『獣人島』(1932年)
このモロー博士映画の感想はネタバレ全開になっています。
アール・C・ケントン監督、チャールズ・ロートン他主演の謎の孤島ホラーのようです。
1932年 Paramount Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆70分
原題◆Island of Lost Souls
プロット◆謎のモロー博士に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆Music Department
Arthur Johnston ... composer: stock music (uncredited)
Sigmund Krumgold ... composer: stock music (uncredited)
キャスト
チャールズ・ロートン→モロー博士
アーサー・ホール→協力者のモンゴメリー
キャサリン・バーク→パンサーウーマンのロタ
駒井哲→獣人執事のムリング
ベラ・ルゴシ→獣人集落のリーダー
ハンス・スティンク→獣人オラン 目立ってます
ハリー・エクジアン→獣人ゴーラ
リチャード・アーレン→主人公のエドワード・パーカー
リーラ・ハイアムズ→恋人のルース・トーマス
スタンリー・フィールズ→ロクデナシのデイビス船長
ボブ・コートマン→航海士のホーガン
ポール・ハースト→お気楽なドナヒュー船長
アール・C・ケントン監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のモロー博士ドラマになってます。
株式会社ブロードウェイ発売のDVDにて。
画質はまあまあ。そんなに悪くはない。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolbydigital 2/0ch
ブロードウェイのタイトル
著作権のアラート
A Paramount Picture
タイトル
Paramount presents
Island of Lost Souls
with
Charles Laughton Dr. Moreau
Richard Arlen Edward Parker
Leila Hyams Ruth Thomas
Bela Lugosi Sayer of the Law
and
The Panther Woman
directed by Erle C. Kenton
これだけが1面で出ています。
岩礁に波が打ち寄せてクレジット表示が変わります。
スタッフの紹介
H・G・ウェルズ原作
the players
Charles Laughton Dr. Moreau
Richard Arlen Edward Parker
Leila Hyams Ruth Thomas
Bela Lugosi Sayer of the Law
Kathleen Burke The Panther Woman
Arthur Hohl Montgomery
Stanley Fields Captain Davies
Paul Hurst Donahue
Hans Steinke Ouran
Tetsu Koma M'ling
George Irving The Consul
霧の海にて。
交易船カベーナ号が航行中。サンフランシスコと表示されてる。
ボートが漂流してるとホーガンが呼ばれてる。ホーガンは航海士なのかも。
白い服のオッサンが呼んでます。あとでわかりますが名前はモンゴメリー。
救命ボートから男が引き上げられてます。
モンゴメリーの船室にて。
救助されたのは男です。名前はエドワード・パーカー。
うなされてルースと叫んでるエドワード。まだ状況設定がわからん。
モンゴメリーと話せるようになったエドワード
カベーナ号はアピーアに向かってる。
レディベイン号の船員。遭難信号は打電していた。
電報を打ちたいとエドワード。ルースは婚約者。アピーアで結婚する。コンチネンタル・ホテルにいる。
要するに自分が無事だということを伝えるようです。
エドワードからあんた医者でしょと言われても昔はそうだったとモンゴメリー。
溶暗になります。
アピーア管理事務所にて。
告知が張り出されてます。レディベイン号が火曜日に沈没。
乗船者の不明者リストにエドワード・パーカーの名前が出ています。
ルースはコンチネンタル・ホテルに戻ります。
すぐにルース・トーマス様宛ての電報が届きます。
『カベーナ号に救助され6日にアピーアに到着する。エドワードより』とよい知らせでした。
溶暗になります。
カベーナ号にて。
船室で元気になったエドワードとモンゴメリー。
甲板に出ると動物の檻が積んであります。
デイビス船長が登場。飲まずにやってられるかといった感じ。
動物を地図に乗っていない島に届ける予定になってるようです。
