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2019.10.05

『殺人魔の魂』(1933年)

この霊媒ホラーサスペンス映画の感想はネタバレ全開になっています。
ヴィクター・ハルペリン監督、キャロル・ロンバード、ランドルフ・スコット、アラン・ダインハート主演の霊媒ホラーサスペンスのようです。

1933年 Victor and Edward Halperin production/Paramount Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆64分
原題◆Supernatural
プロット◆殺人鬼と霊媒師で色々とある話しのようです。
音楽◆Music by
Karl Hajos (uncredited)
Howard Jackson (uncredited)
Milan Roder (uncredited)

キャスト
キャロル・ロンバード→双子のローマ・コートニー
ランドルフ・スコット→ローマのボーイフレンド グラント

アラン・ダインハート→インチキ霊媒師のポール・バビアン
ヴィヴィアン・オズボーン→連続殺人鬼のルース・ロージェン
ベリル・マーサー→大家のおばさん

H・B・ワーナー→ヒューストン博士
ウィリアム・ファーナム→顧問弁護士のハモンド
不明→スミス執事
ウィラード・ロバートソン→刑務所長
ジョージ・バー・マッキャナン→スタジオアバートの大家 マックス
ライマン・ウィリアムズ→双子のジョン・コートニー

ヴィクター・ハルペリン監督の演出はよいと思います。
全体的にフィルム・ノワールみたいホラーになってます。

キャロル・ロンバードは誰かに似てる。思い出せない。
ロマンティック・コメディで有名なキャロル・ロンバードなんですがこの作品ではシリアス演技で通してます。

株式会社ブロードウェイ発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch

ブロードウェイのタイトル
著作権のアラート

A Paramount Picture
タイトル
Paramount presents
Supernatural
with
Carole Lombard Roma Courtney
Alan Dinehart Paul Bavian (as Allan Dinehart)
Vivienne Osborne Ruth Rogen
Randolph Scott Grant Wilson
directed by Victor Halperin
produced by Edward Halperin
これが1枚で表示されてます。

スタッフの紹介
タイトルバックは稲光に雷鳴です。
音楽は怪しげな女性のコーラス。

the players
Carole Lombard Roma Courtney
Alan Dinehart Paul Bavian (as Allan Dinehart)
Vivienne Osborne Ruth Rogen
Randolph Scott Grant Wilson
H.B. Warner Dr. Carl Houston
Beryl Mercer Madame Gourjan - Paul's Landlady
William Farnum Nick 'Nicky' Hammond

前説字幕
霊的な存在には敬意を払うべしただし近づき過ぎぬこと。
孔子

我らは今に死者の墓から引き出すだろう。
ムハンマド

イエスは12人に弟子を呼び寄せ汚れた霊を追い出す力を与えた。
マタイによる福音書 10章1節

溶暗から本編です。
新聞の見出しです。
連続絞殺魔ルース・ロージェンに死刑宣告
ルース・ロージェンは昨日恋人だった3人の男を殺害したと自供した。

それから新聞の見出しや機関車の車輪、法廷等のモンタージュが入ります。
そんな感じであっという間にに死刑執行間際になってます。
電気椅子は女性で史上4人目・・・

刑務所にて。
ウォーデンと名前があるドア。刑務所長の名前らしい。
所長とヒューストン博士が話し込んでます。
異常犯罪者が処刑されるとその後似たような犯罪が増える傾向がある。
模倣犯=コピーキャットのことです。
ミトゲン線なる放射線のことを話すヒューストン博士。人体の発する放射線。
そんなわけで処刑後のルース・ロージェンの死体を使わせてくれとなってます。
所長は本人がサインすればと結構乗り気。まずは本人の同意を・・・

ルース・ロージェンの独房にて。
面会に来てるヒューストン博士と所長。
最初はほっといてと不機嫌でしたがそのうち乗り気になってるルース。
で、ポール・バビアンに会いたがってるルース。
2人がいなくなって大笑いのルース。アルミ製コップを握りつぶしてます。
溶暗になります。

