ベイジル・ラスボーン版ホームズ『闇夜の恐怖』(1946年)
このホームズ映画の感想はネタバレ全開になっています。
ロイ・ウィリアム・ニール監督、ベイジル・ラスボーン、ナイジェル・ブルース主演のホームズ映画のようです。
1946年 Universal Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆60分
原題◆Terror by Night◆BR
プロット◆ダイヤモンドと殺人の話しのようです。
音楽◆Music Department
Milton Rosen ... musical director
Ralph Freed ... composer: stock music (uncredited)
Richard Hageman ... composer: stock music (uncredited)
Leigh Harline ... composer: stock music (uncredited)
William Lava ... composer: stock music (uncredited)
Charles Previn ... composer: stock music (uncredited)
Ethmer Roten ... musician: flute (uncredited)
Hans J. Salter ... composer: stock music (uncredited)
Paul Sawtell ... composer: stock music (uncredited)
Frank Skinner ... composer: stock music (uncredited)
キャスト
ベイジル・ラスボーン→探偵のシャーロック・ホームズ
ナイジェル・ブルース→相棒のワトソン医師
メアリー・フォーブス→レディ・マーガレット・カーステアーズ
ジェフリー・スティール→息子のローランド・カーステアーズ
アラン・モーブレイ→ワトソンの知人ブリーク少佐
スケルトン・ナッグス→ベレー帽の男サンズ
フレデリック・ウォーロック→数学のキルベイン教授 (as Frederic Worlock)
レネー・ゴドフリー→棺桶のビビアン・ヴェダー
ジェラルド・ハマー→初老のショークロス (uncredited)
ジャネット・マードック→ショークロス夫人 (uncredited)
デニス・ホーイ→レストレード警部
ボイド・デイビス→エジンバラ警のマクドナルド警部
ビリー・ビーヴァン→見張りの車掌
レイランド・ホジソン→別の車掌
トム・ピルキングトン→貨物車の警備員 (uncredited)
ロイ・ウィリアム・ニール監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のホームズ映画になってます。
コスミック出版発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolby Digital 2.0ch
cosmic pictures
一部に画像の乱れノイズがありますと一応著作権のアラートもある。
メニュー画面
『闇夜の恐怖』
Terror by Night
バックにはUniversalではないタイトル音楽が流れる。
タイトル
Universal presents
Basil Rathbone Sherlock Holmes
and
Nigel Bruce Doctor Watson
in
Terror by Night
with
Alan Mowbray Maj. Duncan-Bleek
Dennis Hoey Inspector Lestrade
Renee Godfrey Vivian Vedder
Frederick Worlock Prof. William Kilbane (as Frederic Worlock)
Mary Forbes Lady Margaret Carstairs
Skelton Knaggs Sands
Billy Bevan Train Attendant
Geoffrey Steele Roland Carstairs
スタッフの紹介
原作はないようです。オリジナルストーリー。
宝石の本からナレーションが入ります。
