この監督の作品は前に1回見てたので出来については心配はしてませんでした。→以前見たのはベン・クロス扮する医師が蘇った吸血鬼のマリアム・ダボに一目ぼれするオフビートなロマンティックコメディの『ストレンジャー・ザン・バンパイア』(89年)=原題◆Nightlifeでした。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1997年 ノーザンライト/グラマシー/ユニバーサル アメリカ作品
原題◆Commandments
プロット 不運が続いたので十戒を破ろうする話のようです。
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
音楽 ジョセフ・ビタレリ
キャスト
アイダン・クイン→神の罰?を受ける男セス
コートニー・コックス→ハリーの妻で弁護士レイチェル
アンソニー・ラパグリア→嫌みな記者ハリー・ルース
ジョアンナ・ゴーイング→セスの亡き妻カレン
パメラ・グレイ→取材対象の人メリッサ・マーフィ
ダニエル・タプリッツ監督の演出はよいと思います。脚本も書いています。
この邦題『コマンドメンツ』は原題のままなんですが、これでは傭兵軍団が登場するアクション物かと思えてしまいます。地獄の〜とついたらそのものです。
で、コマンドメンツとは戒律のことらしい。当然知りませんでした。これの有名なのが10個集まると十戒となるようです。
誰のナレーションで話は進行するのかは思ったら世渡り上手を気取る男ハリー・ルースのアンソニー・ラパグリアでした。これで描写バランスが取れるのかと心配したら上手く落ちが付きました。いいです。
雲の動きはマット画の合成だと思います。これをロケで待っていたら一生かかっても終わりません。
シーンごとに画調をデザインしていました。ブラウン調、グリーン調、ブルー調と使い分けてました。部分的にブラウンにエフェクトをかけていたりもします。意図はよく分からん。
アイダン・クインとコートニー・コックスの2人の瞳のクローズアップがあって2人とも、とてもきれいなブルーの瞳でした。やっぱり外人には負ける。
ギターの曲で聞いたことがあるようなのが流れてました。音楽の方はサッパリの私には当然曲名までは分かりません。
アイダン・クイン扮するセスの亡き妻カレン、海岸にて赤い水着が非常によろしい。セスが昼寝している間に唐突に海に消えて死に至ります。若く見えてコートニー・コックス扮するレイチェルの姉には見えませんがそのような設定なんでしょう。演じるのは魅力的なジョアンナ・ゴーイングです。何故かアン・クレジットとなっていてIMDbで調べてようやくわかりました。
セスは妻に死なれ、家は壊れ、職は失う、と不運が重なり十戒を破ろうする訳です。この破り方が見物なんですが私に宗教的見方がないのでそれほどでもないです。
そんなわけで妹夫婦のアパートに居候となるセス。
妹の夫と諍いがあったりします。
で、セスは十戒破りに精を出し仕上げに嵐の夜に灯台が身投げします。
何故か海岸に向かうレイチェル。行った先にはクジラの死体が打ち上げられています。それから、奇跡が起きるわけです。
ラストのセスの奇跡は随分と無茶な話ですが見ててこれでいいのではと思えてしまいます。いいラストだと思います。
アンソニー・ラパグリア扮する世渡り上手を気取る男ハリー・ルースの描写はなかなかの物でした。それにしても嫌な男だね。
病院に付き添いに来て暇なので車椅子に座って新聞を読んでいます。普通は車椅子には座りませんよ。
ギターのコレクターという設定なっていて56年のギブソンとかいっても私には何のことやら分かりませ。でもジェフ・ベックの名前くらいは知っていますけど。←ギターではなくギタリストではないかいと自分で突っ込む。
使ってるパソコンは例によってアップルのパワーブックでした。映画のみの登場はもういいって。
セスが妻と浮気したのを知っているくせに聞くとはホント嫌な奴だね。
やっと改心して戻れば残ったのは犬だけだったとはよい落ちでした。ただ代償が支払われるというのではなく描写バランスが取れています。
でもこの手の人種が改心したと言っても信用できないと思えます。どうせそんなことを言っても3歩も歩けば忘れてしまうでしょう。
コートニー・コックスは弁護士ということで黒地に細い白いラインの入ったスーツ姿等を見せてくれます。いいですね。『スクリーム』(96年)のTVレポーターよりずっといいです。
コートニー・コックスがきれいに撮れてます。ファンタジー・ロマンスとはちょっと違うような感じもしますがよい作品でした。
コートニー・コックス、アイダン・クインの2人のブルーの瞳だけでも見られます。
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