1940年代のフィルムノワール2本立ての解説◆2024.09.14(土)
なおこの映画感想はネタバレ全開になってます。
私の映画感想は基本的に2本立てです。何の2本立てなのかの解説をやります。
◆フィルムノワールとは主に1940年代のアメリカのモノクロ低予算映画です。
◆語源はフランス語ですがフランス映画はあまり言われません。
◆モノクロ。ハイコントラストな撮影が特徴です。夜のシーンがいい。
◆サスペンス。犯罪な話し。運命な女=ファムファタールなヒロイン。
◆低予算なので派手なアクションはありません。
◆当時の検閲ヘイズコードによって主人公が犯罪者の場合は犯罪は引き合わない的エンドになります。
◆それなのに何故か後味がよく描写されるハリウッドテイストになってます。
◆当時のフィルムノワールは何しろ低予算で現在ならスプラッタやホラーと同じ扱いだったと思われます。
◆色違いのタイトル部分をクリックする私の感想にジャンプ出来ます。
◆『拳銃貸します』(1942年)
◆この作品はフランク・タトル監督、アラン・ラッド、ヴェロニカ・レイク、ロバート・プレストン、レアード・クリーガー、マーク・ローレンス主演のフィルム・ノワールの国策映画です。
◆1942年 Paramount Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆81分
原題◆This Gun for Hire
プロット◆殺し屋が国策活動する話しのようです。
音楽◆デヴィッド・バトルフ
◆この作品は有名な割には日本で紹介が少ない。それは太平洋戦争中の作品なので悪役が日本になってるからです。実際に見てようやくわかった。
◆現代のHireは借りるという意味なんですが日本では貸切タクシーのハイヤーに固定されています。色々と不便な感じ。
◆殺し屋のアラン・ラッドは何故か国策には協力というか尽力してます。妙な感じ。
◆アラン・ラッド、ヴェロニカ・レイク他のキャストがいい。
◆そんな感じで少し変わったフィルムノワールの佳作でお勧めです。
◆『魅せられて』(1949年)
◆この作品はマックス・オフュルス監督、バーバラ・ベル・ゲデス、ジェームズ・メイソン、ロバート・ライアン主演のフィルムノワール風メロドラマです。
◆1949年 The Enterprise Studios/Metro-Goldwyn-Mayer アメリカ作品
ランニング・タイム◆88分
原題◆Caught
プロット◆玉の輿だと思ったらそうではなく悪戦苦闘する話しのようです。
音楽監督◆ルドルフ・ポルク
音楽◆フレデリック・ホランダー
◆メロドラマの巨匠マックス・オフュルス監督なので全体的にそんな感じに仕上がってます。これもこれでいい感じ。
◆キャスト3人が非常にいい。素晴らしい。
◆そんな感じでフィルムノワール風メロドラマの佳作でお勧めです。
◆バーバラ・ベル・ゲデスがエリザベス・デビッキ、ジェームズ・メイソンがキリアン・マーフィー、ロバート・ライアンがライアン・レイノルズでリメイクしてほしい。
そんなわけでお勧め2本立てなので見て読んで下さい。
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