1940年代のフィルムノワール2本立ての解説◆2024.04.13(土)
なおこの映画感想はネタバレ全開になってます。
私の映画感想は基本的に2本立てです。何の2本立てなのかの解説をやります。
◆フィルムノワールとは主に1940年代のアメリカのモノクロ低予算映画です。
◆語源はフランス語ですがフランス映画はあまり言われません。
◆モノクロ。ハイコントラストな撮影が特徴です。夜のシーンがいい。
◆サスペンス。犯罪な話し。運命な女=ファムファタールなヒロイン。
◆低予算なので派手なアクションはありません。
◆当時の検閲によって主人公が犯罪者の場合は犯罪は引き合わない的エンドになります。
◆それなのに何故か後味がよく描写されるハリウッドテイストになってます。
◆何しろ低予算の当時のフィルムノワールは現在ならスプラッタやホラーと同じ扱いだったと思われます。
◆色違いのタイトル部分をクリックする私の感想にジャンプ出来ます。
◆『ガラスの鍵』(1942年)
◆この作品はスチュアート・ヘイスラー監督、アラン・ラッド、ブライアン・ドンレヴィ、ヴェロニカ・レイク、リチャード・デニング、ジョセフ・カレイア、ウィリアム・ベンディックス、エディー・マー主演の込み入った話しのフィルム・ノワールです。
◆1942年 Paramount Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆85分
原題◆The Glass Key
プロット◆政界で色々とある話しのようです。
音楽◆ヴィクター・ヤング
音楽◆Walter Scharf (uncredited)
◆原作はダシール・ハメットです。話の方はよくわからん。
◆全体的にとっ散らかったフィルムノワールになってます。出来は普通です。
◆キャストはオールスターなのでもう少し出来がよければと惜しい感じです。
◆『湖中の女』(1946年)
◆この作品とロバート・モンゴメリー監督主演、オードリー・トッター、ロイド・ノーラン、トム・テューリー、レオン・エイムズ、ジェーン・メドウズ、ライラ・リーズの全編を主観ショットで撮ったフィルム・ノワールです。
◆1946年 Metro-Goldwyn-Mayer (MGM) アメリカ作品
ランニング・タイム◆98分
原題◆Lady in the Lake
プロット◆社長夫人を探して色々とある話しのようです。
音楽◆David Snell
音楽◆Maurice Goldman (uncredited)
◆原作はレイモンド・チャンドラーです。レイモンド・チャンドラーと言えば脚本を担当した時によく揉めている印象があります。映像重視のアルフレッド・ヒッチコック監督と揉めたのはともかく、脚本重視のビリー・ワイルダー監督とも揉めているんです。ヒッチコック監督とワイルダー監督でダメならどの監督とやってもダメでしょう。
◆全編に渡り主観ショット=POVになってます。POVのアイデア自体は昔からあります。撮影技術がまだ未発達だったので誰もがやるわけにはいかなかった。
◆そんな感じでのこの作品はロバート・モンゴメリーの道楽で作られたのかもしれない。
◆全体的にそんなに悪くない出来になってます。実験作の割にはよく出来てます。
そんなわけでお勧め2本立てなので見て読んで下さい。
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