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2022.01.16

『Gメン対間諜』(1945年)

この映画の感想はネタバレ全開になっています。
ヘンリー・ハサウェイ監督、ウィリアム・エイス、ロイド・ノーラン、シグニ・ハッソ主演のスパイサスペンスのようです。


1945年 Twentieth Century Fox アメリカ作品
ランニング・タイム◆88分
原題◆The House on 92nd Street
プロット◆FBIがスパイを狩る話しのようです。
音楽◆デヴィッド・バトルフ

キャスト
ウィリアム・エイス→ドイツ系のビル・ディートリッヒ
ロイド・ノーラン→FBIのブリッグス捜査官

シグニ・ハッソ→店の主人エルザ・ケブハールト
リディア・セント・クレア→特殊任務のヨハンナ・シュミット
ハリー・ビリーバー→配下のマックス・コーブルグ
ハーロ・メラー→配下のコンラッド・アルヌルフ

レオ・G・キャロル→ハマーソン大佐
アルフレッド・リンダー→エージェントのアドルフ・クライン
ジーン・ロックハート→記憶力のチャールズ・O・ローパー
レネ・カーソン→管理人の夫人ルイーズ・バジャ

ポール・フォード→Police Sergeant (uncredited)
E・G・マーシャル→Morgue Attendant (uncredited)

ヘンリー・ハサウェイ監督の演出はよいと思います。
全体的にスパイサスペンスになってます。

レオ・G・キャロルとジーン・ロックハートが共演してます。珍しい。

コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはあります。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch

cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面

『Gメン対間諜』
The House on 92nd Street
バックには20世紀フォックスのファンファーレが鳴ってます。

タイトル
Twentieth Century-Fox presents
The House on 92nd Street
タイトルバックはFBIの書類がめくれてキャストスタッフの紹介です。

with
William Eythe Bill Dietrich
Lloyd Nolan Inspector George A. Briggs
Signe Hasso Elsa Gebhardt

and
Gene Lockhart Charles Ogden Roper
Leo G. Carroll Col. Hammersohn
Lydia St. Clair Johanna Schmidt
William Post Jr. Walker (as William Post)

Harry Bellaver Max Coburg
Bruno Wick Adolf Lange
Harro Meller Conrad Arnulf
Charles Wagenheim Gustav Hausmann
Alfred Linder Adolf Klein
Renee Carson Luise Vajda
スタッフの紹介 1部にマスクがかかる。

ナレーションで前説です。
この物語はFBIの実例事件を脚色したものである。
制作には当局の全面協力があり。
日本への原爆投下までは公開出来なかった。
撮影場所はワシントンとニューヨーク及びその近郊。
出来る限り事件のあった実際の場所で撮影は行われた。
主要な登場人物を除き作品に登場するFBI職員は全員本物である。
そんな感じで20世紀フォックスが得意のパターンになってます。

ワシントンDCにて。路面電車が走ってます。
本編かと思ったらナレーションが延々と続く。
連邦捜査局=FBIにて。
フーバー長官の映像が出ています。本物です。

ドイツとは諜報戦でFBIはその対策をした。
マジックミラーが紹介されています。これで隠し撮りをする。
戦争は思想で、思想は情報だ。最も知識のある者が敵を強く叩ける。
ミスター・ブリッグスはFBIの捜査官。おなじみのロイド・ノーランが演じてます。何だかいつもブリッグスという名前のような気がする。

ナチスの拠点はドイツ大使館だった。
FBIはドイツ大使館を監視していた。大使館が活動の資金源。
短波無線機でドイツ本国と交信していた。
ウルリヒ・フォン・リーナント男爵。ゲシュタポの米国責任者。
海軍中将のビットフェレ・エフト・エムレン。
秘書のヘルムト・ロイパー。
代理公使のハンス・トムセン。
カール・ボーティシャー将軍。
秘書は色仕掛けで情報収集をしていた。
アメリカで諜報員を雇っているドイツ大使館。
ドイツ系米国人協会がその隠れ蓑。

1939年オハイオ州。コロンバス近郊の大学には優秀な学生がいた。
ウィリアム・ディートリッヒ。
ディートリッヒをドイツにスカウトされたがアメリカに通報した。それで協力を志願。

まだナレーションが続いてます。
ドイツの港町ハンブルク。
ここにディートリッヒは行った。ホテルはスパイの養成所だった。
爆弾製造から色々とやってます。

クリストファー事件。それは小さな偶然から始まった。
ニューヨークのボーリンググリーンで・・・

靴磨きの客が新聞を読んでます。見出しにヘス捕まると出ています。
違う男がタクシーに轢かれて倒れる。クリストファー・・・と言ってます。
で、倒れた男のバッグを靴磨きの客が持っていった。

