『悪の力』(1948年)
この弁護士が主人公のフィルム・ノワール映画の感想はネタバレ全開になっています。
エイブラハム・ポロンスキー監督、ジョン・ガーフィールド主演の弁護士が主人公のフィルム・ノワールのようです。
1948年 Enterprise studios/Metro-Goldwyn-Mayer (MGM) アメリカ作品
ランニング・タイム◆79分
原題◆Force of Evil
プロット◆マフィアの争いに巻き込まれて悪戦苦闘する話しのようです。
音楽監督◆ルドルフ・ポルク
音楽◆デヴィッド・ラクシン
キャスト
ジョン・ガーフィールド→弁護士のジョー・モース
ビアトリス・ピアソン→レオの秘書 ドリス・ローリー
トーマス・ゴメス→ジョーの兄 レオ・モース
ロイ・ロバーツ→経済マフィアのタッカー
マリー・ウィンザー→タッカーの夫人エドナ
ポール・フィックス→対立マフィアのビル・フィコ
スタンリー・プレイガー→フィコの手下ウォーリー
ホーランド・チャンバーリン→簿記係のフレディ・バウアー (as Howland Chamberlin)
ポール・マクベイ→共同オフィスのホーブ・ウィーロック弁護士
バリー・ケリー→イーガン警部
エイブラハム・ポロンスキー監督の演出はよいと思います。
全体的にモノローグが多過ぎな感じ。あとは普通のフィルム・ノワールです。
エイブラハム・ポロンスキーなる名前ですがどこかで聞いたような名前です。映画監督の名前ではない。そんなわけで演出は果たしてどうなる?。
ジョン・ガーフィールドはマイケル・マドセンに似ています。ようやく気がついた。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクは目立つ。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『悪の力』
Force of Evil
バックには音楽が流れています。
タイトル
Metro-Goldwyn-Mayer (MGM)
and
the Enterprise studios
present
John Garfield Joe Morse
in
the Roberts production
of
Force of Evil
with
Thomas Gomez Leo Morse
Marie Windsor Edna Tucker
Howland Chamberlain Freddie Bauer (as Howland Chamberlin)
Roy Roberts Ben Tucker
Paul Fix Bill Ficco
Stanley Prager Wally
Barry Kelley Detective Egan
Paul McVey Hobe Wheelock
and introducing
Beatrice Pearson Doris Lowry
スタッフの紹介 1部にマスクがかかってます。
タイトルバックは壁?なのかよくわからん。
本編です。
街にて。ニューヨークのウォール街。
モノローグが入ります。
ここはウォール街。今日は大切な日だ。
明日は7月4日で100万ドルを稼ぐ日だ。
数当てくじの数字は776に決まってる。
そんな感じで主人公のジョー・モースが登場。弁護士です。
数当て賭博。競馬の掛金の合計下3桁を当てる。全米2千万人の娯楽だ。
ジョー弁護士のオフィスにて。
じいさん弁護士と共同のオフィスです。
まずは壁の金庫を開けるジョー。カネを取り出す。
机のカギのかかる引き出しに電話機が入ってます。タッカーと電話です。
オッサンが登場。共同オフィスのホーブ・ウィーロック弁護士。
靴磨きのじいさんはルイ。
タッカーに協力してるジョー。報酬がいいからです。
オッサン弁護士はタッカーはやめとけとアドバイスしてます。
タッカーエンタープライズにて。
カネを届けるジョー。
タッカーからお前の兄貴の弱小胴元だとか言われてます。
兄貴のレオに会うのはやめろと言われてるジョー。聞いていない。
独立記念日に合わせて数字当てくじは776に決まってるとタッカー。
タッカーは数字当てくじ組合を作って牛耳るつもり。
776で当選者が大量に出て弱小胴元は賞金を払えずに破産する。これが目当て。
ここにタッカーの昔の仲間フィコが少し登場してます。
776は俺達だけ知っているとタッカー。普通に違法賭博です。
街にて。
ジョーが兄のレオにコンタクトに来ています。
レオのオフィスにて。アパートの1室です。
ここには景気の悪そうな方々が大勢います。レオが仕事を与えてる感じ。
奥の部屋でコンタクトするジョーとレオ。
レオを久しぶりに突然来たジョーを怪しんでいます。何で会いに来た?と聞く。
ジョーは数字当てくじを合法化して弱小胴元を一掃するする段取りだと説明する。
そんなこんなでジョーとレオは口論になってます。
これはいい話しなんだと熱心にレオを説得にかかるジョー。
そんなところに女性が入ってきます。名前はドリス。レオの秘書です。
ドリスは口論を聞き流しています。
ジョーの説得をノーで返すレオ。
そんなわけでここから引き上げてるジョー。
公衆電話にて
ジョーは電話してレオのオフィスの手入れを画策してます。
レオのオフィスにて。
ドリスと話し込むレオ。この仕事を辞めるとドリス。
そんなところにいきなり警察の手入れです。これは大変。大騒ぎになります。
まとめて逮捕です。レオもドリスも逮捕されてる。
レオは電話してます。ルディを呼べ。弁護士なのか?
