映画感想の加筆改訂のお知らせ

にほんブログ村

« 『陽気なルームメート』(1943年) | トップページ | Hollywood Express #789◆2018.09.01(土) »

2018.09.02

『偉大なるマッギンティ』(1940年)

この作品は、プレストン・スタージェス監督、ブライアン・ドンレヴィ、エイキム・タミロフ、ミュリエル・アンゲルス主演の風刺コメディのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1940年 Paramount Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆83分
原題◆The Great McGinty
プロット◆ホームレスから出世して色々とある話しのようです。
音楽◆フレデリック・ホランダー

キャスト
ブライアン・ドンレヴィ→押しが強いマッギンティ
エイキム・タミロフ→ジョン・ポリト似のボス

ミュリエル・アンゲルス→秘書のキャサリン
アリン・ジョスリン→キャサリンのボーイフレンド ジョージ

ウィリアム・デマレスト→ボスの子分スキーターズ
ハリー・ローズサル→ボスの用心棒ルイ
アーサー・ホイト→ティリングハスト市長
エスター・ハワード→占い店のマダム・ラ・ホラ
ディーウィー・ロビンソン→集金先のベニー・フレグマン
不明→集金先のベイル
サーストン・ホール→市営バスの社長マッススウェル

リビー・テイラー→黒人のメイド ベッシー
不明→黒人の執事 ブラウニー

スティフ・デュナ→バーのダンサー
ルイス・ジーン・ヘイト→自殺志願のトミー

プレストン・スタージェス監督の演出はよいと思います。
全体的に風刺ドラマになってます。

株式会社ブロードウェイ発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声は Dolby Digital 2.0ch

ブロードウェイのタイトル
著作権のアラート

A Paramount Picture
タイトル
Paramount presents
The Great McGinty
with
Brian Donlevy Dan McGinty
Muriel Angelus Catherine McGinty
Akim Tamiroff The Boss
William Demarest Skeeters - The Politician
Allyn Joslyn George
Steffi Duna The Dancing Girl
Mary Thomas Mary (Catherine's girl), age 6
スタッフの紹介
タイトル部分はスタンダードサイズで黒枠です。

本編はスタンダードサイズが左右に黒味あり。
夜の街にて。
前説字幕が入ります。
これはバナナ共和国で出会った2人の男の話。
1人は正直者でもう1人はペテン師。
正直者はたたった1度の嘘でペテン師はたった1度の誠実さで国を追われた。

酒場にて。
ダンサーが常連のトミーに声をかける。
ブライアン・ドンレヴィはバーテン役でした。トミーではない。
トミーはダンサーに愚痴を言う。自宅があって銀行員ですがそれでも愚痴が出てる。

バーテンがトミーを別室に連れて行きます。
ここでトミーがハンドガンで自殺騒ぎを起こす。当然とめてるバーテン。

また酒場に戻ってます。
バーテンはダンサーとトミーに話しを始める。
回想になります。

街にて。
炊き出しに並ぶ以前のバーテン。名前はマッギンティ。
ティリングハスト市長よりの無料スープです。それに2ドルのバイトがある。

受付にて。
ここのオッさんがプレストン・スタージェス監督の常連のウィリアム・デマレストです。役名はスキーターズ。
バイトは変名でティリングハスト市長への投票です。
思い切り選挙違反ですがマッギンティはやる気になる。

言われた通りに床屋に行くマッギンティ。『ハロー、ビル』が合言葉。
そんな感じで他の場所でも変名で投票して証拠の札をゲットしてるマッギンティ。
投票は名簿に名前を書いてからカーテンで仕切られたブースに入り名前のスイッチを入れる方式。
投票所巡りのモンタージュが入ります。

また受付の戻るマッギンティ。
証拠の札を出してます。37回投票に行ったらしい。
これは日本の期日前投票でも出来ます。名簿に書いてる名前さえわかればの話しですが、与党なら普通に出来るでしょう・・・

そんなわけで74ドルを要求するマッギンティ。困惑するスキーターズ。
マイクを呼んでるスキーターズ。支払いは明日まで待ってくれとなる。
それでクラブにはカネがある。そこへ行こうとなる。

