『二重結婚者』(1953年)
この重婚映画の感想はネタバレ全開になっています。
アイダ・ルピノ監督、エドモンド・オブライエン、ジョーン・フォンテイン、アイダ・ルピノ、エドマンド・グウェン主演の重婚ドラマのようです。
1953年 The Filmakers アメリカ作品
ランニング・タイム◆79分
原題◆The Bigamist
プロット◆孤独なので二重結婚する話しのようです。
音楽◆リース・スティーヴンス
キャスト
エドモンド・オブライエン→家電セールスマンのハリー
ジョーン・フォンテイン→ハリーの夫人イブ
アイダ・ルピノ→ロサンゼルスのフェリス
エドマンド・グウェン→身辺調査のジョーダン氏
ケネス・トビー→顧問弁護士のトム・モーガン
ジェーン・ダーウェル→Mrs. Connelley
リリアン・フォンテイン→Miss Higgins, Landlady (as Lillian Fontaine)
アイダ・ルピノ監督の演出はよいと思います。
全体的に大真面目なドラマになってます。
エドモンド・オブライエンはよくアイダ・ルピノ監督作品に出ています。
エドマンド・グウェンの出演作品もよく見ています。あちこちのフィルムノワールに出ています。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはあります。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『二重結婚者』
The Bigamist
バックに音楽は流れていません。
タイトル
The Filmakers present
Joan Fontaine Eve Graham
Ida Lupino Phyllis Martin
Edmund Gwenn Mr. Jordan
Edmond O'Brien Harry Graham / Harrison Graham
as
The Bigamist
with
Kenneth Tobey Tom Morgan, Defense Attorney
Jane Darwell Mrs. Connelley
Peggy Maley Phone Operator
スタッフの紹介。1部にマスクがかかる。
タイトルバックは上下にザラザラがあって中はモヤモヤ。何だかわからん。
本編です。
橋があります。坂があります。サンフランシスコみたい。
ジョーダン氏のオフィスにて。
ハリーとイブのグラハム夫妻が来て養子縁組の相談になってます。
身辺調査に対する同意書にサインをとなって露骨に嫌がってるハリー。
これは怪しいとなるジョーダン氏。
養子縁組の手続きには数ヶ月かかると説明しグラハム夫妻を送り出します。
掃除婦のおばさんが掃除する中をディクタホンで音声メモをとるジョーダン氏。
申請者はグラハム夫妻。妻は32歳。夫は38歳。
夫の職業は家電のセールスマン。夫人も会社事務を担当。
夫人は子供を産めない。しかし夫は怪しいとしています。
で、掃除婦のおばさんがそんな厳格な基準だと誰も養子は無理ですと突っ込む。
溶暗になります。
ハリーの自宅アパートにて。高級アパートです。
寝てるハリーのとこにイブがもう買っている子供用のおもちゃを見せてます。
ジョーダン氏の話題からイブがハリーにアンタもおかしいわよと突っ込む。
それでもキスになってます。夫婦仲はいいようです。
翌日にて。多分そうだ。
ジョーダン氏が来てます。ハリーが相手をする。身辺調査の話しになってます。
ハリーはロサンゼルス出張が多いと言われてます。
そんなとこをイブが買物から帰宅します。ジョーダン氏は帰ります。
イブはハリーに営業は辞めて経営に専念してほしいと言う。
ハリーは営業を続けたい。ロサンゼルスに行きたい。
溶暗になります。
ユニオン駅にて。ロサンゼルスです。
ここに来てるジョーダン氏。どうやら身辺調査の聞き込みのようです。
ハリーの取引会社での聞き込みではハリーの評判はいい。
ロサンゼルス支社にて。
事務員の女性社員。同僚のロイ。聞き込みのジョーダン氏。
ハリーはどこにも行かない。支社とホテルのみ。
女性社員がハリーの定宿ホテルに電話しましょうとなる。
ジョーダン氏はハリソン・グラハムの名前が入ったペーパーナイフを見てます。
ホテルに電話したがハリーはいないとのことです。
ハリーとハリソンは別の名前のようです。ハリソンを縮めてハリーではない。
電話帳でハリソン・グラハムの住所を調べるジョーダン氏。
そこにタクシーで行きます。
ハリソン・グラハムの自宅にて。
呼び鈴を押して出て来たのはハリーです。
何故ハリソン・グラハムなのか?と突っ込むジョーダン氏。
