『呪われた城』(1946年)
このゴシックロマンス映画の感想はネタバレ全開になっています。
ジョセフ・L・マンキウィッツ監督、ヴィンセント・プライス、ジーン・ティアニー主演のゴシックロマンスのようです。
1946年 Twentieth Century Fox アメリカ作品
ランニング・タイム◆98min.
原題◆Dragonwyck
プロット◆お城に行って色々とある話しのようです。
音楽◆アルフレッド・ニューマン
キャスト
ヴィンセント・プライス→領主のニコラス・ヴァン・ライン
ジーン・ティアニー→農家出身のミランダ・ウェルズ
グレン・ランガン→ジェフ・ターナー医師
ウォルター・ヒューストン→ミランダの父親エフライム・ウェルズ
アン・リヴェール→ミランダの母親 アビゲイル・ウェルズ
ビビエン・オズボーン→ニコラスの夫人 ジョハンナ・ヴァン・ライン
コニー・マーシャル→娘のカトリン・ヴァン・ライン
スプリング・バイイントン→メイドのマグダ
ジェシカ・タンディ→小間使いのペギー
ヘンリー・モーガン→小作人のクラウス・ブリーカー
ジョセフ・L・マンキウィッツ監督の演出はよいと思います。
全体的にゴシックロマンになってます。ゴシックロマンは当時流行っていたみたい。『レベッカ』(1940年)があったし。
この作品はジョセフ・L・マンキウィッツ監督の初監督作品だそうです。
この作品のジーン・ティアニーはジョディ・フォスターに似てます。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはあります。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『呪われた城』
Dragonwyck
バックには音楽が流れています。何だかわからん。
Darryl F. Zanuck presents
Gene Tierney Miranda Wells
in
Dragonwyck
by Anya Seton
タイトルバックはお城のイラストです。
with
Walter Huston Ephraim Wells
Vincent Price Nicholas Van Ryn
Glenn Langan Dr. Jeff Turner
and
Anne Revere Abigail Wells
Spring Byington Magda
Connie Marshall Katrine Van Ryn
Harry Morgan Klaas Bleecker (as Henry Morgan)
Vivienne Osborne Johanna Van Ryn
Jessica Tandy Peggy O'Malley
Trudy Marshall Elizabeth Van Borden
スタッフの紹介 1部にマスクがかかる。
字幕です。
1844年5月 コネチカット州グリニッジ近郊
自宅にて。
姉のミランダ。妹のティビー。母親の3人が登場。
手紙が届いてます。お城への招待の手紙です。娘カトリンの家庭教師として・・・
ニコラス・ヴァン・ラインより。
ニコラスはハドソン川流域の大地主とのこと。
お祈りの時間にて。
家族は総勢6人います。父親と兄弟2人がいます。
父親を説得にかかるミランダ。
ミランダが開いた聖書をページを読んで父親は反対するわけにいかなくなる。
溶暗になります。
字幕です。ニューヨーク市
父親とミランダはニコラスに面会するために来ました。
ホテルではお上りだと思われて扱いが悪いがニコラス・ヴァン・ラインの名前を出すと扱いがよくなってます。
客室にて。
豪華な食事が出ています。これが気に食わない父親。
何かと言うと聖書をもちだす父親。典型的なキリスト教原理主義です。
そんなとこにニコラスがやってきます。
溶暗になります。
3人で会談になってます。
父親とニコラスは土地談義になってます。地主制度に反対の父親。
それはいいけどビンセント・プライスが大人しく領主の役なんてやるのか?
