『呪いの血』(1946年)
この愛憎ドラマ映画の感想はネタバレ全開になっています。
ルイス・マイルストン監督、バーバラ・スタンウィック、ヴァン・ヘフリン主演の愛憎ドラマのようです。
1946年 Hal Wallis Productions, Inc. アメリカ作品
ランニング・タイム◆114分
原題◆The Strange Love of Martha Ivers
プロット◆子供の頃に色々とあって年を食っても色々とある話しのようです。
音楽◆ミクロス・ローザ
キャスト
バーバラ・スタンウィック→問題のマーサ・アイバース夫人
カーク・ダグラス→アル中の亭主 ウォルター・オニール
ヴァン・ヘフリン→街に戻ったサム・マスターソン
リザベス・スコット→ムショ上がりのトニ・マラチェク
ジュディス・アンダーソン→相変わらず怖そうなアイバース夫人。
ローマン・ボーネン→ウォルターの父親 オニール氏
ダリル・ヒックマン→子役のサム
ジャニス・ウィルソン→子役のマーサ
ミッキー・カーン→子役のウォルター
ウォルター・ボールドウィン→ガレージの主人デンプシー
アン・ドーラン→ウォルターの秘書 ボビー・セント・ジョン
チャールズ・D・ブラウン→探偵のマッカーシー
ジョン・ケロッグ→自称トニの亭主 ジョー (uncredited)
ルイス・マイルストン監督の演出はよいと思います。
全体的にフィルム・ノワールというよりメロドラマになってます。
バーバラ・スタンウィックは少しアジア系が入ってる感じ。
ずっと誰かに似ていると思っていいましたが山田五十鈴に似ているんです。
この2人は東西の魔性の女といった感じです。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはある。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『呪いの血』
The Strange Love of Martha Ivers
タイトル
Hal Wallis Productions, Inc.presents
Barbara Stanwyck Martha Ivers
Van Heflin Sam Masterson
Lizabeth Scott Toni Marachek
in
The Strange Love of Martha Ivers
with
Kirk Douglas Walter O'Neil
Judith Anderson Mrs. Ivers
Roman Bohnen Mr. O'Neil
Darryl Hickman Sam - As a Child
and
Janis Wilson Martha - As a Child
Ann Doran Bobbi St. John
Frank Orth Hotel Clerk
James Flavin Detective #1
Mickey Kuhn Walter - As a Child
Charles D. Brown McCarthy
スタッフの紹介 1部にマスクがかかってます。
タイトルバックは雨が降る屋敷です。
字幕です。1928年 アイバースタウン
夜、雨の駅にて。
貨物車で口笛を吹いて合図するサム少年。
中にいるのが子役のマーサ。猫がいる。
合流するサムとマーサ。サーカスの列車に乗って脱出だとなる。
しかしアッサリと警察に見つかってしまう。サムは逃げた。
アイバース夫人の屋敷にて。雨が降ってます。
怖そうなアイバース夫人が登場。『レベッカ』(1940年)のダンバース夫人と同じです。
執事に案内されてオニール氏が来ました。メガネのオッサン。
オニール氏は息子のウォルターの手柄だと主張する。
子役のウォルターはメガネをかけて女の子みたいです。
警察2人にマーサが連れてこられます。
会話からランディーンという刑事が捕えたとか。
アイバース夫人に説教されるマーサ。
マーサは無愛想です。会話から4回も脱走してるとか。マーサはまだ逃げる気満々。
私はマーサ・アイバースではなくマーサ・スミスなのよと主張する。
アンタの父親は単なる工員だったとこき下ろすアイバース夫人。
マーサの部屋にて。
ウォルターがいます。マーサには僕は告げ口してないと主張する。
停電です。ロウソクを点ける。
オニール氏はアイバース夫人の暇つぶしのお相手をやってます。
マーサの部屋にて。
窓の外にサムが来てます。入れてるウォルター。
お別れだとサム。私も行くとマーサ。
