『恐怖への旅』(1942年)
この殺し屋サスペンス映画の感想はネタバレ全開になっています。
ノーマン・フォスター監督、ジョセフ・コットン主演の殺し屋サスペンスのようです。
1942年 Mercury Production/RKO Radio Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆68min.
原題◆Journey Into Fear
プロット◆貨物船などで悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ロイ・ウェッブ
キャスト
オーソン・ウェルズ→インスタンブールのハキ大佐
ジョセフ・コットン→アメリカ人技術者のハワード・グラハム
ルース・ウォリック→ハワード夫人のステファニー
ドロレス・デル・リオ→ダンサーのジョゼット・マーテル (as Dolores Del Rio)
ジャック・デュラント→相棒のゴーゴー・マーテル
フランク・リーディック→中年のオッサン マシューズ
アグネス・ムーアヘッド→マシューズ夫人
エヴェレット・スローン→イスタンブール支社のコペイキン
エドガー・バーリア→タバコ会社のクベトリ
ユースタス・ワイアット→ハラー教授/ミューラー
ジャック・モス→殺し屋のペーター・バナート
リチャード・ベネット→酔っ払いの船長
ステファン・シュネイベル→通訳の船員
ノーマン・フォスター監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のサスペンスアクションになってます。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはあります。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『恐怖への旅』
Journey Into Fear
バックにはモールス信号音が流れています。そうなるとRKO Radio Picturesです。
プロローグ
ホテルかアパートの窓にカメラが接近しています。
そのままカメラが室内に入ったように編集してあります。
太った男が登場。蓄音器をかける。
音飛びするレコードをかけたまま出かけるのかと思ったがさすがに止めています。
こういうのが意外と気になるものです。
ドアが閉まって黒味になって
タイトル
RKO Radio Pictures, Inc. presents
Journey Into Fear
スタッフの紹介
脚本がジョセフ・コットンなのか。
A Mercury Production
starring
Joseph Cotten Howard Graham
Dolores del Rio Josette Martel (as Dolores Del Rio)
Ruth Warrick Mrs. Stephanie Graham
with
Agnes Moorehead Mrs. Mathews
Jack Durant Gogo Martel
Everett Sloane Kopeikin
Eustace Wyatt Prof. Haller / Muller
Frank Readick Matthews
Edgar Barrier Kuvetli
Jack Moss Peter Banat
Stefan Schnabel Translator for Ship's Captain
Hans Conried Swami Magician
Robert Meltzer Ship Baggageman
Richard Bennett Ship's Captain
Orson Welles Colonel Haki
スタッフの紹介 1部にマスクが入る。黒味にマスクなので目立たない。
タイトルバックは黒味です。
本編です。
街にて。ここはイスタンブールです。
プロローグの太った男が登場。これがオーソン・ウェルズかと思ったがまだそんなに太ってはいない頃なので違います。
モノローグが入ります。
ステファニー、この手紙が届いたら・・・
ホテルにて。
ジョセフ・コットン演じるハワード・グラハムが登場。
グラハムさん。コペイキンですと挨拶になります。
ハワードの夫人がこのホテルにいるとのこと。
3人で食事になります。
ハワード。ステファニー夫人。それにコペイキン。
そんなこんなで男2人で出かけることになります。
ホテルの名前はアドラーパレス。
キャバレーにて。
ハワードとコペイキン。
踊り子のジョゼット。ジョゼットは豹のコスプレをしてます。
そんな感じでダンスと歌が続きます。
ハワードはホテルに帰りたがってます。
ジョゼットと相棒の男ゴーゴーが挨拶に来てます。
今度はマジックの出し物になってます。
お客参加の出し物でハワードが引っ張り出される。
