『シャレード』(1963年)
この作品はオードリー・ヘップバーンを囲むキャストが豪華なサスペンスです。サスペンスといってもそんなに強烈ではなく安心して見ていられる作品でもあります。
要するにオードリー・ヘップバーンのスター映画となっています。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1963年 スタンリー・ドーネン・プロ/ユニバーサル・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆113分
原題◆Charade
プロット◆25万ドルの争奪戦に巻き込まれる話しのようです。
音楽◆ヘンリー・マンシーニ
ユニバーサル・ピクチャーズ発売のDVDにて。画質は非常によいです。
キャスト オールスターキャストです。
オードリー・ヘップバーン→離婚したいレジーナ
ケイリー・グラント→謎のピーター・ジョシュア
ウォルター・マッソー→大使館のバーソロミュー
ジェームズ・コバーン→若いテックス
ジョージ・ケネディ→義手のスコービィ
ネッド・グラス→初老のギデオン
ジャッキー・マリン→グランピエール警部
ドミニク・ミノ→レジーナの知人シルビー
トーマス・ケリムスキー→その息子ジャン・ルイ
スタンリー・ドーネン監督の演出はよいと思います。
ミュージカルの監督ですがサスペンスも無難にまとめています。
プロローグ。
列車から男が投げ出されます。
タイトルとなります。このタイトルデザインがよいです。
リゾートにて。スキー場です。
水鉄砲で水をかけられるオードリー・ヘップバーンするレジーナが登場
知人のシルビーの息子ジャン・ルイが犯人でケイリー・グラント扮するピーター・ジョシュアが登場。リメイクの『シャレード』(2002年)では名前を入れ換えてジョシュア・ピーターズとしています。洒落ています。
キャラ紹介といったとこです。
パリの自宅アパートに戻るレジーナ。
知人のシルビーの息子ジャン・ルイと別れる時に切手の話しが出ています。
アパートの部屋はもぬけの空となっています。どうしましょうといったとこでグランピエール警部が登場します。
警察にて。死体の確認をするレジーナ。
事情聴取となりますが知りませんを連発して警部の印象を悪くしています。
夫は勝手に家財道具を売り払って125万フラン=25万ドルとのことです。
遺品を受け取ります。手帳には予定、手紙等。複数のパスボートもあります。
空のアパートのレジーナ。
ピーターがやって来ます。
ユネスコを同時通訳の仕事をしてたとレジーナ。その近くのホテルを取る等と色々と設定が進む。
教会です。レジーナの夫チャールズの葬式です。
参列者は少ない。そんなとこにまずネッド・グラス扮する初老のギデオンが登場、次にジェームズ・コバーン扮する若いテックスが登場、最後にジョージ・ケネディ扮する義手のスコービィが登場して、それぞれやり方でチャールズの死体と接します。あまりまじめではなくコメディ調になっています。
レジーナに手紙が渡されます。アメリカ大使館からの呼び出しです。
アメリカ大使館にて。
ウォルター・マッソー扮するバーソロミューと会います。
CIAに手配されていたチャールズ。チャールズ・ボスが本名。
1944年頃の写真の男達。
結局、レジーナに25万ドルを捜せとなります。
屋外でピーターと会うレジーナ。人形劇をやっています。
クラブでピーターとレジーナ。ゲームとなります。ここで初老のギデオンがレジーナを脅します。
次は電話ボックスでテックスに脅されるレジーナ。
と悪役キャラの紹介といったとこです。それにしてもジェームズ・コバーンは若い。
ホテルに戻るレジーナ。
部屋に戻ると義手のスコービィが家捜しの最中です。逃げるレジーナ。ピーターが部屋に入り格闘らしきことになっています。
レジーナが部屋に戻るとピーターだけ残っています。ピーターは窓伝いに例に3人がいる部屋に入ります。
3人に意見するピーター。
私のご贔屓のスターのケイリー・グラントとジェームズ・コバーンが同じ画面に映っています。キャリア終盤のグラントとキャリア序盤のコバーン。この2人はタイプが全く違うので見てて違和感が大ありの何とも興味深いシーンです。
レジーナの部屋に戻るピーター。
ここでスコービィからレジーナに電話がありピーターはダイルだと言います。
バーソロミューに電話するレジーナ。会うことになります。
尾行するピーター。ところでホテルのロビーで寝ている男は何でしょう?
