『ドクター・サイクロプス』(1940年)
この作品は、アーネスト・B・シュードサック監督、アルバート・デッカー主演のマッドサイエンティスト物SFドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1940年 Paramount Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆77分
原題◆Dr. Cyclops
プロット◆アマゾンで縮小されて悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆Gerard Carbonara/Albert Hay Malotte/Ernst Toch
キャスト
アルバート・デッカー→怪しいソーケル博士
チャールズ・ハルトン→まともなバルフィンチ博士
ジェニス・ローガン→マリー・ロビンソン博士
トーマス・コレイ→鉱物学者のビル・ストックトン
ビクター・キリアン→ラバの持ち主 スティーブ・ベイカー
フラック・ヤコネリ→使用人のペドロ
ポール・フィックス→殺されたメンドーザ博士
アーネスト・B・シュードサック監督の演出はよいと思います。
全体的にテクニカラーになってます。
作品解説通りにソーケル博士は東条英機に似てます。
とはいえ坊主頭に牛乳壜底レンズの丸メガネにすれば誰でもそうなる。
RUNコーポレーション/10000BESE-TO発売のDVDにて。
画質はまあまあ。珍しい。
スクイーズ収録の
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。タイトル部分だけ上下にも少し黒味あり。
音声は Dolby Digital 2.0ch
映像音声に乱れが生じる云々と著作権のアラート
RUNコーポレーション
タイトル
Paramount presents
Dr. Cyclops
in Technicolor
スタッフの紹介
キャストの紹介がない。
アマゾンの研究所にて。
主人公のソーケル博士が研究中。
そんなとこに弟子のメンドーザ博士が来ます。
メンドーザ博士はこの研究はいけませんと反対する。破棄しろともいう。
あなたは私の恩師ですが反対する。この力は神だけが持つものだ・・・
弟子の反対意見に激昂するソーケル博士。
巨大なラジウム鉱床云々と言ってます。
そんなこんなでメンドーザ博士を実験装置に突っ込んで片付けるソーケル博士。
北アメリカ学術調査財団にて。
オッサンの博士2人が話し込む。ソーケル博士の話題です。
バルフィンチ博士がソーケル博士の研究所に行くつもりです。
ソーケル博士は非常に変わった男だぞと言われてます。
2年間アマゾンのジャングルで世捨て人状態のソーケル博士。
それでもソーケル博士は偉大な生物学者らしい。
行かない方がいいと言われるが行くことにするバルフィンチ博士。
空港にて。
手紙が書いてる女性が登場。
バルフィンチ博士宛ての手紙です。差出人はマリー・ロビンソン。
旅客機で移動中です。映画ではおなじみのダグラスDC-3です。
現地にて。
バルフィンチ博士とマリー・ロビンソン。
ここのビル・ストックトンにガイドを要請するマリー。
リマで唯一の鉱物学者のビル。借金がある。
全くやる気がないビルですが借用書を押さえられてやることになる。
3人でクルマから荷車で移動です。
山中の村でラバを調達しようと交渉になります。
村にて。
到着した3人はラバを調達しようとする。
ラバの持ち主がスティーブ・ベイカー。鉱山関係のオッサン。
有機分子構造の権威のソーケル博士に会うと聞いても何だかわからんスティーブ。
そんなこんなでラバを管理でスティーブも同行することになる。
人が乗る4頭のラバに荷物を運ぶ数頭のラバ。それに荷物持ち。
そんな感じで大所帯になって出発となります。
ジャングルにて。
これまでホトンドがセットです。ジャングルもセット。
犬を連れてオッサンがカヌーで昼寝してます。
そんなとこにバルフィンチ博士一行が接近する。気が付いたオッサンは隠れる。
研究所にて。
オッサンがソーケル博士にご注進をしてます。
そんなことをしてるうちにバルフィンチ博士一行が到着する。
出迎えるソーケル博士。
挨拶になってキャラ紹介になります。
バルフィンチ博士。
マリー・ロビンソン博士。
ビル・ストックトン博士。
ラバのスティーブ・ベイカー。
昼寝のオッサンはペドロ。使用人です。
それに問題のソーケル博士。
ソーケル博士の研究を手伝うバルフィンチ博士とマリー博士。
顕微鏡で何やら確認をしてます。
ビル・ストックトン博士が呼ばれてソーケル博士からこれは何かと聞かれれます。
これは鉄の結晶だと答えるビル博士。
ソーケル博士はそうなのかと感心してる。研究は成功したと言ってます。
実は目が悪いで確認出来なかったようです。
確認が完了したのでもう君達に用はないと言い放つソーケル博士。
そんなこんなでキャンプになってるバルフィンチ博士一行。
研究所の建物には入れないらしい。
バルフィンチ博士は激昂してます。私は彼の下僕ではない・・・