溶暗になります。
蒸気船で移動になってます。
ドラゴンウィックが見えてきたと望遠鏡を借りて見るミランダ。お城です。
そんなわけでニコラスといい感じになってるミランダ。
ドラゴンウィックにて。
お城の全景はマット画とミニチュアになってます。内部は豪華なセット。
メイドのおばさん マグダ。
ニコラスの夫人がジョハンナ。
娘がカトリン。
まだジェシカ・タンディは出てこない。
食事にて。
夫人は何だか食べることしか興味がないようです。
娘のカトリンは無愛想な女の子です。
ニコラスと夫人。それにミランダ。
楽器チェンバロを弾くニコラス。ミランダが歌うのか?。
壁の肖像画の話題になります。曽祖母のアジルド。
先に寝室に行った夫人。残ったニコラスとミランダ。
曽祖母のアジルドのこの部屋で自殺したと不吉なことをいうメイドのおばさん。
このへんでこの作品はゴシックロマンスなのかと思えてきました。
ホラーではない。
部屋にて。
ミランダを私室に案内したメイドのおばさんが不吉なことを言ってます。
いつかこの家に来なければよかったと思うだろう・・・
溶暗になります。
ミランダとカトリン。
家庭教師をしてるミランダ。カトリンは両親とは不仲です。
窓から外を見たカトリンとグルニエさんの馬車だと言ってます。
舞踏会の話題にもなります。
溶暗になります。
農民のお祭りにて。野外です。
ミランダとカトリンがお祭りを見てるとターナー先生がやってきます。
ターナー先生はすぐにミランダに口説きモードになってます。大丈夫なのか。
で、ターナー先生とニコラスは不仲です。
年貢納めの儀式になってます。
最初のクラウス・ブレッカーからクレームを付けて来ます。これは大変。
払わないなら退去しろと強気に出ているニコラス。
次のオットーは態度をハッキリさせない。
ここでターナー先生が代表して反地代運動の説明をしてます。
オットーはもう払うと言い出したりしてる。
激昂したクラウスはナイフを持ち出す。止めてるターナー先生。
格式ばった口論になるニコラスとターナー先生。
演説になるニコラス。どうにも止まらない。この地位は手放さない・・・
舞踏会にて。
コーネリア・ヴァン・ボーデンと妹のエリザベス。ヘレナ・・・
そんな感じのご婦人方と会話になるミランダ。
コネチカットのグリニッジはど田舎だとなってます。
コネチカットには領主はいないと断言するミランダ。
そんなわけで会話が弾みません。
シャーマホーンとは?何だかわからん。
席を外すミランダ。その場が凍りついてます。それでどうなる。
メイドのおばさんがミランダのことを素敵よと言ってくれたりします。
孤立してるミランダをダンスに誘うニコラス。
ダンスのシーンが延々と続きます。
溶暗になります。
嵐の夜にて。
ニコラスと夫人。
夫人は風邪をひいてます。それでどうなる。
鉢植えを夫人に届ける手配をするニコラス。
ニコラスと塔の自室に行くとか。そんなとこにメイドがターナー医師が来たと知らせる。
会わないと思ったらターナー医師と会ってるニコラス。
ブリーカーが捕まったので公正な裁判にかけるようにしてくれと頼むターナー医師。
そんなこんなで公正な裁判を保証すると言うニコラス。それで夫人を診てくれと言う。
夫人を診察するターナー医師。
軽い風邪です。食事には注意するように。このような診断です。
ターナー医師は厳しいなとニコラス。
夫人は体調が戻ったら2人でどこかに行きましょうと言ったりする。
ミランダとターナー医師。
君は変わったねと言われるミランダ。お屋敷生活になじみ過ぎだと言われてる。
このシーンの最後は思わせぶりに曽祖母の肖像画が出ています。
夜中にて。
階段にカトリンがいます。ミランダが注意をしようとすると。
歌が聞こえると主張するカトリン。ミランダには聞こえない。これは大変。
ミランダはカトリンを説得してます。そんなわけで歌は聞こえなくなったカトリン。
時間が経過してまだ夜中にて。
メイドから奥様の容態がとターナー医師に知らせが入る。
夫のヴァン・ライン氏を呼んだほうがいいとなってます。
夫人は亡くなっていました。これはビックリのターナー医師。
塔からニコラスも来ました。何故かターナー医師を責めない。
ミランダとターナー医師。
ケーキを出した?。急性胃炎かもしれないとターナー医師。
死因がわからんとミランダに言ってるターナー医師。
時間が経過してます。まだ夜中です。
ミランダの部屋にニコラスが来てます。
ヴァン・ラインを継ぐ者はもういないと嘆くニコラス。
何だかミランダを口説いてるような感じのニコラス。
溶暗になります。
屋敷から黒い馬車が出ています。
どうやらミランダが実家に帰るようです。
途中でターナー医師が馬で追いついて話しをしようとする。
馬車にて。
ミランダとターナー医師。
実家に会いに行っていいか?と聞くターナー医師。そんな感じで口説いてます。
何故かこの話しを断ってるミランダ。
溶暗になります。
実家にて。
父親から話しになってるミランダ。
教会の話しは上の空なのはどういうことだと言われるミランダ。
要するに早く男を捕まえろとなってます。いい歳こいて独り身なのは外聞が悪い。そんな感じなのか?
