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2019.11.30

『ある戦慄』

この地下鉄監禁映画の感想はネタバレ全開になっています。
ラリー・ピアース監督、トニー・ムサンテ、マーティン・シーン主演の地下鉄監禁チンピラ暴走映画のようです。

1967年 Moned associates inc./Twentieth Century Fox アメリカ作品
ランニング・タイム◆100分
原題◆The Incident
プロット◆地下鉄内でチンピラコンビに悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆テリー・ナイト、チャールズ・フォックス

キャスト
チンピラコンビ
トニー・ムサンテ→主犯のジョー・フェローン
マーティン・シーン→従犯のアーティ・コナーズ

兵隊コンビ
ボー・ブリッジス→片手にギプスのフェリックス・テフリンジャー
ロバート・バナード→弁護士志望のフィリップ・カーマッティ

老人のカップル
ジャック・ギルフォード→口うるさいサム・ベッカーマン
セルマ・リッター→聞いてないバーサ・ベッカーマン

黒人のカップル
ブロック・ピータース→急進派のアーノルド・ロビンソン
ルビー・ディー→穏健派のジョーン・ロビンソン

若いカップル
ビクター・アーノルド→ナンパなトニー・ゴヤ
ドナ・ミルズ→お堅いアリス・キーナン

中年のカップル
エド・マクマホン→愚痴が多いビル・ウィルクス
ダイアナ・ヴァン・ダー・ヴリス→黙っていないヘレン・ウィルクス
キャスリーン・スミス→ウィルクスの娘スージー

中年のカップル
マイク・ケリン→先生のハリー・パーヴィス
ジャン・スターリング→若作りのミュリエル・パーヴィス

風変わりなコンビ
ゲイリー・メリル→元アル中のダグラス・マッキャン
ロバート・フィールズ→ゲイのケネス・オーティス

ラリー・ピアース監督の演出はよいと思います。
全体的に嫌な感じになってます。
撮影は見事だと思います。主観ショットで回るカメラ。人物がカメラに接近して通過する手法とか。色々とやってます。
やはり画調が1960年代です。TVヒッチコック劇場みたい。

何だか『十二人の怒れる男』(1957年)のバリエーションのような感じです。
極限状況になってそれぞれの隠されていた本性が暴露されるわけです。
しかしチンピラはチンピラに過ぎない。神様でも悪魔でありません。

20世紀フォックス発売のDVDにて。
画質は普通です。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
音声は Dolbydigital 2/0ch

著作権のアラートがわざわざ2面。
Twentieth Century Fox home entertainment
メニュー画面

Twentieth Century Fox
プロローグ
プールバー ビリヤード店にて。チンピラのコンビが登場。
トニー・ムサンテのジョーとマーティン・シーンのアーティ。
まずは閉店なのにまだプレイ中だと店主に絡む。
ここは大人しく店を出ているジョーとアーティ。もう酒が入ってます。

外に出たらまずは車上荒しをやってます。
ドアロックを忘れたクルマがあったがカネはなくハズレでした。

中年カップルがやってきます。カツアゲしようとするが逃げられる。

次はそのへんの建物に隠れてカモを待ち伏せします。
ここは手前がアーティ。奥がジョー。2人ともフォーカスが合ってるパンフォーカスの手法を使ってます。
カモがいいか女がいいか談義になってます。両方がいいと主張するアーティ。

オッサン2人が通り掛かります。これは運がよく他に誰かいたので見逃される。

イカれてる談義をやってるとこでオッサン1人が通り掛かる。これはカモです。
そんなわけで建物内に引きずり込んでスイッチナイフで脅して財布を奪う。
しかし財布の中身は8ドルでした。ハズレだと激怒する2人。
まじめに働けとオッサンを説教する2人。これは凄いセリフです。たいしたものだ。
腹いせにアーティはオッサンをタコ殴りしてます。そのままオッサンは退場となります。生きてるか死んでるかは不明。

次は何をやらかすのか?そんなジョーとアーティ。
日曜の夜なので人気がない街です。

The Incident
ここから音楽が入ってます。エレクトリックなジャズといった感じ。

starring (in order of appearance)
Ed McMahon Bill Wilks
Diana Van der Vlis Helen Wilks

