アーサー・ウォントナー版ホームズ『シャーロック・ホームズの勝利』(1935年)
このホームズ映画の感想はネタバレ全開になっています。
レズリー・S・ヒスコット監督、アーサー・ウォントナー、イアン・フレミング主演のホームズ映画のようです。
1935年 Gaumont - British pictures corp 英国作品
ランニング・タイム◆79分
原題◆The Triumph of Sherlock Holmes
プロット◆秘密結社に追われる話しのようです。
音楽◆W.L. Trytel musical director
キャスト
アーサー・ウォントナー→探偵のシャーロック・ホームズ
イアン・フレミング→相棒のワトソン医師
ジェーン・カー→エティ・ダグラス夫人
レスリー・ペリンス→旦那のジョン・ダグラス/ジャック・マードック
マイケル・シャプレイ→客人のバーカー氏
コンウェイ・ディクソン→エイムズ執事
リン・ハーディング→宿敵のモリアーティ教授
ウィルフリッド・ケイスネス→手下のモラン大佐
ロイ・エマートン→秘密結社のマギンティ
ベン・ウェルデン→幹部のテッド・ボールドウィン
エドモンド・デアルビー→マービン警部
チャールズ・モーティマー→レストレード警部
ミニー・レイナー→ハドソン夫人
レズリー・S・ヒスコット監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のホームズ映画になってます。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolby Digital 2.0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもある。
メニュー画面
『シャーロック・ホームズの勝利』
The Triumph of Sherlock Holmes
音楽はありません。
タイトル
Gaumont - British pictures corp present
Arthur Wontner Sherlock Holmes
in
The Triumph of Sherlock Holmes
withではないけどそんな感じ
Lyn Harding Professor Moriarty
Leslie Perrins John Douglas
and
Jane Carr Ettie Douglas
based on the late Sir Arthur Conan Doyles
valley of fear 『恐怖の谷』
スタッフの紹介
1部でマスクして隠してるところがあった。
cast
Arthur Wontner Sherlock Holmes
Lyn Harding Professor Moriarty
Leslie Perrins John Douglas
Jane Carr Ettie Douglas
Ian Fleming Dr. Watson
Charles Mortimer Inspector Lestrade
Minnie Rayner Mrs. Hudson
Michael Shepley Cecil Barker
Ben Welden Ted Balding
Roy Emerton Boss McGinty
Conway Dixon Ames
Wilfrid Caithness Colonel Sebastian Moran
Edmund D'Alby Captain Marvin
Ernest Lynds Jacob Shafter
本編です。
ベーカー街221Bだと思う。
ジョン・ワトソンの表札があるけどここはホームズの自宅アパートみたい。
荷物が運び出されています。
ワトソンが来てハドソン夫人に荷造りはまだなのかとせかす。
中に入るとイスに座ってるホームズがいます。
ホームズの引っ越しなのにホームズは何もしていない。
ワトソンはホームズ引退の話しをする。それからモリアーティ教授の話しになります。
まだ教授を逮捕する気満々のホームズ。
ワトソンはいなくなる。
そんなところにハドソン夫人が紳士が面会ですと知らせる。
ハンドガンの用意をするホームズ。
やって来たのは教授でした。これは大変。
ホームズ対教授の会話になります。
教授は手帳を出してホームズの妨害を1つ1つ読み上げてます。几帳面な性格だ。
そんなわけで強硬な手段をとらしてもらうと警告します。
そうなりたくなかったら引退して田舎に引っ込んでろと言い渡し帰ります。
教授のアジトにて。
モラン大佐とボールドウィンが登場。
教授を待つボールドウィン。モラン大佐は部屋から出てる。
ドアにカギがかかってると激昂してるボールドウィン。
で、いつものまにか教授がいてビックリ。
ボールドウィンは密入国してると指摘する教授。
ダブルのスーツで安いアメリカのギャングといった感じのボールドウィン。
教授はボールドウィンの暗殺仕事をやるつもりです。
条件は私が仕切ると教授。
そんなこんなでいつの間にか教授が消えてビックリのボールドウィン。
あとでわかりますがお城です。
中年のカップルが登場。あとでわかりますがジョン・ダグラスとエティ夫人。
で、何だか暗くてよくわかりませんが殺人があったようです。
教授のアジトにて。
何だかご満悦な教授。暗殺仕事が上手くいったらしい。
引退したホームズの自宅にて。
ハドソン夫人もいます。専属メイドにしてるようです。
そんなところにワトソンが来ます。会話からワトソンは結婚してるようです。
ワトソンのヒゲの剃り残しから推理をするホームズ。いつものように初歩的なことだよワトソンと決めセリフがあります。
肝心の用事で手紙を渡すワトソン。
ポーロック、モリアーティ教授の弟子からの手紙です。
これが暗号で数字等で単語はバールストンの1つだけ。
2人で暗号解読となります。ホイットカー年鑑の534ページ?
