『モルグ街の殺人』(1932年)
この謎の殺人映画の感想はネタバレ全開になっています。
ロバート・フローリー監督、ベラ・ルゴシ、レオン・エイムズ、シドニー・フォックス主演の謎の殺人ホラーのようです。
1932年 Universal Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆65分
原題◆Murders in the Rue Morgue
プロット◆謎の殺人で悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆Heinz Roemheld composer: stock music (uncredited)
キャスト
シドニー・フォックス→デュパンのガールフレンド カミーユ
レオン・エイムズ→医学生のピエール・デュパン
バート・ローチ→デュパンのルームメイト ポール
ベラ・ルゴシ→謎のドクター・ミラクル
ノーブル・ジョンソン→手下のヤノシュ
チャールズ・ジェモラ→Erik, the Gorilla (uncredited)
ダーシー・コリガン→モルグの受付のオッサン
ブランドン・ハースト→Prefect of Police
アルレーン・フランシス→Woman of the Streets
ロバート・フローリー監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のホラーサスペンスになってます。
撮影はカール・フロイント
株式会社ブロードウェイ発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
ブロードウェイのタイトル
著作権のアラート
Carl Laemmle presents
Murders in the Rue Morgue
best on the immoral classic by Edgar Alain Poe
with
Sidney Fox Mlle. Camille L'Espanaye
and
Bela Lugosi Dr. Mirakle
produced by Carl Laemmle Jr.
スタッフの紹介
the players
Sidney Fox Mlle. Camille L'Espanaye
Bela Lugosi Dr. Mirakle
Leon Ames Pierre Dupin (as Leon Waycoff)
Bert Roach Paul
Betty Ross Clarke Mme. L'Espanaye
Brandon Hurst Prefect of Police
D'Arcy Corrigan Morgue Keeper
Noble Johnson Janos The Black One
Arlene Francis Woman of the Streets
タイトルバックでは何故か白鳥の湖の音楽が流れてます。
タイトルバックはイラストです。モルグで目から怪光線の怪物。
1845年 パリ
セーヌ川にて。船が航行中。
カーニバルにて。
主人公が登場。カミーユ、ピエール、ポールの3人。
レディ・ファティマのベリーダンスの見物になります。
ところでベリーダンスではあまりお腹は引き締まらないようです。
ポールにもガールフレンドがいてどうでもいい会話になってます。
ウエスタンショーの見物になってます。
血に飢えた赤い肌の野生人達が迫る。頭の皮を剥がすと呼び込みが煽ってます。
見物のじいさん2人が色々と突っ込みを入れてます。
猿人エリックの見物になってます。
人の心を持つ野獣と紹介してるオッサン。ベラ・ルゴシが演じてます。
ベラ・ルゴシですがマジで背が高いみたい。顔だけ見るとは背が低そうなんですが。
ドクター・ミラクルと称してるオッサン。このサルとは話しが出来るし会話をする。
それから進化論を解説してます。四足歩行の動物が2本の足で歩くようになった。
キリスト教原理主義のオッサンが抗議すると私を火あぶりにしますかと開き直る。
私はある偉大な実験に全人生を捧げていると熱弁してます。人間とサルが同族だと必ず証明してみせよう。
そんな感じで観客達から顰蹙を買ってます。
エリックの血と人間の血を混ぜる実演する。誰かやりませんかとなる。
これで大部分の観客が帰ってます。残ってるはカップルが3組ぐらい。
カミーユの帽子をエリックに渡す。取り返そうとしたピエールがエリックに捕まる。
そんなわけでドクター・ミラクルから怒られてるピエール。
エリックに台無しにされた帽子をお返ししましょう。住所氏名をどうぞなるがここは断ってるピエール。帰ります。
ドクターは手下にあとをつけるように命じてます。
エリックにはあの子が好きなんだなと言ってるドクター。
溶暗になります。
夜の街にて。
ドクターはエリックを連れて馬車で移動中。御者は手下がやってます。
カミーユの自宅アパートにて。
ピエールとカミーユ。キスをしていい感じになってます。
夜の街で女の悲鳴が聞こえます。
何やから男2人がナイフを使った乱闘になってます。女を巡って争ってるのか?