移動中の救急車にて。
看護師が運転手にゆっくり行けもう亡くなっていると言ったりしてます。

遺体安置所にて。
死体の身元はフランシスコ・ルエス。手帳には爆弾製造方法が書かれていたりする。
そんなわけで証拠はまとめてFBIに送られます。

FBIにて。
ルエスの死に関する報告書がブリッグス捜査官に届きます。
指紋照合は当時のハイテクです。カード式で照合してます。まだ機械自体がローテクなので場所は広く人員は大勢を動員されています。それでも指紋照合は早い。

手紙を調べると行間にドイツ語の暗号がありました。
死体の身元がわかったようです。

暗号の解読になってます。
クリストファーはプロセス97に専念する。
つまり史上最大のアメリカの機密だそうです。そうなると原爆だ。
マジで原子爆弾の開発だと言ってる。

FBIはルエスの件を捜査しています。そのミーティングにて。
ドイツはプロセス97を狙っている。クリストファーとは誰か?

ストラッセン大佐の事務所にて。
ディートリッヒは任務遂行への準備が整った。5万ドルをもらう。
3名に接触せよ。エルザ・ケブハールト。ハマーソン大佐。アドルフ・クライン。
まずはニューヨークのエルザの店に行けとなってます。
クリストファー氏からの指示があった場合はどんな状況でも彼に従うように。
そんなわけでディートリッヒはアメリカへと向かいます。

まずはリスボンに行ったディートリッヒ。
ガルバーリョ時計店にて。FBIとコンタクトのディートリッヒ。
店内に入り腕時計を見てもらう。仕込んであるマイクロフィルムごと腕時計を交換してます。
溶暗になります。

FBIにて。
拡大されたマイクロフィルムを調べています。
これはディートリッヒの紹介状である。
ブリッグス捜査官の指示で最後の一文を書き換えとなります。
全ての諜報員との接触が出来ないを出来るにしてます。

ニューヨークにて。
税関で係員から腕時計を見せてくれと言われるディートリッヒ。
渡した腕時計を値段を鑑定される。鑑定してるのはブリッグス捜査官。
そんなわけでまた腕時計が交換されて元に戻っています。

マディソン郡近くに5階建てのビルがある。92丁目の家。
これが原題のThe House on 92nd Streetというわけです。
1階の店舗はエルザの婦人服です。
ここにディートリッヒが来ます。
ハンプルグのフェリックス・ブラウンから伝言ですとコンタクトする。
エルザにマイクロフィルムを渡します。

隠し部屋には男2人女1人がいます。
マイクロフィルムを確認するが許可するのはおかしいと女がクレームを付ける。

ディートリッヒを入れて尋問になってます。
色々と聞かれるがそつなく答えているディートリッヒ。

3名が紹介されています。
マックス・コーブルグ。
コンラッド・アルヌルフ。
ヨハンナ・シュミット。特殊任務。

ディートリッヒは短波無線機を調達してドイツと直接交信するのが仕事です。
3名に協力してくれと言ってます。
それからハマーソン大佐にカネを渡したいと言う。
ディートリッヒがいなくなると4人は奴は大丈夫なのかと話し込む。

ナレーションは相変わらず入る。
ディートリッヒと連絡出来るようにブリッグス捜査官は市内に事務所を構えた。

街にて。
FBI2人組が聞き込みをしてます。表向きは国勢調査です。
このビルの管理人の夫人はフリーダ・カッセル。普通のおばさんです。
会話でピアニストの夫人のフリーダ。全くそうは見えない。

ディートリッヒは技師を装って事務所を構えた。
来客です。フェリックス・ストラッセンをご存知かな?となる。どうやらハマーソン大佐のようです。おなじみのレオ・G・キャロルが演じてます。
最初はディートリッヒを警戒してるハマーソン大佐。事務所内を調べまわる。
洗面台の鏡が隠し部屋からマジックミラーで撮影してます。音声は録音盤で記録してる。
新型の銃の話しするハマーソン大佐。素晴らしい兵器だ。対戦車ロケットのことも言ってます。探りを入れているのか?
そんな感じで会話から情報をゲットしているディートリッヒ。
で、クリストファーに会いたいと言い出すディートリッヒ。うやむやにされます。

マンハッタンから1時間の場所にある小屋に短波無線通信局を開設した。
ドイツと通信をしてディートリッヒの評価は上がった。
しかし無線は近距離までしか届かず情報は全て近くのFBI無線通信局が受信して通信内容を改竄してからドイツに送信されていた。
そんな感じでディートリッヒのスパイ活動が描写されています。