猫が部屋から出て階段を降りてる。
マーサに言われて回収しにいくサム。階段から転げ落ちる。
物音を聞いたアイバース夫人が来たのでサムは逃げた。
猫を見つけた猫嫌いのアイバース夫人は杖で猫を叩く。
マーサは杖を奪ってアイバース夫人を叩く。階段から転げ落ちるアイバース夫人。
ウォルターもこの現場を見ています。サムはもういない。
オニール氏が来ます。アイバース夫人が死んでいると伝える。
マーサは大男が来て殺して玄関から逃げたと作り話をする。
杖を持ってるマーサは落ちてるの拾ったと主張する。
ウォルターにそうでしょうとマーサ。そうですとウォルター。
何故かオニール氏はこの作り話を信じています。単に信じたいだけなのかもしれない。
2階へ行ってなさいとオニール氏。警察に通報してます。
マーサの部屋にて。
それでどうなるとなってるマーサとウォルター。
ウォルターはサムは逃げたと主張する。
そんなとこにオニール氏が来ます。
2人に話しがある。警察には私に話した通りに説明するんだ。
そんなとこに汽笛の音がします。
サーカスの貨物車に乗って街を脱出してるサム。
字幕です。1946年 アイバースタウン
汽車が走ってます。踏み切りにクルマがいます。
男2人が登場。運転してるのがサムです。若い男はヒッチハイカー。
会話から運転してる男がサムだとわかります。
アイバースタウンに来たのは偶然のようです。
サムはウェルカム アイバースタウンの看板を見て気を取られ電柱に衝突する。
サムは修理でもするかと普通です。
ヒッチハイカーも他のクルマを探すとアッサリとお別れになってます。
ガレージにて。
クルマを入れて修理を頼むサム。
クラップスをやってるのがいます。ハリー。ジョー。
ラジオでウォルター・オニール検事が再選運動のニュースをやってます。
病気のウォルターに代わってオニール夫人がラジオ演説をやってるらしい。
ガレージの主人デンプシーはオニール夫人はアイバース夫人の姪だよと説明する。
街にて。
おじいさんのお巡りにギャラガーと呼びかけるサム。
何で俺のの名前を知ってると驚いてるギャラガー警官。
女性用の部屋 下宿です。
ここから女性が出てきます。あとでわかりますが名前はトニ。
サムはトニをナンパしてます。
家主のバーク夫人がいない。荷物を取りに来たとトニ。
俺もこの家に住んでいたと言い出すサム。
サム・マスターソンがフルネームです。で、サムはいなくなる。
タクシーが来たのでトニは乗り込む。
少しは走ったとこでサムがいたので乗せています。
トニのフルネームはアントニア・マラチェク。そう名乗ってる。
バスに遅れると運転手に言うが、運転手はサムを乗せたので遅れたと突っ込む。
まあ行き先はどこでもいいわとトニ。
バスターミナルにて。
トニのバスは行ってしまった。それでどうなる。
タクシー運転手に頼んでトニの荷物を2人を部屋の手配を頼んでます。
バーにて
サムとトニ。
クルマで970キロ走ったと言ってるサム。
会話から故郷に帰ったので両親の行方を探してることにしてるサム。
トニの故郷はリッジビル。父親はロクデナシ。そんな話しになる。
意気投合してクルマで一緒に行きましょうとなってます。
街にて。
雨が降って雨宿りをするサムとトニ。
店のショーウィンドウ内にウォルター・オニールのポスターがあります。
屋敷にて。
マーサ夫人が帰宅します。
ウォルターは飲んだくれています。病気ではない。単なるアル中です。
そんなわけで口論になる2人。
父さんの4周忌を思い出し悲しくなって飲んだと主張するウォルター。
ウォルターはアイバース夫人殺しの一件が心身に負担となってます。
会話から何故か犯人が捕まって死刑になったようです。
検事はもちろんウォルターがやった。だからアル中になったのか。
犯人役は前科がある大男でちょうどよかったらしい。
マーサ夫人は旅行にでも行ったらと冷たい。もちろんウォルター1人で行かせる。
ウォルターはマーサにキスをするが反応がイマイチなのがわかるようです。
そんなわけでまた酒を飲んでるウォルター。
ホテルにて。
サムとトニが来ます。
フロントのオッサンは何故か風呂に異常にこだわる。
とにかく部屋に入るサムとトニ。別室ですがつながってる。
服を脱いでシャワーを使うトニ。
それから互いに部屋を行き来しています。いい感じになってます。
聖書の話し等をしてます。どこの部屋にもあるんだよとサム。
会話からトニは今日出所したばかりだとわかる。
サムがシャワーを使ってから部屋に戻るとトニは寝ていた。
翌朝にて。
