『狙われたカージナルス』(1934年)
この野球サスペンス映画の感想はネタバレ全開になっています。
エドワード・セジウィック監督、ロバート・ヤング、マッジ・エヴァンス主演の野球サスペンスのようです。
1934年 Metro-Goldwyn-Mayer (MGM) アメリカ作品
ランニング・タイム◆71分
原題◆Death on the Diamond
プロット◆カージナルスが殺人等で色々と大変な話しのようです。
音楽◆William Axt (uncredited)
キャスト
ロバート・ヤング→エース投手のラリー・ケリー
マッジ・エヴァンス→秘書のフランシス・クラーク
デビッド・ランドー→監督のポップ・クラーク
ポール・ケリー→記者のジミー・ダウニー
ナット・ペンドルトン→審判のハリー・オトゥール
テッド・ヒーリー→キャッチャーの'トラック'ホーガン
ミッキー・ルーニー→バットボーイのミッキー
不明→クッシュマン医師
ロバード・リビングストン→ピッチャーのヒギンズ
ジョー・ソーヤー→選手のダンカン "ダンク" スペンス (as Joe Sauers)
不明→ピッチャーはシャーマン
不明→ピッチャーのバーノン
C・ヘンリー・ゴードン→ギャンブラーのジョー・カーンズ
不明→次期オーナー候補のエインズリー
デウィット・ジェニングス→球場整備員のパターソン
不明→元選手のバーク
不明→元選手のスティーブンス
エドワード・ブロフィ→グローガン警部
ウィラード・ロバートソン→ケイトウ警部補
エドワード・セジウィック監督の演出はよいと思います。
全体的に野球サスペンスになってます。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。カクカクはあります。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもあります。
メニュー画面
『狙われたカージナルス』
Death on the Diamond
バックはおなじみのライオンの鳴き声が流れています。
タイトル
Metro-Goldwyn-Mayer (MGM) presents
Death on the Diamond
with
Robert Young Larry Evans
Madge Evans Frances Clark
Nat Pendleton Harry O'Toole
Ted Healy 'Truck' Hogan
directed by Edward Sedgwick
produced by Lucien Hubbard
と、ここまでが1面で出ています。いかにもなB級作品といった感じ。
スタッフの紹介 1部にマスクがかかってます。
バックの音楽はいつもの『私を野球に連れてって』です。
タイトルバックはスタジアムの風景です。真ん中に何だか怪しいキャラがいる。
cast
Robert Young Larry Evans
Madge Evans Frances Clark
Nat Pendleton Harry O'Toole
Ted Healy 'Truck' Hogan
C. Henry Gordon Joe Karnes
Paul Kelly Jimmy Downey
David Landau 'Pop' Clark
DeWitt Jennings Patterson
Edward Brophy Grogan
Willard Robertson Cato
Mickey Rooney Mickey
Robert Livingston Higgins
Joe Sawyer Spencer (as Joe Sauers)
本編です。
セントルイス・カージナルス 春のキャンプ。
ちゃんとセントルイス・カージナルスのユニフォームです。カージナルスの文字にバットがかかって、そのバットに鳥2匹がとまってます。
このユニフォームのデザインはいい感じです。当時としては結構派手です。
現在も基本的なデザインは変わらず伝統となってます。
グラウンドにて。
記者のジミーと監督が話し込んでます。
有力な投手ラリー・ケリーと契約したと話す監督。
オフィスにて。
秘書の女の子がいます。そんなとこにラリーがやって来ます。
この2人の関係は悪くはないみたい。
グラウンドにて。
選手が新聞用に打つ構えの写真を撮ったりしてます。
キャッチャーのホーガンと審判のハリー・オトゥールがもう口論になってます。
ハリーをクローフィッシュと呼ぶと怒り出す。そんなわけでわざと言ってるホーガン。
そんな感じで口論が延々と続く。
秘書がラリーを連れて監督に紹介します。
ダンクと挨拶のラリー。ラリーの背番号は15です。
フランクと挨拶のラリー。
会話から秘書は監督の娘だとわかる。それでいいのか?