暗いところがダメな男がいますが暗くて狭い護送車送りになってます。
タッカーのオフィスにて。
ジョーがレオの関係者メアリーに電話してます。
数人が集まって競馬で100万ドル儲ける手順の打ち合わせになってます。
別室にて。
警察に電話してるジョー。レオを呼んでくれとリクエストする。
そんなところにタッカー夫人のエドナが登場。マリー・ウィンザーが演じてます。
電話の方ですがレオを電話に出ない。
治安裁判所にて。
ジョーとレオ。
もう胴元はやめる言い出すレオ。明日全額払い戻してやめる。
ジョーにドリスにいい仕事を紹介してくれと頼むレオ。
仕事を紹介するよとドリスにコンタクトするジョー。
ドリスには嫌われているジョーですが全く気にしない。
移動中のタクシーにて。
ジョーとドリス。
身の上話になってるドリス。もう私は前科者にと悲観的。
途中下車して花束を買ってドリスにプレゼントするジョー。
そんな感じで2人の関係をよくなってるみたい。
溶暗になります。
競馬場にて。
7月4日独立記念日。競馬で100万ドルを儲ける段取りになっでます。
そんなこんなで幸運の776が大当たりの新聞の見出しが入ります。
これで多くの胴元が破産したとモノローグが入る。
レオの自宅アパートにて。
やって来たジョーはシルビアに挨拶するが無視される。
レオですがジョーの仕事を受ける気です。シルビアはとめてるけど。
エレベーターを降りたとこでドリスと会うジョー。
ドリスの帽子を取り上げて口説いてます。明日は俺の事務所に来いよと言ってる。
溶暗になってます。
レオのオフィスにて。
メガネのオッサンが登場。レオの帳簿仕事をしてるフレディ・バウアー。
レオに話しがあると言い出すバウアー。何故かジョーもいます。
別室にて。
レオとバウアー。
この仕事をやめますと言い出すバウアー。とめてるレオ。
部屋から出たとこで何故かジョーがバウアーを説得しています。
バウアーが階段を降りたとこにて。
やめたら殺すと言ってる太った男がいる。もう犯罪です。
オフィスの方では3人ほどがもう辞めると言い出してる。
それからバウアーが来てやめたら殺すと脅迫されたと言う。
それはともかく3人は帰ってます。バウアーは残る。
バウアーは電話してます。ホールさんと話しをしてる。
ホールは検察です。要するに手入れの密告をしてるわけです。
バウアーが階段を降りたことでウォーリーと言う男がコンタクトしてきます。
儲け話だと主張するウォーリー。タッカーの元相棒フィコが俺のボスだ。
タッカーの胴元リストが欲しいとウォーリー。それとレオに会いたい。呼び出してくれ。
それでどうなる。
ジョーのオフィスにて。
ドリスがいます。相棒オッサン弁護士と話し込むジョー。
ジョーにタッカー夫人が来てますと伝えられる。
このへんの印象ですが普通のフィルム・ノワールとは違う感じです。
兄弟ドラマになってます。
ジョーとタッカー夫人のエドナ。
ホールが電話を盗聴してる言い出すエドナ。
会話からホールは地方検事だとわかりました。ようやくわかった。
ホールはタッカーを調べてるがジョーも狙われてると警告する。
電話機の受話器をとるとカチッとクリック音がする。盗聴されてる音だとエドナ。
そんなこんなでエドナは帰ります。
ジョーのモノローグです。
ホールには気をつけないと・・・
レオのために結構危ない仕事をした。
そんなわけでジョー自身も危ない状況です。
鍵付き引き出しから電話機を出すジョー。
受話器をとります。しっかりとカチッとクリック音がしてます。これは大変。
そのまま切ると怪しまれるのでとりあえず電話してます。どこにかけたのかと思ったら時報のお知らせでした。
ジョーのモノローグです。
ドリスのことは忘れていた・・・
トリニティ教会前にて。
ジョーとドリス。2人の関係はいいようです。
アパートにて。
ジョーとドリス。コーヒーを淹れてます。
タッカーと手を切ってと頼むドリス。
とりあえずキスになってます。それから溶暗なのでセックスまで行ったみたい。
街にて。
バウアーは太った男とコンタクトしてます。
君は張り込みの警察官だろうとバウアー。
太った男はバス調査員だと煙に巻く。
そんなところにバスでドリスが来ました。バウアーとあいさつする。
太った男はドリスとバウアーの名前をチェックしてます。誰の手下なんだ?
