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2017.08.19

『裸のキッス』(1964年)

この作品は、サミュエル・フラー監督、コンスタンス・タワーズ主演の自分を変えたいドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1964年 Leon Fromkess-Sam Firks Production/Allied Artists presents アメリカ作品
ランニング・タイム◆92分
原題◆The Naked Kiss
プロット◆売春婦がやり直そうとする話しのようです。
音楽◆ポール・ダンラップ

キャスト
コンスタンス・タワーズ→元売春婦のケリー
アンソニー・アイズリー→警察のグリフ
マイケル・ダンテ→当主のグラント

ヴァージニア・グレイ→マダム・キャンディ
エディ・ウィリアムズ→売春婦のハットラック

マリー・デブロー→ナースのバフ 売春婦になりかける。
カレン・コナード →ナースのダスティ 妊娠した。
ベティ・ロビンソン→子役のバニー

モンテ・マンスフィールド →ケリーのヒモ男 ファールンデ
ベティ・ブロンソン→貸間ありのジョセフィン夫人
フレッチャー・フィスト→執事のバーニー
パッツィ・ケリー→マック

サミュエル・フラー監督の演出はよいと思います。
全体的にコテコテなドラマになってます。

スカパー! BS252 IMAGICA BSにて。
画質はよいです
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
音声は AAC 2.0ch

番組一覧
もちろん音声は5.1chではありません。
デジタルリマスター版となってます。
放送上不適切云々のアラート。

タイトル
Allied Artists presents
A Leon Fromkess-Sam Firks Productions

いきなり主観ショットで男を殴る女性が登場。
音楽はジャズが流れています。
女性の名前はケリー。男の名前はわからん。
女性のかつらが外れてスキンヘッドになってます。これはビックリ。
昏倒した男から財布を抜き取って自分の取り分75ドルだけとるケリー。男は800ドルも持っていた。
かつらを付けて念入りにメイクしてるケリー。

The Naked Kiss

starring
Constance Towers Kelly
Anthony Eisley Griff
Michael Dante Grant
Virginia Grey Candy

hospital staff
Patsy Kelly Mac
Marie Devereux Buff
Karen Conrad Dusty
Linda Francis Rembrandt
Bill Sampson Jerry
Sheila Mintz Receptionist
Patricia Gayle Nurse

the children
Jean-Michel Michenaud Kip (as Gerald Michenaud)
George Spell Tim
Christopher Barrey Peanuts (as Christopher Barry)
Patty Robinson Angel Face
and
Betty Robinson Bunny

candy's bonbons
Breena Howard Redhead
Sally Mills Marshmallow
Edy Williams Hatrack

Monte Mansfield Farlunde
Barbara Perry Edna
Walter Mathews Mike
Neyle Morrow Officer Sam
Gerald Milton Zookie
Fletcher Fist Barney
Michael Barrere Young Delinquent (as Michel Barrere)
“Charlie” Himself
and
Betty Bronson Miss Josephine
スタッフの紹介

十分にメイクしてケリーはここから出ていきます。
1961年7月4日

1963年8月12日 身体障害児のためのファッションショー
グラントビル整形外科医療センター

バスの駅にて。
男が3人登場。
若い男はグレイハウンドバスに乗ってここから出ていくようです。
刑事のグリフ。若い男、それにもう1人がわからん。

グレイハウンドバスが到着してケリーが降りてきます。
子役のバニーはトランクのKの文字を見て何でKだけなの?と聞く。
そのへんの乳母車の赤ちゃんにミルクをやったりするケリー。

公園にて。
ケリーを尾行するグリフ。
次のシーンではベンチで話しをしてるケリーとグリフ。
ケリーはセールスマンだと称してます。トランクにはシャンパンが入ってます。

グリフの自宅アパートにて。
ケリーとグリフ。
もうシャンパンのセールスついでに売春婦の商売がすんだようです。
髪の毛がまた伸びた話しをするケリー。
今晩だけ泊まっていいよと言ってるグリフ。ところでグリフは警察のようです。

