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2018.12.08

『ヒッチコック/トリュフォー』

この作品は、ケント・ジョーンズ監督のヒッチコックとトリュフォーの本『映画術』に関するドキュメンタリーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2015年 Arte France/Artline Films/Cohen Media Group/GAGA★ アメリカ=フランス作品
ランニング・タイム◆81分
原題◆Hitchcock/Truffaut
プロット◆監督たちがヒッチコックについて語る話しのようです。
音楽◆ジェレマイア・ボーンフィールド
ナレーション◆マチュー・アマルリック

キャスト 映画監督たち
マーティン・スコセッシ
デヴィッド・フィンチャー
アルノー・デプレシャン
黒沢清
ウェス・アンダーソン
ジェームズ・グレイ
オリヴィエ・アサイヤス
リチャード・リンクレイター
ピーター・ボグダノヴィッチ
ポール・シュレイダー

アルフレッド・ヒッチコック(アーカイヴ映像)
フランソワ・トリュフォー(アーカイヴ映像)

ケント・ジョーンズ監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のドキュメンタリーになってます。
何でブライアン・デ・パルマが呼ばれていない?。不思議だ。それはブライアン・デ・パルマ1人で全部喋り倒してしまうからなのかもしれない。

私のヒッチコック監督の映画感想です。
アルフレッド・ヒッチコック監督作品

出演した監督の私の偏見による序列ですが、上手い順で、
マーティン・スコセッシ
デヴィッド・フィンチャー

ウェス・アンダーソン
アルノー・デプレシャン
オリヴィエ・アサイヤス
リチャード・リンクレイター
ポール・シュレイダー
ジェームズ・グレイ

黒沢清
ピーター・ボグダノヴィッチ
私の偏見ではこんな感じになります。

BS193 WOWOWにて。
画質はよいです。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはワイド。上下左右黒味なし。フルスクリーン。
音声は AAC 5.1ch

番組一覧
音声は 5.1chです。あまり関係ないと思えるがそうなってる。

GAGA★
Cohen Media Group

タイトル
Cohen Media Group
Artline Films
Arte France
present
スタッフの紹介
タイトルバックはヒッチコックの本『映画術』とヒッチコックの映画です。
エモーション
恐怖のショック

Hitchcock/Truffaut

『サボタージュ』(1936年)のナイフのシーン。
ここに『映画術』のインタビューの音声がかぶさってます。
音声テープは残っていたようです。偉い。
ヒッチコックの声は熊倉一雄にソックリなので驚く。とういうよりヒッチコックの声にソックリな熊倉一雄が選ばれていたようです。

デヴィッド・フィンチャー
この本を父親から読めといわれたそうです。いい父親だ。

ウェス・アンダーソン
本について語ります。ペーパーバック版を持ち歩いたとか。
1966年に出版されてます。

日本語翻訳版は1980年頃に蓮實重彦と山田宏一訳で出版されてます。
この本ですが初販を買ってよく読んだものです。当てずっぽうで買った本でしたが運がよかった。
インターネットのない時代なので映画本はよく買いました。ホトンドがジャンク本で失敗したけど。
インターネットがあっても自分は30分で見るのをやめたと映画に対してマウントをとる感想ばかりで同じようなものです。アンタ方は映画に向いてないよと言いたくなる。

『断崖』(1941年)
『ロープ』(1948年)
『マンクスマン』(1929年)
『レベッカ』(1940年)

ジェームズ・グレイ
ポール・シュレイダー
本ですが観念論ではなく映画の分析になってるのがいいそうです。

オリヴィエ・アサイヤス
批評家と映画監督のようです。トリュフォーと同じだ。

ピーター・ボグダノヴィッチ
ここに呼ばれた中では1番上手くない監督だと思う。

マーティン・スコセッシ
映画の紹介をやらせたら1番上手い。淀川長治並みです。似てるし。

1962年当時、ヒッチコックは62歳。映画にTVヒッチコック劇場等で有名。
『サイコ』(1960年)が世界的ヒットしたばかり。
ヒッチコック監督が自らセットを案内している『サイコ』(1960年)の予告編は傑作だそうです。

