『SFフランケンシュタインの逆襲』(1965年)
この作品は、ロバート・ガフニー監督、ジェームズ・カレン、ナンシー・マーシャル主演の宇宙からの侵略物B級SFのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1965年 Vernon Films - Seneca production/Futurama Entertainment Corp. アメリカ作品
ランニング・タイム◆76分
原題◆Frankenstein Meets the Spacemonster
プロット◆謎の宇宙船と戦う話しのようです。
音楽◆ロス・ガフニー
キャスト
ジェームズ・カレン→スティール博士
ナンシー・マーシャル→カレン助手
ロバート・ライリー→フランク・ソーンダース大佐/サイボーグ
デビッド・ケーマン→バウワーズ将軍
マリリン・ハノルド→宇宙船の王女様
ルー・カテル→宇宙船のナディア博士
ロバート・ガフニー監督の演出はよいと思います。
全体的にライブフィルムとベスパで出来てます。
ライブフィルムとは要するに本物の飛行機や軍隊を撮ったアーカイブフッテージのことです。昔のB級作品にはよく使われています。編集でつなげば何とかなってました。
ベスパのスクーターで2人乗りのシーンがあります。
『ローマの休日』(1953年)のグレゴリー・ペックとオードリー・ヘップバーンと比べると酷ですが、この作品のベスパの2人乗りもそれなりに魅力的です。
シービー株式会社/WHDジャパン/有限会社フォワード発売のDVDにて。
画質は普通です。珍しい。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
音声はドルビーデジタル2.0ch
著作権のアラート
WHDジャパンのタイトル
フォワードのタイトル
画質音質が悪いですのアラート
衝撃的な映像を含みますので、ご注意下さいのアラート
Futurama Entertainment Corp. presents
A Vernon Films - Seneca production
Frankenstein Meets the Spacemonster
starring
Marilyn Hanold Princess Marcuzan
James Karen Dr. Adam Steele (as Jim Karen)
Lou Cutell Dr. Nadir
Nancy Marshall Karen Grant
David Kerman Gen. Bowers
and featureing
Robert Reilly Col. Frank Saunders / Frankenstein
スタッフの紹介
タイトルバックは怪物のシルエットがうごめいてます。
パラボラアンテナが延々と映されてます。
それはいいけどこの作品はモノクロでした。何故かカラーだと思い込んでいた。
宇宙にて。
何だか宇宙船が地球に接近してるらしい。
宇宙船にて。
王女様にオッサンの博士がいます。あとは手下が数人。
ミサイル攻撃ですとなり迎撃せよと命じる王女様。
その頃地球ではロケットが発射されていた。
これをミサイル攻撃だと勘違いしていたようです。
宇宙船にて。
ミサイルを攻撃して見事に破壊します。爆発炎上するロケット。
地球にて。
technical laboratoryと見えます。
それからクルマが走ってます。後席に何故か4人も座ってます。
→ 1965 Lincoln Continental Four Door Sedan [53A]
アダム・スティール博士
助手のカレン・グラント
バウワーズ将軍
それにフランク・ソーンダース大佐
クルマで移動中のシーンでは音楽が調子よく鳴ってます。
ここはケープケネディです。検問を通過してます。
ジョン・F・ケネディ宇宙センター NASAです。
記者会見になります。
クルマの4人が質問を受ける。
フランク・ソーンダース大佐が記者達の質問にそつなく答えてます。
このフランクがロケット・パイロットです。
そのうちにオッサンの記者からアンタの名前は聞いたことがないと突っ込まれる。
そのせいかフランクは静止画像になってます。どうやらマジでフリーズしたらしい。
そんなわけで慌てて記者会見は打ち切りになります。
フランクを研究室に運び込むスティール博士達。
頭を開けて具合を調べてます。ロボットではなくサイボーグみたい。
将軍は失敗したらどうするとスティール博士を責める。