解読した内容は『バールストン城の所有者に危険が迫る』こんな感じです。
そんなところにレストレード警部が来ます。
バールストン城でダグラス氏が顔面を撃たれ殺害されたと知らせる。
ワトソンは反対するがホームズは行く気満々です。
城までは30キロなので日帰り出来る。
バールストン城にて。
ここに来てるホームズ、ワトソン、それにレストレード警部。
グリフィス警部が登場。地元警察なのでしょう。
凶器は銃身を切って短く=ソードオフした水平2連ショットガンです。引き金に細工をして素早く同時に撃てるようにしてあるようです。
これで至近距離から顔を撃たれたたらズタボロで人相はわからなくなります。
ダグラス夫人のエティと友人のセシル・バーカー氏がいたとのこと。
現場を調べてカーテンの影に誰か隠れていたと推理するホームズ。
続いてバーカー氏から事情聴取になります。
エイムズ執事も登場。エティ夫人がホームズに話しがあると伝える。
レストレード警部はエイムズ執事から事情聴取してる。
ロウソクのことをエイムズ執事に聞くホームズ。
それから古い塔を老人が見学に来たと証言するエイムズ執事。
で、古い塔に通じるドアはロックされていなかった。
死体のダグラス氏の結婚指輪がなかった。
ダグラス氏と秘密結社の話しにもなります。
日課にしていた運動の話しにもなります。ダンベル2個。
レストレード警部はバーカー氏から事情聴取です。
エティ夫人との関係を聞かれて激昂するバーカー氏。レストレード警部は気にしない。
ホームズはこの話しには興味はないようです。
それよりレストレード警部にバールストン城の歴史の本を読むように勧めてます。
ようやくエティ夫人に面会に行くみたい。
エティ夫人と面会するホームズ一行。
ワトソンはいつも無視されてるので自分から紹介してる。
バーカー氏は席を外して話しを聞くホームズとワトソン。
ダグラス氏とはニューヨークで結婚した。
そのダグラス氏の腕の刺青というか焼き印のことをあまり話したがらなかった。
その腕の印について話してくださいとホームズ。
エティ夫人が話します。
スコウラーズなるバーミッサ渓谷を牛耳る秘密結社。数年前に解散したと説明する。
恐怖の谷バーミッサ。そこでジャック・マードックと知り合った。
回想になります。
父親と下宿屋をやっていたエティ。
そんなところにノックの音がします。ジャックが来て1ヶ月借りることにする。いきなりいい感じになってまず。
またノックの音がします。今度は太ったテッドです。
いきなりジャックに因縁をつけるテッド。エティは俺の女だとベタな展開。
ジャックは父親からスコウラーズの話しを聞きます。
テッドはそこの幹部でブイブイいわせてる殺人集団だ。
そんなことを聞いてもジャックはやる気満々。マギンティと合う約束がある言い出す。
俺もメンバーだと言ってるジャック。これはビックリの父親とエティ。
父親はジャックにすぐに出てってくれと言い渡す。
ジャックはエティに2人で逃げようと言ったりしてます。
酒場にて。
バーテンのマギンティにコンタクトするジャック。
別室にて。
ジャックとマギンティ。
いきなりハンドガンを出すマギンティ。しかし落ち着いてるジャック。
シカゴでピント射殺事件を起こして逃げてきたジャック。
そんなところにテッドが来て別室に突撃してきます。
文句を言うテッドの首を絞めたりするマギンティ。やることが豪快です。
酒場にて。
マービン警部が赴任してすぐのようです。ここに来てます。
ジャックのことを知ってる。ピント射殺事件のことを言ってます。
マービン警部一行が帰り一段落して新入りジャックをメンバーに紹介するマギンティ。
入会の儀式になります。腕に焼き印押しがある。これをクリアするジャック。
それからミーティングになります。今夜の本題は・・・
懲罰が必要な男がいる。ヘラルドの編集長スタンガーだ。秘密結社をこき下ろした
幹部のテッドはパンシュルツ、マンスル、ガウアー、それにジャックを指名する。
ヘラルドの事務所にて。
ここに押し込むテッド一行。スタンガー編集長を木材でめった打ちにする。
テッドに殺すなと止めてるジャック。痛めつけるだけだったのに。
警察が来たので逃げるテッド一行。
ジャックの隠れ家にて。荒野です。
隠れてるジャックに面会人です。マギンティです。
話し込んでとこにマービン警部一行が押し込んできます。
痛めつけた編集長はまだ死んでないそうです。
ジャックのアリバイを証言するマギンティ。しかし逮捕されるジャック。
法廷にて。
ジャック・マードックは段取り通りに無罪の評決が出る。