クラブにて。
マッギンティとスキーターズ。
ここはバイキングの食事があります。パンに食材を挟んでるマッギンティ。
スキーターズは37回投票の説明でもめてます。

ボスと市長が来てます。
ホトンドギャングのボス。市長は普通のタイプ。
騒ぎを聞いてそいつに会ってみたいと言い出すボス。

事務所にて。
ボスに面会するマッギンティ。投票は1人1回だと今更の話しが出てます。
そんなとこにボスに電話が入る。ボスが押してる市長が当選したとのこと。

それからバーに行ってまだもめてます。
ボスはマッギンティを脅し顔を叩いたら叩き返されてる。
溶暗になります。

ボスのオフィスにて。
派手なチェック柄のスーツのマッギンティがやってます。
ボスとマッギンティ。ボスの子分はルイ。メガネのオッサン。
どうやらマッギンティを気に入って子分にしてるボス。
まずはマッギンティに集金をやらせます。マダム・ラ・ホラの占い店から250ドル・・・

マダム・ラ・ホラの占い店にて。
ここに集金に来たマッギンティ。当然を最初は難航する。
マッギンティはマダム・ラ・ホラを上手いとこ説得して250ドルをゲットする。
役人の手入れが入ったらどうする?とか・・・

次はオッサン2人と事務所にて。
ベニー・フレグマンと小柄なオッサン。それに集金のマッギンティ。500ドルです。
マッギンティはフレグマンを説得にかかるが乱闘になるが500ドルの集金はしてる。

ベイルの事務所にて。
ここに突入するマッギンティ。集金に成功してる。

ボスのリムジンにて。
事務所から出て来たとこでボスから呼ばれてるマッギンティ。
ボスは仕事を上手くやってるので上機嫌で集金した1150ドルはとっておけと太っ腹なところをみせてます。

儲けてる連中は人の金を巻き上げてると持論を述べるボス。
そのうちに口論になって痛い目にあわせてやるとボス。乱闘になります。
後席では乱闘騒ぎをやっても仕切りがあって運転手と助手席の男は聞こえないので普通に会話してます。
リムジンが目的地に到着して後ろドアが開くとまだ乱闘中のボスとマッギンティが転がり出てくるわけです。

バーにて。
バーテンのマッギンティ、ダンサーとトミー。
マッギンティが昔の話を2人にしてるという設定でした。なるほど。
回想になる時の画面がゆらゆらはしていない。ここでようやく回想だとわかった。

俺はしばらく集金をしていた。
それから奴は俺を市会議員にして市営バスや清掃事業で甘い汁を吸っていた。
また回想になります。

マッギンティ市会議員の事務所にて。
スキーターズと話し込んでる秘書。

ボスの事務所にて。
現市長が新聞でこき下ろされているので不機嫌なボス。
ジャービスに電話するボス。誰なんだ?。
現市長のティリングハストを何とかしたい。新しい市長が必要だ。
市会議員のマッギンティはどうだ?という話しになってます。

マッギンティ市会議員の事務所にて。
オッサンを呼びつけて交渉していたマッギンティ。

ボスの事務所にて。
マッギンティが来てボスと話し込む。
市長になりたいか?とボス。で、ボスは俺は政党は関係ないと言ったりしてる。
それで市長に立候補するならすぐに結婚しろと言い出すボス。
マッギンティは結婚はしない市長選にも出ないとへそを曲げる。

マッギンティ市会議員の事務所にて。
マッギンティと秘書。
秘書は結婚しろとか市長選に出ろと説得しようとする。
結婚は私でダメかしら?とそんな話しの流れになる。偽装結婚でも構わない。
溶暗になります。

教会にて。
もうマッギンティと秘書のキャサリンとの結婚式が終わってます。

ボスのリムジンで移動となります。
これからパーティですがキャサリンは用事があるので帰ります。

キャサリンの自宅アパートにて。
黒人のメイドと子供2人がいます。

そんなとこにマッギンティがキャサリンを送ってきます。
少しお酒でもとマッギンティを部屋に入れます。
キャサリンは結婚していた。旦那は出ていった。
何か話しにくそうにしてるキャサリン。それは2人の子持ちだからです。
ちょうどよく子供2人が来たりします。

新聞の見出しです。
マッギンティ氏、市長選に出馬・・・
写真ではちゃんと家族がいます。子供2人も写ってます。

新しい自宅にて。
様子を見に来ているマッギンティとキャサリン。まだ引越していない。
電気が通ってないのでロウソクを点けてます。
リフォームはどうする?とかそんな話しになってます。
向かいには教会があります。ちょうどよく鐘が鳴る。
自分のパレードがあるので見に行くマッギンティとキャサリン。