ソーケル博士は何の研究してるという話題になります。
ラバのスティーブが知ってますと会話に加わる。ソーケル博士は鉱物を掘ってる。
これをあまり聞いてない博士達。素人に対する偏見です。
実験中のソーケル博士。
防護服を着て何やらやってます。放射線関係のようです。
外ではビル博士が忍び込んで実験を伺ってます。
ソーケル博士が外に出てきます。そのへんに隠れるビル博士。
ロープウィンチを回してるソーケル博士。手回しなので大変だ。
大きなカプセルを引き上げてます。何やらチェックしてるソーケル博士。
カプセルを下ろして研究所内に引き上げるソーケル博士。
ビル博士はその辺に落ちてる鉱石を拾ってズラかってます。
研究所内のソーケル博士。
箱から縮小させた小さい馬を出しています。これが研究の成果らしい。
シーンが飛んでます。キャンプにて。
バルフィンチ博士はビル博士にこの鉱石は何だ?と聞く。
これは豚の骨だと言ってるバルフィンチ博士。
そんなとこにソーケル博士が来ます。
バルフィンチ博士はまだここにいると聞いて不機嫌になるソーケル博士。
ペドロが馬の鳴き声を聞いて騒ぐ。ソーケル博士はバカなこと言うなと叱責する。
それからソーケル博士が捕虫網で何かを採ってるのを覗く他の面々。
ピントとはペドロの馬の名前です。
ペドロと動物をたくさん管理していたがソーケル博士が全部研究所内に持ち込んだとのことです。
外には黒猫がいます。サタンナと言う名前。
シーンが飛びます。ビル博士とスティーブ。
ラジウム鉱床の話しになってます。儲け話なので盛り上がる。
バルフィンチ博士とマリー博士。
この鉱石は未知のラジウムを含んでると解説するバルフィンチ博士。
4人集まって話し込む。
ここに残る残らないで話し込む。
鉱石の話しになるとカネが絡むので話しがこじれてます。
今度はソーケル博士が何かやってるのでいうので見に行きます。
またロープウィンチでカプセルを引き上げてチェックしてるソーケル博士。
バルフィンチ博士一行は研究所内に入り込む。
ドアのキーはスティーブが持っていた。それで家探しとなります。
ソーケル博士の研究ノートを読むバルフィンチ博士。
また馬の鳴き声を聞くペドロ。ピントだと言ってます。
そんなとこにソーケル博士が来て激昂する。これは無理はない。
あまり暴れるのでビル博士とスティーブに取り押さえられるソーケル博士。
反省し冷静になったソーケル博士は研究の説明をする。
ここには巨大なラジウム鉱床がある。そのラジウムを使って実験をした。
ペドロはついに縮小した馬を発見する。
別の部屋の巨大な実験装置を見せるソーケル博士。
隙を見て5人を実験装置部屋に閉じ込めるソーケル博士。
実験装置を作動させてます。これは大変。
シーンが変わります。
ソーケル博士はバルフィンチ博士一行の服をまとめて袋に入れてます。
どうやら服が着れなくなる実験をやったようです。そうなると・・・
実験成功でご満悦のソーケル博士は黒猫に話しかける。
地下室に降りるソーケル博士。黒猫も付いて来た。
地下室にて。
縮小した5人と面会するソーケル博士。
ご満悦のソーケル博士は5人に逃げろと余裕です。
階段をようやく登ってる5人。
1階にて。
ソーケル博士は5人に隠れてないで出てこいと言ってます。
話し合おうと言ってるが信用できるわけがない。
バルフィンチ博士は神は何故許していると嘆いてます。
そんなこんなでソーケル博士と休むようです。
君達は数時間以上生き残った最初の標本だと言ってる。
そうなるとこれまでに相当失敗をして来たことになります。さすがマッドサイエンティストです。
昼寝をするソーケル博士。
ドアを開けるのも大変な5人。本を重ねてマッチ棒も使ってドアロックを開け外に逃げる。
外にて。
鶏がいます。これは大変。
あの黒猫が来ます。これは大変。
サボテンに中に逃げる5人。猫はやる気満々ですが何とか安全みたい。
今度は犬が来て黒猫を追っ払う。
犬ですが小さくなった飼い主ペドロのことはわからんようです。
次のシーンは昼寝してるソーケル博士。
目が覚めます。しかしあの5人は相変わらず見えない。
ドアの前には本が積んでありま。そうなると外に逃げたわけです。
外にて。
5人ですがそれぞれ作業をやってます。
本を読んだり,靴下を編んだり、缶詰を開けたり、ソーセージを切ったり、色々。
窓からソーケル博士が声をかける。
何だか危険なのでまたサボテンに避難する5人。
バルフィンチ博士とソーケル博士が口論になります。自分は大きいので余裕のソーケル博士。力は正義なりなので議論にならない。
ソーケル博士を説得しようとするバルフィンチ博士。このままの姿でもアメリカに帰ると主張する。
バルフィンチ博士からサイクロプスの名前が出ています。
あくまでもソーケル博士に協力しないバルフィンチ博士。
外に出たソーケル博士は捕虫網でバルフィンチ博士を捕獲します。これは大変。
研究所内にて。
捕獲したバルフィンチ博士を調べるソーケル博士。
身長が縮んだのは当然ですが、体重が気にくわない。