1962年当時、トリュフォーは31歳。批評家上がりの新進気鋭の映画監督。
ヒッチコックに手紙を書くことから始めた。インタビューを申し込む。
それから手紙のやり取りをする。
トリフォーはオヤジキラーでもあったのか?そんな感じ。

インタビューした場所はハリウッドのユニバーサルシティのヒッチコックのオフィス。
1日7~8時間の7日間に渡るインタビュー。ヘレン・スコットの同時通訳。
写真家のフィリップ・ハルスマンが同席。

モノクロでの光と影を生かした撮影。
ヒッチコックは技師から広告デザイナー。サイレント映画の字幕。映画美術。監督になったのが23歳。
すぐにヒッチコック夫人となったアルマ・レヴィルと知り合う。

『下宿人』(1926年)が最初のヒッチコックの演出スタイル。
ガラスの上を歩かせて天井に見立てています。

『第17番』(1932年)は汽車もクルマもホトンドがミニチュアです。

『恐喝(ゆすり)』(1929年)がトーキーの第1作でヒットした。
メイキングフィルムが残ってます。ヒッチコックといえばセクハラです。女優さんにセックスネタのセリフを言わせたがる。映画監督のキャリアの最初からやっていて晩年までやってた。

『暗殺者の家』(1934年)から1926年に結婚したネタが入る。ロケ地が新婚旅行に行ったとこだそうです。
1938年にハリウッドのプロデューサー デビッド・O・セルズニックと契約した。7年契約だと思う。実際に映画を撮ったのは1940年から。
英国では予算が日本とそう変わらんと思えるのでハリウッドに行けばそれは予算の桁が違います。行ってよかったと思える。

『レベッカ』(1940年)
『疑惑の影』(1943年)
『汚名』(1946年)◆トリュフォーもトム・クルーズも大好きな作品です。クロード・レインズはイングリッド・バーグマンより背が低かった。そんなわけで背が低い人に大人気の作品なんです。
『ロープ』(1948年)

1950年代の作品は全部傑作なヒッチコック。
『見知らぬ乗客』(1951年)
『泥棒成金』(1955年)◆この作品はサスペンスではありません。

マーティン・スコセッシ
1950年代のヒッチコックの映画を見ていました。

1950年代始めトリュフォーは映画雑誌『カイエ・デュ・シネマ』で映画批評家をやっていた。
溝口健二監督も取り上げられていた。
ジャン・ルノワール
フリッツ・ラング
サミュエルフラー
ロベール・ブレッソン
映画作家にヌーベルバーグと映画批評をリードしていました。
トリュフォーは『大人は判ってくれない』(1959年)で映画監督に進出。

ところで2010年代はデジタルビデオカメラの時代と思えて来た。低予算でも『バリー・リンドン』(1975年)並みの撮影が出来るようになった。
あとドローンとデジタルビデオカメラによる空撮の時代でもあるかも。俯瞰シーンがお手軽に撮れるようになった。

アルノー・デプレシャン
トリュフォーは少年鑑別所に入ったことがあるそうです。
父親とは不仲で本当の父親代わりが『カイエ・デュ・シネマ』の編集長のアンドレ・バザンだそうです。
ジャン・ルノワール、ロベルト・ロッセリーニ、アルフレッド・ヒッチコックがトリュフォーの師匠だそうです。

この対談ですがフィルムは残っていないというか最初から撮っていない。
スティル写真と録音テープは残ってるようです。

それで録音の確認から対談が始まってます。
ヒッチコックですが当時は面白いだけでテーマや中味はないと言われていました。
批評は悪いが興行はよかったパターン。批評は悪いというか全く無視されていました。

