『早すぎた埋葬』(1935年)
この逆恨みサスペンス映画の感想はネタバレ全開になっています。
ジョン・H・オウア監督、エリッヒ・フォン・シュトロハイム、ドワイト・フライ主演の逆恨みサスペンスのようです。
1935年 John H. Auer production アメリカ作品
ランニング・タイム◆62分
原題◆The Crime of Doctor Crespi
プロット◆逆恨みで生き埋めにしようとする話しのようです。
音楽◆Music Department
Milton Schwarzwald musical director (uncredited)
キャスト
エリッヒ・フォン・シュトロハイム→怖そうなクリスピ医師
ドワイト・フライ→弱気なトーマス医師
ポール・ギルフォイル→普通なジョン・アーノルド医師
ジェラルディン・ケイ→レックスフォード看護師
ジーン・ブルックス→ゴードン看護師 (as Jeanne Kelly)
ローラ・ブリバント→ロス医師の病室の看護師 (uncredited)
ジョン・ボーン→急患のスティーブン・ロス医師
ハリエット・ラッセル→夫人のエステラ・ゴーハム・ロス
パッツィ・バーリン→娘のジーン・ロス
ジョー・バーディ→五つ児のオッサン ディアンジェロ
ジョン・H・オウア監督の演出はよいと思います。
全体的に普通の病院サスペンスになってます。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはあります。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch 音声レベルが無駄に高い。
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『早すぎた埋葬』
The Crime of Doctor Crespi
バックには音楽が入ってます。
タイトル
Erich von Stroheim Dr. Andre Crespi
in
The Crime of Doctor Crespi
a John H. Auer production
タイトルバックはエドガー・アラン・ポウの本の表紙です。
一部にマスクがかかる。画面右下にずっとかかってます。
原案エドガー・アラン・ポウ『早すぎた埋葬』
スタッフの紹介
players
Erich von Stroheim Dr. Andre Crespi
Harriet Russell Estelle Gorham Ross
Dwight Frye Dr. Thomas
Paul Guilfoyle Dr. John Arnold
John Bohn Dr. Stephen Ross
Geraldine Kay Miss Rexford
Jean Brooks Miss Gordon (as Jeanne Kelly)
Patsy Berlin Jeanne Ross - the Child
Joe Verdi Di Angelo
Dean Raymond Minister
本編です。
救急車の主観ショットから始まります。
タフト診療所にて。クレスピ医師のオフィス。
急患が運ばれています。飛行士とのこと。
トーマス医師が登場。
産科病棟にて。
オッサンが待っています。ゴードン看護師がいます。
アーノルド医師が登場。レックスフォード看護師に電話する。
何の用事かと思ったらナンパしてます。仕事中にいいのか。
産科病棟にて。
オッサンがゴードン看護師にどれくらい待つのか?と聞く。
もう先ほど言われた5分は過ぎてると文句を言う。
このへんはカットパックが激しい。
電話のレックスフォード看護師。
クレスピ先生は紹介状がないとダメです。そんな話題になる。
主任外科医アンドレ・クレスピ医師のオフィスにて。
そのクレスピ先生が出勤します。悠々と手紙のチェックをしてます。
それから看護師に白衣を着せてもらう。大物ぶりを見せています。
それはいいけどタバコを吸っています。医者なのにいいのか。
ディアンジェロさんに五つ児が生まれたと報告する看護師。
それからトーマス先生から話があると伝える。
トーマス医師が来ます。
301号室の患者が亡くなりました。死亡診断書をお願いしますとなります。
死亡時刻を何時頃だと思いますと口を滑らすトーマス医師。
そんな曖昧なことではダメだと叱責するクリスピ医師。
産科病棟にて。
オッサンのディアンジェロとゴードン看護師。
五つ児が生まれましたと伝えるが英語が怪しいディアンジェロには伝わらない。
そんなギャグが入ります。
クリスピ医師のオフィスにて。
新聞の見出しです。著名医師が交通事故。スティーブン・ロス医師。
熱心に読んでいるクリスピ先生。
そんなとこにロス夫人から電話ですが居留守を使うクリスピ先生。
ロス医師の自宅にて。
オッサンにクリスピ先生が電話に出ないと訴えるロス夫人。
私が頼めばと言い出すロス夫人。
クリスピ医師のオフィスにて。リラックスタイムになってます。
そんなとこに病院にロス夫人がやって来ます。
また居留守を使うクリスピ先生ですがロス夫人がオフィスに入ってしまった。
熱心に頼むロス夫人。
会話からロス夫人の名前はエステルとわかります。
主治医がクリスピ先生を推薦したとのこと。ケイ先生とフランク先生。
どうやらクリスピ医師はロス医師がエステルを横取りしたと逆恨みしてるようです。
ロス夫人はロス医師はクリスピ医師の思いは知らなかったと釈明する。
ケイ先生に電話するクリスピ医師。
そんなこんなでロス医師の手術を引き受けるクリスピ医師。
トーマス医師を呼び出すクリスピ医師。
何故かトーマス医師に辛く当たるクリスピ医師。何か恨みであるのか?