Victor Arnold Tony Goya
Donna Mills Alice Keenan

Jack Gilford Sam Beckerman
Thelma Ritter Bertha Beckerman

Beau Bridges Pfc. Felix Teflinger
Robert Bannard Pfc. Phillip Carmatti

Mike Kellin Harry Purvis
Jan Sterling Muriel Purvis

Robert Fields Kenneth Otis
Gary Merrill Douglas McCann

Brock Peters Arnold Robinson
Ruby Dee Joan Robinson

introducing
Tony Musante Joe Ferrone
and
Martin Sheen Artie Connors

スタッフの紹介
タイトルバックは高架軌道を走る地下鉄です。

もう午前2時だと愚痴で出てる旦那と奥さんに子供の3人連れが登場。
旦那がビル。奥さんがヘレン。子供がスージー。
ヘレンがタクシーを止めるがビルがタクシー代を惜しむ。
そんなことをしてるから地下鉄に乗るわけです。

若いカップルが登場。
ナンパなトニー。お堅いアリス。
そんなわけでトニーはやらせろと迫るがアリスはそうでもない。
送ってとアリス。そんなわけで地下鉄に乗るわけです。

駅にて。
クルマで送られて登場するのが老人のカップル。
愚痴が多い旦那のサム。それに負けてない奥さんのバーサ。
そんな感じで口論が途切れません。とにかく地下鉄に乗ります。

フィリップスの両親の自宅アパートにて。
腕を吊ってる兵隊フェリックス。相棒の兵隊フィリップスが登場。
食事に招待されてたようです。

そんな感じでグランドホテル形式で話しは進む。

ビルとヘレン。それにスージー。
まだ口論してます。スージーは事故で出来たと口走るビル。
そうなるとヘレンが本気で言ってるの?とマジになる。
そんなこんなで地下鉄に乗ってます。アル中のオッサンが座席で寝てる。

登場人物達は1駅で一気に乗るわけではなく次々と乗り込んでくるようです。

トニーとアリス。
すぐキスしたがるトリー。キスしないアリス。
トニーはすねてします。そうなるとアリスはトニーのご機嫌をとる。
アリスからキスしています。
そんなわけで地下鉄に乗り込んでもキスしてるトニーとアリス。

老人のカップルのビルとバーサはずっと口論してます。
で、キスしてるトニーとアリスを見てこき下ろすビル。

高級アパートにて。パーティです。
中年カップル。眼鏡のオッサン ハリーと夫人のミュリエルが登場。
パーティから帰ります。そうなると地下鉄に乗るわけです。

駅にて。
地下鉄待ちの兵隊のフェリックスとフィリップス。
両親は亡くなってるフェリックス。故郷オクラホマに帰って働くつもり。
弁護士になって高給取りになるつもりのフィリップス。
そんなところに地下鉄が来て乗り込むわけです。故障中のドアがあります。
3:15のバスに乗ってセントルイスに行く予定のフェリックス。それらかまた南部に移動らしい。故郷はオクラホマのど田舎らしい。

バーにて。
何だか人恋しそうな男が登場。普通ではない。
カウンター席からトイレに行きます。ゲロを吐いてる。
店の前にはオッサンが登場。バーに入って水を注文してる。マジ?
トイレに行くオッサン。

トイレにて。
男とオッサンは知り合いではないようです。
オッサンは用をすまして出ていきます。ペーパータオルが切れてるのでハンカチを貸そうとする男ですがオッサンは断ってる。

駅にて。
中年カップル。眼鏡のハリーと夫人のミュリエル。
ミュリエルが何だか機嫌が悪い。どうやらハリーの年収が少ないのが気にくわないようです。
何しろパーティの主催したジェリーの景気がよくて年収が凄かったからです。
自分は教師なんだからこんなものだと主張するハリー。
子供がいない話しになってハリーは医者に行って問題がなかったとのこと。
そんなこんなで地下鉄に乗ってます。
地下鉄ですがトニーとアリスはずっとキスしてます。

駅にて。
オッサンが駅に来て公衆電話を使う。フレッドが相手です。誰だかわからん。
会話からオッサンの名前はダグとわかる。正式にはダグラス。
今家に着いたと最初から違うことを言ってるダグ。どうやらアル中だったようです。
そんなわけで今は酒を断ってるようです。
私にチャンスをくれる。そんな話しになってます。妻子には逃げられたようです。