コートニー家のお屋敷にて。夜中です。
怪しい男が忍び込んでます。合い鍵か何かを使ってます。
棺桶があります。ジョン・コートニー。享年24歳。
男は何やらやってます。入れ物で何か捏ねて死体に何やらやってます。

街にて。
先ほどの男は新聞を買う。そんなとこにおばさんが絡んできます。
新聞の見出しはルース・ロージェン処刑日を目前に元恋人への復讐を誓う。

この男がルースの元恋人のポール・バビアンです。
おばさんはポールの自宅兼事務所の大家。
アンタは冷たい男だとおばさん。ひどい男だと非難する。

ポールの自宅アパートにて。
表札が出てます。ポール・バビアン 霊媒師。

おばさんはせっかく酒を買ってきたのにゴキブリを潰そうして酒ビンを割ってしまう。
そんな小ネタが入る。
届いた手紙をチェックしてるおばさん。堂々と封を切って読んでる。やることが豪快です。

手紙です。
ポール、あなたの裏切りも警察への密告も許すわ。
死ぬ前に一度でいいから会いたい。
ルース・ロージェン。

ポールの自宅アパートにて。
仕事中のポール。デスマスクを作ってます。
要するにポールはコートニー家に忍び込んでジョン・コートニーの顔の型をとっていたんです。下準備をして一儲けをもくろんでるわけです。

新聞記事があります。見出しは、
双子の億万長者のうち兄が死亡
兄ジョンの急死により莫大な遺産は妹ローマが相続することに

この時点はよくわかりませんがあとになって事情がよくわかります。

犬が吠えてます。大家のおばさんが覗いてるからです。
で、大家のおばさんが手紙を届けにきます。
ポールは手紙を封が切られているのに気がついてるようです。
密告なんてしていないと主張するポール。
用が済んだおばさんはすぐにいなくなる。

コートニー家にて。
執事が葬式の片づけをやってます。名前スミス。
そんなところに関係者のクルマが戻ってきます。
双子の残りローマ
ローマのボーイフレンド グラント
ヒューストン博士
コートニー家顧問弁護士のハモンド

ローマを演じるキャロル・ロンバードは珍しくシリアス演技になってます。
オーバーラップでジョンがローマと重なって映ったりしてます。
ハモンドはすぐに何か食いたいと言ってる。コメディリリーフなのか。

ローマのとこに犬のキングが来て靴をくわえて来たりする。
そんなわけでジョンのことを思い出して悲しむローマ。

オッサン3人にて。
グラントを演じてるのがランドルフ・スコットです。

ローマはジョンの声が録音されている録音盤を聞いたりします。
また悲しくなってるローマ。そんなとこにメイドが手紙を届けます。

録音盤を聞くのをやめて手紙を読むローマ。
昨夜兄上の魂が私の元に現れました。苦しみの中あなたを呼んでおられます。
私の元にいらっしゃれば兄上と直接お話が可能です。
霊媒師ポール・バビアン。

そんなわけで思い切り怪しげな手紙です。しかしその気になってるローマ。

オッサン3人にて。
死刑の話題になってるヒューストン博士とハモンド。
ルースとコンタクトしたヒューストン博士がここにいるのは偶然です。
そんなとこにローマが来ます。手紙を見せます。
ハモンドはハゲタカが来たかとこき下ろす。
ヒューストン博士の意見も同じみたい。対話を無理だろう。

速攻で電話するハモンド。
そんなこんなで1セントたりと渡せんと宣言してるハモンド。
聞いてるポールは途中で電話を切ってます。慣れて対応だ。
ヒューストン博士は帰ります。

温室にて。
巨大な鳥カゴがあったりします。
ローマとグラント
霊媒師ポールに会うつもりのローマ。一応止めるが同行するグラント。

ポールの自宅アパート兼事務所にて。
壁にはスイッチ。音が鳴る仕掛け。ピアノ線で吊られるラッパ。
そんな感じの小細工の準備をしてるポール。立派な詐欺師です。
ドアを開けると盗み聞きしてたおばさんが転がってきます。色々とにぎやかだ。

