『猿の手』(1948年)
この謎のアイテム映画の感想はネタバレ全開になっています。
ノーマン・リー監督、ミルトン・ロズマー、メグス・ジェンキンス、マイケル・マーティン・ハーベイ主演の謎のアイテムドラマのようです。
1948年 Ernest G. Roy presents/Butcher Empire Picture 英国作品
ランニング・タイム◆61分
原題◆The Monkey's Paw
プロット◆謎の猿の手で色々とあり過ぎる話しのようです。
音楽◆Stanley Black
キャスト
ミルトン・ロズマー→店主のロバート・トリローン
メグス・ジェンキンス→トリローン夫人
マイケル・マーティン・ハーベイ→御用聞きのケリー
エリック・ミックルウッド→息子のトム
ブレンダ・ホーガン→ガールフレンドのベリル
マッケンジー・ウォード→旦那のノエル・ラング
ジョーン・セトン→夫人のドロシー・ラング
ノーマン・シェリー→デニス邸の主人チャールズ Monoghan
アルフィー・バス→レース場責任者のロバーツ
ビンセント・ローソン→ノミ屋のモーガン
パトリック・ウォード→警官のマーフィー
ヘイ・ペトリー→行商人のGrimshaw - Curio Shopkeeper商人
シドニー・タフラー→The Dealer (as Sydney Taffler)商人,販売業者
ローズ・ハウレット→お客の中年のご婦人
ノーマン・リー監督の演出はよいと思います。
全体的に英国スタイルのドラマになってます。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはあります。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『猿の手』
The Monkey's Paw
バックには音楽が流れています。
タイトル
Ernest G. Roy presents
Milton Rosmer Mr. Trelawne
Megs Jenkins Mrs. Trelawne (as Megs. Jenkins)
Joan Seton Dorothy Lang
Norman Shelley Monoghan
and
Michael Martin Harvey Kelly
in
The Monkey's Paw
from the famous story by W.W. Jacobs
with
Hay Petrie Grimshaw - Curio Shopkeeper
Mackenzie Ward Noel Lang
Eric Micklewood Tom
Brenda Hogan Beryl
Patrick Ward Sgt. Murphey
Alfie Bass Speedway Track Manager
Rose Howlett Mrs. Gurney
Vincent Lawson Morgan - The Bookmaker
and
Sydney Tafler The Dealer (as Sydney Taffler)
スタッフの紹介 1部にマスクがかかる。器用なマスクの付け方です。
Kay Carlton Hill Studios St. John's Wood, London
Butcher's Film Service Ltd
タイトルバックは泥棒が仕事中のようです。猿の手を盗んでます。
本編です。
骨董店?にて。
この像は多くの惨劇を生んでいた・・・
チンギス・ハーンの頭部像です。
そんな口上を述べるオッサンが登場。要するに売り込みです。
奇妙な物があると言い出すバイヤーのオッサンもいます。
ガラスケース内に小さな手があります。
これは何だ?と聞くとまた延々と口上になってます。
猿の手ですとそのまんまだ。これは魔除けで売りません。
そんなこんなでその他の骨董品とコミで10ポンドで猿の手をゲットしてます。
不吉ですよと言われてもあまり気にしないバイヤーのオッサン。
バイヤーが帰るとどうなることやらとチンギス・ハーンの像と会話してるオッサン。
どこかの村にて。
ロバート・トリローンの店にて。食品と雑貨のよろず屋です。個人商店のコンビニだ。
オッサンが訪ねてきます。ホームレスみたいですがここの御用聞きのケリー。
主人のロバート・トリローン
母親のトリローン夫人
息子のトム
いつのの商売になってます。
ロバート
中年のご婦人
ケリー
息子のトムも来て迷信についての雑談になってます。
台所にて。
食事の母親とトム。
そんなとこにトムのガールフレンド ベリルが来ます。
トムはバイクを買ってアリスと名付けてダートトラックレースに出て勝って賞金をゲットすると意気込む。大丈夫なのか。
ケリーが来てまた雑談になってます。キジの話題になってます。
そんなわけでキジ料理の食事になってます。
一家3人とベリル。何故かケリーまでいたりします。
そんなとこにノックの音がします。
ケリーが逮捕されると大騒ぎになりテーブル下に隠れるケリー。
来たのはプロローグのバイヤーのオッサンです。行商人のフリーマン。
在庫の絵を出してフリーマンが鑑定してます。
これでは安いとかこの絵は売らないとかもめてます。
物々交換ではどうだと言い出すフリーマン。あの猿の手を出します。
猿の手を見て不吉だと驚愕するケリー。非常に恐れています。
アイルランドのデニス邸の近くで見たと言ってる。
回想になります。
ダブリンまで147キロの道路標識があります。標識はマイル表示です。
屋敷付近で警官に不審尋問されるケリー。シェイマス・ケリーと名乗ってる。
警官に酒を進呈してご機嫌をとるケリー。女中とデートに来たと主張する。
警官は俺なんて女房に子供6人だと自慢する。
ケリーはそれは愛ではなく仕事だと突っ込む。面白い。
ガールフレンドのメアリーに会うために手伝ってくれとケリー。
マジで手伝わせて塀を越えて侵入しています。いいのか?