バーから出た男はこの駅に来てます。
ダグに今何時ですか?とコンタクトしますが。ダグは男を怪しむ。まあそうなる。
そんなわけでダグに追っ払われる男。

それはともかくダグも男も地下鉄には乗ってます。
この車両は他の車両につながるドアが開きません。ニューヨークの地下鉄はそうなってるの?
ダグは寝ているアル中のオッサンを見ています。他人事ではないようです。

駅にて。
黒人カップルが登場。アーノルドとジョーン。
ジョーンを演じてるのがルビー・ディーで凄い美人でハル・ベリー並みです。
ムダに待たされた窓口でコインが落ちたと激昂してるアーノルド。白人の窓口担当は気にしない。
そんなわけでコインを拾え拾わないと口論になってます。
ここはジョーンがコインを拾ってます。また激昂してるアーノルド。

地下鉄ではまたビルとヘレンが口論してます。

地下鉄待ちのアーノルドとジョーンも口論してます
人種差別に関しては急進派のアーノルドと穏健派のジョーン。
そんなことをしてると殺されるわよとお願いのジョーン。
地下鉄が来て乗り込んでます。

フェリックスとフィップ。
有名になるならギプスにサインしてくれと頼んでるフェリックス。
ビルとヘレンが口論してトニーとアリスはずっとキスしてます。

49分経過していよいよチンピラコンビのジョーとアーティが乗り込んできます。
この時間配分は当時の怪獣映画と同じです。なるほどチンピラコンビは怪獣なのか。

最初から大騒ぎのジョーとアーティ。
ボールに捕まってグルグル回る主観ショットがあります。これは見事な撮影です。
同じような主観ショットをウエスタンで見たような気がする。→『無法の拳銃』(1959年)
フィリップの帽子を奪ってふざけるジョー。フィリップは大人しくしてる。

チンピラコンビはまずは寝てるアル中のオッサンに絡みます。
だからタクシーに乗ると言ったのにと愚痴が出てるヘレン。

アル中のオッサンの足にマッチで火を点けようとするアーティ。
ここは元アル中のダグが止めに入る。そうなるとダグに絡んできます。
死んでるかもしれないだろうと屁理屈のジョー。こいつと友達なのかと絡む。

アーティはバーの男に絡む。名前を聞いてます。
バーの男の名前はケンです。正式にはケネス。
アーティは助けてくれとケンにデタラメを言い始める。このへんでようやくケンがゲイというのがわかりました。さすがにバーではわからん。

俺と一緒に逃げようと言い出すアーティ。その気になってるケン。
そんなわけで適当なとこでこのゲイ野郎とこき下ろすアーティ。
ジョーはいい人のふりをしてまたケンをこき下ろす。全くひどいものです。
いい時計をしてるなと絡むジョー。今度はカツアゲなのか。
停車したので逃げるケンを捕まえてます。

フェリックスはニューヨークの地下鉄はいつもこんな感じなのか?とフィリップスに気います。何しろオクラホマ出身なので全く悪気はない。
ここは冷や汗かいて他人のふりをしてるフィリップス。

延々とゲイのケンに絡み続けるジョーとアーティ。
ケンは黒人のアーノルドに助けを求めるがアーノルドはいい気味だといった感じ。
アーノルドは何故かチンピラ2人にシンパシーを感じてるらしい。

そんなわけで茫然自失状態になるケン。ようやく放免されてます。
腕時計を返してるジョー。親切のつもりなのか。

頭に来た老人のサムがもうやめろと説教を始める。
そうなるとサムに絡むジョーとアーティ。
警察を呼ぶと言うサム。呼べよと開き直るジョー。
現在なら携帯電話があるので誰でも内緒で通報出来ますがこの時代にはまだ携帯電話がないのでお手上げです。

サムはそこの若いのとトニーに声をかけたりする。何とかしろ・・・
これには迷惑そうなトニー。

そんなわけでトニーに絡むジョー。俺達は同類なんだ・・・
ガールフレンドなのか?としつこく聞く。もうやったのか?とも聞く。
ここはひたすら黙秘してるトニー。そうなるのか。ナンパなだけであとはヘナチョコらしい。
そんなこんなでようやくアリスに電話しろよと言って離れるジョー。