レオのオフィスにて。
また警察の手入れで全員逮捕です。レオもドリスを逮捕されてる。
バウアーは自分は違うと逃げるが逮捕されています。
治安裁判所のカフェにて。
ジョーとタッカー。
そんなとこに小物胴元が来て対立組織のフィコの話しをするが追っ払われる。
タッカーはフィコは銃を使ってくると警戒してます。
今更になってジョーはレオをやめさせたい。代わりに俺が胴元になると言い出す。
簡易裁判が終わってレオやドリスが出てきます。
電話するドリスにコンタクトするジョー。
ドリスは別れ話しを始める。そんなこんなで帰ってます。
ジョーとレオ。
足を洗えとジョーに強く言ってるレオ。
バスの調査員の太った男がレオに密告したのはバウアーだとバラしています。
そんなわけでバウアーを叱責するレオ。自分で破滅する気か・・・
ジョーのオフィスにて。ウィーロック&モース事務所が正式な名称です。
もう遅いがジョーがやって来ますが自分のオフィスの照明が点いてます。
そんなわけで隣りのオフィスから様子を伺うジョー。
どうやらウィーロックがいるようです。
電話で金庫の番号が変わって開かないと言ってます。
ウィーロックが裏切っていたのか。結構ショックなジョー。
ウィーロックが出ていった。入れ替わりに入るジョー。
机の引き出しのリボルバーをとり出します。
それから金庫を開けて有り金全部を出してポケットにしまう。
こうなると夜逃げする感じ。
オフィスを出たところでモノローグが入ります。
立派な事務所とはおさらばだ・・・
外にて。
誰もいない街を歩くジョー。
街にて。
クルマで移動中のレオとバウアー。
バウアーはパンを買いに行かされてる。特に深い意味はないようです。
近くのクルマには太った男がいたりします。
バウアーはクルマに戻らずにどこかに行った。クルマから降りて追うレオ。
お前が殺されたら弟のせいになると説教するレオ。
ウォーリーとバウアー。
レオをフィコに会わせろと要求するウォーリー。
そうすればバウアーが生きて逃げられるようにすると言い出す。
どこかのカフェかダイナーにて。
バウアーがいます。離れたテーブルにウォーリーもいる。
レオが来るのを待ってるようです。
レオが来てしまった。バウアーに説教するレオ。
そんなとこにウォーリーが来てレオに用件を伝える。
バウアーにお前は何をしたと責めるレオ。
いきなりリボルバーを持った連中が押し寄せて来ます。
逃げようとしたバウアーは撃たれて退場となります。
レオを無理やり連行されてる。
バンドが入ってる店にて。
ジョーとドリス。食事中です。
愚痴を連発してるジョー。ドリスを無理やりダンスをさせてます。
有り金を持って逃げてきたとジョー。
それでドリスはどうする。ジョーを説得しようとしてます。
そんなとこに号外が届けられる。店のオーナーがジョーに見せる。
タッカーとフィコの抗争・・・
新聞を見てビックリのドリス。ジョーもビックリ。
レオ・モースを誘拐。帳簿係は殺害。
それでジョーはどうする。店から飛び出してます。
タッカーの自宅アパートにて。
夜逃げするのか荷物をまとめてるタッカー。ハンドガンも忘れずに入れてる。
フィコ本人が1人で来てます。俺を仲間に入れろと強要する。
そんなところに電話です。電話は盗聴されていると警告するタッカー。
電話で話しをするな。ホールの部下が聞いている。
そんなわけで連絡はジョーを使えとタッカー。
しかしフィコはジョーを腰抜けだとして信用していない。
ジョーはすぐに逃げ出すだろうと踏んでます。
そんなところに玄関ドアを激しくノックする音がします。
エドナが行きます。ジョーが押入ってくる。
兄貴はどこだと激高してタッカーを詰問する。ついでにフィコを殴打する。
フィコはレオを死んだと言い出す。死体は灯台のある橋の下に捨てた。
電話が掛かってきますが誰も出ません。
タッカーは少し街を離れるとか。
ジョーは見えないようにして受話器を上げてこの場の会話を筒抜けにする。
話し込んでるうちに受話器に気がついたタッカー。
照明スタンドを倒して消して隠れるジョー。
そんな感じで真っ暗なとこで三すくみで対峙することになります。
タッカーはカバンからハンドガンを出す。3人とも相手を伺う。
誰か撃たれます。フィコがタッカーを撃ったみたい。
また誰かが撃たれます。フィコが撃たれました。
そうなると生き残ったのはジョーでした。
受話器をとるジョー。
ジョー・モースだ。ホールに自首すると伝えてくれ・・・
警察付近にて。
モノローグでドリスが待ってくれたと入る。
ドリスのコンタクトするジョー。橋の下に行く。
橋にて。
ジョーとドリスは石の階段を下りてます。果てしなく続いてる石段です。
それから走り回るジョー。ドリスは遅れてる。
橋の下から柵を越えて灯台に接近してるジョー。
レオの死体を見つけるジョー。しっかりと死んでいます。
遅れて到着したドリス。
ジョーのモノローグが入ります。私が殺した・・・
ドリスと一緒に自首するためにここから去るジョー。
エンドとなります。
そんなわけで胴元フィルム・ノワールのよい作品でした。
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