『バンパイアの惑星』(1965年)
この作品は、マリオ・バーヴァ監督、バリー・サリヴァン主演の謎の惑星B級SFドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1965年American International Pictures (AIP) イタリア=スペイン作品
ランニング・タイム◆87分
原題◆Terrore nello spazio
プロット◆謎の惑星で悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ジーノ・マリヌッツィJr.、アントニオ・プレッツ・オルカ
キャスト
バリー・サリヴァン→アルゴス号のマーク船長
ノーマ・ベンゲル→ソニア 通信担当
エンジェル・アランダ→ウェス 技術担当
エヴィ・マランディ→ティオナ
フェルナンド・ヴィレナ→オッサンのカラン博士
アルバート・セベニーニ→トービー レーダー担当
ステリオ・キャンデリ→ブラッド 操縦担当
イバン・ラシモフ→カーター
ジャック・カーティス→宇宙船ギャリオットのサラス船長
マリオ・バーヴァ監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のB級SFになってます。
この作品は『エイリアン』(1979年)の元ネタと言われてます。実際見るとそんな感じのシーンがあります。丸ごとではないしそのままでもない。ちゃんとした引用だと思えます。
RUNコーポレーション/10000BESE-TO発売のDVDにて。
画質はよいです。
スクイーズ収録のフル表示だと黒枠。
画面サイズはワイド。上下左右黒味あり。黒枠。
音声は Dolbydigital 2.0ch
著作権のアラート
衝撃的な映像を含みますので、ご注意下さいのアラート
タイトル
American International Pictures (AIP)
James H. Nicholson and Samuel Z. Arkoff present
Planet of the Vampires
starring
Barry Sullivan Capt. Mark Markary
Norma Bengell Sanya
Ángel Aranda Wess (as Angel Aranda)
Evi Marandi Tiona
スタッフの紹介
宇宙にて。
飛行中の宇宙船が登場。司令室は広い。乗員は多い。
コスチュームが黒い革つなぎなのでタイトル名がバンパイアになったらしい。
セットデザインはいいけどカネはかかっていない。
あとはマリオ・バーヴァ監督のセンスで何とかなるはず。
6人います。
マーク船長
トービー レーダー担当
ソニア 通信担当
ウェス 技術担当
カラン博士 オッサン
ブラッド 操縦担当
他の部門に3人。
男2人女1人。
ティオナ
カーター
別の宇宙船と交信してます。宇宙船ギャリオットのサラス船長。
近くの惑星から信号を受信。人工的な信号らしい。
そうなると生命体と遭遇出来ると盛り上がる。
とにかくその惑星に着陸するようですう。
マーク船長は弟と話そうとしたら通信状況が悪くなって切れる。
そんなとこにアラートです。重力が増加して大変な状況。20Gぐらいになってる。
このまま惑星に着陸するようです。
自動で通路のドアを閉じてます。重力は大変な状況。
ブラッドに全システムを手動に切り替えろと命じるマーク船長。このボタンを押せばと何とか押そうとするおなじみのシーンになります。結局自分でやってる。
宇宙船から着陸用ギアが3本出て、とにかく無事に着陸してます。
着陸した宇宙船。
この画面の感じ『エイリアン』(1979年)に似てる。
ようやく気がつく乗員たち。しかし仲間割れを始めてる。
そんなこんなで何とか死人は出ずにすんだ。
カラン博士が狂ってブラッドを襲ったと知らせが入る。
バートは残れと指示するマーク船長。ウェスを連れてカラン博士を追う。
通路のドアが閉まると船外に出るドアまで閉まる。そんなわけでカラン博士は外に出てしまった。ヘルメットは無しです。
外にて。
ヘルメット無しのカラン博士ですが大丈夫みたい。意識も戻ってる。
マーク船長とウェスに事情説明するカラン博士。全然覚えてない。
ギャリオット号の破片は見当たらない。
自分らの宇宙船の外側を調べるマーク船長とウェス。異常なしです。
司令室にて。