停車したとこでハリーとミュリエルが降りようとしてもめてます。
ケンも降りようするがアーティが捕まえる。
それからアーティがミュリエルのバッグをドアに挟んでドアロックしてます。

ダグに飲めと絡むジョー。
次はフェリックスに絡むジョー。
フェリックスは何故か笑みを浮かべて対応してる。静かにしたらどうだと意見する。
フィリップの方は関わるなと止めてる。
そうなるとジョーはフェリックスに勝負しろと絡んできます。
田舎の白人坊やがお困りだとまだ他人事のアーノルド。
しつこくフェリックスにむかつくと絡むジョー。
あくまでも笑みを浮かべて平和主義で手応えがないフェリックスに飽きたジョー。次の標的を探します。

また停車したとこで降りたがるサムとバーサ。
しかしここもアーティに捕まってしまう。隣りへのドアも開かないので相変わらずの密室状態です。
つり下がってる非常ブレーキもジョーが占拠してお手上げです。

フィリップはグランドセントラル駅なら警官がいると言ってます。
ここがどの地点なのかは見てて全くわかりません。ニューヨーク市民ならわかるのかもしれないが私にはわからん。

トランプを持っていないのかと訳のわからんことを言い始めるジョー。

次はアーノルドに絡んできます。俺は味方だと言ってるアーノルド。
そうなるとジョーはアーノルドに人種差別を始める。
黒人は嫌いなんだ。黒人は臭いんだ。

ぶち切れたアーノルドが手を出そうするがジョーンがアーティに捕まって人質になってる。
ジョーンはやめてと言ってます。どうするんだアーノルド。
そんなわけでどうにもならなくなったアーノルドは号泣して手を出せず。
アーノルドとジョーンは席に戻ってます。
何か言いたそうにしてるジョー。

唐突に教師ハリーの奥さんミュリエルが全員を解放してと言い出す。
そんなことを言ってるうちにアーティがハリーの帽子や眼鏡を取り上げてる。
どうにもならなくなったミュリエルはハリーに何とかしてとヒステリーを起こす。
ハリーも負けずに言い返して夫婦げんかで顔面を張ったり口論になってます。
これを見てジョーとアーティは面白がって大笑い。

悪ふざけを続けるジョーとアーティ。
ハリーから奪った傘を銃代わりにして撃ち合いをやったりする。

いよいよジョーは子供のスージーに目をつける。必死こいてやめてとお願いするヘレン。
そうなるとジョーは意固地になってスージーをかまおうとする。

いいかげんにしろとぶち切れたのがフェリックス。
そうなるとやるのかとなるジョー。アーティもいるけど。
スイッチナイフを出すジョー。これは大変。

フェリックス対ジョー。
スイッチナイフはギプスで防ぐフェリックスですが腹を刺される。
ここで火事場の馬鹿力を発揮するフェリックス。ギプスで殴打したりして攻勢に出る。
そんな感じでグダグダな感じですが何とかジョーをノックアウトしてます。
手加減を知らないから上になったら何回も殴打してます。
アーティの方は1人では何も出来ないタイプでアッサリと処理されてます。演じるマーティン・シーンはこの役によく合ってます。

ぼう然としてるフェリックス。
ようやくフェリックスのとこに来てるフィリップ。全然役にたっていない。
そんなフィリップに何処にいた?と聞いてるフェリックス。まあそう言う。

ドアに挟んだバッグをとってようやくドアが開いてます。
ダグがフェリックスに何か出来ることは?と聞く。

お巡りが入ってきたのはいいが黒人のアーノルドを拘束しようとして他の乗客達から彼は違うと言われてます。
また人種差別されたアーノルドですがもう怒る気力もない。

フィリップスが肩を貸してフェリックスを歩くのを助ける。ようやく役にたった。
他の乗客達は座ったままで固まってます。何とも居心地が悪そう。何故か黒人カップルのアーノルドとジョーンだけば立ったままです。

ずっと寝てるアル中のオッサンが椅子から転げ落ちる。
これをきっかけに他の乗客はここから出ていきます。まずはゲイのケンから出ていく。

最後に床に寝たままのアル中のオッサン。ここでストップモーションになる。
エンドとなります。

the players
A Moned associates inc.presentation


そんなわけで嫌な感じの監禁ドラマのよい作品でした。


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