手紙が届きます。ニコラスからです。
ニコラスが今日会いに来る。非常に重要な件。そんな手紙です。それでどうなる。
ミランダと速攻でよそ行きのドレスに着替えてます。
ニコラスが来ました。
台所のミランダと母親。彼を愛してるのか?と聞かれるミランダ。
母親は心配してるがミランダは結婚する気満々です。
ニコラスと父親。
明日はもう式ですと言ってるニコラス。話しが早すぎる。
溶暗になります。
招待状です。
ヴァン・ライン夫妻よりヴァン・ボーデン夫妻を招待いたします。
屋敷にて。
もう地主夫人らしくなってるミランダ。召使いたちに指示をしてます。
そんなとこに3週間ぶり帰宅したニコラス。
ミランダは召使いのペギーを雇ってます。足が不自由なペギー。
このペギー役がジェシカ・タンディのようです。若い。
ペギーはダメだと言い出すニコラス。障害者は嫌いなんだと言う。
夫人の死んだ夜の話しを始めるミランダ。
そんなわけでミランダと口論になってます。食事の席から去るミランダ。
寝室で泣いてるミランダ。ニコラスが来ます。
子供がいるミランダ。そうなるとニコラスの態度が変わる。何だか交換条件でペギーを雇うことになります。
溶暗になります。
酒場にて。
大勢集まって盛り上がってます。ニコラスのモノマネをするクラウス。
新知事のもとに法律が変わり農地が買えるようになったとターナー医師。
そんなとこに当のニコラスがやってきます。モノマネはどうでもよくてターナー医師を呼ぶニコラス。ミランダのお産がどうもよくないとのこと。
ターナー医師も速攻で向かうことになります。
ミランダはどうでもよくて生まれる予定の息子のことを気にかけてるニコラス。
お屋敷にて。
ニコラスとターナー医師が来ます。
ペギーは締めだされています。
先に診ていたブラウン医師と打ち合わせになるターナー医師。
ブラウン医師はニコラスの圧力でどうにもこまっていました。責任が重過ぎる。
そんなわけでターナー医師が診るので一安心してるブラウン医師。
ミランダとターナー医師。
色々と話し込んでます。それでどうなった。
時間が経過してとりあえず出産はしたミランダ。
しかし息子さんは長く持たないと診断するターナー医師。
また子供が出来るとニコラスに言うが・・・
ターナー医師に君はもう妻と会うことはないと八つ当たりのニコラス。
時間が経過してます。ベッドで赤ちゃんを抱いてるミランダ。
ピーター・ヴァン・ライン。一応名付けて洗礼をしてます。
ニコラスは洗礼はまた改めて派手にやると言ってるがミランダはもうこの子は無理よと言ってます。
ペギーに八当たりのニコラス。障害者が生きててピーターが死ぬのかとそんな感じ。
溶暗になります。
ミランダとペギー。刺繍をしてます。
どうやら部屋にこもってのストライキをやってるようです。
ニコラスは数週間も塔にこもっている。
ミランダは1人で塔に向かいます。
塔にて。
ミランダが部屋に入るとニコラスと寝ているだけです。
起きたニコラスと私は特別だと主張する。会話からヤク中らしいニコラス。
あなたは現実逃避してるだけよと指摘するミランダ。
そんな感じでニコラスを説得しようとしたがダメだったようです。
ターナー医師のとこにて。
ペギーが来て助けてくださいとお願いしてます。
どうやらミランダ奥様が心配で勝手に来たらしい。ニコラス旦那がミランダ奥様をどうにかしようとしてる心配してる。
最近ニコラスから植物を送られてミランダ奥様は喜んでいるとペギー。
そうなると前夫人のことを思い出すターナー医師。
ミランダの部屋にて。
聖書を読んでいるミランダ。ニコラスが来ます。
今更になって死んだ息子の話しを始めるニコラス。
ミランダがジョハンナの名前を出すとニコラスにあの歌が聞こえてきます。
部屋から出たニコラス。階段にかかると歌がもっと聞こえてきます。
あの部屋の近くだからです。
肖像画を見るニコラス。
そんなとこにターナー医師とペギーが来てます。
あれから私は植物の生態にも詳しくなったと話すターナー医師。
ミランダが来て真夜中に何しに来たのと聞く。
君の部屋に植物が届いただろう。あれは有毒なんだと話すターナー医師。
ジョハンナの場合は植物に加えてケーキに毒入りラム酒が入っていた。
いきなりターナー医師の首を閉めるニコラス。
そんな感じで格闘アクションになります。さすがハリウッド映画です。
そんなこんなでニコラスのノックアウトしたターナー医師。
ミランダにここを出ようと言う。
ニコラスは外に出て例の椅子のとこに来てます。
儀式を自分だけで進めてます。いずれ我が息子が相続すると言ったとこで・・・
誰かが来たと思い短銃を撃つニコラス。
ターナー医師と農民一行が来てました。ミランダもいる。
ニコラスに御同行願いますと声をかけたのはカーティス市長のようです。
ミランダはニコラスを説得しようとする。
ニコラスはまた短銃を撃ったが反撃されて撃たれる。誰が撃ったかわからん。
椅子に座り領主の前では帽子を脱げと言いつつ死に至るニコラス。
さすがに元領主に敬意を払い農民一行も帽子を脱いでました。
屋敷にて。
馬車が出ます。ミランダが乗り込むようです。
メイドとお別れの挨拶をしてます。
途中でターナー医師と話しこむミランダ。
夢とは結婚出来ないと母が言っていた・・・
どうやらミランダは実家に戻るようです。何度目だ?
グリニッジは遠くないわ。通りかかることがあれば・・・
そんな感じに伏線を回収してエンドとなります。
the end
released through Twentieth Century-Fox Film Corporation
1部にマスクがかかってます。
バックはお城のイラストです。
そんなわけでゴシックロマンスのよい作品でした。
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