スティール博士は命を失わずに宇宙旅行が出来ると主張する。人間的ミスもしないし。
サーチライトが点灯してます。
いよいよフランクがロケットで宇宙に出発するようです。
このへんはライブフィルムを多量に使ってそれらしく見せてます。
ここも歌が流れています。妙にノリがいい。
ロケットに乗り込むフランク。カウントダウンになります。
宇宙船にて。
またミサイル攻撃だとなってます。同じように迎撃する。
ロケット基地にて。
スティール博士、カレン助手、バウワーズ将軍の3人。
今度は大丈夫だろうとなってます。
TVモニターの映像が消えてstandbyと出る。そうなるとロケットに異常がある。
ロケットに連絡するバウワーズ将軍。
ロケットにて。
制御不能と伝えるフランク。
緊急脱出装置で脱出せよとなってます。
ロケットの名前はメイフラワー2号。
宇宙船にて。
ロケットは爆発炎上してます。この成果にご満悦な王女様と博士。
脱出カプセルからパラシュートが出てるを見て何故パイロットが乗ってると博士に突っ込む王女様。
そんなわけであのパイロットを見つけて処刑せよと命じる王女様。
宇宙船は地球に着陸します。
この辺もライブフィルムが全開で結構迫力はあります。
それにあまり見たことがないライブフィルムです。
もう宇宙船は地球に着陸してます。
ドーム型というかアダムスキー型のバリエーションといった感じのデザインです。
見た目があまり大きくない。
そんなところにハンターのオッサンが接近する。
オッサンは手下と対峙する。猟銃を発砲するが手下の光線銃がやられてます。
フランクの方は無事でもないけど地上に降りてます。場所は不明。
そんなところに手下1人が接近する。そうなると宇宙船の近くとなります。
いきなり撃ってくる手下。フランクは接近して格闘アクションになる。
顔半分が溶けたけど何とか手下を片づけてるフランク。
宇宙船にて。
手下達が出てきます。何人なのかは不明。4人ぐらいに思えた。
荒野にて。
手下2人はフランクにやられた手下を救出して宇宙船に運ぶ。
宇宙船にて。
このへんで博士の名はナディアだとわかる。随分とミスマッチな名前です。
パイロットはどうなったともめてます。
で、王女様は計画は第2段階に入ると宣言してる。
王女様はやられた手下を治療せずに怪物モルに与えなさいと命じる。
この怪物モルがタイトルバックに出ていた着ぐるみの怪物です。
フランクは荒野を移動中。海岸附近に出ています。
夜、クルマが移動中。
→ 1964 Mercury Comet Caliente Convertible
街灯が全くありません。クルマのヘッドライトのみ。これは危ない。
いきなりフランクが前を塞ぐ。クルマにはカップルが乗っています。
男はいいとこを見せようとしてフランクと格闘アクションになるがやられてます。
女は悲鳴を上げ続ける。悲鳴がうるさいのかフランクは引き上げてる。
宇宙船にて。
王女様が作戦の説明をするようです。マイクを使って演説する。
そうなると手下達は大勢いるようです。見ていてそんな感じは全くしない。
地球人の女の捕獲が重要な作戦のようです。
海岸にて。
フランクはこのへんを移動してます。
宇宙センターにて。
スティール博士とカレン助手。
フランクが出す信号を追跡してるようです。
バウワーズ将軍はもう回収は無理だろうと悲観的。報告書をまとめようとなってます。
海岸にて
フランクは移動中。
これにスティール博士達の会話がかぶさる。
自己防衛回路でさ迷うロボットになってるだろう・・・
そんなわけでフランクが何がやらかすかわからんとなります。
ヤシの木の林にて。
オッサンが収穫してるところフランクが来てナタを奪いオッサンを片づける。
さすがにここは映していない。音声のみ。
宇宙センターにて。
バウワーズ将軍に電話です。通報です。
殺人が起こった。プエルトリコに落ちたカプセルは空っぽ。
しかも近隣で暴行事件が起きてる・・・
そんなわけでサンホワンに行くことになる3人。
またライブフィルムで移動になります。
ライブフィルムなので大型ジェット爆撃機で移動しています。このへんはいくらでも豪華に出来ます。
サンホワンの海岸にて。
海辺ではビキニの女の子がいる。オッサンが椅子に座って新聞を読む。
この2人の関係は不明。親子なのか旦那なのかボディガードなのかもとなる。
女の子は何かを見る。それは王女様の手下2人です。
オッサンが手下2人と対峙するが光線銃で撃たれて消え失せる。
そんなわけでビキニの女の子は連行される。
ジェット爆撃機は着陸してます。