川向こうに行けば商売をやっていいと言ってるグリフ。
キャンディの店に行ったらいいと勧めてます。
イチバンは東京で覚えたと言ってるグリフ。昔から有名な言葉らしい。

翌日にて。
目を覚ますケリー。
壁には『グラント、グリフを救う』の見出しの新聞が貼ってあります。
鏡をじっと見ているケリー。

外にて。
ケリーはキャンディの店には行かずこの町で下宿先を探す。
ジョセフィンの貸間ありの看板を見て入るケリー。

ジョセフィンおばさんから部屋に案内されてるケリー。
何故か1シーンごとに格言みたいなセリフが入ります。
ケリーは部屋を借ります。

チャーリーと名前が出る。これはジョセフィンの戦死した恋人の名前です。
ヘルメットと勲章が付いたマネキンがあります。これがチャーリーだ。

キャンディの店にて。
グリフとマダム・キャンディ。
ケリーがいるはずだと思ってるグリフ。いません。
売春婦のハットラックはグリフを知ってる。グリフは全く覚えていない。どうやらグリフに紹介されてここに来たハットラック。
ケリーがいないので帰るグリフ。

ジョセフィンおばさんの自宅にて。
ケリーとジョセフィンおばさん。
トランクを開けて服を出してお喋りになってます。
ここがグラントビルという町だとようやくわかる。
若い当主のグラントの評判はいい。
病院の話しも出ています。障害児を受け入れている・・・
障害児はハンディキャップチルドレンと言ってます。英語の方が語感がいい。

病院にて。
ナース2人がケリーの話しをしてます。
ケリーは突然面接に来て採用され仕事に励んでいる。

そんなとこにグリフが来て新米ナースのことを聞く。
おばさんのナースが経験はなかったけどその場で雇ったと話す。
そんなわけでケリーはナースになっているらしい。

少年の相手をしてるケリー。
屈伸の練習を見ているケリー。ようやく出来た少年。
これを廊下から見ているグリフ。

シーンは変わってケリーとグリフ。
何でここに来たと突っ込むグリフ。
ケリーはあの朝に鏡を見てここに来たと主張する。心境の変化があったわけです。
売春婦にナースはやらせんと意気込むグリフ。
ケリーはやり直したいと熱心に訴える。
溶暗になります。

シーンは変わってまた子供達の相手をしてるケリー。
それから外で子供達と遊んでいます。そのうちに子供達は全快してます。
で、また病院に戻ってます。どうやらそうありたいと思ったシーンみたい。

グラントの屋敷にて。
バーニーという男が登場。グラント当主の執事です。羊ではない。
グリフとグラントもいます。

病院にて。
何故かドレス姿のケリーは病室を見回る。

グラントの屋敷にて。
パーティになってます。グラントがお客達にプレゼントを配る。
町1番の少女がバニーらしい。

おばさんナースとケリーが来ます。
バーニーにケリーを紹介してるおばさんナース。
それはいいけど、状況設定やキャラ紹介はあまり上手くない感じ。とにかく注意して見てないと何だかわからん状態になります。

グリフとはにらみ合いになってるケリー。
グラントに紹介されていい感じなケリー。ケリーのスペルはKE ダブルL Yと言ってます。

次のシーンです。
ケリーとグラント。
オープンリールテープレコーダーが回ってます。音楽が流れる。
ケリーは詩人に詳しいので感激してるグラント。

ヴェニスを撮ったフィルムを上映するグラント。ヴェニスの説明をします。
舟はゴンドラです。カヌーではない。
フィルムは無声ですがいつの間にか歌が聞こえてます。
それで2人はヴェニスにいる状態になってます。キスになります。
最初はキスを拒んでるケリーですがキスをさせる。
フィルムの映写が終わりリールが空回りしてます。

このへんの印象は売春婦がやり直そうとする話しなのかと思った。

病院にて。
ケリーとバフ。
バフはグリフに紹介されて来たけどもうナースはやりたくないと泣く。
子供達が可哀想と言うバフ。

ジョセフィンおばさんの自宅にて。
ケリーとジョセフィンおばさん。バフが心配だと話し込む。

ケリーは部屋にバフを呼んでます。
25ドル稼いだと言ってるバフ。キャンディからもらった。前金だと。
それではもう売春商売なのか?それじゃダメじゃん。

ケリーはバフをひっぱたいて説教する。
何しろ色々とあったので説得力はあり過ぎなケリー。
売春婦生活の最初から最後まで詳しく実況してます。プロローグのようになるわけだ。