下宿にて。
ここに戻ってるジャック。エティとどうする。
回想から戻ります。
エティはジャックに夢中になった。
ジャックは秘密結社の幹部になり谷で最も名の知れた男を殺しに行った。
回想になります。
手下になったテッド・ボールドウィンに指示するジャック。
そんな感じで家に火を点けて出てきたところ撃つ。
しかし逃げられてしまったようです。それじゃダメじゃん。
下宿に戻ったが様子がおかしいジャック。
心配するエティは足を洗ってとお願いする。
半年後には君を連れて逃げると言い出すジャック。少なくとも1年後には逃げる。
回想から戻ります。
エティの話しは続く。
ジャックですが数時間後には逃げると言い出した。
回想になります。
エティにピンカートンの探偵が来たと言い出すジャック。そんなわけで今夜逃げる。
酒場にて。
ボールドウィン、コンファンド、ガウアー、マンスルを指名するジャック。
別室に行きます。マギンティとミーティングになります。
ピンカートンの探偵バーディ・エドワーズが俺達を縛り首にする気だとジャンク。
そこでジャックは下宿に呼んで殺すと段取りを説明する。
下宿にて。
秘密結社の面々がそろってます。
ジャックはドアにノックが3回が合図で俺が出て殺すと説明する。
俺が呼ぶまで待ってろと言ってます。
ノックの音が3回します。出るジャック。
すぐに戻ったジャックは俺が探偵のバーディ・エドワーズだと言い出す。
これはビックリの秘密結社の面々。そんなところにマービン警部一行が押し込んで一網打尽になる。
そんなわけで秘密結社からしっかりと恨みを買ったジャック。
マービン警部にはもうこの仕事はやらないと言ってます。
回想から戻ります。
エティ夫人の話しが続きます。
マギンティと幹部は死刑になった。テッド・ボールドウィンは死んでない。
ジャックはエティは世界を転々としてスイスに落ち着いた。
テッドが出所して欧州にいると聞いてこの城に越した。
これがエティ夫人の話しです。
そんなわけでボールドウィンがテッドなわけです。
ボールドウィンは教授とコンタクトしたので面倒な状況になってるわけです。
レストレード警部はボールドウィンを逮捕すると帰ります。
ホームズには推理は外れたなとご満悦なレストレード警部。
エティ夫人は美人だと言ってるワトソンに説教するホームズ。
エイムズ執事からまた事情聴取のホームズ。
ダグラス氏は運動でダンベルを使ったか?→2つ使用。
消えたダンベル1つが気になるホームズ。
ワトソンに傘を貸してくれと頼むホームズ。堀を調べたいらしい。
ホームズは窓から乗り出して傘で堀を調べてます。
ワトソンにはエティ夫人とバーカー氏を部屋に戻さないようにと頼んでます。
庭にて。
エティ夫人はバーカーは何だか盛り上がって大笑いで話し込んでます。
そんなところに接近するワトソンに笑い声だけはしっかりと聞かれる。
ワトソンが来たので笑うのをやめてるエティ夫人とはバーカー氏。
エティ夫人とはバーカー氏はワトソンに捜査状況を聞くがさすがに答えないワトソン。
ホームズは警察とは任意での協力関係ですと説明してます。
そんなわけで全く話していない。
窓から乗り出して傘で堀を調べてるホームズ。
黒い包みを引き上げています。これは大事な証拠です。
中からダンベル1個が出てきます。沈ませる重しです。
あとはナイフ。手紙か電報の紙。バールストンホールと書かれてます。
ワトソンが戻ってきます。黒い包みをカーテンに隠すホームズ。
本件は単純ではないと言い出すワトソン。で、推理を始めます。
バーカーが怪しいと推理するワトソン。
ホームズはダンベルの個数を指摘します。それは見つけたと言う。謎は解けた。
2人は作り話をした。部屋に入った時にダグラス氏は死んでいてロウソクは燃えていた。
バーカーは執事を呼んでランプを点けた。2分でロウソクはこんなに燃えない。
それに2分で色々とこんな小細工が出来るわけがない。
そんなところに執事が来たので確認してるホームズ。
バーカーはその時に何を履いていたか?と聞きその履物を持ってこさせる。
その履物を窓際の足跡と比べるは一致してます。
それでもまだ証拠が足りないとホームズ。
事件の主役は今夜表われる。あの扉の奥に・・・
今夜にて。
真っ暗で何がどうなのか全くわかりません。何人いるのかもわからん。
おそらくホームズ、ワトソン、レストレード警部だと思う。
扉から現れたのはバールストン城の主ダグラス氏。またの名をバーディ・エドワーズ。そんなわけで死んでなかったようです。そうなの?