ライブフィルムがフル回転しています。いくらでも豪華になります。
3人が到着します。出迎えはオッサン2人。
それからクルマで移動となります。
→ 1964 Rambler American 220
ライブフィルムはともかく上手く編集でつないであります。
そのへんはちゃんとしてます。
海岸にて。
ビキニの女の子が連行されています。
宇宙船にて。
王女様が女の子を直々に検査します。ナディア博士はいい検体ですと太鼓判を押す。
色々とポーズをとらせこの女の子にOKを出す王女様。
王女様はもっと捕獲せよと命じる。
海岸にて。
現場にクルマが到着します。現場検証をやってます。
これは何だとなってます。ガイガーカウンターに反応してる。
高温で溶けたものだと推測してるスティール博士。
海岸の民家にて。
海から上がるフランク。庭を掃除してる女の子に接近する。
しかし女の子が呼ばれたのでフランクは海に逃げる。
海岸にて。
移動中のフランク。ここは洞窟があって隠れ家にしてるんです。
バウワーズ将軍はやる気満々。
フランクを見つけたらバラバラにすると張り切ってます。
スティール博士とカレン助手はスクーターで移動する。
ベスパのスクーターです。
→ Piaggio Vespa Smallframe
エンジンオイルを燃やしながら潤滑して動く2サイクルエンジンです。
オイルタンク別体の分離給油ではなく混合ガソリン仕様です。給油のたびにガソリンにオイルの入れるのが面倒ですがシンプルな作りになるのがメリット。
2人はフランクの信号を追ってバラバラにさせないつもり。
カレン助手は何故かフランクに同情的。
スティール博士はそれほどでもない。しかし10年も研究したのでバラバラは困る。
ベスパを2人乗りでスタートします。2人ともノーヘルです。
何故かベスパで移動中のシーンを延々と見せてます。歌も流れる。
何だか『ローマの休日』(1953年)みたいになってます。見てて悪くない感じ。
スクーターは水たまりがある悪路に入ってます。海岸近くらしい。
ここから徒歩で移動となるスティール博士とカレン助手。
海岸にて。
フランクは相変わらずこの辺を移動してます。
スティール博士とカレン助手はフランクの信号を追ってます。
やみくもに移動してるわけではない。
海岸にて。
ここに洞窟があるわとカレン助手。入ります。
いきなり悲鳴を上げるカレン助手。フランクがいました。
コンタクトしようとするスティール博士。
フランクを見てこれはひどいなといった感じの2人。
とりあえず外観はともかく機能だけは直そうとなってます。
カレン助手にバウワーズ将軍に連絡してくれと言うスティール博士。
宇宙船にて。
また手下を大勢出してます。4人どころではなくマジで大勢います。
こうなるとカレン助手が危ないと思える。
スクーターにて。転倒してます。
ここに来たカレン助手はスクーターで移動してる。
夜のプールでダンス大会にて。
ここに手下達が迫ってます。十分に間が空いてようやく手下達が襲いかかる。
まずは抵抗する男を撃って消す。それから集めた中から女だけを分ける。
あとはまとめて片づけると思ったら特殊効果が面倒なのかそのまま置き去りに女達だけを連れて手下達は引き上げてる。
スクーターで移動中のカレン助手。
その前に立ちはだかる手下達。そんなわけで捕まるカレン助手。連行される。
プールにいた女達はまとめて連行され宇宙船内に連れ込まれる。
この宇宙船ですが外見は小さいがは中はエラク広い。
何か四次元装置があるのかと思えるくらい。しかし実際はプレハブ並みな造りです。
まとめて牢屋に入れられるプールの女達。
女達を1人ずつ洗浄する流れ作業になります。
ここも結構長い。延々と続く感じ。
カレン助手が連行されてきます。
ナディア博士がこんな装置を持っていますと王女様にご注進する。
高性能な装置だと感心してるナディア博士。
これは何だ?と聞かれるが黙秘するカレン助手。
そうなると怪物モルの隣りの檻に入れろとなります。
マジで入れて拘束されてるカレン助手。
隣りの檻からモルが手を伸ばしてきます。これは大変。
悲鳴を上げるカレン助手。
プエルトリコ駐在アメリカ軍にて。
バウワーズ将軍に電話がかかる。
プエルトリコ軍に全面バックアップを要請しろと大事になってます。
行方不明者はもう8名。全員女性。
放射性物質反応もある云々・・・
コード24だとなります。何だかわからん。とにかく大変らしい。
バウワーズ将軍はプエルトリコ軍に協力を要請する。
そうなるとライブフィルムがフル回転する。