スタンドにバークとスティーブンスが登場。
監督が2人に出ていけと言ってます。元選手で野球賭博でクビになったらしい。
選手を集めて激を飛ばす監督。
バークににようになるなと悪い見本をあげてます。
優勝出来ないとエインズリーに球団を渡すことになると主張する監督。
セントルイスのジョー・カーンズなる人物が登場。
カーンズとコンタクトするジミー記者。
そんな感じでキャラ紹介になってるようです。
ホテルのロビーにて。
全員集合なのにラリーがいない。
その頃ラリーはカーンズのリムジンに乗っていた。
ホテルにて。
監督に呼ばれるラリー。説教されています。まだ遅刻だと思われてる。
その近くではまたホーガンと審判が口論をやってます。
ラリーとジミー記者。
リムジンのことを突っ込まれるラリー。
あれはジョー・カーンズだと教えるジミー記者。奴はギャンブラーだ。
会話から監督の名前はクラークとわかった。
バットボーイがグローブをたくさん抱えてやって来ます。
このバットボーイを演じてるのはミッキー・ルーニーです。さすがMGM作品。
クッシュマン医師を呼べとなります。グローブに何か薬品が付いてるとのこと。
またホーガンと審判が口論になってます。繰り返しギャグです。
何故かラリーが文句を言われて口論になる。
秘書が来て握手をしなさいと説得にかかる。
しょうがないのでおなざりの握手をしてます。相手は誰だっけ?
野球賭博の一味にて。
カーンズと他の面々。ミーティングです。
新聞の見出しです。
カージナルス地元でシーズン開幕。
元選手で現在は球場整備員のパターソンが登場。普通のオッサンです。
エインズリーと監督が話し込む。エインズリーは時期オーナー候補です。
10月には私の球団だと主張するエインズリー。監督には面白くない話題です。
開幕投手はラリーです。
ホーガンはキャッチャー。審判と口論しやすいポジションです。
ラリーはスリークオーターのフォームでいい球を投げてます。
相手チームはシカゴです。
新聞の見出しです。
セントルイス・カージナルスが2位に躍進。
ケリーとヒギンズの素晴らしい投球で首位に迫る。
野球賭博の一味にて。
セントルイスが優勝したら100万ドルの損失になる。これはこれで大変。
新聞の見出しです。
11試合で8勝のセントルイス・カージナルス。
ホテルにて。
自室のラリー。ドア付近には新聞記者達がいる。
『友人は君が明日は負けると信じてる』とメモがあります。封筒には札束が入ってる。
そんなわけで絵に描いたような八百長の依頼です。
速攻で新聞記者達に見つかって大騒ぎになります。
札束は1万ドルです。大金だ。
ラリーは監督に相談すると無実を強調してます。
新聞の見出しです。
1万ドルの賄賂。選手に負けるように指示。
床屋にて。
1万ドルのネタで床屋談義になってます。
試合にて。
ラリーは投げています。真面目にやってます。
スタンドではエインズリーがカーンズにコンタクトしてます。知り合いなのか?
ラリーの方は快調でノーヒッターを達成してます。八百長ではありません。
これで野球賭博の一味はどうする?といった感じ。
タクシーに乗って移動のラリーとホーガン。
尾行のクルマがいます。ドアの隙間からライフル銃を出してる。そうなるのか。
撃ちます。タクシーのタイヤがパンクして工事中の穴に落ちる。これは大変。
靭帯損傷で安静となったラリー。
ケリー記者がタイヤに弾痕があったと知らせて大騒ぎになります。
ホーガンが目の悪い奴だろうとまた審判に突撃して口論になるギャグが入ります。
新聞の見出しです。
シンシナティ73勝57敗
セントルイス70勝60敗
列車が走るモンタージュが入ります。遠征です。
ボストン
ニューヨーク
フィラデルフィア
当時のチームはアメリカ東海岸に球団が集中していました。
西の果てがシカゴやセントルイスだったわけです。
移動中の列車にて。
エインズリーが男と口論になってます。誰だかわからん。
スタジアムにて。
ピッチャーはシャーマン。キャッチャーはホーガン。セントルイスです。
何だかまたライフル銃が出てきて狙撃するようです。これは大変。
あと1点といいとこでランナーのダンクが倒れます。アウトにはなるし死亡してるし。
そんなわけで大騒ぎになります。心臓を撃たれたダンク。
当然警察沙汰になってます。
夜のスタジアムにて。
記者達が夜打ち朝駆け取材をやってます。怪しい人影を見る。
カーンズを取材するジミー記者。
そんな感じで八百長騒動が広がってるようです。死人も出てるし。
ロッカールームにて。
私服のラリー。まだ安静中なのか?