まずは窓に張り付いて中を伺ってるケリー。
中にはここの主人と客の夫婦の3人がいます。
ごろつきのケリーがブタを盗んだ。そんな話題になってます。その本人が外にいます。
チャールズ。ここの主人の名前です。
猿の手を夫人に見せるチャールズ。
もらった。呪いがかかった。そんな会話になってます。
願いを3つかなえてくれる猿の手。
3つの願いのあとに悲劇が起きると解説するチャールズ。
チャールズは3つの願いをやったと言ってます。
エドガー・アラン・ポーの『怪奇と幻想の物語』の本を引っ張り出すチャールズ。
私の死後は猿の手は破棄するようにと遺言を残すと言ってます。
猿の手が動いたと悲鳴をあげる夫人。
願い事をする猿の手は蛇のように動くと解説するチャールズ。
そうなると夫人が願ったわけです。
旦那はもう帰ると言い出す。
チャールズは夫人に願いは何だ?と聞く。
旦那ですが夫人とチャールズの浮気を疑っています。これは大変。
夫人は旦那を酒飲みで疑い深いとこき下ろす。
旦那は部屋から出て行った。帰るらしい。夫人も帰る。
誰もいなくなったとこでケリーは窓をこじ開けて侵入する。
猿の手をゲットして逃げてしまったケリー。立派な泥棒です。
屋敷の門にて。
クルマで帰ろうとする旦那。
夫人と主人。夫人に泊まった方がいいと言ってる主人。
いきなり旦那がリボルバーを乱射する。どうやら主人がやられたようです。
旦那はクルマで逃亡した。
そんな感じでとんだ痴話喧嘩になってしまった。悲劇なのでしょう。
新聞の見出しです。
夫による無理心中。そうなったようです。
ラジオニュースから裁判になってます。
裁判では猿の手の話題になるが当然本気にされません。
猿の手を売れば金になるというので売ってるケリー。
それで猿の手はどこに行った?
