出来の差が激しい1940年代フィルムノワール2本立ての解説◆2024.01.21(日)
なおこの映画感想はネタバレ全開になってます。
私の映画感想は基本的に2本立てです。何の2本立てなのかの解説をやります。
◆フィルムノワールとは主に1940年代のアメリカのモノクロ低予算映画です。
◆語源はフランス語ですがフランス映画はあまり言われません。
◆モノクロ。ハイコントラストな撮影が特徴です。夜のシーンがいい。
◆サスペンス。犯罪な話し。運命な女=ファムファタールなヒロイン。
◆低予算なので派手なアクションはありません。
◆当時の検閲によって主人公が犯罪者の場合は犯罪は引き合わない的エンドになります。◆それなのに何故か後味がよく描写されるハリウッドテイストになってます。
◆何しろ低予算の当時のフィルムノワールは現在ならスプラッタやホラーと同じ扱いだったと思われます。
◆『私は殺される』(1948年)
◆この作品はアナトール・リトヴァク監督、バーバラ・スタンウィック、バート・ランカスター、エド・ベグリー、ウェンデル・コーリイ主演の電話サスペンスです。フィルムノワールでもあります。
1948年 Hal Wallis Productions/Paramount Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆89分
原題◆Sorry, Wrong Number
プロット◆殺人なんて他人事だと思っていたらそうではなかった話しのようです。
音楽◆フランツ・ワックスマン
◆バーバラ・スタンウィックは病気がちで被害妄想でと色々と忙しいヒロインを熱演してます。
◆バート・ランカスターはバーバラ・スタンウィックの相手役といった感じで無難な演技になってます。
◆ウェンデル・コーリイがフィルムノワールで見るのは意外と珍しい。
◆全体的に非常によく出来てます。傑作です。
◆『都会の牙』(1949年)
ルドルフ・マテ監督、エドモンド・オブライエン、パメラ・ブリットン、ウィリアム・チング、リン・バゲット、ルーサー・アドラー、ネヴィル・ブランド主演の毒薬サスペンスです。フィルムノワールでもあります。
1949年 Harry M. Popkin Production/United Artists release アメリカ作品
ランニング・タイム◆84分
原題◆D.O.A.
プロット◆謎の毒薬で悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ディミトリ・ティオムキン
◆とにかく全体的に色々とおかしい演出の連発になってます。こういう作品もある。
◆ルドルフ・マテは監督より撮影の方が有名なのです。監督はやらない方がよかった。
◆エドモンド・オブライエンは妙な演出もなんのそのと快調に演技はしていない。やはり俳優だけでは限界があるんです。監督の腕前がイマイチだと演技は空回りするだけです。
そんなわけでお勧め2本立てなので見て読んで下さい。
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