本名ですとハリー。とにかく外で会いましょうとなったとこで赤ちゃんの鳴き声が聞こえたりする。
これはビックリのジョーダン氏。
当然ジョーダン氏はまだ帰りません。注目するのみ。
待たせてあるタクシーがクラクションを鳴らしてます。
夫人が起きてしまうのでタクシーを返してくれと頼むハリー。
タクシーを帰らせてハリーから話しを聞くジョーダン氏。
いつから二重生活を?→8ヶ月だ。
それで養子縁組なのかと突っ込むジョーダン氏。
ハリーは俺の話しを聞いてくれとなる。
半分はホテル暮らし。半分は自宅アパート。
そんなわけで自分は孤独だと主張するハリー。
回想になります。
ホテルから出て散歩に出たハリー。
子供が産めなくなったイブに仕事でもしてみないかと言ったハリー。
イブは仕事が出来た。ハリーの仕事のいいパートナーになった。
気晴らしにビバリーヒルズ見学の観光バスに乗るハリー。
通路を挟んだ隣の席にご婦人が乗ってます。名前はフェリス。
フェリスのタバコに火を付けてお知り合いになるハリー。
観光ツアーにて。
まずはゴシップレボーターのルエラ・パーソンズの自宅です。
続いてジェームズ・スチュアートの自宅。
続いて守銭奴のジャック・ベニーの自宅。
続いてサンタクロース俳優のエドマンド・グウェンの自宅。この作品にジョーダン氏役で出ています。楽屋落ちです。
続いて歌とピアノのオスカー・レバントの自宅。
続いてバーバラ・スタンウィックの自宅。
続いてジェーン・ワイマンの自宅。
最初は無愛想なフェリスですが愛想がよくなって来てます。
ナンパの話題になるハリーとフェリス。
そのうちにフェリスの隣席に移動するハリー。
そんなこんなでバスツアーは終わります。
これでお別れになると思ったら名刺を渡すハリー。冷蔵庫が必要なら・・・
逆にフェリスから食事に誘われるハリー。もちろん行きます。
チャイニーズシーフード店にて。
ハリーとフェリス。
ここの店員だったフェリス。それではデートにならないのでは?
フェリスの自宅アパートにて。
フェリスを送るハリー。ここはそのまま帰ります。
それきりのはずだったとモノローグが入る。
ロサンゼルスのホテルにて。
イブから電話です。
女と会ったとわざわざ報告するハリー。気にしないイブ。
それから2日ほどで帰宅したとモノローグが入る。
食事の席にて。
ハリーとイブ。
顧問弁護士のトム。
バイヤーのフォーブス氏。
イブは家電のセールストークをやっています。注文するフォーブス氏。
ハリーの自宅アパートにて。
寝室のハリーとイブ。
2人の時間が少ないと愚痴が出ているハリー。
溶暗になります。
ロサンゼルスにて。
フェリスに会うためにまたチャイニーズシーフード店に行くハリー。
テーブル席にあるくじ引きから盛り上がってダンスホールに行きます。
そんな感じですっかりいい感じになってるハリーとフェリス。
フェリスの自宅アパートにて。
送ったハリーはまた会おうとなる。キスになります。
そんな感じでフェリスに入れ込むハリー。
それでもこんなことをしていてはいけないと別れようともしていた。
ハリーの定宿ホテルにて。
フェリスが来てます。フェリスの方からキスになってます。
アカプルコにて。
またデートになってるハリーとフェリス。
君の瞳に乾杯とどこかで聞いたようなセリフのハリー。
ここでピアノ弾きの歌が入ってます。
明日街を離れると言ってるハリー。
溶暗になります。
飛行機が飛んでます。
サンフランシスコに帰るハリー。
ハリーの自宅アパートにて。
帰宅するハリー。イブが荷物をまとめています。これは大変。バレたのか。
そうではなくイブの父親が心臓発作が倒れたので行くようです。
何故かイブとは仲よくなってます。
空港でイブとお別れになるハリー。
イブは飛行機で実家へ行ってしまった。
回想から戻ります。
ハリソンの自宅にて。
ハリーとジョーダン氏。
それからあなたに連絡して養子縁組の相談をしたとハリー。
父親の具合がよくなくてイブは何ヶ月も足止めされた。
ロサンゼルス支店の売上も落ちたのでやむをえずに出張したハリー。
会ったのは顧客だけだと主張する。
チャイニーズシーフード店に行くハリー。
マネージャーのサムに聞くとフェリスは辞めたとのこと。
体調不良で引っ越す。引越し先はわかりません。
それでハリーはどうする。とりあえずフェリスの自宅アパートに行く。
フェリスの自宅アパートにて。
当然いないと思ったらフェリスはいました。寝込んでます。
フェリスは1人でも大丈夫よと主張する。もうあなたの子がいるとのこと。
それはいいけどいつセックスしたかわからん。省略とか溶暗があったか?