ローデシアの星は最も有名なダイヤモンド。多くの災いをもたらしている。
手に入れた者は非業の死を遂げているのだ。
ロンドンにて。
この物語はタワーブリッジ近くになる一件の棺店から始まった。
御婦人のお客が棺桶を注文する。母親をスコットランドまで列車で運ぶ。
そんな感じでもう怪しい。御婦人の名前はビビアン・ヴェダー。
店の名前はmock&son
ユーストン駅にて。
列車に棺桶が運び込まれています。喪服のビビアンも乗り込む。
ビビアンにぶつかって失礼と登場する若い男がホームズとコンタクトする。
レディ・マーガレットの話しになります。若い男は息子のロナルド・カーステアーズ。
ローデシアの星はレディ・マーガレットが持ってる。
それでホームズはワトソンは待っていますが来ない。
ワトソンが来たと思ったら違うオッサンでした。釣り竿を持っています。誰かと思ったら知り合いのレストレード警部でした。
怪しげなオッサンもいます。あとでわかりますがキルベイン教授。
まだワトソンは来ない。もう列車は動き出してます。
ようやくワトソンが来ました。オッサンと一緒です。乗り込んでます。
オッサンはワトソンの知り合いのブリーク少佐です。
宝石を守るのがホームズの今回の仕事です。
レディ・マーガレットの客室にて。
打ち合わせになるホームズとワトソン。
ダイヤモンド ローデシアの星を確認するホームズ。
何だか怪しげの人達が大勢出てきます。誰が誰だかわからん。
怪しげの初老夫婦もいる。あとでわかりますが名前はショークロス夫妻。
列車の走行シーンが入ります。ここはミニチュア。
そうなると時間が経過してることになります。
食堂車にて。
ホームズとワトソン。
お皿に『ホームズ、今すぐ手を引け』とメモが入ってます。気にしないホームズ。
ワトソンの知人ブリーク少佐も同席してます。
ホームズは向かいの席のビビアンが気になって会話の受け答えがいいかげんになる。
ミニチュアの列車の走行シーンが入ります。
レディ・マーガレットの客室にて。
息子のロナルドが死んでいます。これは大変。
レストレード警部がノックしますが当然返事はない。ここは立ち往生してる警部。
隣りのキルバーン教授は何故か警戒してる。
食堂車のホームズは食事はやめて客車に向う。
レストレード警部に合流して様子がおかしいと聞く。
車掌を呼んでレディ・マーガレットの客室を開けさせるホームズ。
そんなわけでロナルドが死んで、ダイヤモンドも盗まれてるとわかります。
そんなところにレディ・マーガレットが来てしまう。
ホームズはレディ・マーガレットを別室に案内させる。レディ・マーガレットは息子とダイヤモンドを同時に失ったことになります。
車掌ですがよく見るタイプのオッサンです。
レストレード警部の客室にて。
ホームズ、ワトソンと打ち合わせになります。
隣りのキルベイン教授は通路に出て伺ってる。怪しい。
次の駅はラグビー。違う車掌が来てます。
ホームズはロナルドは自然死ではなく殺人だと推理してます。ダイヤモンドは殺人者が持っている。
どうやら後が貨物車。前は車掌がいて、この客車は密室状態になってるようです。
そんなわけで犯人はこの客車にいるとなります。
ブリーク少佐
その隣りは空き室
ビビアン・ヴェダー
レストレード警部
レディ・マーガレットとロナルド
キルベイン教授
ショークロス夫妻
あとはホームズとワトソン
まずはビビアンを尋問に行くレストレード警部とホームズ。
ワトソンはホームズに言われて他の尋問に行く。
ワトソンはキルベイン教授を尋問するがこれが強敵で難儀して逆に論破されています。
ミニチュアの列車の走行シーンが入ります。
ビビアンの客室にて。
ここに戻ったビビアンはもう家捜しされてて当然激高してます。
ホームズは質問はあとにすると棺桶を調べようと言ってます。
キルベイン教授の客室にて。
ワトソンはまだキルベイン教授ともめてます。
ホームズが来てようやく解放されるが次の部屋だと言われてる。
ショークロス夫妻の客室にて。
ここに乗り込むワトソン。アッサリ自白してるショークロス夫妻。
合間合間にミニチュアの列車の走行シーンが入ります。
何だかシーンのつなぎに全部入ってる感じです。
貨物車前にて。
ワトソンがホームズを呼びに来ました。そんなわけで急行する。
ショークロス夫妻の客室にて。