カフェにて。レジーナとバーソロミュー。
カーソン・ダイルについて。25万ドルの由来とか。
翌日です。ピーターを尾行するレジーナ。
アジア系の中年男がコメディリリーフキャラらしい。見てて全然そうなっていないので私にはnot funnyですけど。
ダイルの名を使うピーター。レジーナをそのダイルの名を使って電話で呼び出します。カーソン・ダイルは兄だというピーター。
ピーターを脅してホテル屋上に連れて行くスコービィ。
25万ドルは?と手っ取り早く聞きます。乱闘となってスコービィは宙づりとなります。屋根を滑り降りる時に義手から火花が出るショットが印象的。
レジーナの部屋に戻るピーター。
話し込みます。ここで知人の息子ジャン・ルイが人質になっている電話があります。3人の部屋を行くレジーナとピーター。話し会った末に互いの部屋を家捜しすることになります。何でそうなる?と面白い。
そんなことからスコービィが風呂で溺死しています。
警察に全員連行となります。一応警察も存在しているようです。
船で食事をするるレジーナとピーター。
スクリーン・プロセスです。
ピーターの身の上話となっています。
この作品では「お腹が空いた」のセリフが多いオードリー・ヘップバーンですが実生活で腹いっぱい食べたことがあるのか?→あのほっそりした体形維持のためにおそらくないでしょう。
ユネスコです。レジーナは仕事中。
ピーターが来て手帳の予定について聞きます。レジーナを思い出してその場所に急行します。
そこは公園で切手の見本市。テックスもいます。
ここでテックスが25万ドルは切手になったと気がつきます。バッグのあるホテルに向かいます。追うピーター。シトロエンのタクシー。
ホテルにつくが切手はなかった。ピーターを毒づくテックス。またこの2人が一緒に映っています。でもコバーンは結構遠慮しているように見えたりします。
公園にて。レジーナも25万ドルは切手に換算したと気がつきます。
切手はジャン・ルイにあげたらしい。
レジーナは切手商のフェリックスと会って25万ドル分の切手を返還して貰います。
ホテルに戻ったらテックスが殺されています。コバーンの出番をもう終わりなのかい。まだ主役ではないようです。
レジーナはパーソロミューに電話して会い出かけます。追うピーター。
地下鉄=メトロで追跡シーンとなります。それにしてもグラントはキャリア終盤の割りには若々しい。
ここでパーソロミューが偽者であることが描写されます。それは別にいいのですがこれまでを見ててフェイク描写が多くて、どう見てもパーソロミューが犯人だとは絶対にわからないでしょう。私はわからない。
待ち合わせ場所につきます。
レジーナ、ピーター、パーソロミューの3人が対峙します。クライマックスとなります。バーソロミューがカーソン・ダイルです。
劇場に逃げ込むレジーナ。舞台装置を使ったオチとなります。
タクシーで帰るレジーナとピーター。
次の日,アメリカ大使館にて。切手を返す相手もピーターでしたとオチがついてエンドとなります。
オードリー・ヘップバーンは首のしわが少し気になりますがきれいに撮れています。オードリーをサポートする豪華男優陣もいいです。
そんなわけでオールスターキャストのよい作品でした。
« 『シャレード』(2002年) | トップページ | 『オトコのキモチ♂』(2003年) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「1960年代」カテゴリの記事
- 『暗くなるまで待って』(1967年)(2021.11.28)
- 『泳ぐひと』(1968年)(2021.06.20)
- 『ビリディアナ』(1961年)(2020.07.05)
- 『皆殺しの天使』(1962年)(2020.07.04)
- 『不意打ち』(1964年)(2019.12.01)
コメント