『北北西に進路を取れ』(1959年)
飛行機がタンクローリーに衝突するシーンはミニチュアです。

『鳥』(1963年)

サスペンスはサプライズとは違う。これがヒッチコックの有名な言葉です。
『ふしだらな女』(1927年)のプロポーズの返事を電話交換手が聞くシーンが入ります。これだけでもサスペンスになる。

サプライズは突然の爆発はビックリするだけで終わる。
時限爆弾がいつ爆発するか見てる人にわかるようにすればサスペンスになるわけです。

『汚名』(1946年)
『鳥』(1963年)
映像のサイズについて。クローブアップとフルショットには使い方がある。

デヴィッド・フィンチャーは時間の暖急自在にあやつると言ってます。
『逃走迷路』(1942年)の爆弾のスイッチを押すのを止めようするシーン。
リチャード・リンクレイターは時間と空間を思いのままに映画で支配した巨匠と言ってます。

対談にて。
『大人は判ってくれない』(1959年)で、街中で母親の浮気現場を見る少年について。
セリフは無くてもよかったねと評するヒッチコック。
母親と息子の両方とも気がついた。息子の連れの少年も気がついてた。

『突然炎のごとく』(1962年)が出て来ます。
『ファミリー・プロット』(1976年)

ウェス・アンダーソン
ピーター・ボグダノヴィッチ
要するにヒッチコック監督は脚本から絵コンテの段階でもう映画は完成しててあとは撮るだけなようです。即興撮影はやらないのが建前です。実際はやったいたみたい。

『パラダイン夫人の恋』(1947年)
アリダ・ヴァリの後ろをルイ・ジュールダンが歩くシーンがあります。ここはスクリーンプロセスとパンニングするカメラの組み合わせになってます。

『断崖』(1941年)
コップに入ったミルクを運ぶシーン。
ミルクが白く光って見えるのはコップの中に豆電球を仕込んで撮ったそうです。当時はデジタルがないのでアナログな手法になります。

黒沢清
ヒッチコックの真似はしないようにしてる言ってます。それじゃダメじゃん。
そもそも何で黒沢清が呼ばれたのが謎だ。黒澤明と間違われたか、黒澤明の親類縁者と思われたのかもしれない。

『汚名』(1946年)
ケーリー・グラントとイングリッド・バーグマンの長いキスシーンについて。
当時はヘイズオフィスの検閲でキスは何秒以内に制限されていたのでキスを繰り返して長いキスシーンにしていたそうです。
ここでもカメラが移動しても人物のショットサイズは変えないようにしています。急にカメラが離れたりするとエモーションが途切れるとのこと。
デヴィッド・フィンチャーがこの撮り方だと演じにくいので俳優とは揉めたと解説してます。

モンゴメリー・クリフトが出ています。揉めた俳優の代表格。ヒッチコックでは1作のみ。馬が合わなかったとか。
何しろモンゴメリー・クリフトはアクターズ・スタジオ出身のメソッド演技なので何事にも理由が必要でそれを全部演技にして出すタイプ。
『私は告白する』(1952年)では視線演技で揉めたとか。
俳優は家畜だとヒッチコックの名言を引用してるデヴィッド・フィンチャー。

マーティン・スコセッシ
ジョン・ヒューストン監督の戦争ドキュメンタリー Let There Be Light (1946)
戦後になって映画も変わったとなってます。演技や映画の質が変わった。
アクターズ・スタジオ出身のマーロン・ブランド、ジェームズ・ディーン、モンゴメリー・クリフトが映画に進出。
しかしヒッチコックは古典的なスターを好みだった。

デヴィッド・フィンチャーはアクターズ・スタジオ出身の方が使いやすいと言ってます。
理由はとりあえず演技が出来ると言ってます。家畜とは言ってないけどこれもこれで結構ひどい。

