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2020.01.04

『ウィンナー・ワルツ』(1932年)

この音楽映画の感想はネタバレ全開になっています。
アルフレッド・ヒッチコック監督、エズモンド・ナイト、エドマンド・グウェ主演の『美しき青きドナウ』の音楽映画のようです。


1932年 Tom Arnold Productions/Gaumont-British Picture Corp Ltd. 英国作品
ランニング・タイム◆77分
原題◆Waltzes from Vienna
プロット◆有名なワルツを作曲で悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆Music Department
Hubert Bath ... music: of Johann Strauss Father and Son Adapted for the screen by
Julius Bittner ... musical arrangement
Erich Wolfgang Korngold ... musical arrangement (as E. W. Korngold)
Louis Levy ... music: of Johann Strauss Father and Son Under the direction of
Johann Strauss Sr. ... music (as Johann Strauss Father)
Johann Strauss ... music (as Johann Strauss Son)
See also

キャスト
エズモンド・ナイト→息子ヨハン・シュトラウス 通称シャニー
エドマンド・グウェン→父ヨハン・シュトラウス

フェイ・コンプトン→ヘルガ・フォン・シュタール伯爵夫人
フランク・ベスパー→旦那のグレゴリー伯爵
ベティ・ハントレー-ライト→Lady's Maid (as Betty Huntley Wright)

モーリス・バーロン→音楽出版社のドレクスラー

ジェシー・マシューズ→ケーキ屋エバゼイダーの娘レジ
ロバード・ホール→父親のケーキ屋エバゼイダー
ヒンドル・エドガー→ケーキ職人のレオポルド

アルフレッド・ヒッチコック監督の演出はよいと思います。
全体的に普通の音楽映画になってます。
『美しき青きドナウ』は『2001年宇宙の旅』(1968年)で有名です。

株式会社ジュネス企画発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。上下に少し黒味、左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch

ジュネス企画
『ウィンナー・ワルツ』(1932年)
日本語字幕: 大西公子
メニュー画面

タイトル
色々なクレジットがまとめて出てます。何だかわからん。
Gaumont-British Picture Corp Ltd. presents

Jessie Matthews Resi Ebezeder
in
Waltzes from Vienna

with
Edmund Gwenn Johann Strauss, the Elder
and
Fay Compton Countess Helga von Stahl

directed by Alfred Hitchcock
スタッフの紹介
音楽がヨハン・シュトラウス
A Tom Arnold Production
Gaumont-British Picture Corp Ltd.
タイトルバックはミニチュアのウィーンの街です。

the players
Jessie Matthews Resi Ebezeder
Edmund Gwenn Johann Strauss, the Elder
Fay Compton Countess Helga von Stahl
Esmond Knight Johann Strauss, the Younger
Frank Vosper Prince Gustav
Robert Hale Ebezeder
Charles Heslop Valet
Hindle Edgar Leopold
Marcus Barron Anton Drexler
Betty Huntley-Wright Lady's Maid (as Betty Huntley Wright)

本編です。
ウィーン消防隊が出動します。ラッパを吹いてます。
馬車で移動中なんですがこれがのんびりとしたスクリーンプロセスです。スピード感が全くありません。

エバゼイダーの店にて。要するにケーキ屋です。
店は大騒ぎで家財道具を出せとなってます。
そうなると何だか屋外カフェみたいなってる。せっかく出した大型ケーキが壊れてます。

ようやく消防隊が到着します。
シャニーとレジ。店の2階で音楽のレッスン中です。
偉大な父ヨハン・シュトラウスの息子が同じ名前のヨハン・シュトラウスで通称シャニー。
レジはケーキ屋エバゼイダーの娘。

向かいのドレス店ではマネキンの女の子達が下着姿でシャニーに注目してます。
消防隊の手押しポンプから関係ないとこで水を吹き出して濡れてるギャグが入ります。

ハシゴを登るケーキ職人の男。ハシゴを踏み外す安いギャグが入る。
そんなわけで火事ですよとレジに知らせる。
どっちがレジを助けるととり合いになってます。結局ケーキ職人が担いでハシゴを下る。
ハシゴにドレスが引っ掛かって下着姿になるギャグが入ります。
会話からケーキ職人の名前がレオポルドとわかります。

ドレス店にて。
ここには伯爵夫人がいたりします。

消火終わって料理を配ったりしてます。
シャニーはドレス店に避難したレジにドレスを届けに行く。

ドレス店にて。
伯爵夫人と話しをするシャニー。
私の詩に音楽を付けてと依頼するヘルガ・フォン・シュタール伯爵夫人。
ドレス姿のマネキン達が出てきてます。
溶暗になります。

伯爵のお屋敷にて。
朝のお風呂の時間になってます。
旦那のグスタフは寝ぼけて決闘をしています。
で、グスタフが歌詞を読んで浮気と決めつける。男は誰だと大騒ぎ。

執事とメイドがカップルです。
それぞれ別室でお風呂中の旦那と夫人の会話を取り次いでます。
会話の取り次ぎですが適当に翻訳しています。
そんな会話でドナウ川は青なのよと夫人。ドナウ川が青い時はないと突っ込む旦那。
旦那は歌詞に曲を付けるのは父のヨハン・シュトラウスだと決めてます。
溶暗になります。