早く救急車を手配してロス医師を搬送してこいと怒ってます。
ロス夫人をオフィスから送り出すクリスピ先生。
新聞のスクラップを出しスティーブン・ロス医師の記事をチェックしてます。
クリスピ先生の元助手のロス医師。花嫁は石油富豪の遺産相続人エステル。
そんなわけで逆恨みしてるようです。
それから鉛筆を折ったりしてるクリスピ先生。何かやらかすようです。
実験中のクリスピ医師。そんなとこにトーマス医師が来ます。
408号室に患者のロス医師が到着しましたと報告するトーマス医師。
これだけでまた叱責されています。何なんだ。
ケイ先生から看護師に電話です。
クリスピ先生とフランク先生が手術しますとなってるのか?
手術室にて。
医師2人が手を洗いながら雑談してます。マスクをしてるので誰だかわからん。
クリスピ先生とロス医師の関係について話しこむ。
いよいよ患者のロス医師が運ばれてきます。
ロス夫人に手術に全力をつくすと話すクリスピ先生。
手術になります。
ここは適当にモンタージュされています。
時間が経過してシーンが変わる。
もう手術が終わってます。
フランク医師から最高の手術でしたと言われてるロス夫人。
クリスピ先生は2週間で元気になると言ってます。
アーノルド医師はまたレックスフォード看護師に何か頼んでます。
レックスフォード看護師はブルネットです。
要するに私は主任外科医に適任ですと売り込みの手紙を一緒に考えています。仲がよいことです。
クリスピ先生に電話です。ロス医師の具合について聞かれてます。
タバコを吸いながら書類を書いてるクリスピ先生。もう死亡診断書でも書いてるのか。
時刻は午後6時15分ともう書いてます。
ロス医師の病室にて。
医師と看護師とロス夫人。
クリスピ医師のオフィスにて。
また実験をやってます。
ロス医師の病室にて。
ようやくここに来てるクリスピ先生。用意した注射を打ってすぐにここから出る。
唐突にロス医師の呼吸も脈も心拍もありませんとなる。これはビックリ。
ここにいるのはトーマス医師のようです。看護師はまた別の人です。
何故か注目されているトーマス医師。
ロス夫人に残念だと話すクリスピ先生。泣いてるロス夫人。
クリスピ医師はレックスフォード看護師にロス夫人を自宅に送ってくれと頼みます。
仕事はゴードン看護師が引き継ぐように指示する。
ロス夫人を自宅に送るレックスフォード看護師。
トーマス医師がクリスピ先生に私に出来ることは聞くがアッサリと無いと答えるクリスピ医師。どれだけ嫌ってるんだといった感じ。
クリスピ医師に死亡診断書を書きますか?と聞くトーマス医師。
何だか2人の間に微妙な緊張感があります。
時刻の確認になりますがここは6時15分とちゃんと答えるトーマス医師。
ロス夫人の自宅にて。
まだ小さい娘がいます。クリスピ先生も来てます。
クリスピ先生はロス夫人に街を出るんだとアドバイスしてます。母親のところへ。
葬儀は私が全部やるとクリスピ先生。その方が色々と都合がいいし。
溶暗になります。
夜中の霊安室にて。モルグです。
誰かが窓から侵入してます。クリスピ先生でした。
死体のロス医師に延々と嫌味を並べています。しつこい性格だ。
君は死んでいない。この薬は24時間ほどしか効かない。
ちょうど君は目覚めた。しかし体の自由は効かない。
また注射をした。24時間後は埋められた棺桶の中だ・・・
君はエステルと結婚して5年間も私を苦しめて私を嘲笑った。そのように主張しています。
ロス夫人の自宅にて。
アーノルド医師からレックスフォード看護師に電話です。
外にて。
会っているアーノルド医師とレックスフォード看護師。
またデートをじゃまされたと愚痴が出ているアーノルド医師。
成り行きで口論になってもう別れると怒って帰るレックスフォード看護師。
モルグにて。
まだ嫌味を言ってるクリスピ先生。凄い性格です。
自分の葬式を見るのはどうだと言ってます。24時間後に目が覚めた時はもう埋められいてる。
そんな感じで思いきり喋り倒したクリスピ先生は出て行きます。
溶暗になります。
病院にて。
ゴードン看護師が電話に対応してます。
クリスピ先生が来てモルグに誰かいると聞いて慌てて行く。
モルグにて。
ここにいる男に文句を言ってすぐに戻るクリスピ先生。
クリスピ先生のオフィスにて。
戻ってるクリスピ先生。落ち着かないので酒に手が出ています。
そんなとこにトーマス医師が来ます。ロス医師のことで話があると言い出す。
ロス医師は毒を盛られたと主張するトーマス医師。
あなたは逃げられいないとクリスピ先生を糾弾する。大丈夫なのか?。
成り行きで格闘アクションになってます。さすがハリウッド映画だ。
トーマス医師を拘束したクリスピ先生。強い。
拘束したトーマス医師を引きずって物置部屋に放り込む。
クリスピ先生はゴードン看護師に電話して花を送る手配をしてます。
ロス医師にお悔やみの花を送る。カーネーションが好きだった。
ロス医師の葬儀にて。
普通に葬儀が進行してます。
その頃トーマス医師は気が付いたけど動きが取れない。
ちょうど看護師が来て暴れたけど気が付かれず。
ロス医師の葬儀にて。
棺桶が運ばれてます。
病院にて。
トーマス医師は所在不明ですと電話で受け答えしてる看護師。
ロス医師の葬儀にて。
無事に棺桶は埋葬されています。参列者一行は引き上げてます。それでどうなる。
溶暗になります。
病院にて。
オフィスに戻るクリスピ先生。トーマス医師をどうする?