ハワードは拘束されてマジシャンは棺桶に入る。
助手の少年がハンドガンで空砲をを撃てば2人は入れ替わる。そんな段取り。
銃声がして入れ替わったのはいいが入れ替わりで拘束のマジシャンが撃たれて死んでいます。そんなわけで大騒ぎになります。
警察にて。
ハワードとコペイキン。他にも大勢いる。
秘密警察署長のハキ大佐が来ます。ここの責任者です。
尋問されるハワード。アメリカの武器会社の技術担当のハワード。
コペイキンはここから出ていってしまった。それでどうなる。
ハワード1人でも尋問は続きます。
暗殺者の名前はミューラーではない。雇い主でした。
写真を見せられます。ピーター・バナート。この太ってる男が殺し屋です。
貨物船に最大12名まで乗ることが出来るとハキ大佐。
そんなわけで安全のためハワードに乗ってもらう。そんな段取りになってます。
ステファニー夫人にはコペイキンが説明するとか。
あっという間にクルマに乗せられるハワード。
ジョゼットとゴーゴーも乗っていたりしてます。
貨物船にて。
ハワードが乗るとこでコペイキンが来て荷物にハンドガンはないのか?と聞く。
ないと答えるとリボルバーを渡してます。
ハキ大佐もいてステファニー夫人は安全に列車で移動させると言ってます。
延々と話し込んでます。
そんなこんなでようやく船に乗ってるハワード。
奥さんの面倒を見るからよい旅をと言ってるハキ大佐。
ハキ大佐とコペイキンは何だかペッタリです。お仲間なのか。
船室にて。
ようやくここに入ってるハワード。
もらったリボルバーのチェックをしてます。大型リボルバーです。
そんなわけで尻ポケットにもジャケットの内ポケットにも入れると目立つ。
しょうがないのでベッドのマットの下に隠してます。
通路にて。
ハワードとジョゼット。
何故かストーカーだと思われてるハワード。こまったものです。
オッサンが話しかけてきます。英語ですね・・・
クベトリと名乗る男。トルコ人のタバコ会社の営業担当。
グラハムです。ジョゼットさん。クベトリですと自己紹介になってます。
デッキにて。
ハワードとジョゼット。
ゴーゴーはジョゼットの相棒の男の名前です。
時々ハワードのモノローグが入ります。
食堂にて。
ドイツ人のフリッツ・ハラー教授。グララムですと自己紹介です。
クベトリは中年夫婦のテーブルに同席して話し込んでます。
ハワードのジョゼットのテーブルに移動する。
そんなとこにゴーゴーが来てポーカーをやらないとかなるがカモにされるのでやらない。
デッキにて。
ハワードとジョゼット。これだけ。
途中の港にて。
ここでステファニー夫人に電報を打つハワード。
それからハラー教授と話し込むハワード。トルコ人のタバコ売りについて。
溶暗になります。
航行中の貨物船にて。
食事になってます。
新しい客というのがあの太った男バナートです。これは大変。
食事のシーンですがわざわざ汚く食べるように撮ってます。これはオーソン・ウェルズの趣味なのか?
ハワードは船長へ交渉に行きます。
英語が出来ない船長はベッドに寝たままです。代わりに英語が出来る船員が話す。
貨物船はタクシーとは違います。気軽に途中下車は出来ない。
殺し屋がいると主張するハワード。船長は大笑い。
それでも殺し屋はバナートだと主張するハワード。全く本気にされない。
マブロドポナス ギリシャの実業家ということになってるバナート。
船長はベッドで寝て笑ってる。英語の出来る船員は無愛想。
そんなわけで全くダメなので戻るハワード。
通路にて。
中年夫婦の旦那と話し込むハワード。
何故か社会主義の話題になってます。そんなとこにバナートが伺ってます。
溶暗になります。
船室に戻るハワード。ドアに鍵をかける。
ベッドに隠したリボルバーは消えてます。驚愕するハワード。
通路に出たらあのバナートとすれ違うハワード。
ジョゼットの部屋に行ったが不在です。ハワードが食堂に行くといた。
デッキにて。
ハワードとジョゼット。
あんた怯えているわよとストレートに言われてるハワード。
太った暗殺者の話しをするハワード。
次はハラー教授に話しかけられるハワード。
ジョゼットがまた来ました。ハラー教授は引っ込む。
ゴーゴーがポーカーで太った男を引き留めてる間に奴の部屋を調べる段取りになります。
通路にて。
またあの船長にビックリさせられるハワード。
ようやく太った男の部屋に入り家探しするハワード。
マッチに火の灯りで調べているのでそれなりで結局怪しいものは出てこなかった。
ハワードの部屋にて。
ようやく戻ったらホールドアップされるハワード。ハラー教授です。
ハラー教授がミューラーだったわけです。
ここで君が死ねば後任が来るのが遅れるので都合がいいと主張するハラー教授。
個人病院に6週間入院すれば助かると持ちかけてます。これは危ない。
トルコ人のタバコ売りクベトリとハキ大佐の部下だと言い出すハラー教授。そうなの?