ヘリコプターの編隊が飛ぶ。兵隊が総動員される。
海岸にて。
洞窟から出るスティール博士とフランク。
カレン助手が戻ってくるのが待てないとなってます。
フランクですがスティール博士がとりあえず動くようにした感じ。
まずはカレン助手を探し回るようです。
スクーターです。転倒してる。
ここに来たスティール博士とフランク。
探査機が信号を追って移動するようです。何の信号なのかはわからん。
宇宙船にて。
洗浄作業が進んでます。それでどうなる。
軽飛行機が飛んでます。偵察らしい。
宇宙船にて。
王女様とナディア博士。
またカレン助手の様子を見ています。それだけ。
スティール博士とフランクは宇宙船近くに来ています。
カレン助手は船内に入るに違いないと断言するスティール博士。根拠は不明。
そんなわけでスティール博士はバウワーズ将軍に知らせに行く。
フランクはここで見張りをしてくれとなってまます。
スティール博士はベスパで移動します。
キック1発でエンジンが始動してます。たいしたものだ。
スクーターは寂れた店に到着します。
電話を貸してくれがなかなか通じない。ビールではないんだともめてます。
ようやく借りてるスティール博士。アメリカ軍に電話する。
プエルトリコ駐在アメリカ軍にて。
スティール博士から電話を受けたのがやる気がなさそうな男。
宇宙船の話しなので本気にしてくれない、なので自分の名前スティール博士だとよく言い聞かせる。
そんなわけでようやくバウワーズ将軍に取り次いでもらう。
しょうがないので連絡する電話の男。
偵察の軽飛行機に用件はちゃんと伝えてます。
ここが最大のサスペンスだったりします。とにかくバウワーズ将軍に用件は伝わった。
バウワーズ将軍のジープは引き返す。
→ Willys M38
空軍が出撃します。またライブフィルムが全開になります。
そんなわけでジェット戦闘機隊がいくらでも出撃しています。
宇宙船にて。
大人しく見張りをしてるフランク。そんなとこに手下達が迫る。
捕まって宇宙船内に連行されるフランク。
スティール博士はスクーターで戻ってます。
ベスパのスクーターが大活躍しています。こんな映画は珍しい。
宇宙船にて。
まだ拘束されてるカレン助手。
そんなところにフランクが運び込まれて台の上に置かれます。
作動してないフランクを呼ぶカレン助手。
ヘリコプターの編隊は着陸して兵隊を降ろしてます。吊ったジープも降ろす。
他に戦車隊も出動してます。とにかくライブフィルムが全開。
宇宙船にて。
カレン助手はフランクを呼ぶ。
ジェット戦闘機隊は宇宙船に接近してます。
バウワーズ将軍は攻撃命令を出してます。そんなわけでロケット弾攻撃となります。
宇宙船にて。
この程度の攻撃では効果がないとまだ余裕の王女様。
しかしナディア博士は核兵器を使われるとまずいと進言する。
そんなわけで宇宙船は急発進して退却となります。
カレン助手はフランクを呼ぶ。
ようやく反応したフランクに先に女性達を逃がしてと言うカレン助手。
そんなわけで光線銃を使い宇宙船内を制圧し女性達を逃がすフランク。
スクーターのスティール博士はようやくバウワーズ将軍のジープに合流する。
宇宙船を破壊してはダメだと訴えるスティール博士。
攻撃中止を指令するバウワーズ将軍。
宇宙船にて。
脱出してる他の女性達。
ジープでスティール博士とバウワーズ将軍が接近してます。
宇宙船にて。
カレン助手を拘束から外すフランク。
そんなとこで手下が怪物モルの檻を開けるスイッチを入れる。
光線銃で撃っても怪物にはあまり効かない。
カレン助手はようやく脱出してます。
フランクは怪物モルに捕まって出れない。
そんなわけでフランクは怪物モルと格闘アクションになりますが押されっ放しで悪戦苦闘しています。
道路まで出て倒れるカレン助手。そんなとこにジープが到着する。
スティール博士と再会のカレン助手。
宇宙船にて。
ロケット噴射で脱出にかかる。
そんなとこにフランクが光線銃を乱れ打ちして制御室を破壊する。
宇宙船は大爆発となります。
抱きあうスティール博士とカレン助手。
後タイトルがあります。
タイトルバックはベスパに2人乗りするスティール博士とカレン助手。
これが延々と続きますが私的にはいい感じ。
エンドとなります。
A Futurama Entertainment Corp. presentation
そんなわけでライブフィルムとベスパで出来てるよい作品でした。
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