対談にて。
『華氏451』(1966年)でトリュフォーは主演のオスカー・ウェルナーと上手くいかず大変だった。そんなわけで2人は死ぬまで和解はしなかったそうです。
『暗くなるまでこの恋を』(1969年)の主演はジャン=ポール・ベルモンド。
監督が思う通りに演技しない時にどうする?と逆に聞かれてるトリュフォー。
トリュフォーはセリフを書き直すと言ってます。これはトリュフォーがいつもやってることだったりして。
カトリーヌ・ドヌーブにその書き直したセリフは私が以前アンタに話してたのと同じじゃないと突っ込まれたらしい。

対談ですがマジで同時通訳をやってます。これは凄いな。

『海外特派員』(1940年)
ジェエル・マクリーを突き落とそうするエドマンド・グウェン。次のシーンは思い切りロングのシーンになってます。これは1シークエンスの決めのシーンなので構わない。

『鳥』(1963年)のガソリンスタンドが燃え上がる俯瞰シーン。
カモメの群れがフレームインしてくる素晴らしいシーンです。
マーティン・スコセッシを始めどの監督も感心してます。

『トパーズ』(1969年)は失敗作と言われてるけど普通に作ってあります。
『サイコ』(1960年)のマーティン・バルサムが階段を登るシーン。このあとがビックリの展開になってます。俯瞰にする理由が色々とある。
『マーニー』(1964年)のティッピ・ヘドレンの赤いインク。

『マンクスマン』(1929年)は罪の意識に関して。
『トパーズ』(1969年)は会議シーンで俯瞰について。それからカリン・ドールが殺されるシーンの凝った撮り方。

『三十九夜』(1935年)
『第三逃亡者』(1937年)
ヒッチコック得意の巻き込まれサスペンス。

『間違えられた男』(1957年)を評価してる誰だっけ。
アルノー・デプレシャンかオリヴィエ・アサイヤスだと思う。区別というか両方とも知らないのでわからん。
マーティン・スコセッシも何回も見たと言ってる。
主演がヘンリー・フォンダなので演技的には文句はない。
キリストに絵を見て祈るとヘンリー・フォンダに真犯人に顔がオーバーラップスするいいシーンになります。

対談にて。
夢について聞かれれるヒッチコック。

『逃走迷路』(1942年)のクルマのラジエーターファンで手錠の鎖を切るシーンの落ちは傑作です。真剣な揉め事もはたから見ると痴話喧嘩にしか見えていないわけです。

ポール・シュレイダーが小道具について話します。

対談にて。
サイレント映画こそ純粋な映画形式だと力説するヒッチコック。
トーキーになりセリフやサウンドを入れることでサイレントスタイルを捨ててしまった。

これに関連して、ヒッチコックは『映画術』でこういうことも言ってます。
説明セリフなんて誰も聞いていない。
セリフは単なる音に過ぎない。効果音と同じだ。

『白い恐怖』(1945年)
イングリッド・バーグマンの心のドアを次々と開くシーン。

『めまい』(1958年)
異色のヒッチコック映画ですねと聞くトリュフォー。
デヴィッド・フィンチャーが最高作だと評価してます。
本の翻訳だとぼかされていた部分が今回の日本語字幕ではハッキリと出ています。翻訳者は同じなので色々と事情があったようです。
あの髪型になるのを待ってるシーンで勃起しているとか。
デヴィッド・フィンチャーは変態の映画だと褒めてます。

そもそもベラ・マイルズ主演で撮るつもりだったのに妊娠してしまい降板となった。
そんなわけでベラ・マイルズをこき下ろしてるヒッチコック。
ベラ・マイルズはジョン・フォードにも気に入られていて巨匠2人からの結構なプレッシャーがあってそれはそれで大変だったと思えます。
だからターザン俳優の肉体に走ったのか?。こまったものです。

ポール・シュレイダーはキム・ノバックだから2役が上手く行ったと評価してます。
『めまい』(1958年)はマーティン・スコセッシと見たと語るポール・シュレイダー。
アメリカでも『めまい』(1958年)はなかなか見ることが出来なかったそうです。
そんなわけで16mmフィルムの海賊版を見て模倣しようとしたと話すマーティン・スコセッシ。

『めまい』(1958年)の当時の批評は悪かった。興行は損をしなかった程度でまあまあ。
批評ですが年月を経るごとに上がってます。そんなわけで映画の評価というのはむずかしいのです。
ジョン・フォードの『捜索者』(1956年)も年月を経るごとに評価が上がってます。公開当時の評価はまあまあだったのか?