そんなこんなでクベトリには話すなよと口止めされる。
ようやくハラー教授は引き上げてます。
隣の船室から声がかかります。
これがトルコ人のタバコ売りクベトリです。話し込むハワード。
そんなこんなで5分後にデッキで会おうとなります。
デッキにて。家畜がいます。
ハワードとクベトリ。
まずはハラー教授の提案を飲めと言い出すクベトリ。それからハキ大佐に訴えろとなる。
ハワードを船室から移動させてミューラーを逮捕させるとクベトリ。大丈夫なのか。
溶暗になります。
ハワードとハラー教授。
提案を受け入れると返事するハワード。色々と大変だ。
そんなこんなで船室に戻るハワード。
誰かが倒れています。どうやらトルコ人のタバコ売りクベトリで死んでいる。
太った男は相変わらず蓄音器をかけてます。
中年夫婦に相談するハワード。
伝言を頼みたいと始めてます。色々とある。
会話から中年夫婦の名前はマシューズとわかった。
行き先の港のトルコ領事に伝えてくれ。
イスタンブールのハキ大佐へ。
僕は窮地だ。死んだら米国領事館に夫人への伝言も・・・
そんなこんなでとりあえず伝言は頼みました。
港にて。
ハワードが食堂に行くとゴーゴーがいます。彼女はいないよと言われる。
ゴーゴーに3人で下船しないかと言い出すハワード。
そんなとこにジョゼットが来ます。続いてハラー教授まで来ます。
埠頭で会おうとなってます。
マシューズに呼ばれるハワード。
ナイフがあると渡されるが小さな折りたたみポケットナイフです。
これもあると傘が渡される。先端が尖らせてあります。
とりあえず両方持っていくハワード。
マシューズ夫人が来ます。
共産主義の話しをして夫人を煙に巻く旦那のマシューズ。
通路にて。
ヒゲの船員はやたらと出てて目につきますが特に意味はなかった。
埠頭には3人が待ってます。
しょうがないで1人で下船してるハワード。3人と会う。
クベトリ氏がいないとハワード。連行されてます。
その前に傘が見つかって捨てられる。その傘を現地の子供たちが奪い合う。
クルマで移動になります。
途中でパンクする。隙を見てハワードはボケットナイフを差し込んでクラクションを鳴らしっぱなしにする。
クルマを暴走させるハワード。その辺の店に突っ込みます。
クルマから脱出して逃げるハワード。
店の奥を抜けて溶暗になります。
ホテルにて。
ここに逃げ込んだハワードはグラハム夫人の部屋はどこかと尋ねる。
ステファニー夫人はいます。5階と聞いてエレベーターを使うハワード。
部屋にて。
ステファニー夫人と再会するハワード。キスになります。
ビル・リッジリー代表がいると言い出すステファニー夫人。
いるにはいるが例のドイツ人のハラー教授です。これはビックリ。
ドアの外には太った男もいて身動きが取れないハワード。
ステファニー夫人はハキ大佐がいる言い出す。こっちは味方のはず。
ハラー教授はステファニー夫人にハキ大佐を引き留めてくれと無理を言う。
それからハワードを連行する段取り。
そんなとこにメイド2人がシーツ交換に来ます。入れてるハワード。
内線電話です。フロントにいるジョゼットからです。ゴーゴーが部屋に行く。
ゴーゴーが来たとこでいきなり撃つ。誰が撃った?
ハワードは窓の外に逃げて外壁伝いに移動して空いてる部屋に入り込む。
ゴーゴーはフロントに行って発泡騒ぎだと通報する。
ハワードは部屋から出ようとするが追手がいたのでまた部屋に戻る。
フロントでは男が道路に転落したと大騒ぎになってます。
誰かと思ったらリジリーです。ハラー教授のことです。
ハキ大佐は来ています。ハワードを助けに行くみたい。
そんな感じ外壁で太った男と対決してるハキ大佐。
ハキ大佐は撃たれて窓を割って部屋に倒れて入ってます。死んでない。
しょうがないので太った男に接近してるハワード。
ビルの角を挟んで対決になってます。見通しが悪い。
太った男のハンドガンは弾切れになる。ハンドガンを投げつける。
外壁伝いに逃げてる太った男。日除けの支え棒に手をかけてる。
ハワードを待ち伏せしてる太った男。ハワードは日除けを丸ごと壊し太った男は転落させてます。
溶暗になります。
エピローグ。
ハキ大佐のオフィスにて。多分そうだ。
ハワード。ハキ大佐。それに事務員1人。
必死こいてステファニー夫人に言い訳の手紙を書いてるハワード。
ハキ大佐はとりあえず無事でした。お褒めの言葉を受けるハワード。
結局手紙は破り捨ててここから出るハワード。
エンドとなります。
そんなわけで殺し屋サスペンスのよい作品でした。
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