オーストリア・ハンガリー帝国州立劇場。オーケストラリハーサル室にて。
リハーサルに熱が入ってるヨハン・シュトラウス。演じてるのがエドマンド・グウェインです。
息子のシャニーは第2バイオリンを担当してます。

成り行きでローレライを超えるワルツという話しになります。
さっそくオヤジから説教されるシャニー。口論になります。
お前の作った曲を弾いてみろとなります。
そんなわけで演奏するシャニー。終わったとこで酷評するオヤジ。
みんなの前で恥をかかされてこんなとこ辞めてやると出ていくシャニー。それでどうなる。

で、伯爵から歌詞に曲を付けろと依頼ですとなる父シュトラウス。
溶暗になります。

伯爵のお屋敷にて。
シャニーと伯爵夫人。
曲作りのは方は上手くいってない。
何故か弾き語りをやってるシャニー。伯爵夫人も歌ってる。
カットバックで別の場所でレジが歌ってるシーンも入ります。
伯爵夫人に褒められて今なら曲が書けますと言い出すシャニー。

そんなところに旦那伯爵が帰宅して若い男と一緒ですと聞いて激昂する。
父シュトラウスに歌詞をこき下ろされたので機嫌も悪い。
さすがに父と息子のシュトラウスの区別はついてるらしい。
何故か大笑いになって溶暗になります。

ケーキ屋に行くシャニー。
偶然に街中でレジとコンタクトする。
パティシェ。4代も続いていたケーキ店。そんな話しになる。
で、行進曲の話しからひらめきを得るシャニー。
レジはあの曲なのよと強いヒントをシャニーに与える。そんな感じで有名な曲になりつつあります。
これだとなってるシャニー。それでどうなる。
成り行きでと店の工房を見学することになります。

ケーキ屋にて。
シャニーと主人。
工房を見学しても曲のイメージしか湧かないシャニー。
この工房で曲が出来ましたと話して主人の機嫌が悪くなってます。
レオポルドは当然ここで働いてます。主人に言われてミキサー機を回す。このリズムだとなってるシャニー。

シャニーとレジ。
工房から出てきて曲は出来たと言ってるシャニー。
レジは工房のケーキのことではないのか?となる。
溶暗になります。

伯爵のお屋敷にて。
シャニーと伯爵夫人。
出来た曲を演奏するシャニー。もう有名な曲になってます。
溶暗になります。

このへんの印象ですが普通の音楽映画です。そりゃそうだ。

シャニーとレジ。
素晴らしい曲ねと褒めてるレジ。この曲を私に捧げてとなります。
もう伯爵夫人に捧げてきたのでそれはこまるけど楽譜にレジに捧ぐと書いてるシャニー。
『美しき青きドナウ』エバゼイダーさんに捧げる。

続いてシーンが変わって『美しき青きドナウ』伯爵夫人に捧げるとなってます。
同じ楽譜が2つあってそれぞれ楽譜出版社に持ち込むわけです。マルチポストであとでバレると大変なことになります。
溶暗になります。

ドレクスラー音楽出版にて。劇場内にあるみたい。
伯爵夫人が来て楽譜の出版手続になってます。
父シュトラウスの楽団に演奏させてと頼むがドレクスラーは無理だろうと言ってます。
伯爵夫人は何とかするつもりらしい。

リハーサル中の父シュトラウス。
そんなとこに楽譜を持ったレジが突撃します。しかしなかなか渡せない。
ようやく渡すと息子に頼まれたのかと嫌味を言われる。違いますと否定するレジ。
そんなこんなで口論になってます。

ここでレジが画面手前に走ってきてドアが閉まる面白いシーンがあります。
違う部屋には入るとシャニーと伯爵夫人がいたりします。そうなるとどうなる。

そうなると同じ楽譜が2部あってそれぞれ捧げてることがばれるわけです。
レジがへそを曲げて帰る。追っかけるシャニー。

伯爵夫人とドレクスラー。
あんな娘のためにシャニーがチャンスを逃すと嘆く伯爵夫人。
一度だけ弾いて楽譜は燃やしましょうと言い出す伯爵夫人。

街中にて。
レジに追いついたシャニー。説得してます。
音楽を諦めてケーキ屋を継ぐと言い出すシャニー。そんなわけで仲直りしてます。

伯爵夫人とドレクスラー。
楽譜を燃やしてはなりませんと伯爵夫人をとめてるドレクスラー。
溶暗になります。

ケーキ屋にて。
伯爵夫人のメイドが手紙をレジに渡してます。
シャニーはもうケーキ職人見習いになってます。
主人から聖シュテファン祭に一緒に来てくれとなるシャニー。ケータリング仕事を引き受けたのこと。
行ってはダメよと止めてるレジ。シャニーは行くつもり。
主人はシャニーはこの店では心あらずに職人は無理だとレジに言ってます。
溶暗になります。それでどうなる。