自分だけで何とかしようとしてるフェリス。
そんなフェリスをハリーは何とかしたいと思う。子供を産んでくれと言う。
君と出会えて本当によかったとも言ってます。
アパートには医者先生が来てます。ハリーと話し込む。
医者からあなたがいれば大丈夫だと言われたりする。要するにフェリスを助けてやってくれと言われてるようなものです。
ハリーはイブのことで悩む。
ホテルに戻るとイブから電話です。
父親は亡くなったと伝えるイブ。母親が落ち着いてから帰るとのこと。
街を歩き回るハリー。
またフェリスの自宅アパートに行きます。結婚てしくれと言い出すハリー。
ハリーとジョーダン氏。
ジョーダン氏から何でイブが帰った時に言わなかったのかと突っ込まれる。
ハリーの自宅アパートにて。
イブからプレゼントがあります。君に話があると言いかけるハリー。
父親の形見の懐中時計をプレゼントされます。それでどうなる。
他にもサプライズがあると言い出すイブ。
ハリーとジョーダン氏。
それからあなたと面談したとハリー。
死ぬまで二重結婚を続けられると思ったのかねと突っ込むジョーダン氏。まあそう言う。
養子を迎えるまで待ってからイブに離婚を話そうとしていたとハリー。
ハリーを高潔とも言えるが愚かだと評するジョーダン氏。
病院にて。
フェリスが早産だったりします。
待ってるハリー。ナースから息子さんでと伝えられます。
ハリーのモノローグです。
綻びが生じたのは営業から帰って来たイブとの結婚記念日のことだった。
自宅アパートには帰れなかった。
ロサンゼルス支店にて。
イブが来てます。ハリーに結婚8周年記念と伝える。
ホテルに電話したけどいないと言われたとイブ。これは大変。
街中にて。
ハリーとイブ。
若い男リッキーからミスター・グラハムと声をかけられるハリー。誰なんだ?
営業所の役員の息子だと説明するハリー。何だか下手な言い訳です。
イブを飛行機に乗せてからフェリスの待つ自宅に行ったハリー。
フェリスの自宅にて。
自分が安っぽいと思えてきた愚痴が出ているフェリス。
リッキーの母親が大騒ぎしたとフェリス。このへんの人間関係がわからん。
そんなこんなで出て行ってと言われるハリー。
公園にて。
待ち合わせのハリー。
フェリスが来ました。赤ちゃんとヒギンズさんがみてくれるとか。
ハリーから話したいことがあると言い出す。週給85ドル出す。カネかよ。
これでお別れとなってます。
フェリスからあなたが必要なのと言われるハリー。
そんなわけで別れることはなかった。
溶暗になります。
回想から戻ってます。
ハリーとジョーダン氏。
電話するジョーダン氏。警察へ通報ではなくタクシーを呼んでます。
ハリーに軽蔑もするが同情も感じると評するジョーダン氏。握手するのも嫌だが幸運を祈るよと言う。
ハリーはフェリスを寝ているとこを出て行きます。
その前に置き手紙を書いてます。どうやらフェリスと別れるようです。
それでどうなる。
ハリーの自宅アパートにて。
アパート前のクルマに男2人がいます。
イブが帰宅します。ハリーはイブにもう出かけなくてはいけないと言い出す。
こうするしかないんだとハリーは出て行きます。あとはトムが説明する。
アパート前のクルマに乗り込むハリー。
泣いてるイブに電話です。トムからの説明になってます。ハリーは重婚で・・・
これはビックリのイブ。
法廷にて。
ハリーの重婚罪の裁判になってます。
トム弁護士が熱弁を振るってハリーを弁護してます。情状酌量を求める。
傍聴席にはイブとフェリスがいます。
判事はハリーは両者を失うことになったのですと説明する。
ハリーを受け入れるかどうかは女性が決める。
判決は1週間後とになって閉廷になります。
それでイブとフェリスは何となく距離を保って口論になることもない。
フェリスはこの場から去ります。
出入り口に佇むイブは法廷から連行されるハリーを見る。
エンドとなります。
そんなわけで大真面目な重婚ドラマのよい作品でした。
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