ポールとおばさん。
電話がありましたとおばさん。ローマとグラントが09:30に来る。
会話からおばさんが大家だとわかります。それでうるさいのか。
そんなこんなで分け前をよこせと言い出すおばさん。私は相棒だ。
いいかげんにうるさいので指輪を仕掛けの用意してるポール。
それではと握手するとおばさんは痛みを感じる。こんなことは冗談なのよと笑いつつおばさんは死に至る。
そんな感じでポールは立派な殺人鬼です。

時間は09:15を過ぎてます。
雨が降って電車が通過する。車輪とレールの接触で火花が出てます。
ここのシーンはミニチュアです。
溶暗になります。

時間は経過して09:30を過ぎてます。
もうローマとグラントは来てます。もっともらしく相手をするポール。
グラントは疑ってる。ローマはそうでもなく結構信じてる。

手だけがフラフラとピアノ線で飛んでます。灯を消してる。
ラッパがピアノ線で飛んでます。
ジョンがローマと呼んでます。録音を再生してる。
で、ジョンのテスマスクが出現する。
ジョンはハモンドがカネを狙ってると言ってます。自分はハモンドに殺された・・・
これはビックリのグラントは仕掛けなのかと調べるがわからん。
ローマは信じてるみたい。アレは兄だわとなってます。大丈夫なのか。
とりあえず帰る2人。
ポールはこれで上手くやったとご満悦。デスマスクの仕掛けはバレてない。

タクシーからビルの最上階へカメラが移動してます。
ここはヒューストン博士の自宅兼研究所です。ルース・ロージェンの死体で実験中。
ローマとグラントが来て執事が止めても研究室に入ってしまう。
実験中のルースを見てしまう。何だか生き返ったみたい。
ローマは動いたわとビックリ。否定するヒューストン博士は慌てて衝立で隠す。

アレはルース・ロージェンだとヒューストン博士。
感染の危険があると言ったりする。そうなの?

ローマは霊媒師ポールのとこでジョンと会った話しをする。
当然否定的なヒューストン博士。犯人はハモンドではないとも言ってる。
霊媒師を呼べとなってるヒューストン博士。私が呼ぶと言ってます。

で、会話でポール・バビアンの名前が出たらルースの死体が反応して衝立も倒れてる。
ポール・バビアンはルースが呼んでいた男なんです。
このせいなのかローマの具合も悪くなってます。首筋にあざが出来てます。
電話するヒューストン博士。実験が終わったのでルースの遺体を引き取りに来てくれ。
溶暗になります。

電話中のポール。
コートニー家に今夜08:00に来ること。必ず参りますとポール。
自宅事務所ではないので仕掛けがなくても大丈夫なのか?
しきりに指輪をいじってるポール。色々と仕掛けがあるらしい。

コートニー家にて。
もう交霊会になってます。
霊媒師ポール
ローマ
グラント
ヒューストン博士
ハモンド

ハモンドからハンカチをお借りしますとポール。
このハンカチを自分が用意したハンカチとすり替えています。
もう霊媒師というより詐欺師か手品師のポール。

ピアノを引いたり灯を消したりと交霊会は進む。そういえばネタは自動書記でした。
窓からは風が吹き込んだりします。
ピアノを引いてるポールが鍵盤に倒れ込む。

そうしたらハンカチに文字が浮かび上がります。
ローマ、ジョンだ。君に危険が迫ってる。
僕はハモンドに殺された。

ポールはポケットから何か出してます。これが超小型幻灯機です。ハイテクだ。
壁にジョンのデスマスクを投影するポール。ローマはビックリ。

犯人にされたハモンドは激怒してポールに詰め寄る。
ポールはハモンドに指輪の小細工を仕掛けてます。

そんなこんなでオーバーラップでローマにルースが憑依したようです。これは大変。
そうなるとポールに注目するローマ。
グラントがポールに出ていけと言うがローマがグラントに黙ってと怒る。

そんなとこにスミス執事がハモンドの具合が悪いと知らせます。
ヒューストン博士が具合をみる。グラントとも付いてます。
この隙にタクシーでズラかるポールとローマ。

ハモンドは死に至り、ポールとローマはいなくなった。
残ったグラントとヒューストン博士はどうする。
とりあえずグラントがタクシーのナンバープレートを控えて調べることにしてます。
これでタクシーから追跡することになる。