ここに来たホームズ、レストレード警部、それにワトソン。
結局盗んだのはホテルの部屋から持ち出したティーポットとわかります。空振りです。
それでもレストレード警部は次の駅で降りてもらうと仕事熱心です。日本の警察みたいにノルマがあるんでしょう。
落ち込むワトソンに容赦なく突っ込みを入れるキルベイン教授。何者なんだ?。
そんなわけで知人のブリーク少佐と飲みに行くワトソン。
キルベイン教授の客室にて。
話しを聞くホームズとレストレード警部。
ブリーク少佐の客室にて。
ここに来てるワトソンとブリーク少佐。
毒殺の話しになってます。他にも色々と話し込んでます。
キルベイン教授の客室にて。
話しを聞くホームズとレストレード警部。
仕事が忙しいと主張するキルベイン教授。数学の教授です。
通路にて。
レディ・マーガレットが自分のいた客室を伺ってる。
そんなところにホームズとレストレード警部に見つかる。
自分のバッグを取りに来たと主張するレディ・マーガレット。
カギを開けさせてバッグを受け取ったついでにホームズをこき下ろすレディ・マーガレット。色々と大変だ。
やたらとミニチュアの列車の走行シーンが入ります。
ミニチュアでなければライブフィルムの流用のようです。
ブリーク少佐の客室にて。
ワトソンとブリーク少佐はこの件についても色々と話し込む。
レディ・マーガレットは息子ロナルドの死よりダイヤモンドを気にしていたと言う。
そんなとこにホームズが来ました。
車掌は通路のイスに座ってずっと監視をしてます。
ホームズとレストレード警部。
さすがにティーポットのショークロス夫妻は関係ないだろうとなってます。
キルベイン教授が数学専門なのが気になるホームズ。
モラン大佐の話しをするホームズ。モリアーティ教授の右腕で数学と宝石泥棒が得意。
しかし会ったことはないらしい。
そうなるとキルベイン教授がモラン大佐だと疑ってるようです。
レストレード警部はビビアン・ヴェダーはどうだと聞く。
レディ・マーガレットも保険金目当てになるから怪しいこともない。
ワトソンの知人ブリーク少佐も怪しい
そんな感じで全員怪しいようです。
とりあえずレストレード警部はレディ・マーガレットに話しを聞きに行きます。
ホームズはキルベイン教授を伺ってる。そんなところにワトソンが来ます。
ブリーク少佐にカードゲームで負けたと愚痴が出てるワトソン。気が付くとホームズはいなくなっていた。
客車のブリッジにて。
外を眺めてるホームズ。
いきなりドロップキックされます。相手はベレー帽を被って正体不明の男です。
外に落ちそうになるホームズ。相手はまた蹴りをいれてきます。これは大変。
そんなわけでドアを閉められて外に締め出されてしまったホームズ。客車から落ちてはいない。
通路にて。
ワトソンはまたキルベイン教授から嫌味を言われてます。
ブリッジで何気なく外を眺めるワトソン。ホームズには気が付かずそのまま去ってしまう。
しょうがないので自力でドアのガラスをキックして割りドアロックを外してるホームズ。何とか客車に戻ってます。
ホームズとワトソンの客室にて。
ヨレヨレでようやく戻ってきたホームズ。
様子がおかしくさすがにどうした?と聞くワトソン。
状況説明してから棺桶を見に行こうとホームズ。
貨物車にて。
ここに入るホームズとワトソン。車掌というか警備員がいます。
警備員がとめるが責任はとると棺桶を開けてるホームズとワトソン。
棺桶の中味は空でした。それから二重底になっている。
そんなわけで人が隠れるスペースがあります。ここも空っぽです。
先ほどまで誰かがいたとホームズ。レストレード警部を呼びます。
ここの警備員も数学が趣味のようです。そんなに数学がいいのか?怪しいだろ。
レストレード警部が来ます。
犯人は2人いると推理するホームズ。1人が計画し1人が棺桶に隠れて実行する。
これで殺人と強盗を実行した。
またモラン大佐の名前が出ています。
で、棺桶を手配したビビアンに話しを聞きに行きます。
ビビアンの客室にて。
ここに来たホームズ、ワトソン、レストレード警部。
もうビビアンを容疑者扱いのレストレード警部です。
スコットランドに棺桶を運べは100ポンド出すと言われてやったと話すビビアン。
その男の名前は覚えていないのこと。こまったものです。
ブリーク少佐が頼んだのか?そんな推理をしてるホームズ。で、モラン大佐のこと聞く。盗まれたダイヤモンドは模造品だと言い出すホームズ。マジみたい。