キャンディの店にて。
ここに来てるケリー。売春婦同士で客を巡ってケンカ騒ぎになってます。
いよいよ別室でマダム・キャンディと直談判になるケリー。
いきなりひっぱたいて25ドル札を口に押し込むケリー。これは凄いな。
もうバフに近づくなと警告して出ていくケリー。

病院にて。
ケリーとバフ。
何だかバフは医者にふられたような感じ。泣いてる。

グラントの屋敷にて。
ケリーとグラント。ダンスになってます。
この町に来てやったとこを全部話すケリー。最後のお客の話しもする。
そんなわけで別れましょうとなるケリー。
しかしグラントは結婚してくれとなってます。そうなの?

ジョセフィンおばさんの自宅にて。
チャーリーマネキンに話しかけてるケリー。どうしたらいい?と聞く。
屋敷でのグラントとの会話が入ってます。

グラントの屋敷にて。
朝の6時なのにケリーが来てます。
執事のバーニーが困惑しています。
テープレコーダーで音楽を流すケリー。ベートーベンです。
ようやくグラントが起きてくる。
どうやらケリーは結婚するつもりです。大丈夫なのか。

ヴェニスに行きましょうととんとん拍子に話しは進む。
グラントから玄関のカギをもらうケリー。

病院にて。
ケリーはダスティに1000ドルやってます。
バフとダスティの見分けがつきにくい。ここがマイナスポイント。
映画なんだから視覚的に見分けやすいようにしてほしい。

シーンは変わって歌の授業になってます。
子供達が歌い、そのうちにケリーも歌う。
グラントもいます。テープレコーダーがある。

町にて。
グラントがグラフに結婚式の介添人を頼んでます
これはビックリのグラフですが平静を装う。それでどうする。

病院にて。
子供達は普通の勉強になってます。
そんなとこにグラフが来てケリーをよび出す。

別室にて。
ケリーとグラフ。
最初から30分で町から出ていけと言うグラス。
ケリーはもうグラントに全部話してあると言う。さすがに最後の客であるグリフの名前は出していない。
そんなわけで自分でグラントに電話するケリー。グリフに受話器を渡す。
結局グリフは反対はせずに付添人はまかせろと言ってます。
大人しく帰ってるグリフ。マジで気が変わったのか?

ジョセフィンおばさんの自宅にて。
ケリーとジョセフィンおばさん。
ウェディングドレスが出来上がってます。
ドレスをグラントに見せに行くつもりのケリー。

普通は結婚式前にドレスは見せないけど見せるつもりのケリー。
執事のバーニーがお休みなのでついでに食事も作るつもり。

グラントの屋敷にて。
ここに入るケリー。もうカギはもらってるので入れる。
テープレコーダーで病院で録音した歌が流れてます。
ここで何故か小さな女の子がいて出ていきます。何だかわからん状態のケリー。
で、様子がおかしいグラント。そうなるとグラントは幼女趣味だったのか?
お互いに変わり者で合っていると主張するグラント。
ケリーは衝動的に電話の受話器でグラントを殴打する。
昏倒してるグラントにウェディングドレスのベールがかかる。
ぼう然としたケリーは座ったまま動かない。

新聞の見出しです。
グラント氏死亡、殺害したのは売春婦・・・

警察にて。
ケリーとグラフ。
まずは変態とキスすると普通と違う。仲間内ではあれを裸のキッスと呼ぶの・・・
このように話すケリー。
そんなことにはお構いなしでグラフの厳しい取り調べになります。
全部作り話だとしてるグリフ。お前が見た女の子覚えていないなのかと責める。
どうやらグリフに通報していたケリー。