これを見物してるドクター。男2人は相討ちになったようです。
女にコンタクトするドクター。私と来るんだ助けてやろうと最初からおかしい。
そんなこんなで女を馬車に乗せてます。
溶暗になります。
ドクターの研究室にて。
また女の悲鳴です。シルエットで拉致された女がX字型枷に吊るされています。
どうやらドクターが女から血をとるようです。それでこんなSMになるのか。さすが検閲がきつくなる前の1932年作品です。
ドクターはまじめそのもので研究です。しかし実験は失敗してます。激怒するドクター。
お前の血は腐ってる罵倒するドクター。そんなこんなで女は死に至る。
ドクターは何だか祈ってるみたい。そうなの?
手下のヤノシュを呼んで死体の始末をやらせるドクター。
拘束のロープを切って床が抜けて死体を落としてます。そのままセーヌ川に落ちてるみたい。これはまた効率がいい。
溶暗になります。
セーヌ川湖畔にて。
ホームレス達がいる前で水死体の回収をする警察。
今週に入って3人目だと話し込むホームレス達。全員が女。人生は厳しい云々と入る。
モルグにて。
受付のオッサンが登場。名前はわからん。
水死体が運ばれて受付の手続きとなります。13番が指定されてる。
街にて。
徒歩で移動中のピエールはモルグに入ります。
モルグにて。
受付のオッサンと交渉するピエール。
ここでテュパンと名乗って初めて主役とわかりました。C・オーギュスト・デュパンではなくピエール・デュパンになってます。映画だから。
3体の死体を見るデュパン。
腕には同じ傷跡がある。で、血液を採取させてくれと交渉するが断られる。しょうがないので賄賂を渡してオッサンがやってくれとなる。
溶暗になります。
デュパンとポールの下宿にて。
料理してる太ったポール。研究中のデュパン。
ポールはデュパンのルームメイトのようです。
日本ではルームメイトはあまり聞いたことがない。すぐに相手を見下したり支配したがるのでダメなのか?
研究は休んで食事にしろと説教するポール。そんなとこに来客です。
来たのはモルグの受付のオッサンでした。採取した血液を届けに来た。
もっとカネをくれと要求したり腹が減ったのでその料理を食わせろとかうるさい受付のオッサンですがようやく帰らせます。
カネの方は付けにしてるピエール。
研究の話しになるピエールとポール。
血液中に同じ異物があるとピエール。3人とも死因は同じだ。未知の毒物。
それでドクター・ミラクルの話題になります。
溶暗になります。
カミーユの自宅アパートにて。
手紙とプレゼントが届いてます。帽子が届きうれしいカミーユ。
母親がどなたからと聞く。ピエールにはカネはないからと突っ込みが入る。
カードには、星にかかれたあなたの云々・・・今夜カーニバルでお待ちしています。ドクター・ミラクルからでして。
何故この住所がとなるがうやむやになる。
外ではピエールとポールとその他が大勢来て結婚の歌が入ったりします。
ピクニックに行こうとなって出かけるカミーユ。
ピクニックにて。
フローレット。マリー。ミネットはポールのガールフレンド。
ブランコに乗ってるカミーユ。揺れるブランコと同じ動きのカメラのシーンになってます。見てて面白い。
ピエールと帽子の話題になります。
プレゼントしたのは?。詩人のモナリー。蝶の収集家モロー。違いますとカミーユ。
ドクター・ミラクルと聞いて困惑のピエール。カーニバルには行くなと止めてる。
そんなわけでピエールが話しをつけに行くようです。
溶暗になります。
カーニバルにて。
もう片づけ撤収してます。そんなところに来てるピエール。
ピエールとドクター。
カーニバルは終わった。明日ミュンヘンに発つと言ってるドクター。
進化論の話しをするピエール。見せてくれと迫るが帰ってくれと帰される。
外に出たピエールは作業員達がドクターはパリに残ると会話してるのを聞く。
夜の街にて。
馬車が走ってます。ピエールは馬車の後に乗って尾行してる。
ドクターはエリックを連れてある建物に入ってます。
溶暗になります。
カミーユの自宅アパートにて。
ピエールとカミーユ。
カーニバルでのことを話すピエール。それからパリの街について話し込む。
ドクターですが外のすぐそばにいて伺ってます。それでどうなる。
ピエールは帰ります。ドアの戸締まりはしっかりとかけるようにと注意する。
ドアにかんぬきをかけるカミーユ。
ピエールが帰ったのを確認してドクターはアパートに入る。
ピエールだと思ってドアを開けたカミーユはドクターなのでビックリ。