全員集まってミーティングです。
自動操縦装置が故障。重力が40Gにもなった。
それでも軟着陸したあとにおかしくなって仲間割れした。
そんな感じで全くわけわからん状態。
ギャリオット号との通信が復活してます。
サラス船長から助かる見込みはないと通信が入る。救援を求めてます。
通信からこっちの宇宙船の名前はアルゴス号とわかる。
観測スコープには着陸してるギャリオット号が見えます。
マーク船長、ウェス、ブラッドが向かいます。
それはいいけどアルゴス号が故障です。太陽電池の容量が無くなった。原因不明。
4人外に出ています。
マーク船長、ウェス、ブラッド、それにソニア。
徒歩でギャリオット号に向かいます。
途中には溶岩のようなところもある。
合成で上手く遠近感を出してます。遠くの宇宙船、途中のセット、手前の人間とそんな感じ。
ここはあっと驚く当時でもクラシックな撮影方法シェフタンプロセスでの一発撮りだそうです。あとで合成する手間が省けます。マリオ・バーヴァ監督は凄いな。
ギャリオット号に接近してます。外に2人が死んでます。
誰かに操られたと言ってるマーク船長。他の乗員を探します。
同じ出入り口のセットを撮るアングルを変えて違う宇宙船にしてます。上手い。
司令室の覗くと全滅してます。やはり仲間割れみたい。
弟も死んでると話すマーク船長。外に2人中に4人死んでてまだ他にもいるらしい。
司令室以外の区画を調べるマーク船長一行。
発電室の重要な部品リアクターが壊されて1人が死んでます。タレルと呼ばれてる。
リアクターがない。これでギャリオットは飛べないとなってます。
司令室に入れないので道具を取りにいくことなります。
見張り1人を残して3人は戻ることになります。
1人残ってる見張りに何か聞こえてきます。エルドンと名前が呼ばれてます。
4人で戻ってきます。カラン博士が増えてる。
見張りのエルドンがいません。そのへんを探すがいない。
見張りのティオナを残して他の3人が入る。
司令室の死体が消えてます。これはビックリとなる。
エルドン、テオ、サラスと呼ぶマーク船長。返事はない。
カラン博士は幻覚では?となるが、ウェスは血が残ってるを見つけてます。
外にて。
見張りのティオナ。何かを見て悲鳴を上げる。
中からマーク船長一行が来る。とにかく避難します。
外には3本の金属の柱が立ってます。何だかわからん。
これが3本とも倒れてます。
それから地面に被せた金属板が上がる。下にはビニールに包まれた死体がある。
ビニールパックを破って死体がゾンビになってます。これは大変。
死んだ乗員たちがゾンビになって復活してるようです。それでどうなる。
アルゴス号にて。
外に見張り。司令室ではミーティングです。
ウェスの見立てでは離陸には3日。このタイミングを逃すと宇宙を彷徨うことになる。
電池も何とかしないといけない。そんなわけで修理を最優先するようです。
とりあえず休養で寝ることにするマーク船長。
1人になってマーク船長は日誌を録音する。
私は恐れを感じてる。しかし部下達にはわからないようにする。
惑星オーラにて。アルゴス号マーク・マーカリー船長。
そんなとこに誰か来ます。隠れるマーク船長。
来たのはウェスです。何だか怪しい。尾行するマーク船長。
発電室にて。
リアクターを外そうとするウェス。マーク船長たちが来てウェスをとめる。
ウェスは声に操られていたと主張する。意識はあったが抵抗出来なかった。
最初は着陸時、次は睡眠時、おかしなことがあった・・・
外にて。
見張りは怪しい音を聞く。違う見張りのバートに何か聞こえると無線する。
それからマーク船長を呼びます。
光の球を一瞬見た。すぐに消えたと報告する見張り。
3人の前で光の球が見えてます。これはビックリ。
今度は悲鳴が聞こえてます。見張りのバートらしい。
急いで駆けつけるとバートはやられています。サラス船長にやられたと言ってる。
そんなこんなでバートは死に至る。
船内にて。
あの光る球は何だった?と話し込むマーク船長たち。
そんなとこで死んでるはずのバートがそうでもないみたい。
1人残ってソニアがバートの認識票を外そうとする。
危なそうなとこでソニアが呼ばれて助かってます。
次はソニアと交代したティオナが外した認識票を書類にする作業をする。
コピー機を普通に使ってます。それから書類をしまってドアを閉めるとその影にバートが立っていてビックリとなります。悲鳴を上げるティオナ。
