『ニューヨークの怪人』(1958年)
この作品は、ユージン・ローリー監督、オットー・クルーガー他主演の人造人間物B級SFドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1958年 A William Alland production/Paramount Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆69分
原題◆The Colossus of New York
プロット◆死んだ息子を再生させて色々とある話しのようです。
音楽◆ヴァン・クリーヴ
キャスト
オットー・クルーガー→息子2人の父親ウィリアム・スペンサー
ジョン・バラグレイ→兄のヘンリー・スペンサー
ロス・マーティン→弟のジェレミー・スペンサー
マーラ・パワーズ→ジェレミー夫人のアン
チャールズ・ハーバート→ジェレミーの息子ビリー
ロバート・ハットン→友人のジョン・カーリントン
エド・ウルフ→巨人のスーツアクター
ユージン・ローリー監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のB級SFになってます。
巨人は基本的に着ぐるみで処理されてます。
マーラ・パワーズはスカーレット・ヨハンソンに似ている。
RUNコーポレーション/10000BESE-TO発売のDVDにて。
画質は普通です。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
音声はドルビーデジタル2.0ch
画質音質が悪いですと著作権のアラート
RUNコーポレーションのタイトル
タイトル
The Colossus of New York
A William Alland production
starring
John Baragrey Dr. Henry Spensser
Mala Powers Anne Spensser
Otto Kruger Dr. William Spensser
Robert Hutton Dr. John Robert Carrington
Ross Martin Dr. Jeremy 'Jerry' Spensser
Charles Herbert Billy Spensser
スタッフの紹介
何故か後タイトルみたいにスクロールしてます。
タイトルバックは国連ビルのイラストです。
スペンサー家のお屋敷にて。
オートメーションでの製造工場のフィルムを見ています。
色々な物を作ってます。主に食品。
ここはホームシアターといった感じ。金持ちです。
男が2人、少年が1人。
兄のヘンリー・スペンサー。
弟のジェレミー・スペンサー。
ジェレミーの息子ビリー。
ジェレミーは国際平和賞を受賞してる。
色々と主に食糧問題を解決してるらしい。
ジェレミーがアイデアや研究をしてヘンリーが製品化してるらしい。
空港にて。
もうストックホルムからジェレミー一家3人が帰国してます。
航空会社はTWA。ロッキードの3枚垂直尾翼の旅客機です。
出迎えは、
父親のウィリアム・スペンサー博士。
息子のヘンリー・スペンサー博士。
友人のジョン・カーリントン博士。
父親のスペンサー博士は最先端の脳外科医です。
マスコミの取材を受けてます。
色々と脳についての説明をしてます。天才とは・・・
欲望のレベル云々の話しもしてます。→マズローの欲求5段階説が有名。
ジェレミーとアン夫人と息子のビリー。
ここでビリーの模型飛行機が風に飛ばされる。拾いに行くジェレミー。
そんなところにトラックが突っ込んで轢かれるジェレミー。アッサリと死に至ります。
父親のウィリアム・スペンサー博士は救急車を手配させ、そのままジェレミーをお屋敷の研究室に運ばせます。
お屋敷にて。
