『犯罪王ディリンジャー』(1945年)
この犯罪サスペンス映画の感想はネタバレ全開になっています。
マックス・ノセック監督、ローレンス・ティアニー主演の犯罪サスペンスのようです。
1945年 King Brothers Production/Monogram Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆75min.
原題◆Dillinger
プロット◆銀行強盗で色々とある話しのようです。
音楽◆ディミトリ・ティオムキン
キャスト
ローレンス・ティアニー→銀行強盗のジョン・デリンジャー
エドマンド・ロウ→元銀行家のスペックス
エリシャ・クック・Jr.→隠れ家があるカーク
マーク・ローレンス→特長がないドック
エドュアルド・シャネリ→いかつい顔のマルコ
アン・ジェフリーズ→情婦のヘレン
エルザ・ジャンセン→カークの母親オットー夫人 (as Else Jannsen)
ルドウィグ・ストーセル→カークの父親オットー氏 (as Ludwig Stossel)
ルー・ルービン→ウエーターのジャック (uncredited)
マックス・ノセック監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のフィルムノワールになってます。
似た名前の俳優でローレンス・ティアニーとローレンス・ハーベイがいるんです。
当然混同していました。時代はずれているけど。
仲間の1人の顔がどこかで見ています。『海外特派員』(1940年)で見たのかもしれない。
→マルコを演じるエドュアルド・シャネリでした。いかついルックスです。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはあります。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『犯罪王ディリンジャー』
Dillinger
バックには音楽は流れていません。
タイトル
Monogram Pictures Corporation presents
a King Brothers Production
タイトルバックでは雨が降ってます。
Dillinger
featuring
Edmund Lowe Specs Green
Anne Jeffreys Helen Rogers
with
Eduardo Ciannelli Marco Minelli (as Eduardo Cianelli)
Marc Lawrence Doc Madison
Elisha Cook Jr. Kirk Otto
Ralph Lewis Tony
Elsa Janssen Mrs. Otto (as Else Jannsen)
Ludwig Stössel Mr. Otto (as Ludwig Stossel)
Constance Worth Woman in Bar
スタッフの紹介 1部にマスクがかかる。
音楽はディミトリ・ティオムキン。
introducing
Lawrence Tierney
as
John Dillinger
本編です。
ナレーションで始まってます。
銀行強盗が始まっている・・・
ニュース映画です。
沈められたクルマが引き上げられる。
そんなこんなでニュース映画が終わります。
舞台に司会のオッサンが登場。
ジョン・デリンジャーの話しから父親を紹介します。
その父親のスピーチがあります。
インディアナポリスから30キロ南の農家出身で株の仲買人を目指していたジョン。
酒場にて。
カップルが登場。ガールフレンドとジョン・デリンジャー。
株の仲買人をやる触れ込みのデリンジャー。しかし金はない。
そんなわけで酒を注文するが前金でないとダメだとウエーター。小切手もダメ。
そんなわけで面目丸潰れのデリンジャー。
酒場から出たデリンジャーは速攻でそのへんの店に押し込み強盗をやらかす。
しかしレジには7ドル20セントしかなかった。
店を出た途端に警官に止められるデリンジャー。