1941年12月7日の日曜日。
緊急司令。FBIの諸君全員に告ぐ。フーバー長官より。
日系人を危険人物として拘束せよ。真珠湾攻撃でこうなった。
ドイツ人の破壊工作員を全員逮捕せよ。
ヨアヒム・ベルタ。テオドル・グレーべ。パウル・ヘンチュケ。ヘルベルト・ボイブラー。ドイツのスパイの面々。
日系人は片っぱしから拘束して白人のドイツ人はスパイのみなのが何だかおかしい。
ディートリッヒが接触していたスパイたちは逮捕せずに泳がせています。

ディートリッヒの事務所にて。
ハマーソン大佐が来ました。クラインと会えると伝えます。2人で出かけます。

街にて。
あそこの店だとハマーソン大佐。何だかうらぶれた感じの店です。
1人で突入するディートリッヒ。

店にて。うらぶれたドイツ系カフェといった感じ。
クラインがいます。ヨハンナもいる。コンタクトするディートリッヒ。
カネが必要だとクライン。ブリタニア号が今夜出港する。そんな感じで商船の船団の出港スケジュールを伝えています。立派なスパイです。

クラインの手下ガスが来ます。アル中の船員といった感じ。
それはいいけど酔っ払って情報を大声で吹聴してます。さすがに慌てるクライン。
言うだけ言ってガスは店から出て行きます。ヨハンナが尾行する。

街にて。
ガスは殴打されてタクシーに押し込まれる。ヨハンナ一行がやった。

駅にて。
ガスを貨物列車の下に置き去りにするヨハンナ一行。
そんなとこで貨物列車が動き出す。これでガスは片付いた。

店にて。
クラインにカネを渡してるディートリッヒ。
クリストファーのことについて探りを入れるがクラインは君もガスと同じ運命だぞと警告される。

ウィリアム・ディートリッヒに電報です。
ご注文の品物が届きました。至急ご来店ください。エルザ・ケブハールト。

エルザの店にて。
ディートリッヒはエルザにクラインの会ったと伝えて隠し部屋に入る。
書類を本国に届けてくれとディートリッヒに命じる。
ディートリッヒは灰皿の口紅のついた吸い殻をゲットする。エルザはタバコは吸わないのでこの書類を持ってきた女の吸い殻のはず。

クルマで移動のディートリッヒ。
入れ替わりにハマーソン大佐ともう1人がやってきます。

ハマーソン大佐はクラインが兵役逃れの罪でFBIに連行されたと伝える。
エルザはマックスにディートリッヒを見張れと命じる。

ブリッグス捜査官は郵便局で書類をコピーさせてます。
タバコの吸い殻は分析させてます。

アーサー・C・アップルトン博士が登場。プロセス97の関係者。
そんなわけで書類を調べています。それからブリッグス捜査官は書類の改竄を依頼してます。

で、中央研究所の警備を強化させてます。
全編ナレーションが入ってドキュメンタリータッチになってます。

FBIラボでは吸い殻の分析になってます。
クリストファーから書類を届けた女の吸い殻だ。エルザはタバコを吸わない。
口紅の鑑定結果がブリッグス捜査官に届けられる。
捜査の結果1店舗に絞られた。容疑者はルイーズ・バジャ。

尋問されるルイーズ・バジャ。
ただの手紙ですと主張するルイーズ。
スリープエージェントなる用語が出てきます。普段は普通の生活をしているスパイのことです。

92丁目の家に運んだと自白するルイーズ。エルザの店です。
クリストファーのことを聞くブリッグス捜査官。
緊急の場合なので書店にも届けたルイーズ。59丁目のランゲ書店。
チャールズ・O・ローパー。これがルイーズの友人の名前。

ナレーションです。
ドイツからディートリッヒに指令がきた。
任務が終わりしだいゲデ何とかと長い名前の奴を粛清せよ。
フーバーより。意味がわからん。
ディートリッヒは手紙を書いて燃やしています。

ジョージ・ワシントン橋にて。
クルマがここのゲートを強行突破する。警察が追います。
免許証も登録証もないでの捕まった男はディートリッヒです。何でそうなる。

警察にて。
ディートリッヒに面会人です。ブリッグス氏。
どうやらブリッグス捜査官とコンタクトするための狂言だったようです。
ゲデ何とかはドイツでは有名な特殊工作員のこと。記憶の達人。

