『私は殺さない』(1947年)
この映画の感想はネタバレ全開になっています。
アーヴィング・ピシェル監督、ロバート・ヤング、スーザン・ヘイワード、ジェーン・グリア、リタ・ジョンソン主演の法廷回想ドラマのようです。
1947年 RKO Radio Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆80分
原題◆They Won't Believe Me
プロット◆殺人容疑の被告になって回想する話しのようです。
音楽監督◆コンスタンチン・バカライニコフ
音楽◆ロイ・ウェッブ
キャスト
ロバート・ヤング→被告のラリー・バレンタイン
スーザン・ヘイワード→会社のヴェルナ・カールソン
ジェーン・グリア→愛人のジャニス・ベル
リタ・ジョンソン→夫人のグレタ・バレンタイン
トム・パワーズ→共同経営者のトレントン
ジョージ・タイン→カー警部補
アーヴィング・ピシェル監督の演出はよいと思います。
全体的に法廷回想ドラマになってます。
製作がジョーン・ハリソンです。アルフレッド・ヒッチコック監督と仕事してます。
ロバート・ヤングは『十字砲火』(1947年)ぐらいしか見ていなかったけどコスミック出版のDVDを見るようになったら出演作品をよく見るようになりました。
シェリー・ウィンタースほどでもないけどスーザン・ヘイワードもよく死にます。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはあります。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『私は殺さない』
They Won't Believe Me
バックには音楽が流れています。何だかわからん。
タイトル
R K O Radio Pictures, Inc. presents
Susan Hayward Verna Carlson
Robert Young Larry Ballentine
Jane Greer Janice Bell
in
They Won't Believe Me
with
Rita Johnson Greta Ballentine
Tom Powers Trenton
George Tyne Lieutenant Carr
Don Beddoe Thomason
Frank Ferguson Cahill
Harry Harvey Judge Charles Fletcher
スタッフの紹介 1部にマスクがかかる。
プロデューサーがJoan Harrisonです。
監督は聞いたことがない。
タイトルバック山や谷の風景です。小さな滝が流れる。
本編です。
裁判所=hall of judge
法廷にて
果たして彼は殺人を犯したのでしょうかと弁護士が陪審員達を熱心に説得してます。
重要な証人が5人。
被告はローレンス・バランタイン。
罪状はヴェルマ・カールソンの殺害。
そんなわけでローレンスの告白となります。
あれはある土曜日のことだった。6月のニューヨーク。
52丁目のレストラン。ニックの店。
回想になります。
ニックの店にて。
ローレンス=ラリーとガールフレンドのジャニス。
釣りボートの模型を持ち込んでいるラリー。話しが盛り上がる。
店を出て来週の土曜日にまた会おうとモノローグで言ってます。
宝石店でジャニスのために金のシガレットケースを買うラリー。
ラリーの自宅にて。
帰宅すると当然夫人がいます。グレタ夫人。
それにうるさいおばさん夫婦がいます。マーサおばさんと旦那。
結婚5周年と言われるラリー。マーサおばさんから忘れたのかと突っ込まれる。
そんなわけで金のシガレットケースはグレタ夫人にプレゼントしてます。
溶暗になります。
ニックの店にて。
ラリーとジャニス。
ジャニスの様子がおかしい。グレタ夫人と食事に行ったらシガレットケースを見せられたのこと。
そんなわけで別れましょうと言い出すジャニス。モントリオールに転勤を希望した。
自分は離婚すると言い出すラリー。キスになってます。それはいいけどジャニスの出発時間まではあと3時間です。大丈夫なのか。
ラリーの自宅にて。
帰宅してるラリー。モントリオールへ出張ということにして用意をする。
そんなとこにグレタ夫人が来てモントリオール行き切符が届いたので支払ったと言う。
どうやらジャニスのことは知っているグレタ夫人。
離婚の話をするラリーですがグレタ夫人は全く聞いてない。普通にしてる。
株を買ったので共同経営者なのよと言い出す。どこを押しても離婚の話にはならない。
移動中の列車にて。
個室で寝ているラリー。グレタ夫人もいたりします。そうなの?