そんなわけで店の主人から強盗だと通報されて捕まってます。
刑務所にて。
銀行ダイジェストを読んでる囚人が登場。名前はスペックス。
そんなとこに新入りのデリンジャーが入って来ます。
態度のデカいデリンジャーに強いとこを見せるスペックス。
食事の風景にて。
とにかく広い食堂で大人数です。
やり手の銀行家スペックス・グリーン。名前を知ったデリンジャー。
スペックスへのポテトを横取りするデリンジャー。
監房にて。
先輩のスペックスに自己紹介するデリンジャー。
スペックスは7万ドルでムショ送りになったらしい。そんなわけでデリンジャーは自分は7ドル20セントとは言えない。
刑務所の庭にて。
先輩から話しを聞いてるデリンジャー。
マルコ。ドック。カーク。それにスペックス。
脱獄の話しを持ちかけるデリンジャーですが全く相手にされません。
シーンは変わってます
色々とな作業をしながらまだ5人でやろうと主張するデリンジャー。
俺は半年で出所すると言ってます。
監房にて。
あと1週間で出所のデリンジャー。スペックスと話し込む。
溶暗になります。
デリンジャーとカーク。
カークに仕送りが来てます。
両親は山小屋をやっていて隠れ家になると伏線が入る。
いよいよ釈放になるデリンジャー。
街にて。
映画館のチケット売り場の女の子をナンパするデリンジャー。
で、時間をおいて閉館間際にいきなり強盗をやらかしてます。
ホテルにて。
ここに戻ってるデリンジャー。
スペックスに手紙を書いてます。
警察にて。
映画館のチケット売り場の女の子は容疑者リストの写真を確認する。
女の子の名前はヘレン。
ヘレンはデリンジャーを強盗だと証言する。
シーンは変わって容疑者3人並んでの首実験にて。
ここでヘレンは証言を翻してデリンジャーではないと言い出す。勘違いですとなる。
中国料理店にて。
食事のデリンジャーとヘレン。
自己紹介になってます。ジョン・デリンジャー。ヘレン。
仕事は?と聞かれてます。それでどうなった。
刑務所にて。
手紙を読んでいるスペックス。
9月26日 アメルの金婚式をサプライズで祝う。そんな文章があります。意味がわからん。
セメント工場にて。
トラックでセメントを買いに来てるデリンジャー。
うちは小売はやっていないと断られるがワイロをやってセメント1樽を買っています。
刑務所にて。
白十字と符牒を伝達している4人。
スペックス。マルコ。ドック。カーク。
シーンは変わります。
トラックのクラクションが鳴りっぱなしで刑務所の警備員が来ます。
これは刑務所の荷物だろうとセメント1樽を運び入れてます。計画通りです。
溶暗になります。
刑務所の屋外作業にて。
スペックス。マルコ。ドック。カーク。
26日、白十字を探せとなってます。それでも食事は取ってます。
トラックが荷物を運んできます。白十字マークが入ったセメント樽を見つけます。
見張りを石で殴打してセメント樽をトラックから落とす。
割れた樽の中にはリボルバー等の武器が入っていました。これで脱獄となります。
次のシーンではもう銀行強盗5人でクルマで逃走となってます。
シャーマン銀行。
銀行強盗と逃走に捜査のモンタージュが入ります。
新聞の見出しのモンタージュも入る。
アジトにて。
5人で打ち合わせになってます。
次はファーマーズ銀行だとスペックス。
偵察は顔が割れていないデリンジャーに行ってくれとなります。
クルマで移動中にて。
出かけたデリンジャーはついでにヘレンとデートになってます。
酒場にて。
プロローグの酒場です。デリンジャーは何かやらかしそう。
あのウエーターにビール3杯を注文します。もちろん現金払いです。
ウエーターに座って飲めと言い出すデリンジャー。飲んでるウエーター。
ヘレンにクルマに行ってろと席を外させる。
俺の顔に見覚えがないと言い出すデリンジャー
それからデリンジャーはグラスを割って凶器にしてウェーターを片付けたようです。
そんな感じで蛇のように執念深いところを見せてます。
溶暗になります。
ファーマーズ信託銀行にて。
デリンジャーが客を装って偵察に来てます。