ウィリアム・スペンサー博士は研究室に1人だけでこもる。
これからどうするといった感じの3人。
アン夫人、ヘンリー・スペンサー、ジョン・カーリントン。
研究室で何をやるつもりなんだ?となってます。
時計のモンタージュが入り時間が経過する。
3人はずっと待っていたみたい。
ウィリアム・スペンサー博士が研究室から出てきます。
やれることはやったと言ってます。何をしていたかは不明。
溶暗になります。
葬式にて。教会です。
頭に包帯が巻かれているジェレミー・スペンサーの遺体。
ジョンの挨拶を聞いてたウィリアム・スペンサーがそうではないと出ていったりする。
墓地にて。
そんなこんなで埋葬されてます。ウィリアム・スペンサーはいる。
お屋敷にて。書斎です。
ウィリアム・スペンサーがジョン・カーリントンの事故には意味がある云々のスピーチが気に入らなかったと話してます。
ジェレミーの脳は特別なんだと力説するウィリアム・スペンサー。
脳は残しておいた方がいい説のウィリアム・スペンサー。
それには反対のジョン・カーリントン。
そんな感じで議論になってます。
ウィリアム・スペンサーは脳を残せば何とかなると主張しています。
ウィリアム・スペンサーがいなくなる。
ヘンリー・スペンサーとジョン・カーリントンがあれで大丈夫なのか話し込む。
アン夫人とビリーが来ます。
ヘンリー・スペンサーはビリーにポケットのお土産を探させる。
アン夫人とヘンリーは父親のウィリアムについて話し込む。
父親のウィリアムは1日16時間は研究室にこもってるとか。
で、ヘンリーはアン夫人にたまには出かけようと言う。
そんなところに父親のウィリアムが来てヘンリーを呼ぶ。お出かけは中止です。
研究室にて。
ウィリアムとヘンリー。
ジェレミーの脳が摘出され保存してあります。
脳波計によるとデルタ波で眠ってるとか。ウィリアムはマイクを脳に呼びかけます。
脳波計がアルファー波になって起きてる状態になります。
脳からの出力はパンチテープかプリンターの出力になるようです。
そんなんこんなでヘンリーはビックリとなる。
これまでヘンリーはジェレミーに助けてもらっていた。
今度はヘンリーが助ける番だと説得にかかるウィリアム。
ヘンリーは考えてます。それでどうなる。
オーバーラップしてお屋敷の全景です。
このお屋敷はミニチュアのようです。こういうのは好きだな。
パーティのようです。
庭にジョン・カーリントンとアン夫人がいます。
アン夫人はウィリアムとヘンリーが研究室にこもりっきりだと言う。
それなら研究室にあいさつに行こうとなる。
研究室にて。
壁に何やら大きな人のシルエットが映ってます。
そんなところに内線電話です。ヘンリーが出る。アン夫人からです。
今は忙しいと断るヘンリー。
いきなり巨人が登場。フランケンシュタインのモンスターのようです。
デザインは少し違う。まだ動いてはいない。
ヘンリーはジェレミーが自己破壊しないように云々と言ってます。
この巨人というかロボットには主動作のレバーがあります。ウィリアムがレバーを動かしてオンにしてます。
ロボットの目が明るく点灯します。わかりやすい。
見えるはず、聞こえるはず、動けるはずと言い聞かせてるウィリアム。
ウィリアムは生き返ったのだと言ってるがまだ上手く動かないロボット。
そのロボットのジェレミーの声が出ません。
歩ける、出来ると言い聞かせるウィリアム。
ようやく動くロボットですが動きはフランケンシュタインのモンスターそのもの。
で、壁の鑑を見てビックリのジェレミー。それでどうなる。
寝室のアン夫人が何だか凄い物音がするので起きてきます。
研究室にて。
ロボットのジェレミーは倒れてます。
そんなところにアン夫人がノックしてます。
ウィリアムはヘンリーに何とかしろと相手をさせる。
別室にて。
アンに説明したようなヘンリー。
要するにアンの気のせいにしてるようです。そうなの?