物置部屋を開けてトーマス医師を引き摺り出します。
拘束を解いて余計なことを喋るなと脅かして解放してます。
余計なことを喋ったら監視付き病棟に入れるとダメを押すクリスピ先生。
大人しく引き上げてるトーマス医師。酒を飲んでるクリスピ先生。
トーマス医師はアーノルド医師に相談する。
毒殺を証明するのは不可能だと乗り気ではないアーノルド医師。
ロス医師の遺体を掘り出そうと主張するトーマス医師。2時間以内に出来る。
1人では無理なのでアーノルド医師に手伝ってくれとなります。
私が君なら沈黙するとアーノルド医師。
そんなこんなで10時に行こうとなります。
墓場にて。
トーマス医師とアーノルド医師。
墓掘りにかかります。
クリスピ先生のオフィスにて。
その頃クリスピ先生は新聞を読んでます。
ロス医師の葬儀の記事です。そんな感じでご満悦なのか?
墓場にて。
トーマス医師とアーノルド医師。
必死こいて墓掘りの2人。
ロス夫人の自宅にて。
まだレックスフォード看護師はいたりします。まあいいけど。
ロス夫人は娘を連れて列車に乗る。おばあちゃんのとこに行くのよと言ってます。
墓場にて。
トーマス医師とアーノルド医師。
必死こいて墓掘りの2人。マジでロス医師を掘り出してます。
クルマで移動中です。
ロス医師の遺体を運ぶトーマス医師とアーノルド医師。
クリスピ先生のオフィスにて。
ゴードン看護師に電話するクリスピ先生。
ロス夫人が来たらすぐに私の部屋にと指示してます。
手術室にて。
ロス医師の遺体を調べるトーマス医師とアーノルド医師。
死後1日半なのに死後硬直が始まっていないと疑問のアーノルド医師。
それはいいけどメスを入れていいのか?いいわけがない。
切る前に12時になったのでロス医師が動けるようになります。驚愕する2人。
ゴードン看護師が電話に対応中。眠いと雑談になってます。
そんなとこにロス医師が迫ります。ゴードン看護師は全く気がつかない。
ここは退屈なのよとゴードン看護師。すぐにそうでなくなります。
クリスピはどこだと聞くロス医師。ゴードン看護師は悲鳴をあげる。まあそうなる。
それはいいけどトーマス医師とアーノルド医師は何してる?
現場に向かってます。そうなると驚愕してる隙にロス医師に逃げられたみたい。
そんなとこにロス夫人とレックスフォード看護師が来てます。
クリスピ先生のオフィスにて。
ロス医師が乗り込んできます。さすがに驚愕してるクリスピ先生。
黙り込んでるロス医師。対応にこまってるクリスピ先生。
そんなとこにロス夫人が来てしまう。トーマス医師とアーノルド医師も来る。
関係者が揃ったとこでハンドガンを出すクリスピ先生。
安心しろ誰も傷つけない。これで幕引きだ私は終わったと自分を撃ち退場となります。
アイリスが入って黒味になります。
エピローグ。
病院にて。
アーノルド医師にお礼を言ってるディアンジェロ。
ゴードン看護師からアーノルド夫人がお待ちですと言われているアーノルド医師。
伏線通りレックスフォード看護師がアーノルド夫人です。
ジョン・アーノルド医師。主任外科医のプレートがあります。ちょうどクリスピ先生もいなくなって目論見通りに出世したようです。
トーマス医師が来てゴードン看護師をナンパする。
エンドとなります。
そんなわけで病院サスペンスのよい作品でした。
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