ダイヤモンドは最初からホームズが預かっていた。
ビビアンですがブリーク少佐を見たことがないと主張する。
レストレード警部に電報です。それからキルベイン教授の客室に向う。
強敵のキルベイン教授に追い返されてるレストレード警部。キルベイン教授は無敵です。
ホームズとワトソンは貨物車に行きます。
何だか貨物車の最後尾ドアを空いてて普通ではない状況です。
ノックしても返事がないので合い鍵で入るホームズ。
警備員が殺されています。手口はロナルドと同じ。首筋に針を刺されている。この針が特殊で溶けてなくなるようです。
客室にて。
怪しい黒い影が見えます。ベレー帽を被ってる。
車掌のオッサンに迫り片づけています。丸イスが転がる。見張りになってない。
犯人は普通のスーツです。誰なんだ?どうやらホームズにキックした奴です。
ベレー帽の男はブリーク少佐の客室に入る。
そんなわけでブリーク少佐が犯人でした。それでモラン大佐でもあるようです。
ベレー帽の男はダイヤモンドを持っていますが偽物だと知ってるブリーク少佐はそれは偽物だと指摘する。
そんなわけで本物を預かってるレストレード警部を狙います。
レストレード警部の客室にて。
ここを伺ってるブリーク少佐とベレー帽の男。ダイヤモンドを持ってるのを確認する。
いきなり押入ってレストレード警部を殴打しノックアウトさせる。ダイヤモンドをゲットするベレー帽の男。
しかしブリーク少佐はベレー帽の男を証拠の残らない毒針銃で撃ち片づけます。
ダイヤモンドをゲットするブリーク少佐。
ホームズとワトソンが来ます。見張りの車掌がいない。
ノックアウトされたレストレード警部の客室に入りこれは大変となります。
まずはレストレード警部を介抱するワトソン。殴打のみで死んではいない。
ベレー帽の男は死んでます。
凶器の毒針銃を興味深く見ているホームズ。珍しいデザインだと感心してる。
レストレード警部は運がよかったと言ってます。
これはわざわざブリーク少佐がベレー帽男に殴打しろと命じていた。どうやら最初からダイヤモンドを手に入れたらベレー帽男を殺す気だったようです。
列車が停車します。駅には警察一行が控えてます。
停車したらその隙に逃げてしまうのでは?
レストレード警部は動けないのでホームズとワトソンが現地警察に協力するように要請する。
現地エジンバラ警察のマクドナルド警部とその一行が登場。
トンチンカンな言動のワトソンをレストレード警部のとこに行かせるホームズ。
また列車が出発してます。
ビビアンの尋問になるマクドナルド警部とホームズ。
結局知りませんで放免されてるビビアン。
マクドナルド警部はモラン大佐と面識があると言ってます。前に逃げられたことあった。
知人のブリック少佐がモラン大佐だとわかりビックリのワトソン。
そのブリック少佐が警官呼び出されて来ます。
マクドナルド警部はブリック少佐を逮捕するとなる。まずは持ち物チェックです。
ハンドガンが出てきます。ダイヤモンドも出てきます。
次はトハム駅です。
いきなりハンドガンを奪ってホールドアップするブリック少佐。列車を止める。
それから成り行き格闘アクションになります。ワトソンは多少打撃を与えてる。
照明も消えて何だかわからん状態になる。
格闘アクションが一段落してブリック少佐が連行されます。
マクドナルド警部と仲直りしてるホームズ。
トハム駅から出発する列車。
残ったホームズとワトソン。何故かブリーク少佐も残ってます。
手下を警察に化けさせて連行されると見せかけて脱出する段取りだったブリーク少佐。
これをホームズが見やぶって裏をかいたわけです。
連行されたのはレストレード警部で手下一味をホールドアップをして一網打尽にしてます。これはビックリ。やるじゃん。
電報を打つホームズ。
マクドナルド警部は偽物だった。もともとホームズはマクドナルド警部と顔見知り。
珍しくレストレード警部はホームズとの手短な打ち合わせを理解し実行したわけです。
ダイヤモンドも無事です。
エンドとなります。
A Universal Picture
the playerはありません。
そんなわけで普通のホームズ映画のよい作品でした。
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