ジャニスが電話で転勤すると聞いてモントリオールのことを知った。
そんな感じでグレタ夫人は全く離婚する気はありません。
回想から戻ります。
結婚は契約だとラリー。私はまるで私有地だ。立ち入り禁止の立て札が立ってる。
回想になります。
証券会社トレントン&バランタイン。ラリーは共同経営者というわけです。
顧客ボイド氏の投資の話しになっています。ヴェルナ。バランタインさん。ボイド氏。色々な名前が出ています。
ここはヴェルナが勝手に資料を揃えてラリーの仕事のサポートをしていました。
そんな感じにお知り合いになっているラリーとヴェルナ。
駐車場にて。
クルマのラリーとヴェルナ。ヴェルナが待っていました。
そんなわけでヴェルナの自宅に行きます。
ヴェルナの自宅にて。
ラリーとヴェルナ。
ここをスーザン・ヘインズとシェアしていると話すヴェルナ。
スーザンと仕事時間が違うので現在スーザンは不在です。
自宅に電話するラリー。グレタ夫人は出かけています。それでは夕食は外でとると話すラリー。
高級レストランにて。
ここに来てるラリーとヴェルナ。ジャニスがいたりします。
ヴェルナがいなくなった時にジャニスとコンタクトになるラリー。
無愛想なジャニス。あの日はラリーが来なかったからです。まあそうなる。
溶暗になります。
翌週はいつも遅く帰宅したラリー。
ある日の深夜に書斎のドアから光が漏れていた。グレタ夫人が起きていました。
ジャニスの話を始めるグレタ夫人。ジャニスのこともヴェルナのことも知っていた。
で、ジャニスは仕方ないのか?
トレントンから聞いたのかとラリー。トレントンは共同経営者です。
牧場を買ったとグレタ夫人。当分はそこに住む。相変わらず私から離婚は言わないと主張してます。
ラリーに牧場に来るか来ないかと選択を迫る。
バーにて。
またヴェルナと会っているラリー。
証券会社を辞めたと言い出すラリー。グレタ夫人が僕の経営権を売った。
もうこそこそしなくていいわとヴェルナ。そんなわけで奥さんと私のどっちを選ぶのと迫る。
そんなこんなで住むところも決めてないお気楽なラリーに対し怒って帰るヴェルナ。
回想から戻ります。
ラリーは牧場に行くしかなくなってしまった。
グレタ夫人は看守だと口走るラリー。これは陪審員の心証を悪くしそう。
回想になります。
牧場にて。
カントリーワゴンで来たラリーとグレタ夫人。
スペイン風の自宅です。『めまい』(1958年)にも出ていました。
雑貨店は5キロ先。郵便局の私書箱を使う。電話は取り外したとグレタ夫人。
グレタ夫人と乗馬になってるラリー。
小さな滝に来てます。タイトルバックにあった風景です。それでどうなる。
牧場の自宅にて。
ラリーとロサンゼルスに行きたいけど口実がない。
ゲストハウスを建てたいと言い出すグレタ夫人。マーサおばさんを呼ぶ。ロサンゼルスの建築家に頼めばいい。
マーサおばさんはともかくゲストハウスの設計プランを任されたラリー。これでロサンゼルスに行ける口実が出来た。
雑貨店にて。
ここの公衆電話を使うラリー。ヴェルナと話ししてます。建築家のハウエルではない。
会いたいと言い出すラリーですが電話は切られてしまう。まあそうなる。
バーにて。
飲んでるラリー。そんなとこにヴェルナが来てます。
そうなるとここはロサンゼルスです。
リノまで行って結婚しようと言い出すラリー。
妻の口座に3万ドルある。ラリーとの共同口座だ。2万5千ドルを小切手にすればそんなこんなで口座チェックは後になる。
マジで小切手をヴェルナに渡してるラリー。
バスターミナルにて。
ヴェルナが乗ってるリノ行きのバスを待っているラリー。
バスが来ました。ヴェルナはいない。バスはそのまま行ってしまった。
これは大変なラリーは雑貨店に入り公衆電話に突撃する。
電話してるとこにヴェルナが来ています。これはびっくりのラリー。
別のバスで来たとヴェルナ。そうなの?