ドアの下から新聞が入り男2人が入り込んで来ます。家捜ししてます。
それから寝てるサムが起きてビックリしてる。男2人は警察でした。
書き置きがあります。
切符の払い戻しに行く。すぐに戻るわ。トニ。
トニは刑務所に戻ったと警察。保護観察違反だ。
切符はリッジビルに帰るためのもので換金は違反になる。
そうなるとサムはウォルターのコネを頼りにするつもり。
ウォルターのオフィスにて。
秘書に用件を伝えるサム。その前に名前を聞きます。ボビー・セント・ジョンと名乗る。
何だか秘書はやる気満々。
ウォルターですが朝から酒を飲んでます。
秘書からサムの名前を聞いて居留守にしようとするが酒で勢いをつけて会います。
サムのことを聞くウォルター。
放浪していたと煙に巻くサム。要するにギャンブラーのようです。マジ?。
サムはトニのことをウォルターに頼んでます。何とかしてくれ。
そんなとこに秘書から夫人をお見えですと伝えられる。
いよいよマーサ夫人が来ます。来客なので失礼しますとなる。
ここで思い出の口笛を吹くサム。これはビックリのマーサ夫人。
また秘書から連絡です。
そんなこんなでサムは帰ります。
ウォルターとマーサ夫人は相談する。
サムは口を割らないはず。これを怪しんでるウォルター。
マーサ夫人が帰るとウォルターは探偵のマッカーシーにサムのことを調べさせる。
屋敷にて。
サムが来てます。マーサ夫人にコンタクトする。
そんなこんなで話し込んでます。それでどうなる。
屋敷内を見せにサムを案内するマーサ夫人。
思い出の部屋を見せています。あのままにしてある。
マーサ夫人はサムに言い寄っています。そうなるのか。
サムはこの街には残らないと言い出す。それでもキスはしています。
用がすんでサムは帰ります。
ガレージにて。デンプシー修理場。
デンプシーと探偵。
マーサ夫人から電話です。修理を遅らせるのが用件。
そんなわけで夫人はサムを引き止めたいようだとデンプシー。
ウォルターのオフィスにて。
探偵の報告を聞くウォルター。
サムは一流のギャンブラーで必ず資金を得る。
人を殺したことはあるが正当防衛になっている。
戦場では功績を上げたとか。
クルマは彼の所有物。
ガレージに来た電話のメモを読むウォルター。それでどうなる。
刑務所に電話してトニを呼んでます。
刑務所前にて。
トニを待ってるサムは知らないオッサンと雑談してます。
ウォルターとトニと面接です。
5年の実刑だと脅迫するウォルター。でも釈放してやると持ちかける。
刑務所前にて。
出所してるトニ。サムがいますが無視しています。
サムはウォルター・オニールに頼んだとトニに言ってる。
酒場にて。
サムとトニ。まずはスパゲティで食事になってます。
窃盗の初犯で保護観察になっていたトニ。窃盗と言ってもはめられたみたい。
そんなところに男が割り込んできて自分はトニの亭主ジョーだと言い出す。
これはビックリのサム。トニは固まってる。
ジョーはサムにケンカを売って表に出ろとなります。
実はジョーには手下3人がいたりします。そうなるとどうなる。
トニのテーブル席に探偵が来てよくやったと褒めてます。
街にて。
酒場を出たトニは移動中のクルマ内で袋だたきにされるサムを見るがどうにも出来ない。
道路標識があります。どうやら郊外のようです。
アイバースタウンまでや他の地名が出ています。
川にたたき込まれたサムがようやくはい上がってきます。それでどうする。
私立探偵のバッジを握ってるサム。ギャングではなく探偵だった。まあ似たような連中です。
ちょうど長距離バスが来たので乗り込むサム。
運転手にどうした?と聞かれるかハロウィンだと言ってごまかす。
アイバースタウンに戻ったサム。
ちょうどバスに乗ろうとするトニが来たので捕まえるサム。
そんなわけでトニから話しを聞こうとするサム。
協力すれば釈放すると取引したとトニ。それでサムはどうする。
屋敷にて。
サムが乗り込んできます。無理やり執事に案内させる。
ウォルターだけがいます。引き出しのハンドガンに手が行く。
サムは思い切り引き出しを閉めてます。これは痛そうなウォルター。
思い切りウォルターを殴打するサム。
デスクにはマスターソンの調査書があります。サムのことです。
それからウォルターに酒を飲ませて尋問します。
まずは調査書はおかしいとこからクレームをつけるサム。
そんなところにマーサ夫人が来ます。
ウォルターはサムにいくら欲しいんだとカネで解決しようとする。
サムが帰ってから相談するウォルターとマーサ夫人。