伯爵のお屋敷にて。
伯爵夫人とドレクスラー。ソファで寝てる旦那の伯爵。
旦那を使って何かやらかそうとしてる伯爵夫人。どうやら父シュトラウスの足止めを画策してるようです。
旦那を起こして相談する伯爵夫人。
溶暗になります。

父シュトラウスとドレクスラー。
勲章の話しをするドレクスラー。そのためには根回しが必要。伯爵と会ってくれ。
隙をついて父シュトラウスの時計の針を戻したりしてます。

聖シュテファン祭の会場にて。
カメラがパンニングして樹を通過してシーン転換してます。
ケーキ屋はケータリング仕事にかかってます。レジはいるがシャニーはいない。
レオポルドとレジにふられたと言ったりする。

伯爵夫人が来てます。
父シュトラウスは時計が遅れてるのでまだ来ていない。

その頃父シュトラウスは旦那の伯爵と勲章の根回し活動です。
ローレライを弾いてくれとお願いしてる旦那の伯爵。
仕事に遅れそうだがしょうがないので弾く父シュトラウス。ここでゴマをすれば皇帝にいい印象を与えられる。

聖シュテファン祭の会場にて。
シャニーが来てるのでお皿を割ったりして気を引いてるレジ。
伯爵夫人に言われて客として来たと言ってるシャニー。仕事を手伝おうと帽子を被る。
主人からどっちかに決めろと言われるシャニー。

楽団はそろってきたが肝心の指揮者がいない。
20年間で初めて父シュトラウスが遅刻したとなってます。

その頃父シュトラウスはまだローレライを演奏していた。

会場のお客達は音楽はまだかと騒ぎ始める。
ドレクスラーがシャニーを呼んで指揮をやりなさいと依頼する。
新曲の『美しき青きドナウ』はドレクスラーがリハーサルをやってある。
伯爵夫人はここが人生の分かれ道なのよと説得にかかる。

いよいよシュトラウスは何処に行ったとなります。
伯爵夫人がここにいるわとシャニーを指名する。

ここがチャンスと言われて指揮をするシャニー。
コックの帽子を脱いで指揮にかかります。
レジはガッカリしてます。説得してる伯爵夫人。

そんなこんなで演奏が始まります。
DVDの解説によるとここは4分余りのフル演奏になってるそうです。
演奏中に1組のカップルがワルツのダンスを始める。そんな感じで次々とカップルがダンスを始めてます。
テーブルに泣き伏せるレジのシーンも入る。
ようやく途中から父シュトラウスも会場に入ってます。それでどうする。
演奏が終わり反応は非常によい。大喝采を受けてます。

レジにもう終わったわと言われるシャニー。私達は違い過ぎる。
父シュトラウスが来ます。そこに主催者が来てシャニーを褒めちぎる。あなたではありません息子ですと言われてる。

シャニーをドレクスラーにもう帰ると言ってマジで帰ってしまう。
それでもお客達に捕まって祝福されてる。
伯爵とドレクスラーのとこに父シュトラウスが来ます。

伯爵夫人はレオポルドを捕まえてシャニーの自宅住所を聞き出す。

伯爵は詩を手伝ったと言ったりしてる。
父シュトラウスに夫人はシャニーのとこへ行ったと伝える。
そうなると伯爵は激怒してそこに向う。

伯爵はレオポルドを捕まえてシャニーの自宅住所を聞き出す。。
レジが教えてはダメよと言ってるが教えてしまう。怒られています。

シャニーの自宅アパートにて。
マジでこに来てる伯爵夫人。そんなとこに旦那が向ってるわけです。
レジも走って知らせに向かってる。

シャニーと伯爵夫人。
まずはこの件を謝罪してる伯爵夫人。結構無理やりだった。
伯爵夫人はレジとの中を取り持つつもりなのか?
しかし成り行きでキスしています。いいのか?

そんなところに伯爵が来てしまう。これは大変。
慌てて奥の部屋に隠れる伯爵夫人。相手をするシャニー。
決闘ですか?とシャニーが聞くと意外と腰が引けてる伯爵。決闘は夢で十分らしい。

そんなところにレジが来てます。
シャニーと伯爵が乱闘騒ぎしてるとこに一般市民達が祝福に来たりします。
伯爵がいたのでビックリの一般市民達。

その頃レジは裏窓にハシゴをかけて伯爵夫人と入れ替わってます。
そんなわけで奥の部屋にいたのはレジ。伯爵夫人は前に回って一般市民達と来たようにしてます。
そんなわけで両カップルとも丸く収まってます。

エピローグ
聖シュテファン祭の会場にて。
誰もいないとこに来てる父シュトラウス。
そんなところに女の子がサインを下さいと言われる。
シュトラウスとサインをする父シュトラウス。で、思い直してサインに追記をする。
ヨハン・シュトラウスに一世と書き加えています。

A Tom Arnold Production
エンドとなります。


そんなわけで普通の音楽映画のよい作品でした。


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