そんなわけでカントリーワゴンで移動になってます。
ラリーとヴェルナ。リノ行きの予定です。
途中で泳ごうと言い出すラリー。ヴェルナとそうでもない。
口論になってラリーの頬を叩くヴェルナ。それで気が済んだのかキスになってます。
泳ぎましょうとなるヴェルナ。
泳いでいるラリーとヴェルナ。リノ行きは後回しです。
仕事は辞めてきたとヴェルナ。指輪まで用意してあります。
ローレンス・バランタイン名の2万5千ドルの小切手はそのままです。
小切手を破り捨てるラリー。キスになってまたカントリーワゴンで移動です。
移動中のカントリーワゴンにて。
ラリーとヴェルナ。ようやくリノに向かっています。
残りは500キロもなかっとモノローグが入る。
夜になっても走っています。そんなとこで対向車線のトラックが車線をはみ出してくる。
派手に事故ってしまいます。ここはミニチュアです。
トラックが車線をはみ出たのおそらくラリーに責任はないみたい。
炎上してるカントリーワゴン。ラリーはクルマから放り出されています。トラックのおっさん2人はラリーを引っ張って炎上から遠ざける。ヴェルナは行方不明。
病院にて。
ベッドのラリー。怪我はしているが生きています。
隣のベッドの男は私も妻を結核で亡くしたとラリーに言ってます。そうなるとラリーはヴェルナも死んだのか?となる。
死んだのがグレタならよかったのにとトンデモなことを思うラリー。
それで突然ある考えが浮かんだとラリー。
保安官が事情聴取に来ます。書類作成の男もいます。
事故報告書を作ると保安官。それでどうなる。
妻の名前はグレタと答えるラリー。
遺体は運転席近くにあったと保安官。指輪が残っていた。
そんなわけでグレタ夫人が運転していたことにしてるラリー。
あとはラリーが書類にサインして完了になってます。それでどうなる。
移動中のロサンゼルス行きのバスにて。
ラリーはロサンゼルスに戻るようです。早くグレタ夫人を何かとしないといけない。
第1段階はクリアだ。グレタは黒焦げの遺体だ。これでカネが手に入る。本物のグレタはどこにいるんだ?とモノローグが入る。
雑貨店にて。
ラリーと店主。
奥さんがいないと言ってる店主。事故で亡くなっている言ってます。これはヴェルナの事故のことを言ってるのか?
店のトラックで送ると言ってる店主に無理を言ってトラックだけを借りるラリー。
牧場の自宅にて。
雑貨店のトラックで戻ったラリー。
自宅に入ると引き出しのハンドガンを手に取る。
グレタを探すがマジでいない。室内灯が点いてる部屋にもいない。
ライトを取り出して家中探すラリー。いない。
グレタの友人だとモノローグのラリー。
で、馬屋に行くと馬がいない。そうなるとあの滝かもとなります。
その滝にて。
ここに来てるラリー。馬だけはいます。
そばに手紙が落ちてます。
ヴェルナと一緒に街を出ることにした・・・
ラリーの置き手紙でした。これはこれで不利な証拠になりそう。
下に降りるラリー。
グレタ夫人の死体があります。どうやら崖から転落したようです。
これはビックリのラリー。手間が省けたというか。それでどうする。
上から馬が見ています。馬は喋れないのでまあいいけど。
画面では見えないけどどうやら死体を滝壺に沈めたようです。
回想から戻ります。
交通事故の方はグレタ夫人として埋葬されていました。
誰もヴェルナのことは探さない。
後ろめたいのか頭が煮詰まったラリーは南アメリカを点々した。
最後は中南米ジャマイカのキングストンに滞在した。ホテルで運命が動き出した。
キングストンのホテルにて。
ラリーは唐突にジャニスと再開する。
観光ツアーで来たと言ってるジャニス。普通の挨拶になってます。
バーにて。
飲んでるラリー。バーテンのチャーリー。ジャニスが来ています。
それからジャニスと釣りに行ったりしてます。