強盗対策は?と聞いてます。対策は万全ですと銀行側。
2分で警察が包囲します。金庫には催涙ガス。
また来ると帰るデリンジャー。
アジトにて。
5人で打ち合わせになるがどうやる?と揉めてます。
やめた方がいいのではという意見もある。
席を外して電話するスペックス。ルイに3人ほど貸してくれ・・・
スペックスが戻るとデリンジャー主導で計画が進んでます。
そんなわけで激昂するスペックス。
ファーマーズ信託銀行にて。
雨が降っています。クルマの後ろ窓のシェードの隙間から目が見えてます。
これは『暗黒街の弾痕』(1937年)からの引用です。
いきなり催涙弾が次々と爆発して大騒ぎになります。
現金輸送車をハイジャックして逃走となります。警備員1人を轢いた。
アジトにて。
マルコが戻って分前の配布になります。
いつもスペックスが計画発案者なので倍額でしたが今回は俺が発案者だとデリンジャーが自分を倍額にしてます。
当然スペックスは面白くない。それでどうなる。
何だかサイレンの音が聞こえてきます。これは大変。
そんわなけでズラかります。オットー夫妻の家に30日後に集合だとなる。
新聞の見出しや検問のモンタージュが入ります。
宝石店にて。
デリンジャーとヘレンが買物に来てます。
現金払いのデリンジャー。そのあとすぐに強盗になってます。
最初から払わなくていいじゃんと思えるがルーティンなのでしょう。
検問や白バイの捜査モンタージュが入ります。
白バイに追われるクルマ。逃げ切ったみたい。
ロッジ 冬季休業中。
カークの両親の山小屋です。匿ってもらえるはず。
ここに入るデリンジャーとヘレン。もう他の4人は来てます。
何だか微妙な雰囲気ですが溶暗になってます。
カークがパトカー2台が村に来て聞き込みをやってる知らせる。
デリンジャーにどうすると相談になる。スペックスは動くなと主張するが・・・
クルマで移動になって銀行強盗のモンタージュが入ります。
ミズーリ州。キングシティ銀行。
カンザス州。信託銀行。
ミズーリ州。
ニューメキシコ州。マーチャント銀行。
ニューメキシコ州。
アリゾナ州。ツーソン。太陽が輝き光が集まる都市。
デリンジャーは歯が痛いと大変なことになってます。
当然歯医者に行けと言われている。
歯医者にて。
スタンレー医師に診てもらうデリンジャー。
虫歯です。抜きましょうと普通の診察になってます。
麻酔ですとガスを吸わせる。笑気ガスだと思う。
麻酔で寝込んだデリンジャー。いつの間にか警察が来て捕まってます。
デリンジャー逮捕の号外が出ています。インディアナに移送。
この号外を買って読んでるスペックスはご満悦。
留置場にて。
マスコミの取材を受けたりしてるデリンジャー。
隣の監房の黒人に何か頼んでるデリンジャー。ナイフと木片を買ってます。
木片でハンドガンを作ってるデリンジャー。それっぽくなってます。
看守を呼んでいきなり木片ハンドガンでホールドアップする。
リボルバーを奪って監房から出るデリンジャー。
監房から出れるわけでもないのに何故か嬉しそうな黒人。木片がハンドガンと感心してます。
クルマで移動中です。
後席のデリンジャーとヘレン。
運転手は新顔です。スペックスの新しい子分のトニー。
アジトにて。
スペックス一向に合流するデリンジャー。
脱獄の方法は?と聞かれて木片ハンドガンを出します。真面目な顔のデリンジャー。
この木片ハンドガンをスペックスに向ける
成り行きでスペックスは自白してます。歯医者に警察を送ったのは俺ではないと言わなくてもいいことを言ってしまった。
木片ハンドガンとわかって安心するスペックス。大笑いする。
しかしデリンジャーは大真面目でいきなりスペックスを本物のリボルバーで撃ちます。
残りの面々が固まったとこで溶暗になります。
床屋にて。
仲間の1人が来てスペックスのことを聞かれてます。
床屋ですが髭剃り用石鹸容器をそれぞれの名前入りで用意していました。スペックス専用は要らなくなったのでチェックを入れています。
アジトにて。
床屋から帰った男が金がないと言い始める。
財務省が30万ドルを運ぶ話しを始めるデリンジャー。警備の厳しい現金輸送車を襲う前にやればいい。