モロー博士の島。南太平洋では悪名高い。
動物の世話をする使用人がムリング。ヘマをしてデイビス船長に折檻される。
止めたエドワードに殴りかかるデイビス船長ですが逆に殴り倒される。
ムリングですが耳が変な感じ。毛が生えてます。
ムリングを追っ払ってやられたデイビス船長を介抱するモンゴメリー。
溶暗にてなります。
カベーナ号は島に接近してます。
小型の船が来て荷物の受け渡しになってます。
船にはモロー博士がいます。モンゴメリーも乗り移ってる。
ホーガンはデイビス船長とは同格みたい。そうなるとやはり航海士か。
デイビス船長はもうここには来ませんと言ってます。
そんなわけで恨みを持ってるエドワードを殴りモロー博士の船に投げ落とす。
とっととカベーナ号を出してます。ハシゴも引き上げてエドワードは置き去りにする。
遭難者は拾った者のものさとうそぶくデイビス船長。大笑いしていなくなります。
モロー博士が言うには船は1年ごとにしか来ないとのこと。
親切にアピーアまで送ると言ってるモロー博士。大丈夫なのか。
この船の船員ですが何だか普通の人間ではないけど。オラン、ゴーラと呼んでる。
まずはモロー博士の島に行きます。船のことをスクーナーと言ってます。
モロー博士の島にて。
船から荷物を降ろしてます。
エドワードを屋敷に案内するモロー博士。モンゴメリーは反対してる。
船着き場→洞窟→ジャングル→屋敷になってます。
で、ここで見たことを口外しないようにとモロー博士。
洞窟やジャングルでは獣人が大勢出てます。鞭を使って進むモロー博士。
屋敷にて。
頑丈な格子があります。しっかりと鍵をかけるモロー博士。
使用人がいますが獣人です。変わった男ですねと無難な発言のエドワード。
夕食にて。
エドワード、モロー博士、エドワードの3人。
執事がムリングです。食事の世話をする。
モロー博士とモンゴメリーが席を外してエドワード1人になる。
くれぐれもこの部屋から出ないようにと警告するモロー博士。
モロー博士とモンゴメリー。
ロタをエドワードに会わせるとモロー博士。モンゴメリーは反対する。
ロタの部屋にて。
モロー博士はロタに色々とレクチャーする。
海から来た男に会わせる。面倒なことは話すな。
いよいよご対面のエドワードとロタ。
モロー博士からはポリネシア人と紹介されているロタ。モロー博士はいなくなる。
何もかも奇妙ですと話し出すエドワード。何処の島出身?と聞いたりする。
モロー博士ですがしっかりと監視してます。
そんなところにモンゴメリーからお呼びがかかる。
エドワードとロタ。
明日朝に島を出ると言ってるエドワード。
そんなところに叫び声が聞こえてきます。あれは苦しみの家よと言ってるロタ。
ロタが止めるけどエドワードはそこに向かう。
生体解剖をしてるのを見て驚愕するエドワード。
次は自分達の番だ。逃げようとロタを連れて逃げ出すエドワード。
開いてる出入り口があったので屋敷から出られてます。獣人2人が追ってきます。
ジャングルにて。
獣人に見つかるエドワードとロタ。集落みたいのところに来てます。
ここには指導者がいます。これが顔面ヒゲだらけで顔が見えないベラ・ルゴシです。
そんなところにドラを鳴らして鞭を持ったモロー博士が登場。
全員集合させてお題目を唱えさせる。掟とは・・・
我々は人間であろうとか色々とあります。
そんな感じで創造主と呼ばれてるモロー博士。彼こそが苦しみの家。
騒ぎが収まったとこで解散になってます。
エドワードは怪物を作り出したとモロー博士を責める。
リボルバーをエドワードに持たせるモロー博士。悪意がない証拠だとか。
そんなわけで屋敷に戻ることになります。
屋敷にて。
ロタは自室に戻される。
モロー博士エドワードに説明をする。
20年前に植物の研究をしていた。ランの改良をした。これから始まった。
植物から動物へ。ロンドンで改良した犬が逃げ出した大騒ぎになった。
英国にいられなくなったので服役中の医学生モンゴメリー連れてこの島に流れてきた。
これが11年前。形成外科。数十万年の進化をこの手が成し遂げた。
そんなわけで動物を人間にしてるモロー博士。
この島にいるのは私の創造物だ。女も簡単に作れると豪語してます。
当然失敗作もある。それらは発電機の動力源をやらされている。
神になったと主張するモロー博士。
で、普通におやすみの挨拶になってます。
ところでエドワードは船員らしいが何となく偉そう。
ロタともおやすみの挨拶のエドワード。
モロー博士とモンゴメリー。
ロタが女らしくなっていたと評するモロー博士。
あとはエドワードを使って子供を作れば私の研究は完成だと意気込む。
動物から女を創造したモロー博士となるわけです。需要はありそう。
当然エドワードを島から帰す気はありません。
溶暗になります。
翌朝にて。
洞窟抜けるエドワード。モロー博士、モンゴメリー。
肝心の船が沈没してます。これはビックリのエドワード。これでは帰れません。