画質ですが引用されるどの作品も画質は非常にいい。買い込んであるDVDより全然いい。こまったものです。
出てる監督達の画質もいいけど。これはどうでもいい。監督がきれいに撮れてても意味がない。

『めまい』(1958年)
美術館で絵を見るキム・ノバックの視線というか顔を見せない演出について。
ジェームズ・グレイが解説してます。視線云々と言ってます。
私は絵とキム・ノバックの顔を比較するのを防ぐためだと思える。

マーティン・スコセッシは死んだマデリンの代わりにジュディで作り直すとこがいいと解説してます。だから変態映画なのです。

そんな感じで『めまい』(1958年)を多く取り上げています。

対談にて。
『めまい』(1958年)の興行について聞くトリュフォー。
本では損をしなかった程度とヒッチコックは言ってました。

デヴィッド・フィンチャーは映画の成功は興行の数字だけではないと力説してます。
それはデヴィッド・フィンチャー本人が身にしみて感じてることだからです。

それで『サイコ』(1960年)を作ったヒッチコック。キャリア最高のヒット作になった。
『サボタージュ』(1936年)、『逃走迷路』(1942年)の映画館のシーンから観客数2000人が基準だと言ってるヒッチコック。

『サボタージュ』(1936年)のシルビア・シドニーは誰に似てる?といつも考えてしまいます。誰なんだろ?→エマ・ストーンか?、それともアニヤ・テイラー=ジョイの方が似ているかも。
有名なナイフで旦那を刺すシーンが入ります。

ジョン・フォード
フランク・キャプラ
ハワード・ホークス
それにアルフレッド・ヒッチコック
要するにそれぞれのスタイルがあるということらしい。

観客を映画とともに変わったと話すマーティン・スコセッシ。
現在はクライマックスの連続だ。それは言えてる。
デヴィッド・フィンチャーも同意見です。クライマックスぱかりだ。ストーリーもクソもない。めちゃくちゃな映画が多い。そんな感じで愚痴が続きます。
例として『ワイルドスピード』シリーズ等が出ています。

それで現在のインターネットの映画批評では昔の映画は退屈だと評するわけです。
そりゃクライマックスの連続と比べれば退屈かもしれない。
クライマックスばかりだと全体的にメリハリがないとかアクションのインフレ状態になるデメリットがあります。

『サイコ』(1960年)
現在になっても古びない作品。賞とは縁がないが不滅の作品。
エド・ゲインの実話に基づく映画です。
プロローグのホテルので情事シーンは結構凝って撮ったようですがホトンドがカットされたみたい。
ブラジャーは不自然で不吉だと評してるマーティン・スコセッシ。

制作費80万ドルで、興行収益が1300万ドル以上。これがヒッチコックの自慢です。

4万ドルを持ち逃げするとなると白いブラジャーが黒いブラジャーになってます。
この4万ドルがレッドへリングなわけです。見ている人にはそれがわからない。

ジャネット・リーの演技を評価してるデヴィッド・フィンチャー。珍しい。
マーティン・スコセッシは運転するシーンがいいと言ってます。

あのパトカーの警官はサングラスからマッカーサーみたいと思える。敗戦国の悲しさを心底感じます。映画とは関係ない。

それで運転するジャネット・リーはベイツ・モーテルに行くつくわけです。
ここから登場するのアンソニー・パーキンス。一世一代の当り役なわけです。

観客は道に迷った気分になる。
何しろ主役だと思っていたジャネット・リーがシャワー中に惨殺されて退場になる。
それならアンソニー・パーキンスが身を呈して母親をかばっているのか?となる。
そんな感じで話しが急展開で当時の観客はビックリとなるわけです。