車掌とは言ってるのて郵便列車強盗をやらかすようです。
で、ヘレンとトニーが接近してるのが面白くないデリジャー。
走行中の郵便列車にて。
デリンジャーは車掌の制服で途中の駅から乗り込む段取り。
そんなわけでうまい具合に本物と車掌と入れ替わってます。
仲間はそれぞれ巨大トランクを持って客で乗り込んでます。
列車がトンネルに入ったとこで銃声がして強盗が始まってます。
それはいいけど仲間も結構やられている。カークがやられています。エリシャ・クック・Jr.なのでまあそうなる。
残ったのは撃たれたデリンジャー。仲間2人に運転手のトニー。
ニュースのモンタージュが入ります。
ラジオニュースでFBIが動く。デリンジャーは負傷。カーク・オットーは死んだ。
またカークの両親の山小屋に潜伏してます。
撃たれたデリンジャー。仲間2人に運転手のトニー。
カークの両親に何故俺を見ると絡むデリンジャー。
時間が経過して寝ている面々。
夜中に目を覚ますデリンジャー。両親は電話で通報しようとしてる。
そんなわけで両親を撃って片付けてるデリンジャー。
ヘレンは階段を降りてきたがまた登って部屋に戻ってる。
溶暗になります。
トニーとヘレンが一緒にクルマで逃げようとしてます。
これを伺ってるデリンジャー。いよいよ斧を持ってクルマのトニーへ行く。
それからヘレンがクルマに乗り込むと運転手はデリンジャーになっていた。
残りの2人です。ドックとマルコ。
スペックス。カークの名前を出してデリンジャーの悪口を言うと思ったらそうでもない。デリンジャーの指示待ちといった感じ。
いきなり警察が山小屋を包囲してます。
君たちは包囲された普通に始めてる警察。
しょうがないので投降するために出ていくドックとマルコ。
溶暗になってます。
雪が降ってクリスマスの時期にて。
捜査のモンタージュが入ります。
隠れ家捜索。逮捕に向け市内に包囲網を張る・・・
そんなわけで街中は警官のパトロールが強化されています。
ヘレンが普通に歩いてアパートに入る。
指名手配デリンジャー。賞金15000ドルの手配書が張り出されています。
潜伏先の部屋にて。
デリンジャーは1人でいます。そんなとこにヘレンが戻ってきます。
クリスマスなので外に出ましょうと言い出すヘレン。デリンジャーはそうでもない。
部屋にもある手配書を見ているヘレン。何だか密告する気満々といった感じ。
ヘレンはカネをもらって外に出ています。
部屋から見ているデリンジャー。
1933年12月24日のカレンダー。
1934年7月22日のカレンダー。
赤ちゃんの泣き声が聞こえてます。
デリンジャーは髭を生やしてます。水道の水滴音や時計のコチコチ音が気になる。
指名手配書を破り捨てサングラスをかけて出かけます。
部屋を出たとこでヘレンが職探しから帰ってきたとこです。
デリンジャーはまで強盗仕事をやる気満々です。
出かけるデリンジャーとヘレン。
バイオグラフ劇場に映画を見に行きましょうとヘレン。馴れ初めでそうするのか密告して誘き出すためなのかわからん。
バイオグラフ劇場にて。
映画を見ているデリンジャーとヘレン。
外ではマシンガンを持った一行が来ています。警察の待ち伏せです。
赤い服の女が一緒だと言ってる指揮官。
アニメを見て笑ってるデリンジャーとヘレン。
映画の方は途中から見たとこまで来たので帰ります。
映画館前にて。
デリンジャーとヘレン。
ヘレンが飴を買ってくるといなくなる。
体重計占いのガラスに追手が映ってることに気が付くデリンジャー。
撃ち合いなります。逃げるデリンジャーですが滅多撃ちにされたうつ伏せに倒れる。
デリンジャーの所持品を調べています。
ニッケルメッキの時計。財布には7ドル20セント。
デリンジャーは最初の状況に戻って死んだ。
エンドとなります。バックには雨が降っています。
the end
a Monogram Picture
そんなわけで犯罪サスペンスのよい作品でした。
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