『マッギンティを市長に』のパレードにて。
小旗を買って参加してるマッギンティとキャサリン。

それから選挙運動のモンタージュが入ります。
新聞の号外を配ってるか?よくわからん。

マッギンティの自宅にて。
黒人のメイドがベッシーが市長当選の知らせる。

市長当選パーティにて。
ボスがマッギンティ市長を紹介してます。これから公共事業だ。何しろ儲かる。

マッギンティの自宅にて。
遅い帰宅となるマッギンティ。
まだ整理していなグラスやら皿をひっくり返してます。まだ引越しの最中みたい。
キャサリンが起きて見に来ます。

服を着たまま寝てるマッギンティ。
キャサリンは懐中時計のゼンマイを巻いてます。もしかしてこれが携帯電話を充電することに引き継がれてる作業なのかもしれない。
ポケットから札束を抜かれて飛び起きてるマッギンティ。育ちが悪いのでこうなる。
溶暗になります。

モンタージュが入ります。
市の改正案。要するに公共事業です。土建屋は儲かる。
建設工事が進み、予算がどんどん減っていく、そんなモンタージュが入る。

マッギンティ市長の事務所にて。
市営バスの社長マッススウェルがマッギンティ市長に談判に来てます。
廃止を何とかとめてくれとマックスウェル。
何故か野球場の写真を見て観客は何人だ?と聞くマッギンティ市長。
正解は75000人でした。どこの球場なんだ?普通はヤンキースタジアムだと思う。

マンギンティの自宅にて。
キャサリンと子供2人。寝る前のお祈りから目隠し遊びになってます。
子供2人は速攻で部屋からいなくなる。

子供2人は別室のジョージおじさんのところに行ってます。誰なんだ?
前の旦那かと思ったがそうでもないみたい。

騒がしいとこにマッギンティが帰宅します。
マッギンティには黒人の執事がついてます。

それからキャサリンと話しになるマッギンティ。
その前にドアと納戸を間違えるギャグが入る。
毎晩うちに来てるあの男は誰だと聞くマッギンティ。2度と来るなと言え。
ジョージは夜食事をする相手だ。マッギンティが行かないので1人で食事するわけにはいかずにそうなった。

それではたまには食事に行こうと言うマッギンティ。
会話からすると半年が経ってるようです。
で、唐突にキスになってます。ちょうど来たベッシーはビックリ。
ジョージを追っ払えとベッシーに命じるマッギンティ。

シーンが飛んで子供2人に本を読んでるマッギンティ。
そばにはキャサリンがいます。そんな感じですっかりマイホームパパになってる。
本は『ウィリー・ラビット』となってます。本物なのか?。『ピーター・ラビット』ではない。
ドニーが男の子の名前。女の子はわからん。

キャサリンはあなたはタフなのに何で正しいことをしないと言う。
能力を無駄にしてる。色々と問題がある。そのうちに何とかしてとお願いする。

バーにて。
バーテンのマッギンティ、ダンサーとトミー。
子供は好きだと言ってるマッギンティ。それで不正を一掃しようとした・・・
回想になります。

『マッギンティを州知事に』のパレードにて。
マッギンティのスキーターズとライバル候補ハネエル上院議員の応援演説がカットバックされます。
カネを循環させるというのは汚職する連中の常套句のようです。現在ではトリクルダウンとも言ってます。なおいまだかつてカネの循環もトリクルダウンもしたことがない。全部中抜きされてます。

またパレードです。もうマッギンティ州知事になってます。
子供2人とメイドは執事が見物に来てます。ベッシーとブラウニー

オープンカーのマッギニティとキャサリン。
州知事になってどうする?という会話になってます。

議事堂にて。
マッギンティ州知事就任のセレモニーになってます。

マッギニティ州知事のオフィスにて。
ボスと面会のマッギニティ州知事。それでどうなる。
改善が必要だと言い出すボス。また公共事業のことです。
高速道路。上下水道。ダム。
ダムはコンクリートが使い放題。ダムのメンテにもコンクリートが大量に必要。
ダムは貯水ではなくコンクリートのためにあるとうそぶくボス。
まずは市庁舎の建設からと意気込む。

これは反対するマッギニティ州知事。
お前は病気かとこき下ろすボス。選挙に40万ドルも使ったと言ってる。
それならお前を刑務所に送り込んでやると息巻くボス。

児童労働。賃金搾取。アパート。どれも難問です。
誰に吹き込まれたとボス。女房だなとなる。女のせいだ。サムソンとデリラ、ソドムとゴモラの例えを持ち出してます。そんなことどこで覚えたんだ?