そんなところに誰か来てます。
ケリーの昔なじみだというのでプロローグのヒモ男のようです。
ファールンデ?、私の客引きだったと吐き捨てるケリー。

元マネージャーですと自称するファールンデ。これは凄いな。
グリフからちゃんと答えろと言われると仲介役にしてるファールンデ。これもひどい。

どうやらケリーは他の売春婦達を逃がしてその報復で酒に薬を入れられ昏倒したところを髪の毛を切られたようです。そりゃ恨む。
こまったなといった感じのグリフ。どっちの味方をするわけにはいかない。

グリフに面会です。ナースのダスティ。もう辞めてる。
ケリーが出産費用1000ドルをくれて助けてくれた話しをするダスティ。

留置所にて。
ケリーにダスティから聞いた話しをするグリフ。
しかしグラントからいくら巻き上げた?、そんな話しに脱線してる。
ケリーはダスティと話させてと頼むがうやむやになる。

留置所の窓から外を見るケリー。
外では子供達が遊んでいます。
またグリフが来ます。ダスティを説得すると話すケリー。
しかし今度はキャンディの店に直談判した話しをするグリフ

そのマダム・キャンディが来てます。
恨み骨髄でケリーが不利になる作り話をするキャンディ。
ケリーがグラントを恐喝する話しになってます。そりゃ飛躍し過ぎてると思える。
ケリーは25ドルを返しただけ、バフを呼んでとなる。

時間が経過して呼び出されたバフが来てます。
しかしバフはキャンディが同席してるのが怖いのか知らないと証言する。
これでは何しに来たのかわかりません。

何だかヒロイン受難の話しになってます。
F・W・ムルナウ監督の『ファウスト』(1926年)みたい。映画監督というのは昔からヒロイン受難の話しが好きなんです。

ケリーはまた窓から外を見る。
で、遊んでる女の子達の中に見覚えがある顔があると思い出す。
直接女の子を呼ぶケリーですが怖がられて逃げられる。他の子供達まで逃げてしまう。
グリフを呼んで外にグラントの屋敷に来ていた女の子がいると訴えるケリー。
しかしグリフは全く信じない。また作り話かといった感じ。

バフの自室にて。
何で嘘をついたと今更後悔して泣いてるバフ。こまったものです。

グリフの自宅にて。
夜中に窓をノックする音がします。バフでした。聞いてくれと訴える。

警察にて。
ケリーとグリフ。
窓越しに女の子達の面通しをやってます。
バフのおかげでケリーの話しをグリフが信用したらしい。
しかし面通しは上手くいかない。空振りが続きます。で、ついにいました。

その女の子を呼んで直接に話しを聞くことになります。
しかしケリーの聞きかたが怖過ぎで女の子は話せず泣いてしまう。

女の子の名前はバニー。
プロローグにも出てきた町1番の可愛い女の子です。

何だかこの方法もダメっぽくなってます。
ここでグリフがケリーにその聞き方ではダメだとアドバイスする。
子供はいるのか?、いない。産めるわけがないとケリー。
自分が母親だと思って子供に接しないといけないとアドバイスするグリフ。
どうしたんだグリフ?となります。

そんなわけで今度は自分を母親だと思ってバニーに聞くケリー。
ようやくバニーがグラントおじさんのところは通った話しをする。
グラントおじさんから色々な物をもらった。これは秘密だよと言われた。
当日にケリーが大きな箱を持っていたことも証言するバニー。
この会話はテープレコーダーに録音されていました。
溶暗になります。

シーンが飛んでます。
ケリーとグリフ。
説明するグリフ。どうやら訴状が却下されてケリーは保釈されるようです。
たった一晩で状況が変わって感慨深いというか面食らってるケリー。

シーンが飛んでます。
グレイハウンドバスの駅にて。
この町を出ていくケリー。グリフにキスをする。
幸運を祈るとグリフ。

ケリーが外に出ると大勢の人達が集まってます。
お別れのあいさつとなるケリー。それから乳母車の赤ちゃんを見る

横断幕があります。身体障害者ピクニック会 日時1964年1月5日
グレイハウンドバスが町から走り去ります。
キャストが表示されエンドとなります。


そんなわけで異色ドラマのよい作品でした。


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