ブロードウェイにて。
フランク・ジャクソンの事務所にて。ボードビルクラブ。
FBI捜査官が来て事情聴取してます。記憶力の芸人の話しになってます。

中央研究所にて。
ローパーが登場。オッサンです。ジーン・ロックハートが演じてます。
呼ばれたローパーはブリッグス捜査官から事情聴取される。
FBIだと身分証明書を見せています。ゲームのbiohazardまたはResident Evilなのかと思えた。

それはともかくローパーにあなたの銀行口座に5000ドルが入金していると攻めるブリッグス捜査官。
会話からローパーが記憶の達人らしい。
ドイツの通信内容を見せて協力しろとなるブリッグス捜査官。
クリストファーのことも聞いてます。彼はハマーソン大佐と同一人物なのか?
会ったことはないとローパー。
で、別の書類と今朝届けた言い出すローパー。59丁目のランゲ書店だ。これは大変。
運んだのは最新のデータだ。
そんなわけでローパーは逮捕されます。

59丁目のランゲ書店にて。
ここもFBIに向かいのビルから監視されています。
撮った映像から本を受け取った男が映ってます。

FBI捜査官が客を装って入る。店主とコンタクトする。
『スペンサーの第一原理』はないかと聞くFBI捜査官。
そんなこんなで店主は連行されます。

エルザの店にて。
ヨハンナに通信を必ず見届けるようにと命じるエルザ。
例の本がここにあります。そうなると最新の情報がドイツに送られてしまう。
チャイムが鳴ります。ハマーソン大佐が来ました。
手紙の切手から暗号を解読してます。切手の絵を落とすと暗号があられわます。
暗号ではなくディートリッヒの紹介です。何故かまた来てるというかまた問い合わせしたのかはわからん。
そんなわけで最後の項目を改竄したのがバレています。これは大変。

ディートリッヒの通信局にて。
仕事中のディートリッヒ。そんなとこにノックの音がします。
ヨハンナとマックスです。重要書類をすぐにドイツに送ってとなるま。
マックスですがこの無線機は2.5mしかないと言い出す。周波数のことです。
これでは50キロ以内しか届かない。
マックスは電信を送っています。受けたFBI通信局は普通に応答してる。
バレてしまった。それでどうなる。
もう1人が来ました。エルザが呼んでいる。ドイツに送信するなとも伝える。
正体がバレたディートリッヒは連行されます。

エルザの店にて。
各部屋ではなく上の階みたい。
殴る蹴るの拷問をされるディートリッヒ。情報をゲットするために殺しはしない。
拷問の効果がないので自白剤を注射するつもりのエルザ。

ブリッグス捜査官の事務所にて。
本を受け取った人物がわかった。その人物の割り出します。
その人物はエルザの店に入った。単なる運び屋なのか。
フリーダの夫がクリストファーだとなってます。管理人だ。
そんなわけで管理人宅に家探しに出向きます。

エルザの店にて。
自白剤を打たれたディートリッヒ。まだ喋らない。

FBIのクルマは管理人宅に突入する。
夫人を拘束して家探しになるブリッグス捜査官一行。

このへんからカットパックが激しくなります。
で、エルザの店と管理人宅はそんなに離れていない。同じビルではないような感じ。

ついに喋るディートリッヒ。50キロとは。
エルザはハンドガンにサプレッサーを付けています。
そんなとこに呼び鈴が鳴る。受話器を取るとFBIだ。君たちは包囲されたと普通に始まってます。猶予は2分だ。手を上げて出てこい・・・

外を伺うとマジで包囲されています。
エルザの指示で速攻で書類を暖炉で燃やしてます。
最新の書類は密使に渡すしかないとエルザ。エルザが何とか脱出し残りの面々は犠牲になる。そんな段取りになってしまう。
エルザですがカツラを取って短髪になる。それから普通のスーツ姿になってます。小柄な男性といった感じです。

ブリッグス捜査官は管理人宅は何もないと判断してエルザの店に突入を命じる。
エルザの店に催涙弾が発射されます。
エルザは窓から非常階段を使って脱出しようとするがもう下からFBIl一行が登ってきたのだ戻るしかない。

戻ったエルザは催涙ガスで動けないとこを味方に撃たれて退場となります。
生き残ったスパイたちは捕まる。ディートリッヒは助かってます。

エピローグ。
ナレーションでこうして事件は解決した。
エルザ・ケブハールトがクリストファーだった。
プロセス97も無事だった。戦争を始めた12月7日以降は敵国の16640人が逮捕された。
で、FBIは素晴らしいとなってエンドとなります。

the end
released through Twentieth Century Fox Film corporation


そんなわけで戦意高揚映画のよい作品でした。


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