今日の実験は失敗でウィリアムが声をあげた。そうしてるヘンリー。
アン夫人は納得しない。アレはジェレミーの声だと結構鋭い。
あくまでもアン夫人の気のせいにしてるヘンリー。
で、研究室の2人はと口を滑らせてしまう。
アン夫人はどういうことと追求してくる。
何とか説得してヘンリーは実験室に戻ります。
研究室にて。
ウィリアムとヘンリー。
ジェレミーの脳にはダメージはなかったと言うウィリアム。まだ続ける気満々。
ヘンリーは次に失敗したらジェレミーの脳は壊れると警告する。
で、ヘンリーはもう協力しませんと言いはじめる。
条件を出します。ジェレミーが拒否したら壊しますねと念を押す。
この条件を飲むウィリアム。
ウィリアムはジェレミーに話しかける。
ジェレミーは私を破壊して下さいと訴え続ける。
ウィリアムはジェレミーを説得にかかる。
そんなこんなで説得されるジェレミー。結構やる気になってる。
ジェレミーからも条件がつけられる。
誰の目にも触れられたくない。この研究室だけで全てやる。協力者はウィリアムとヘンリーだけだ。
次のシーンでは時間が経過して色々な実験になってます。
ここでジェレミーは何か映像が見えてると言い出す。何かを暗示してる。船、海、遠くに客船が、バーク船、亀裂・・・
何だかジェレミーが錯乱してきたのでリモコンスイッチで動きを止めるウィリアム。
これでジェレミーは停止する。
リビングにて。
アン夫人とビリー。ヘンリーが来ます。
今回のプレゼントは旅券です。旅行に行こうと言うヘンリー。
しかしウィリアムから呼ばれるヘンリー。とても旅行に行けそうにない。
ウィリアムはTVニュースを見ています。
客船と貨物船の衝突事故です。どうやらジェレミーは予知も出来るようです。
研究室にて。
ジェレミーとウィリアムにヘンリー。
予知能力の話題になります。ウィリアムはニュースを調べに行く。
残ったジェレミーとヘンリー。
何だか険悪な雰囲気になってます。リモコンスイッチを切るヘンリー。
シーンは変わって・・・
新聞を読み上げるウィリアム。
世界食料会議云々で国連の会議がある。ジョン・カーリントン教授はジェレミーに代わって研究を発表する・・・
私の一周忌ですよと言い出すジェレミー。
で、目が点滅してウィリアムを催眠術にかけているようです。それでどうなる。
ウィリアムを動けなくしてジェレミーは外に出ている。
外にて。
マジで歩き回るジェレミー。
ジェレミーの墓にて。
自分の墓を見ているジェレミー。そんなところにアン夫人とビリーが接近する。
慌ててそのへんに隠れるジェレミー。
お墓に来たビリーを呼ぶジェレミー。
そんな感じで初対面になってます。これはビックリのビリー。
あなたは巨人?と聞くビリー。
いい巨人でありたいよとジェレミー。
そんなところにヘンリーとアン夫人が来たりします。
ビリーがいないので慌てるてアン夫人。探します。
ビリーが出てきます。一安心のアン夫人。
怪物みたいなのは何?と聞くアン夫人。
巨人だとビリー。いい巨人だと力説しています。
研究室にて。
何だかウィリアムはジェレミーにアン夫人とビリーは死んでると言ってたのか?
そのことを突っ込むジェレミー。文句を言ってます。
激昂したジェレミーはリモコンスイッチボックスを破壊する。これでジェレミーを止める手段は本体のレバーだけになります。
ジェレミーは夜な夜な外を徘徊してるようです。
夜中にアン夫人は目を覚まし庭に出る。何故かヘンリーが出てきます。
ヘンリーに怪物みたいなのは何なのよ?と詰問するアン夫人。
一刻も早くここから出ようと熱心に言うヘンリー。明日にも出よう・・・
そんなわけで話しが噛み合わない。
で、アン夫人にキスをするヘンリー。そんなとこをジェレミーが見てたりします。
2人の前に姿を現すジェレミー。これはビックリの2人。
何だか痴話喧嘩のバリエーションといった感じ。こういう設定も珍しい。
アン夫人は気絶し、ヘンリーは逃げ出す。
ジェレミーはアン夫人を抱っこして寝室まで運び寝かしてます。
朝です。
ジョン・カーリントンが来てアン夫人と話し込む。
どうやらアン夫人が電話でだいたい話していたようです。怪物が出た・・・
しかしジョン・カーリントンはこの話しを本気にしていない。
ジョン・カーリントンはウィリアムと話した方がいいのでは?と助言するがアン夫人はそうは思っていない。
そんなわけでもう用がなくなったジョン・カーリントンは帰ります。
帰りがけにウィリアムと話すジョン・カーリントン。
ジョン・カーリントンはアン夫人の気のせいだとしてるようです。
ところでヘンリーは失踪したようです。もうここにはいない。
ジョン・カーリントンはここにいましょうか?と聞くがウィリアムとその必要はないと断るので帰ります。
そうなるとこの屋敷にはウィリアムとアン夫人にビリーしかいないことになります。
家族とは別に執事がいますが。
夜にて。
ウィリアムは書斎のイスに昼からずっと座って考え中です。
執事が夕食ですと言っても食事はいらないと言う。
電話です。ヘンリーからです。
高飛びのカネがいると言ってるヘンリー。ジェレミーに殺されると脅えてます。
ヘンリーはジェレミーには私が見えてると主張してる。被害妄想なのか?
