1930年代と1940年代のフィルムノワール2本立ての解説◆2022.11.20(日)
なおこの映画感想はネタバレ全開になってます。
私の映画感想は基本的に2本立てです。何の2本立てなのかの解説をやります。
フィルムノワールとは主に1940年代のアメリカのモノクロ低予算映画です。
語源はフランス語ですがフランス映画はあまり言われません。
モノクロ。ハイコントラストな撮影が特徴です。夜のシーンがいい。
サスペンス。犯罪な話し。運命な女=ファムファタールなヒロイン。
低予算なので派手なアクションはありません。
当時の検閲によって主人公が犯罪者の場合は犯罪は引き合わないエンドになります。それなのに何故か後味がよく描写されるハリウッドテイストになってます。
何しろ低予算の当時のフィルムノワールは現在ならスプラッタやホラーと同じ扱いだったと思われます。
この2作はサスペンスとSFなんですがフィルムノワールでもあります。
『血に笑ふ男』(1937年)
◆ローランド・V・リー監督、ベイジル・ラスボーン、アン・ハーディング主演の疑惑サスペンス。フィルムノワールでもあります。
◆主人公アン・ハーディングに宝くじが当たってから色々とあり過ぎる話しのようです。カネがあると男が寄って来て大変なことになるわけです。
◆その男を演じるベイジル・ラスボーンはシャーロック・ホームズ役者で有名です。アメリカでは1番有名なシャーロック・ホームズ役者はジェレミー・ブレットではなくベイジル・ラスボーンだそうです。
◆ベイジル・ラスボーン主演のホームズ映画リストがあります。→シャーロック・ホームズ
『美女と怪物』(1944年)
◆ジョージ・シャーマン監督、リチャード・アーレン、ベラ・ラルストン、エリッヒ・フォン・シュトロハイム主演のB級SFドラマですが画調がフィルムノワールです。
◆脳保存の実験で色々とある話しのようです。設定はB級SFですが展開はフィルムノワール調です。
◆怪優エリッヒ・フォン・シュトロハイムが普通に悪役を担当してます。
そんなわけでお勧め2本立てなので見て読んで下さい。
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