バルフィンチ博士はペンでソーケル博士を手を刺す。
激怒したソーケル博士はバルフィンチ博士は捕まえで薬で眠らせる。どうやら永遠に眠らせたらしい。
で、縮んでもそのうち自然に元に戻るようです。ソーケル博士がそう言ってる。
他の4人は出入り口からこの現場を見てて逃げます。
またサボテンに逃げ込む4人。
激怒したソーケル博士はスコップでサボテンを切り刻む。
しかし抜け穴があって4人はズラかっていました。すぐ外はジャングルです。
4人にジャングルは危険だと警告するソーケル博士。親切で言ってるわけではない。
雷雨になってます。それにジャングルなのでとても危険です
木の穴に逃げ込もうとする4人。クマがいます。逃げます。
石の隙間に逃げる4人。何とか入れた。
時間が経過して晴れてます。
石の隙間から外を伺う4ん。外には白いオウムがいたりします。
ペドロのカヌーがあります。
これを何とか動かすようにするつもりの4人。
それはいいけどワニが出て来ます。これは大変。まだ気がついていない。
ようやく気が付いたので石の隙間に逃げます。
焚き火から火のついた薪を投げつけようとしたが薪がない。ワニの近くにあるので取りに行かないと・・・。
ここはマリー博士がデコイになって他の男3人が取りに行きます。
そんなこんなで火の点いた薪を投げ落としてワニを追っ払います。
カヌーには帆をかければ進めると盛り上がる4人。
そんなとこに犬を連れたソーケル博士が来ます。これは大変。
犬を放つソーケル博士。ペドロは犬を何とかしようとする。
接近したソーケル博士がショットガンでペドロを撃つ。
撃たれて川に転落するペドロ。これでペドロは退場となる。
ソーケル博士はカヌーを川に流してしまう。これで移動手段がなくなった。
枯れた草むらに隠れる3人。
ソーケル博士は草むらに火を放つ。景気よく燃えます。
3人はソーケル博士の裏をかいて採取箱に入る。
これに気がつかなければソーケル博士が研究所内まで運んでくれるわけです。
ソーケル博士ですがこれで3人は片付いたと判断して引き上げてる。
研究所にて。
帰宅したソーケル博士。採取箱の中はチェックしない。普通はしない。
成り行きで分厚い本を採取箱の上に乗せてる。そうなると出るのが大変になる。
実験装置のスイッチを入れてるソーケル博士。
3人は本を押し上げて何とか出ようとする。上がらない。
ソーケル博士はまた外でカプセルを引き上げたりしてます。
3人は採取箱の横の網を破って脱出してます。机から椅子に降りてます。
ビル博士は逃げずにソーケル博士をやっつけるために残ると主張する。
そうなるとそれでは3人でやろうとなる。
ショットガンをベッドに向けてセットする。引き金に紐を結びつけて引く段取り。
戻ったソーケル博士はベッドに入らずテーブルの椅子で居眠りをする。
3人は引き出しからソーケル博士の予備のメガネを出して捨ててます。
次はテーブルに登ってソーケル博士の外したメガネをゲットする。
そんなとこでソーケル博士が目を覚ます。メガネがありません。
3人がうろちょろしてるのに気が付いたソーケル博士。まだ余裕はある。
会話からどうやらバルフィンチ博士は死亡してるらしい。
お前達はすぐに元の大きさに戻ると言ってるソーケル博士。このままにしてれば助かったのにと皮肉を言う。
引き出しの予備のメガネがないと気がつくソーケル博士。これは大変。
床に落ちたメガネを探すソーケル博士。
ビル博士は落ちたメガネの片方のレンズを割ってます。
それでもメガネをゲットしたソーケル博士。片方だけでも見える。
そんなわけで私をサイクロプスと呼べばいいと決めのセリフが入るわけです。
3人を探して家探しするソーケル博士。
その3人はショットガンで撃たれた開いたドアの穴から外に逃げてます。
追うソーケル博士。
成り行きで凶器はショットガンの銃身のみです。これで叩き潰すつもり。
ソーケル博士は深い穴に渡してある板に乗って手を伸ばす。
板が折れてロープにぶら下がるソーケル博士。
ここでロープウィンチのレバーをロックしてるロープをハサミの片方で切断する。
深い穴に転落するソーケル博士。
1ヶ月後の字幕。
村にて。
3人は無事に元の大きさに戻ってます。
この話しは誰にも話せないとスティーブ。そのへんのトラ猫を追っ払います。
マリー博士とビル博士は仲良くなってる。
エンドとなります。
A Paramount Picture
Albert Dekker Dr. Thorkel
Thomas Coley Bill Stockton
Janice Logan Dr. Mary Robinson
Charles Halton Dr. Bulfinch
Victor Kilian Steve Baker
Frank Yaconelli Pedro
Paul Fix Dr. Mendoza
Frank Reicher Professor Kendall
そんなわけでテクニカラーは珍しいけけどあとは普通B級SFのよい作品でした。
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