何事かとマーク船長一行がかけつける。しかしバートは元に戻ってて異常なしでした。
外にて。
埋葬されるバート。例の金属板が被せられる。
ここまでで7人残ってます。
アルゴス号にて。
カーターが例の谷で光る何かを見つけたとなってます。
修理作業のウェスを残して調べに行きます。
現場近くにて。
カーターと合流するマーク船長とソニア。アレは何だ?となる。
とにかく接近してみます。
それはいいけどコスチュームが変わってます。黒から赤っぽいつなぎになってます。
現場にて。
赤い巨大宇宙船です。何年も経ってるようで古びてます。
巨大な白骨があります。我々の3倍はあるとマーク船長。
このへんも『エイリアン』(1979年)によく似てます。
マーク船長とソニアは内部に入ります。カーターは見張りです。
内部にて。
調べているマーク船長とソニア。
いきなり全体的に照明が点滅をしてます。
外にて。
見張りのカーター。特に異常はない。
内部にて。
調べているマーク船長とソニア。
ソニアは丸い小さな物体が気になる。触ると感電してビックリ。
マーク船長も触るとやはり感電してる。何だか危ないことをしてる。
電気ショック200ボルト以上だろうと推定するマーク船長。
マーク船長が何やらスイッチを押したら音声が流れます。何だかわからん。
スイッチをまた押しても音声と切れない。そのうち通路のドアを閉まってます。
これは大変となるがドアが開かない。
マーク船長は外のカーターを呼ぶが聞こえないみたい。
そのへんの棒で機械を叩いて壊しようやく謎の音声は止まる。
ソニアを何やら道具を見つける。これは音叉だとマーク船長。
この音叉がドアのスイッチなんだろうと音叉を使いますがドアは開かない。
ソニアが呼吸困難になってます。どうやらこの区画の空気が吸い出されてるらしい。
で、200ボルトアイテムを持ってドアを開けようとするマーク船長
今度は上手くドアが開いた。速攻で逃げるマーク船長とソニア。
外にて。
今度は見張りのカーターがいません。これは大変。
助けを呼びに行ったのでしょうとソニア。とにかくここから引き上げます。
アルゴス号にて。
マーク船長とソニアが戻ったがカーターは戻ってない。
今度はティオナがショック状態と報告があります。ダニー、トビーと言ってるとか。
ティオナから事情聴取のマーク船長たち。
幽霊を見た。そんな感じでよくわからんみたい。
外の見張りです。3人いる。
互いには見えないので無線連絡で異常なしとやってます。
第1地点の見張りがウェスに無線連絡する。そんなとこで第3地点から警報です。
第3地点ではズタボロのサラスとキアが助けを求めて来てます。
ギャリオット号の残りの乗員です。サラスは船長。
逃げたと主張する2人。当然いままで何処にいたと突っ込まれる。彷徨ってて偶然ここを見つけたと主張してる。
そんなこんなでマーク船長から2人は休むようにと言われます。
マーク船長はカラン博士は怪しいとなる。
ティオナは奇妙なことが全部事実なのよと言う。私は死人のバートを見た。
そんなわけで埋葬したとこを調べに行きます。
バートが埋葬された場所にて。
金属板を上げると死体を包んでいたビニールのみになってます。これはビックリ。
ここは説明セリフではなくビニールで描写してるのがいい。
何やらやらかそうしてるサラスとキア。リアクターをゲットに行くみいた。
マーク船長が2人を尾行してます。寝室にはいない。
発電室に行くとサラスがおとりになってここから逃げる。
サラスと対峙するマーク船長。
私はサラスではないと主張するサラス。この体は借りているだけだ。
私はこの惑星の住人だ。以前から絶滅の危機に瀕していた。生き延びるための体が必要だった。
そんな感じで議論になってます。
種族の利益が第1なんだ。物を作る技術はない。そんなわけで宇宙船が必要。
それで何世紀も宇宙に電波を発信していた。滅亡の危機なのでそうした。
マーク船長は以前にも同じことがあったかと聞く。
あの巨大宇宙船がそうだと答えてます。
で、君たちは死ななくていいと言い出すサラス。
それは寄生だとマーク船長。寄生ではなく共生と言い出すサラス。
そんな感じで議論は白熱してます。
寄生を拒否をするマーク船長。
リアクターは取り外したとサラス。返すから連れていけとなります。
君は協力するだろう。で、サラスからいなくなります。死体が残る。
発電室にて。
ここに来たけどもうリアクターはありません。