ウィリアムはどうする?、そんなところにジェレミーが来る。
ヘンリーは電話ボックスにいると言ってるジェレミー。マジで透視が出来るみたい。
カネは届けてやれとウィリアムに目がチカチカの催眠術をかけてるジェレミー。
午後11時30分、35丁目のイーストリバー沿い。
35丁目のイーストリバー沿いにて。
クルマで来たのはヘンリーです。クルマはあったのか。
その頃ジェレミーはイーストリバーの底を移動してます。水中でも大丈夫らしい。
川から上がってくるジェレミー。ちゃんと階段があるんです。
ヘンリーに迫るジェレミー。
ようやく気がつくヘンリーですがジェレミーの目から出す殺人光線でやられます。
唐突に殺人光線が出てきたのには面食らった。
ジェレミーはまたイーストリバーに潜ってズラかります。
お屋敷にて。
帰還してるジェレミー。
ウィリアムはまだ書斎で座ったままでした。何やら音がする。
研究室にて。
ジェレミーは実験装置を破壊してます。
凄い物音がするのでウィリアムが慌ててやってくる。
何だかジェレミーは人道主義から優性主義に転向してます。
愚か者のために何故私が働く。愚か者に死をと主張してます。
またウィリアムに催眠術をかけるジェレミー。
シーンが飛んで書斎にて。
ウィリアムとアン夫人。それに警察が2人。
この辺に怪しい巨人が出没するので事情聴取に来た警察。
知りませんとウィリアム。何故かアン夫人も見ていませんと答える。
アッサリと帰る警察2人。執事のチャールズが見送る。
実は見ているのよとアン夫人。
ウィリアムは君はハワイ休暇に行った方がいいと言う。
お墓にて。
ビリーが来てジェレミーと会う。
プレゼントを上げようとヘンリーと同じようにポケットを探らせるジェレミー。
しかしビリーがあのレバーに触りそうになったので慌てて止めてる。
そこに触ると死んじゃうんだとジェレミー。
肝心のプレゼントですが少し離れたところにある模型飛行機です。
あのトラック事故の原因になった模型飛行機。
夜、お屋敷にて。
アン夫人がビリーを寝かしつけてます。で、模型飛行機を見つける。
巨人にもらったとアッサリと言うビリー。毎日会ってるとまで言う。
パパと呼んでと言われたとか。
これはビックリのアン夫人。それでどうする。
研究室にて。
ジェレミーとウィリアム。
明日の国連のことで打ち合わせというか催眠術です。
ウィリアムにアン夫人とビリーを連れていけと命じてます。
翌日です。
クルマで出かけるウィリアム、アン夫人とビリー。
ジョン・カーリントンも同行する。
国連ビルにて。
水中を移動するジェレミーが接近してます。
クルマは到着してます。中に入るウィリアム一行4人。
国連ビルのロビーにて。
ここに来てるウィリアム一行4人。他にも大勢います。
いきなりガラスを割ってジェレミーが姿を現す。これはビックリのロビーの面々。
何をするのかと思ったらいきなり目から殺人光線を撃ちまくる。
階段の踊り場みたいなところに上がってメカゴジラみたいに撃ちまくってます。何でそうなる。→『ゴジラ対メカゴジラ』(1974年)
そんなわけで次々と被害者が続出してます。
ビリーがジェレミーを止めに行く。
パパなんて嫌いだとビリー。
ジェレミーは自分が抑えられない。止めてくれビリーとお願いする。
君なら私を止められる・・・
ビリーを力を振り絞ってレバーを動かす。
動かなくなったジェレミーは下のロビーに落ちます。
壁に国連の何かの文章が書かれてます。意味はわからん。
ジョン・カーリントンに君は正しかったと言うウィリアム。
落ちたジェレミーは目からオイルの涙が出て流れ落ちる。
ウィリアム一行はこの場を去ります。
エンドとなります。
A Paramount Picture
そんなわけで普通のB級SFのよい作品でした。
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