これは大変とモロー博士は一応驚いてます。それでどうなる。
溶暗になります。
アピーアにて。
カベーナ号が入港してお祭り騒ぎになってます。
ルースですが船は着いたけどエドワードはいない。デイビス船長に掛け合う。
最初の寄港地で降りたとおとぼけのデイビス船長。寄港地は仕事なので言えない。
収まらないルースはアメリカ領事館に訴えてやるとなる。
アメリカ領事館にて。
ルースの訴えでデイビス船長は呼ばれて尋問になってます。
島で下ろした。地図にも載っていない島だ。位置はわかる。
そんなこんなで島に船を出すことになってます。感謝してるルース。
アメリカ領事館の計らいでドナヒュー船長が紹介されてます。
溶暗になります。
モロー博士の島にて。
当然エドワードはここにいます。ロタがやってきます。
無線の本を読んでるエドワード。何とかこの島から脱出するために。
ロタは何か話しをしてと要求する。
この島を出ると宣言してるエドワード。そういう話しではないと思える。
ロタは本を水に投げ込んでます。帰ってはダメと言ってる。
愛する人がいるとエドワード。色仕掛けになるロタ。
それで思わずキスしてるエドワード。いいのか。
ロタですが指が何だかおかしい。動物に戻ってます。これは大変。
エドワードはモロー博士が何をしていたのかとようやく気がつく。
モロー博士に談判するエドワード。
怪物だけではなく痛ましい少女も造ったのか。世間に訴えてやると意気込むエドワード。
ロタは最高傑作だとモロー博士。ロンドンに凱旋したいと言い出す。
で、君をロタにその気になったろうと挑発する。
そんなわけで思い切りモロー博士を殴打するエドワード。
この島から出さないと何するかわからないぞと脅すエドワード。
ロタとモロー博士。それにモンゴメリー。
指が動物に戻ってると嘆くモロー博士。これでは失敗だ。
ロタが涙を流してるので人間だとモロー博士。
完璧な人間にするとまた何かやるつもりので大笑いのモロー博士。
溶暗になります。
船着き場にて。
船が来てます。手漕ぎポートでドナヒュー船長とルースが上陸する。
見張りの獣人がゴーラに知らせてます。ゴーラとは誰なんだ?
洞窟を通ってジャングルを移動中のドナヒュー船長とルース。
結構お気楽なドナヒュー船長。面白そうだなといった感じ。
笑い声が聞こえてもあれはワライカワセミだろうと納得してます。大丈夫なのか。
屋敷にて。
ムリング執事に知らせが届く。男とロタみたいのが来てる。
モロー博士に知らせるムリング。それでどうなる。どうやってごまかす。
もうドナヒュー船長とルースが来てます。
格子ドアを開けて入れるモロー博士。
目立つ獣人の名前がオラン。
エドワード・パーカーを探してますと用件を伝えるルース。
相変わらずドナヒュー船長はお気楽です。
あっさりとエドワードが出てきてルースと再会になってます。
格子ドアにしっかりと鍵をかけるモロー博士。内緒でエドワードはもう用無しだと言ってます。
エドワードはすぐに帰るつもりです。しかしもう日が暮れてる。
ロタはエドワードを伺ってるし。色々と忙しい。
モンゴメリーはロタはもう苦しみの家に連れて行かないと言ってる。
ドナヒュー船長とルースの相手をしてるモロー博士。
エドワードもすぐに荷物をまとめてすぐに島を出ようと言ってる。
もう夜なので危険ですと言い出すモロー博士。明朝にした方がいい。
そんなわけで夕食になってます。
エドワード、ルース、ドナヒュー船長、モロー博士、モンゴメリーとなってます。
やたらワインを飲んでるドナヒュー船長。何だかフラグが立ってます。
集落から儀式の掛け声が聞こえてきます。
外から獣人が覗いてるのに気がついたルースはビックリ。
そんなこんなでおやすみの挨拶になってます。
ドナヒュー船長は色々な標本を見てビックリしてます。
ようやくエドワードとルースだけになってます。しかしおやすみのキスからすぐに別室になってます。そうなの。久しぶりでやりたくてしょうがないのでは?まあいいけど。
ルースですが外から獣人が覗いてます。当然気がついてない。
寝ているルースにあの獣人が迫ります。格子2本を外して入ろうとするが当然大きな音がするのでルースが起きて悲鳴を上げます。
エドワードが駆けつけてドアの窓からリボルバーを撃ちまくる。
モロー博士とモンゴメリー。
オランがルースの部屋に入ろうとしたとモンゴメリーが説明する。
モロー博士を詰問するモンゴメリー。さすがに何をしてる?と怒ってます。
ここより英国の刑務所の方がましだから手を引くと言い出すモンゴメリー。
エドワード、ルース、ドナヒュー船長。
ドナヒュー船長はまだ無事。相変わらずお気楽です。
そんなとこにモンゴメリーが来ます。君達に協力して島を出ると主張する。この屋敷よりジャングルの方が安全だとも言ってます。
そんな感じでモンゴメリーの案内で夜だけどジャングルを抜けて船に向かう段取りなのか?