ロッカーを開けたら死体が倒れてきました。これはビックリというかやり過ぎだ。
背番号16番です。誰なんだ?→ヒギンズ投手のようです。
対シンシナティの試合にて。
ヒギンズ投手の死因は絞殺だと話題になってます。
肝心の試合の方は1点負けてます。ホーガンが打った。
そんなこんなでまた銃声が聞こえて騒然とする。これば爆竹でしたというオチ。
ホットドッグスタンドにて。
ホーガンがいますが何者かがマスタードの壺を入れ換えています。
このマスタードを付けたホットドッグを思い切り食べてしまったホーガン。
ロッカールームでミーティングにて。
ホーガンがいないとなります。具合が悪そうでやって来た。
それでも証言をしてるホーガン。最後に指をさそうとして昏倒する。
ホーガンはマジで死んでいます。これまで口論していた審判は号泣してる。
ある選手は発作的に辞めると言い出す。これを説得する監督。
ラジオ局にて。
番組の途中ですが臨時ニュースです。
スタジアムでは更に2件の殺人が起こった。ヒギンズ投手とホーガン捕手が死亡。
犯人は未だに捕まっていない。
ナショナルコミッションにて。
明日の試合は中止か?ともめています。
監督と秘書。
ラリーに投げさせると監督。反対する秘書。
秘書は次に投げたら殺されると心配してるわけです。
ロッカールームのミーティングにて。
監督は激を飛ばす。明日はバーノンだと言ってます。ラリーではない。
秘書にコンタクトするジミー記者。ジミー記者は監督とラリーを呼んでいます。
明日の試合は犯人を捕まえる唯一のチャンスだと熱弁するジミー記者。ラリーが先発すれば必ず姿を表すと主張する。
ラリーの自室にて。
鏡に向かって櫛を使うラリー。窓の外に誰かいます。秘書のフランシスでした。
見張りの警官を追っ払うラリー。窓の張り出し部に行く。
ラリーに明日は出ないでとお願いのフランシス。
成り行きでキスになってます。それでもラリーは明日投げるつもり。
部屋に中に誰かがいます。警戒するラリーとフランシス。
いたのはジミー記者でした。2人とも部屋に入れとジミー記者。撃たれるぞと説教する。
溶暗になります。
試合にて。
厳しいチェックから入場しています。
ラリーは不調で打たれています。
スタジアム内では警官が倒れています。これは大変。
ベンチで待機してるラリーに怪しい手が接近してます。
ここは偶然監督に呼ばれて助かってる。ラリーは気が付いてない。
マウンド上のラリー。
いきなりベンチに向けて思い切りボールを投げ込む。
そうなると怪しい奴がポールでノックアウトされているわけです。大騒ぎになります。
ウィンドブレーカーのポケットに何かを入れたと証言するラリー。
調べると懐中時計でした。誰か慌てて捨てろと叫ぶ。投げ捨てたら爆発してます。これは危ない。
で、犯人は球場整備員のパターソンでした。リボルバーに手が行ってます。
リボルバーを抑えたら暴発して大騒ぎになってます。
俺が整備員なんて納得出来ないと主張するパターソン。
オーナーが変われば監督になれると言われてやったそうです。それがオチなのか。
とにかく試合が再開されます。2-2で8回まで進んでます。
ラリーは俺に打たせろと代打を断って自分で打席に立つ。
上手い具合に長打を打って外野を抜いてフェンスに当る。
勢いでベースを回りホームに帰ってくるラリー。
これでセントルイスが勝った。
ラリーとフランシス。それにジミー記者。
この事件の謎解きをやってます。
パターソンは監督をエサに殺人をやっていた・・・
ジミー記者がいなくなってキスになるラリーとフランシス。
その前にジミー記者の一言が入ったりします。
エンドとなります。
そんなわけで普通の野球映画のよい作品でした。
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