解説するホームズ。
殺人から執事が来るまで40分はあった。その間にバーカー氏は小細工をやった。
ボールドウィンがダグラス氏をナイフで襲ってショットガンで自分が死ぬ羽目になった。
バーカー氏はボールドウィンにダグラス氏の服を着せた。ボールドウィンの服でダンベルを包んで堀に沈めた。
そんなこんなで40分はかかるわけだ。
バールストン城の歴史を調べないとダメだよと自慢してるホームズ。
それでまだ本件の主役がいると言い出すホームズ。黒幕のモリアーティ教授だ。
城の外にて。
モリアーティ教授はクルマで来てクルマを待たせて城に入る。
城にて。
4人でモリアーティ教授を待っています。
ところでモリアーティ教授は何しに来てる?→ボールドウィンを呼んでいます。
ホームズと対決するモリアーティ教授。
ボールドウィンは作戦に失敗したと嫌味を言うホームズ。
激昂したモリアーティ教授はホームズの首を絞める。結構普通だ。
当然他の3人に取り押さえられるモリアーティ教授。
ダグラス氏が生きてることにはモリアーティ教授もビックリしてます。まあそうなる。
隙を見てモリアーティ教授は逃げる。塔の階段を登ってます。
追うホームズ一行。
モリアーティ教授を上から投石攻撃をやってます。
ホームズが撃つ。塔から落ちるモリアーティ教授。これで決着してます。
ホームズは彼には法の裁きより重い罪が下ったと語りパイプに火を点ける。
エンドとなります。
そんなわけで普通のホームズ映画のよい作品でした。
にほんブログ村に参加しています。励みになるのでクリックをお願いします。
にほんブログ村
« アーサー・ウォントナー版ホームズ『銀星号事件』(1937年) | トップページ | Hollywood Express #867◆2020.03.14(土) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「1930年代」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『早すぎた埋葬』(1935年)(2021.11.07)
- 『帽子から飛び出した死』(1939年)(2021.11.06)
- 『血に笑ふ男』(1937年)(2021.10.31)
- 『猫とカナリヤ』(1939年)(2021.10.03)
「シャーロック・ホームズ」カテゴリの記事
- アーサー・ウォントナー版ホームズ『シャーロック・ホームズの勝利』(1935年)(2020.03.15)
- アーサー・ウォントナー版ホームズ『銀星号事件』(1937年)(2020.03.14)
- アーサー・ウォントナー版ホームズ『四つの署名』(1932年)(2020.03.01)
- レジナルド・オーウェン版ホームズ『緋色の研究』(1933年)(2020.02.29)
- ベイジル・ラスボーン版ホームズ『闇夜の恐怖』(1946年)(2020.02.16)
コメント
« アーサー・ウォントナー版ホームズ『銀星号事件』(1937年) | トップページ | Hollywood Express #867◆2020.03.14(土) »
こんにちわ。よくわかりました。ありがとうございます。
投稿: マキコ・ヨシマル | 2021.06.15 20:11
マキコ・ヨシマルさん、コメントありがとうございます。
私の感想が役に立って何よりです。
シャーロック・ホームズは色々な俳優が演じていて興味深い物です。
誰のホームズが1番というのは無しでどの作品も楽しみたいものです。
投稿: ロイ・フェイス | 2021.06.17 17:29