モロー博士は獣人オランに先行するドナヒュー船長を片づけろと命じてます。
今夜だけ掟は無しだといいかげんなことも言ってます。
リボルバーがあるドナヒュー船長ですがいいあんばいにジャングルを進んでます。
しかし木の上からオランに襲われてます。これは大変というかもうやられたみたい。
集落にて。
ドナヒュー船長の死体を放り投げて今夜は掟は無いと宣言してるオラン。
リーダーはオランが掟を破ったと非難するがマジで今夜は掟無しらしい。
そんなこんなで今夜の文字が抜けて掟は無くなったとなりつつあります。これは大変。口頭の命令は伝言ゲームになる。この恐ろしさがよくわかりす。
ここをムリングが伺っています。
屋敷にて。
エドワード、ルース、モンゴメリーが出ようとしてるとこをモロー博士が止める。
今夜は荒れそうだと脅かすモロー博士。自分が段取りしたのにこまったものです。
集落にて。
さかんにオランが掟は無くなったと煽ってリーダーも彼を殺すと乗り気になってます。
そんなわけで大勢で屋敷に押し掛けることなる。
これは大変と速攻でモロー博士にご注進に行くムリング。
屋敷にて。
エドワード、ルース、モンゴメリーはモロー博士。
ここにムリングが大変です殺されますとモロー博士に知らせる。
モロー博士は激怒して鞭を持って制圧しに行く。
モンゴメリーはムリングは忠実な犬なんだと解説してます。犬人間なのか。なるほど。
集落にて。
ドラを鳴らしていつものように鞭で脅かすモロー博士。しかし今夜は止まりません。
モロー博士が掟と言っても、掟はもうないと返される。
これは大変となるモロー博士。
モロー博士を守ろうとする忠犬ムリングはアッサリとやられて退場になってます。
屋敷にて。
エドワード、ルース、モンゴメリー。
裏道から逃げようと言ってるモンゴメリー。
エドワードはロタを連れて行こうとする。とりあえず同行してます。
苦しみの家と口走るモロー博士ですがかえって恨みを買ってます。
俺達は動物でも人間でもない。怪物で獣人だと主張するリーダー。
屋敷に逃げてきたモロー博士。格子ドアを閉めたが破られる。
ジャングルにて。
移動中のエドワード、ルース、モンゴメリー。それにロタ。
しつこい獣人が追ってきます。ロタは獣人を止めようと木に登って残る。
屋敷にて。
苦しみの家はhouse of painと言ってます。
そんなわけで苦しみの家と言い出したモロー博士はそこに連行される。
ジャングルにて。
ようやく気がついたエドワードはロタを助けに行く。
しかしロタはもう手遅れでエドワードに海へ帰ってと言い残し死に至る。
モンゴメリーは焼き尽くすとか言ってますが何か仕掛けをしてたきたのか?
屋敷にて。
モロー博士は大勢の獣人に捕まって手術代に乗せられメスで切り刻まれて退場となります。因果応報といった感じ。
エピローグ。
海上にて。
ボートに乗ってるエドワード、ルース、モンゴメリー。
火が見えて屋敷が燃えているのがわかります。
振り返るなと言ってるモンゴメリー。
エンドとなります。
A Paramount Picture
キャスト
そんなわけで1930年代ホラーのよい作品でした。
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