マーク船長は爆弾3個を用意しろとウェスに指示します。
ウェスは修理を続けます。リアクターは発進してから宇宙空間で取り付ける段取り。
あとはギャリオット号に向かう。リアクターを取り返しギャリオット号を爆破する。
5人で移動となります。
マーク船長、ソニア、、ティオナ、カラン博士の5人のはず。
ティオナ、カラン博士は後方支援。ブラッドもいたみたい。
ギャリオット号にて。
リアクターが運ばれて来ます。結構な人数がいたりする。
ゾンビたちはここに集まっていたわけです。
そうなるとギャリオット号のリアクターは乗員が殺される前に自ら壊したようです。なるほど。
アルゴス号にて。
ウェスは修理や準備の作業を進めてます。
ギャリオット号にて。
マーク船長、ソニア、ブラッドの3人が接近してます。
ブラッドを待機させてマーク船長とソニアが潜入する。
見張りがいます。これがマーク船長の弟だった。もう奴らの仲間だ。
まずは外側に爆弾を仕掛けます。タイマーを作動させる。
内部に潜入するマーク船長とソニア。リアクターがある発電室を目指す。
司令室に大勢いますが関係ない。
発電室にて。
リアクターは作動してます。取り外しにかかるマーク船長。
そんなとこに弟が来たりします。ホールドアップされるマーク船長。
ちゃんとマークと呼んでるがもう弟ではない。
その弟にトビーと呼びかけ説得するマーク船長。しかしダメです。
ここでソニアがトビーの気を引いてマーク船長が格闘アクションに持ち込む。
マーク船長はソニアが銃を受け取って撃ちます。
そうなるとトビーの悲鳴が司令室まで聞こえてしまう。
リアクターをゲットして脱出にかかるマーク船長とソニア。
通路のドアを閉めると出入り口のドアを閉めるまで通路のドアが開かないので比較的安全に脱出出来るはず。
そんなわけでで外に脱出してるマーク船長とソニア。しかし追っ手は来る。
待機のブラッドと合流して逃げます。ソニアを銃を撃ちまくる。
アルゴス号にて。
ウェスは大爆発を観測スコープで知る。あとはマーク船長一行が戻ってくるを待つだけ。
帰還の途中にて。
ソニアが溶岩に落ちそうなってます。助かる。
追っ手が来て撃ち合いになってます。
これで味方も相当やられてます。援護の2人もやられます。
そんなわけで戻ったのはマーク船長とソニアだけでした。
アルゴス号にて。
発進脱出になります。
もう残りは3人だけです。マーク船長とソニア、それにウェス。
カラン博士、ブラッド、ティオナの3人は死んだと報告するマーク船長。
宇宙空間のアルゴス号にて。
ソニアは操縦。マーク船長とウェスがリアクター取り付けをする。
18人が3人になったとマーク船長。
ウェスは僕が生きてていいのか?なんて言ってます。
我々は幸運にも脱出出来たとマーク船長。2日徹夜のウェスに寝るようにと言う。
惑星を離れるアルゴス号。
ウェスの個室にて。
寝るとこで何やら気配を感じるウェス。ドアが細目に開く。マーク船長なのか?
司令室にて。
操縦のソニアに変なことがあったと話すウェス。マーク船長が来た。
ウェスはマーク船長も乗っ取られているのでは?と話す。
そんなわけでウェスとソニアを銃を持ってマーク船長のところに行く。
マーク船長の部屋にて。
ここに押し込むウェスとソニア。
ここでウェスが感づいたと話すソニア。そうなるとソニアも乗っ取られていたわけです。
落ち着けと話すマーク船長。君には危害を加えんよ。
動揺したウェスは発電室に行く。
発電室にて。
リアクターを破壊するウェス。ついでに感電して死に至る。
これでアルゴス号もギャリオット号と同じになったわけです。
マーク船長とソニア。
リアクターが壊れた。これで長距離移動は無理になった。帰るのは不可能だ。
それではあの惑星に不時着しようとなります。何だかどこかで見たような。
そんなわけで地球に不時着するようです。そうなの?
小さ過ぎて宇宙航海図に載っていない。多分原始的だから大丈夫だろう。
観測スコープで見るとニューヨークのビル街が見えます。石と鉄の建物かまだまだ未熟な文明だなと評するマーク船長。
地球に接近するアルゴス号。
エンドとなります。
後タイトル
スタッフ
キャスト
スタッフ
An American International Picture (AIP)
そんなわけで普通のB級SFのよい作品でした。
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