ローマはポールを連れて自分の秘密の貸部屋に行来ます。
空き部屋あります。スタジオアパートメント。
大家のオッサンのとこにはルース・ロージェンの私書箱があります。ここにある鍵をゲットするローマ。

秘密の貸部屋にポールを案内するローマ。
ここはポールも知らなかったようです。
ドアには差し押さえ物件と貼られています。12号室。

ローマとポール。
友人の部屋なのとローマ。ルースの全身肖像画を見せます。
彼女を恐れた男がいた。そして警察に密告したと話すローマ。
彼女が裏切ってカネを独り占めしたと主張するポール。
鏡を見てるローマ。そうなるとルースは自分がローマになってると自覚するのか。
メス蜘蛛のように男を殺したとまだルースをこき下ろすポール。
ローマは紙製なのかアルミ製なのかわかりませんがコップを握りつぶしてます。そうなると中味がルースなのは間違いない。

そんなとこにオッサンが来ます。ここの大家のマックスです。
勝手に鍵を持っていったとローマを非難するマックス。
マックスの首を絞めるローマ。初対面のローマにいきなりマックスと呼ばれて大家はビックリ。

大家ともめたのでポールは君のクルーザーに行こうと言い出す。
この場合はルースのではなくローマのクルーザーになります。
その気になってるローマ。中味はルースですが。

クルーザーにて。遠景はミニチュアです。
ローマとポール。
ドアをノックして鍵を植木鉢に隠してるローマ。それでどうなる。
いい感じになってキスになる2人。オーバーラップしてシーンは変わる。
普通はセックスまで行ってると思える。

スタジオアパートメントにて。
タクシーの運転手に案内させて来たグラントとヒューストン博士。
大家のマックスに聞き込みとなります。
ルースの部屋から追い出してやったと主張するマックス。微妙に違います。

わかったぞと言い出すヒューストン博士。
ここへ来たのはあの女だ。死んだ女だ。そんなわけでローマを見つけないと大変だとなるヒューストン博士。
それはいいけど責任を感じたヒューストン博士は卒倒する。
グラントはマックスにヒューストン博士の介抱をまかせてローマを探します。

グラントは超自然的にジョンを感じてます。
で、ここにあった船のミニチュアの置物が落ちて壊れる。
そうかクルーザーかとなるグラント。そこに向かいます。

海にて。
モーターボートでクルーザーに向かうグラント。
ルースではなくローマのクルーザーので場所はわかるようです。

クルーザーにて。
ローマとポール。
何だか一段落してます。何をしていたかは不明。
上機嫌なポール。ローマの手がポールの首にかかる。
そうなるとポールはルースを思い出す。警戒モードに入ってます。

グラントはクルーザーに到着してます。

帰ろうとするポールにやたらと酒を飲ませるローマ。
警戒モードのポールはいよいよ指輪を出してます。
とりあえず乾杯になる2人。いきなりポールの首を絞めるローマ。
私はルースよと主張するローマ。この女の体を離れる前に殺してやる。

そんなとこにグラントが来ます。鍵のかかったドアをようやく突破して入る。
入れ違いにポールは逃げてしまった。
グラントはローマが最優先なので何とか押さえようとする。
大笑いのローマは鏡を見る。ここでオーバーラップでルースが離れていきます。

ポールはクルーザーからズラかろうと悪戦苦闘してます。
そんなところにルースの笑い声が聞こえてきます。
転落したポールの首にロープが絡まり首吊り状態になり退場となります。

ローマとグラント。
ポールの最後を船室の窓から見ていたローマは気絶します。

気がついたローマは元に戻ってます。それはいいけどジョンはどうなった?
私たちここで何をしてる?とグラントに聞いてるローマ。
僕が連れた来たと言ってるグラント。

ジョンの亡霊が出てきます。雑誌のページがめくれる。
バミューダ諸島でハネムーンのページが出ます。
キスをするローマとグラント
エンドとなります。
A Paramount Picture
キャスト
A Victor and Edward Halperin production


そんなわけで普通のホラーのよい作品でした。


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