シャワー殺人について話すピーター・ボグダノヴィッチ。
ここでシャワー殺人とピーター・ボグダノヴィッチをカットバックするのはダメです。
映画本編をスポイルしてる。こまったものです。

そんな感じでこのシャワー殺人のスプラッタな感じはこの作品が初めてです。
シャワーを浴びながら惨殺されると解説するピーター・ボグダノヴィッチ。たまにはいいことを言ってます。
このシーンはは7日間かけた録ったと言ってます。乳首が出てるシーンはない。ヌードシーは吹き替え。

ストーリーテリングの傑作と評するマーティン・スコセッシ。
ベトナム戦争があり世界中が大きく変わった。しかし『サイコ』(1960年)の評価は変わらない。

この映画が大衆に受けたことを語るヒッチコック。
それからエモーションの話しになるわけです。エモーションと言ってもバンダイではない。
ちゃんと作ればいいと力説してるヒッチコック。

スティルカメラマンのフィリップ・ハルスマンが2人の肖像と撮りたいと希望する。
このへんは本に収録されていない会話が入ってます。貴重です。

『ヒッチコック/トリュフォー』は1冊の本となりその後の2人の友情も続いた。
手紙のやりとりは続いていたそうです。

この本以降のヒッチコックは3本のみ。それでもラスト2本は1970年代にアジャストした作品にしていました。この点は偉い。
トリュフォーは毎年のように新作を撮った。

1979年3月7日 AFI功労賞授賞式にて。
ヒッチコックを紹介するスピーチのトリュフォー。
座ったままのヒッチコック。もう満足に立つことも出来ない状態でした。

1980年6月3日 ヒッチコックの葬儀。

トリュフォーも結構な早死にでした。52歳とは若すぎる。
わずか5年後にジャン・ルノワールとともにトリュフォーは亡くなった。
この本の増補新版の作成が最後の仕事だった。

それにしても『汚名』(1946年)のイングリッド・バーグマンは可愛い。
猫耳なヘアスタイルはホトンド反則な可愛いさ。
イングリッド・バーグマンが握りしめる鍵のクローズアップショットになるカメラの移動ショットでエンドとなります。

Hitchcock/Truffaut
スクロールする後タイトル
スタッフの紹介

引用されたヒッチコックの映画制作年代順リスト
『下宿人』(1926年)
『ふしだらな女』(1927年)
『シャンパーニュ』(1928年)
『マンクスマン』(1929年)
『恐喝(ゆすり)』(1929年)
『殺人!』(1930年)
『第17番』(1932年)
『暗殺者の家』(1934年)
『三十九夜』(1935年)
『サボタージュ』(1936年)
『第三逃亡者』(1937年
『巌窟の野獣』(1939年)
『海外特派員』(1940年)
『断崖』(1941年)
『逃走迷路』(1942年)
『白い恐怖』(1945年)
『汚名』(1946年)
『パラダイン夫人の恋』(1947年)
『ロープ』(1948年)
『見知らぬ乗客』(1951年)
『私は告白する』(1952年)
『泥棒成金』(1955年
『知りすぎていた男』(1956年)
『間違えられた男』(1957年)
『めまい』(1958年)
『北北西に進路を取れ』(1959年)
『サイコ』(1960年)
『鳥』(1963年)
『マーニー』(1964年)
『引き裂かれたカーテン』(1966年)
『トパーズ』(1969年)
『フレンジー』(1971年)
『ファミリー・プロット』(1976年)

私のヒッチコック監督の映画感想です。
アルフレッド・ヒッチコック監督作品

キャストはなかった?
翻訳者は山田宏一先生なので大丈夫です。


そんなわけで映画ドキュメンタリーのよい作品でした。


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