カフェで話しましょうとカミーユを外出させようとするドクター。断るカミーユ。
エリックはあなたに夢中だと言い出すドクター。
ここは何とかドアを閉めてドクターを帰すカミーユ。
追い出されたドクターは馬車にいるエリックに色々と指示をする。
下宿にて。
研究中のピエール。ゴリラ・・・。そうなるとどうなる。
寝てるポールを起こして説明するピエール。ゴリラの血だ。3人はゴリラの血を注射されて死んだ。
そうなるとカミーユのことが心配になるピエールは出かけます。
カミーユの自宅アパートにて。
外壁を登って忍び込むエリック。怪しい影となって迫る。
ピエールはカミーユの自宅アパートに向かってます。
怪しい影のエリックとカットバックしてます。
いよいよカミーユに迫るエリック。目を覚まして悲鳴を上げるカミーユ。
気絶したカミーユ。悲鳴を聞いて起きた母親がやって来ます。
そんなとこにエリックが迫る。これは大変。
悲鳴が聞こえて外出は大騒ぎになってます。
ようやくピエールが到着したがドアが開かない。
そんなところに警官ややじ馬も押し掛ける。そんなこんなでドアをこじ開ける。
中には誰もいない。カミーユも母親も消えている。
警官は現金も宝石もあるので泥棒ではない。死体もないので殺人でもないとなる。
ピエールはそんなはずはないと激昂する。
自分は恋人だと言えばそれなら警察に来てもらおうと話しは悪い方に進む。
ドクターの馬車は引き上げています。悲鳴は聞こえてる。
現場にて。カミーユの自宅アパートだと思う。
事情聴取になってます。
フランツ・オッペンハイマー。食堂店主。
突然悲鳴が聞こえて急いで駆けつけました。それはイタリア語の話し声でした。
そんな感じでここは原作通りになってます。
しかしイタリア語はわからんとのこと。とにかくイタリア語だと主張してる。
アルベルト・モンターニ。
私はイタリア人だ。あればイタリア語ではなくデンマーク語だと主張する。
やっぱりデンマーク語は知らないようです。とにかくデンマーク語だと主張してる。
デンマークのオッサン。
あれはドイツ語だと主張する。
要するに3人とも母国語は違うと主張してるわけです。思わぬ愛国心が発揮されてます。
そんなわけで3人で母国の名誉をかけての口論になり何だか違う話しになってます。
ようやくピエールが呼ばれてます。警視総監が尋問してるらしい。
犯人の居場所を知ってると主張するピエール。これはビックリの警察。
サル。この部屋に女性2人。入り口は1つ。1人は連れ去られた。1人は殺された。
この部屋に死体がある。それで暖炉に煙突から母親の死体が落ちかかる。これはビックリ。
ドクター・ミラクルが4件の殺人に関与してるとピエール。そして今5件目が・・・
ゴリラの仕業です・・・
証拠は?となる。母親は動物の毛を握っていた。
ドクター・ミラクルの研究室にて。
検査して彼女の血は完璧だと喜んでるドクター。
もう外には警察とやじ馬が押し寄せてます。手下が気がつく。
ドクターは手下に時間を稼いでくれと命じる。手下はドアを押さえに行く。
実験はやるつもりのドクター。カミーユをじっくりと見てます。
このシーンは妙にHに撮れてます。さすが厳しい検閲が入る前の1932年。
しかしエリックは興奮してドクターの命令を聞かない。
そんなわけでアッサリとエリックにやられるドクター。
ドアを押さえていた手下は警察がドアに撃った貫通弾を受けて退場となります。
エリックはカミーユを抱えて屋根に逃げる。これをピエールが発見する。
屋根伝いにに逃げるカミーユを抱えたエリックを追跡する警察とやじ馬。
警察が撃とうするのを止めてるピエール。
エリックは屋根で滑ってカミーユを落としそうになったりします。これは大変。
ピエールは警官の銃を無理やり借りて屋上に向かう。
エリックはカミーユを放り出す。屋根から落ちそうになるカミーユ。
ピエールはまずエリックを撃って片づける。屋根から転落して河に落ちるエリック。
次は屋根から落ちそうなカミーユを救出します。これで事件は解決しました。
エピローグ
モルグにて。
ドクター・ミラクルの死体が運び込まれ受付手続きになってます。
死因は?大猿・・・
エンドとなります。
it's a Universal Picture
a good cast it is worth repeating
キャストの紹介が繰り返されます。
そんなわけで普通のホラーのよい作品でした。
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