回想から戻ります。
店にて。
ケリーは猿の手に関わると災難が起こると警告してます。
お前が言うなとも思えるがそう言ってます。
フリーマンはその方が高く売れると全く気にしていない。そのまま帰ります。
トムとベリル。
猿の手を使いたいと言い出すトム。
それからキスになってます。やることはやってる。
ロバートと夫人。
どうやったのか猿の手をゲットしてるロバート。
どうやら買ったらしい。カネではなく絵と交換だとか。
村にて。
猿の手を買ったロバートについて噂話のモンタージュが入ります。
1つだけ願い事をしたと言い出すロバート。
店にて。
いつものように起きてるロバート。猿の手を見ています。それでどうなる。
ロバートとケリー。話し込んでます。
モーガンの噂話になってます。
ところでケリーはこの店の配達や御用聞きをやってるようです。
ロバートとトム。
トムが相談をしてきます。ベリルにサプライズを・・・
実は競馬で借金をしてたロバート。それで絵を売ろうとしていた。
シーンが飛んでまたロバートとトム。
明朝までに200ポンドを用意しないといけないロバート。
それでどうすると相談になってます。猿の手に頼もうとなる。何でそうなる。
モーガンから電話です。夫人が出てロバートはいないと居留守にしてます。
そうなるとモーガンは胴元のようです。それともノミ屋なのかも。
時間が経過してモーガンが取り立てに来てます。
追いつめられたロバートはいよいよ猿の手を使うのか。私の願いは・・・
ロバートの悲鳴を聞く夫人。
猿の手が蛇のように動いたと主張するロバート。
いつもいるケリーが願い事に使ったのかと突っ込む。
ロバートの願い事は200ポンド欲しいとストレートです。それでどうなる。
そんなとこに郵便が届きます。借金の督促状でした。
時間が経過してロバートと夫人。
まだ猿の手が動いたと主張するロバート。
夫人はそんなことは迷信だから忘れてと励ます。
電話です。バーニーさん。誰なんだ?→顧客のおばさんです。
トムとベリルがもめていたと余計なことを言ってます。
レース場にて。ダートトラックです。
トムとベリル。
映画が楽しみだったベリル。それでもそんなに嫌がってはいない。
レースが始まってます。何だかトムは転倒したようです。それでどうなる。
店にて。雨が降ってます。
ロバートと夫人。
ノックの音がします。ベリルが他の男と来た。
レース場責任者のロバーツですと名乗る男。
ベリルは激しく動揺してます。何だかトムは亡くなったような感じ。
それでも賞金があると言い出すロバーツ。それが200ポンドというわけです。
200ポンドの代償がトムの命なのかといった感じ。
溶暗になります。
時間が経過してロバートと夫人。ケリーが来て警告したのにと責める。
それから葬式になってます。お墓のシーンが少し入る。
店にて。
帰宅するロバートと夫人。
しんみりとした雰囲気になってます。お茶でも淹れるかとなる。
溶暗になります。
店にて。雷雨です。
ロバートと夫人。
まだ私たちのせいよと悔やんで暗い雰囲気になってます。
猿の手はどこなの?と言い出す夫人。願い事はあと2つ出来る。
息子に会いたいと夫人。そんな感じでマジで2番目の願いを言う夫人。
トムを生き返らせると夫人。ロバートは反対してるが・・・
お墓が少し映されます。それでどうなる。
店にて。雷雨です。
ロバートと夫人。
マジで何かが来たようです。ドアの外に何がいる。
夫人がドアを開けようとするがロックが固くて開かない。開かないと錯乱する夫人。
ノックの音がしてます。マジでいる。
ロバートは願いはあと1つとなります。
ドアが開く前にと猿の手を探してるロバート。
ようやく猿の手を見つけて息子を墓に戻してくれと願います。
ようやくドアを開けると誰もいない。
間に合ったとロバート。
がっかりしてる夫人。ノックの音はしたのにトムはいなかった。
何故願いが叶わなかったのと言い出す夫人。
ロバートは願い事は1つも叶っていないと言い出す。
事故と猿の手は関係ない。偶然だよ。
この説明で何故か納得してる夫人。
夫人に今まで通りの暮らしをしようと言い出すロバート。
自分たちは毎日の幸せに気づかなかった。やり直そうといった感じになる。
夫人を寝かすロバート。真実は私にも永遠にわからないだろう。
エピローグ
店にて。いつのも1日が始まってます。
御用聞きのケリーが来て配達車から新聞の束が放られる。
骨董店にて。
主人のオッサンとケリー。
猿の手を返しに来たケリー。そうなの?。そうなんです。
カネはちゃんと受け取ってます。カネがないと何もできない。
また不思議なことが起こったと主人。偶然なのか思い込みなのかはわからない。
猿の手をガラスケースに安置してます。
エンドとなります。
A Butcher Empire Picture ボカシが入ってるのでわからん。
キャスト表があります。
そんなわけで普通のホラードラマのよい作品でした。
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