ボートで海釣りにて。
ラリーとジャニス。
彼女の狙いは私だったとモノローグが入る。
ロサンゼルスにて。
ジャニスと一緒にロサンゼルスに戻ったラリー。
ホテルの売店で新聞を見るラリーはジャニスに男のいることに気が付く。
ラリーは外に出て窓からジャニスと男を伺う。
男にヴェルナといませんでしたと報告してるジャニス。
男ですが元共同経営者のトレントンのようです。トレントンが調べさせていたようです。
ヴェルナと彼はいなくなった。2人の女性が同じ日に消えたんだ。ヴェルナは見つかっていない。
バーにて。
考え込むラリー。バーでいい考えが思い浮かぶのかは疑問ですが。
サウナにて。
マッサージ中のラリーに電話です。女性からと聞いて考え込むラリー。
ヴェルナ・カールソンの名前を聞いて会うことにするラリー。これはビックリ。
プールで会おうとなります。
プールにて。
ラリーはルームメイトのスーザンと名乗る女性に会う。
電話ではヴェルナ・カールソンの件でと言ってたらしい。
ヴェルナの家賃84ドルを立て替えているで何とかしてくれとスーザン。
会社を辞めてからヴェルナと会っていないとラリー。
それなら警察に行きますと言い出すスーザン。
しょうがないので小切手で84ドルを払うラリー。
事務所にて。
ラリーとトレントン。
この小切手のことを突っ込まれているラリー。
君の友人を呼んでいると言い出すトレントン。誰なんだ?
雑貨店の店主が呼ばれています。そうなるとどうなる。
トレントンの筋書きによると・・・
ヴェルナは君を強請りに行った。彼女を牧場で殺したのでは?
その後奥さんとクルマで出かけて不運にも事故にあった。
それで殺人課のカー警部補の名前が出るともう来ていたりします。
トレントン氏の話しから牧場の捜索令状を取ったとカー警部補。
牧場にて。
ラリー一行が到着します。もう自宅は売り看板が出ています。
もう家宅捜索はホトンド終わっていて何も出なかったとのこと。
カー警部補とロジャース。ロジャースは警官なのか。
何故か成り行きで滝付近に来ているラリー一行。これは大変。
警官が下に馬がいますと言い出す。マジでいます。
グレタ夫人の馬ですが、これは偶然だと思える。
警官は馬が気になるようで下に行きましょうと主張する。
しょうがないで下に行くラリー一行。
警官が馬の具合を見ると前脚が折れているとのこと。もう射殺するしかない。
ラリーは撃ちたくない。警官が撃つようです。
カー警部補はあの滝壺付近に注目して何かを発見したようでラリーを呼びます。。
彼女ですかと聞かれるラリー。どっちの彼女だ?トレントンの筋書きだとヴェルナになるが実際はグレタ夫人です。
警官が馬を撃ったとこで回想は終わります。
法廷にて。
これで全部話したとラリー。
そうなるとラリーは殺人はしていない。そうなるとどうなる。
検事の反対尋問によると牧場の遺体は損傷して識別は出来なかったとのこと。
尋問が終わったラリー。証人席から戻ります。
傍聴席にはジャニスがいたりします。
2時まで休廷しその後評決ですと宣言する判事。
留置所にて。
ジャニスと面会するラリー。
ラリーの旅先に行ったのはまだ好きなのよと言ってるジャニス。
裁判が終わったら何でもするわとまで言ってます。待っている。
そんな必要とないとラリー。自分で話しを聞き自分で評決した。
法廷にて。
評決の発表になってます。チャールズ・ブレッチャー判事。
ここでラリーは窓から飛び降り自殺をやらかそうするがすかさず撃たれて死に至る。
騒ぎがひと段落して記録のために評決の発表をとなります。
判事ではなく法廷職員が評決を読みます。被告は無罪。
エンドとなります。
そんなわけで法廷回想ドラマのよい作品でした。
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