それから成り行きで格闘アクションになってます。とにかくそうなってる。
ハンドガンも1発撃ったし格闘の弾みで非常ベルも鳴ったので近くにいた取り巻き、マスコミにも聞こえてなだれ込んでくる。
ボスの用心棒は自分のハンドガンをゴミ箱に捨ててズラかってます。
マスコミがいるので新聞の見出しになるのは必須です。

新聞の見出しです。
州知事の暗殺未遂でギャングのボス逮捕。懲役20年か。

マッギンティの自宅にて。
色々と話し込んでるマッギンティとキャサリン。
もううちにはカネがないと嘆くマッギンティ。
7歳の時に児童労働をしていたと話すマッギンティ。結構楽しかった。

そんなとこに来客です。男2人なので不吉な感じ。
悪い知らせですと男2人。

キャサリンに悪い知らせを伝えるマッギンティ。
数日帰れないだろう。市長時代に建てた建物に問題があった。

新聞の見出しです。
マッギンティ知事逮捕。刑務所に留置される。

刑務所にて。
マッギンティに面会のキャサリン、それにジョージ。
求刑10年のマッギンティ。保釈手続きしてくれと頼むマッギンティ。

面会を終えて留置所に戻るマッギンティ。
隣のボスは嫌味を言いはじめる。まだ恨んでるようです。
で、ここの看守が妙に高圧的です。

マッギンティの自宅にて。
帰宅するキャサリン。溶暗になります。

刑務所にて。
階段をそろそろと降りてる看守、ボス、マッギンティの3人。
どうやら看守の手引きで脱走するようです。
寝てる別の看守の新聞を持っていくマッギンティ。目が覚めた看守はひっくり返る。

雨の夜、クルマで移動中です。
後席のボスとマッギンティ。

マッギンティの自宅にて。
電話です。出るキャサリン。電話はマッギンティからでした。

公衆電話のマッギンティ。そんな感じでお別れの電話です。
俺と離婚してジョージと一緒になれ。
俺の部屋の1番上の引き出しを開けろ。鍵がテープで固定されてる。
その鍵で貸金庫を開けろ。キャサリンでも開けることが出来る。
君ために残しておいた。子供2人を大学に行かせてくれ。
豚は所詮豚のままだと吐き捨てるマッギンティ。
クルマからは早くしてくれと急かされてるマッギンティ。

またクルマで移動となります。
それでボスはどうするつもり?。何か当てがあるのか。マッギンティのことは?

バーにて。
バーテンのマッギンティ、ダンサーとトミー。
アンタは殺されなかったのか?とトミーから突っ込まれてるマッギンティ。
それは俺も不思議だよ返事してるマッギンティ。
ダンサーをアンタはデタラメを言ってるのよとこき下ろす。
トミーにちゃんと自宅に帰りなさいと言うダンサー。

1人になったとこでレジにカネを入れてベルを鳴らすマッギンティ。
テーブル席にはボスがいたりします。マッギンティにカネを持ち逃げするのかといいがかりをつけてまた格闘アクションになってます。
またやってるのかといった感じのスキーターズがいたりします。そんな感じでボス一味が勢揃いしてました。
それがオチかい。

A Paramount Picture
エンドとなります。
キャスト


そんなわけで風刺コメディのよい作品でした。


にほんブログ村に参加しています。励みになるのでクリックをお願いします。
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

« 『陽気なルームメート』(1943年) | トップページ | Hollywood Express #789◆2018.09.01(土) »

映画」カテゴリの記事

1940年代」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『偉大なるマッギンティ』(1940年):

« 『陽気なルームメート』(1943年) | トップページ | Hollywood Express #789◆2018.09.01(土) »

月齢

無料ブログはココログ
フォト
2023年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

バイクフォト

  • ヤマハ トリッカー XG250
    私が買ったバイクです。ヤマハばかり。