何故かウォルターは小さな街の検事はやりたい放題で最高だとご満悦。
次はガレージに電話したメモを見せてマーサ夫人に絡んでます。
ダイナーにて。
サムとトニ。
事情説明をするサム。それから今夜出発だと言い出す。
それまで人捜しをするんですかと聞くトニ。
アイバースタウン資料館にて。
マジで調べてるサムとトニ。
アイバース家の元使用人がアイバース夫人殺しで有罪になった。
この容疑者を死刑にしたのはウォルター地方検事だったみたい。
マーサのオフィスにて。巨大な工場です。
サムが来て死んだアイバース夫人の話しを始める。止めるマーサ夫人。
父親が勤めていた工場は大きくしたのはマーサ夫人だ。
それでサムは半分よこせと言い出す。
ホテルにて。
戻ったサムはトニを呼ぶ。何でも買ってやるぜとサム。
そんなところにマーサ夫人が来ます。このホテルのオーナーだとか。
トニは別室に行ってサム対マーサ夫人となります。
ダンスホールにて。
サムとマーサ夫人はダンスになってます。
トニのことをしつこく聞くマーサ夫人。
サムはビジネスの話しにしようと主張する。
偶然にジョーを見つけたサムをお礼参りを実行してます。
思い切りパンチを1発入れてる。
クルマで夜景が見える場所にて。
ここに来てるサムとマーサ夫人。
夜景を見ていたら何だか燃えてます。たき火でした。人はいない。
誰かがたき火してそのままいなくなったようです。ちゃんと消さずにまた燃えたのかもしれいないけど。
たき火を燃やしましょうと薪を追加するマーサ夫人。昔を思い出す。
あの時に何故私を止めてくれなかったと無理を言い出すマーサ夫人。
あなたともういなかったのか?と聞く。
そうなんだとサム。俺は何も知らなかった。マーサ夫人に無理やりキスをしてます。
たき火が燃えて消えるシーンが入ります。時間が経過してるわけです。
そうなると盛り上がってセックスまで行ったみたい。
クルマにて。
サムとマーサ夫人。
叔母はあっけなく死んだとマーサ夫人。ウォルターの父親オニール氏は息子の出世しか考えていなかった。そのために私を利用した。
どこにもいかないでとサムにキスをするマーサ夫人。
ホテルにて。
トニは窓辺でタバコを吸ってます。
そんなところにクルマが到着してサムとマーサ夫人がキスをするの見てしまった。
それでどうなる。
サムが部屋に戻るとトニは寝たふりをしてます。
窓際の吸い殻を見つけたサム。これは見られたなと気がつく。
サムはマーサ夫人とのことをトニに説明します。
そんな感じでサムの本命はトニなのか?
屋敷にて。
帰宅するマーサ。
相変わらず酔ってるウォルターはサムに話したいと言い出す。
そんなわけで電話して今すぐに来いと高飛車に出てるウォルター。
ホテルにて。
サムとトニ。
どうやらトニはここから出ていくつもりのようです。
サムに街を出て欲しいトニ。別々でもいい。
屋敷にて。
サムが来ました。ウォルターはサムに絡む。
それからサムとマーサ夫人が口論になります。
マーサ夫人がカネを返してよと言ったら何故か凍りつくサムとウォルター。
ウォルターはマーサに助けを求める。
階段から転げ落ちるウォルター。プロローグに戻ってます。
マーサ夫人は今よサムやってとサムを煽る。
しかしウォルターを抱っこしてイスに座らせるサム。
サムに私を愛してないのとなじるマーサ夫人。そんなセリフが出るのか。
マーサ夫人は引き出しのハンドガンに手が行ってます。
ここから去ろうとするサム。ハンドガンを向けるマーサ夫人。
そんなこんなでサムは去ってしまった。
残ったマーサ夫人とウォルター。
仲直りするのかとみせかけてマーサ夫人はハンドガンをウォルターに向ける。
サムはもう門から出たわとマーサ夫人。そして私達の関係も変わるのよと何だか前向きなことを言ってます。
それでキスになってます。
何故かウォルターはハンドガンを出す。マーサ夫人は自分でハンドガンの引きがねを引かせています。
そんなわけで撃たれるマーサ夫人。私はマーサ・スミスと言って倒れ死に至る。
ウォルターも自分を撃って死に至る。
門のとこでこの顛末を見ていたサム。そのまま去ります。
ホテルにて。
戻ったサムは荷物をまとめてる。
トニがまだいました。これはビックリのサム。
幸運にもバスを逃したとトニ。
エピローグ。
クルマにて。サムとトニ。
アイバースタウンとお別れの看板を通過する。
エンドとなります。
そんなわけで愛憎ドラマ・フィルムノワールのよい作品でした。
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