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2016.08.07

『黒い河』(1944年)

この作品は、アンドレ・ド・トス監督、マール・オベロン、フランチョット・トーン主演のスワンプウォーターなゴシックロマンのようです。一応フィルム・ノワール。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1944年 A Benedict Bogeaus Production/United Artists (1944) (USA) (theatrical) アメリカ作品
ランニング・タイム◆86分
原題◆Dark Waters
プロット◆叔母の屋敷に行って色々とある話しのようです。
音楽◆ミクロス・ローザ

キャスト
マール・オベロン→身寄りがないレスリー
フランチョット・トーン→地元の医者 グローバー先生

トーマス・ミッチェル→正体不明なレスリー
エリシャ・クック・Jr.→農園管理人のクリーブ
フェイ・ベインター→エミリー叔母様
ジョン・クォーレン→旦那のノーバート

ユージーン・ボーデン→旦那のブードロー
オデット・ミルティル→ブードロー夫人
レックス・イングラム→解雇されたピアソン・ジャクソン
ニナ・メエ・マッキニー→メイドのフロレラ
アラン・ネイピア→ニューオーリンズの医者の先生 (uncredited)

アンドレ・ド・トス監督の演出はよいと思います。
全体的にゴシックロマンな感じになってます。

エリシャ・クック・Jr.は年を食ったイライジャ・ウッドといった感じでショーン・ビーンみたいにどの作品でもよく死にます。

株式会社ブロードウェイ発売のDVDにて。
画質はそれなりに悪い。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル2.0ch

ブロードウェイのタイトル
著作権のアラート

United Artists (1944) (USA) (theatrical) presents
タイトル
United Artists (1944) (USA) (theatrical)
A Benedict Bogeaus Production

starring
Merle Oberon
Franchot Tone
Thomas Mitchel
with
Fay Bainter

Dark Waters

他のキャストの紹介
トップでElisha Cook Jr.がいます。多分死ぬのか?。
スタッフの紹介。

輪転機が回り新聞の見出しです。
ニューオーリンズに生存者を搬送。
石油会社の社長夫妻が悲劇的な事故で命を失い、
娘のレスリー・カルバンだけが生き残った。

そのレスリー・カルバンが事情聴取されています。

ニューオーリンズの病院にて。
医者から回復しましたと言われてるレスリー。
ニューヨークの叔母エミリーが唯一の身寄りだが顔は見たことがない。
そのラモント夫妻に医者が代わりに手紙を書いてくれる。

しばらく経っています。
ラモント夫妻からの手紙が届きます。
消印がニューヨークではない。ルイジアナ州です。
エミリー叔母様はベルビルにいる。ここから約150キロのところ。
祖父から財産を相続してニューヨークから越した。部屋も用意してあります。
そんなわけでレスリーはベルビルへ行くようです。
この医者の先生の名前がわからん。演じてるのはたぶんアラン・ネイピア。

列車にて。
もうベルビルに到着してます。降りるレスリー。
しかし迎えは来ていない。駅員に聞くがラモント夫妻の名は知らない。
ロシュノール農園と言うと湿地帯の向こうとのこと。
ルイジアナ州と言えばスワンプウォーターです。違う人種が住んでいると言われる。

レスリーは座って待ってるけど迎えが来るのか来ないのかもわからん。
何だか不安なレスリーは失神する。

駅構内の部屋にて。
医者が来て介抱されているレスリー。医者の名はグローバー先生。
もうニューオーリンズに帰ると言ってるレスリー。しかし列車は来ない。
グローバー先生はまず自分の診療所まで行こうと言う。

診療所にて。
レスリーが入院したとこを知ってるグローバー先生。
この件は新聞記事になってるので有名らしい。
それにレスリーがニューオーリンズの病院宛ての手紙を持っていた。

グローバー先生は叔母がいるロシュノール農園に行った方がいいと勧める。
レスリーは船の話をする。生存者4人。
先ほどは叔母がいなくてガックリして倒れた。
グローバー先生はクルマで送ってくれると言う。

クルマで移動中です。
レスリーはグローバー先生。
密林や沼があります。さすがスワンプウォーターなとこです。

ロシュノール農園の屋敷にて。何だか荒れてる感じ。
クルマはここに着きます。玄関前にオッサンがいます。
オッサンはシドニーと名乗る。自己紹介となります。
ラモントさんの姪ですと紹介されるレスリー。

オッサンのシドニー。
エミリー叔母様。
その亭主のノーバート。
フロレラという女中もいる。

エミリー叔母様は電報は受け取っていないと言う。
電話です。そういえばここが電話帳に載っていなかったと話すレスリー。
電話は管理人のクリーブの登録のままだったと弁解するエミリー叔母様。

グローバー先生は仕事もあるので帰ります。
帰る前にグローバー先生はシドニーにレスリーには注意するようにと話す。
シドニーは最初から怪しい。演じてるのがトマス・ミッチェルだし。

レスリーを部屋に案内するエミリー叔母様。
それにしてもシドニーが何をしてるのかわからん。

レスリーの自室にて。
ここがまだきれいになっていない感じ。
エミリー叔母様から母親の写真を渡されるレスリー。

シドニーとフロレラ。
フロレラに掃除をしろと注意をしてるシドニー。フロレラはやる気なさそう。
ゴミ箱に捨てたゴミの中にレスリーが打った電報が捨ててあります。怪しい。

食事にて。
農園管理人のクリーブが登場。エリシャ・クック・Jr.が演じてます。怪しい。
台所にピアソンという人物が出入りしてるらしい。ピアソンは出入り禁止だと言ってるシドニー。

クリーブはレスリーに旅の話しをさせたがる。
マダガスカルで発熱したレスリー。
フランスではビザが発行されず。カネが底をつきアメリカに電報を打った。
ニューオーリンズに向かう途中で船が沈没した・・・

それでレスリーは我慢出来ずに自室に行ってしまう。普通はそうなる。
クリーブにそんなことを言わせるなと注意するシドニー。

次の日にて。
シドニーとクリーブに普通に挨拶するレスリー。
そのへんを案内してもらいます。

当然沼の側を通る。
このへんは危険ですとクリーブ。特に流砂は危険とのこと。
ここでシドニーが電話で呼ばれていなくなる。

クリーブはレスリーはボートに乗せようとする。
何も考えていないのか嫌がらせなのかは不明。
もめてるとこにグローバー先生が来てクリーブに注意をする。

成り行きでグローバー先生の往診に同行するレスリー。
ブードローの音とは?

一軒家に到着します。ここがブードローらしい。
旦那のブードローと奥さんに子供が大勢。
挨拶がボンジュールなのはホントなのかハリウッドスタイルなのかは不明。
ジャネット、セシール、ナタリー、他にも色々といます。
フランスからやって来た開拓者一家といった感じ。

そういえば怪我人がいるので来たグローバー先生。
男の子を診て薬がいると出したのはお菓子というオチになってます。
そんな感じでここで食事になってるグローバー先生とレスリー。

お屋敷にて。
クルマで戻るグローバー先生とレスリー。
シドニーが出迎えてます。夕食のあとは映画に行こうとなる。
溶暗になります。

映画館にて。
レスリー、シドニー、それにクリーブもいる。
映画が終わってニュース映画になってます。ネタは敵の潜水艦の卑劣な攻撃・・・
潜水艦が船を魚雷で沈める。レスリーには見たくないニュースです。
そんな感じ気分が悪くなってここから出るレスリー。
シドニーがまたクリーブを叱責してます。
溶暗になります。

お屋敷にて。
寝ているレスリー。
何やら妙なバタンバタンと音がします。
枕元のランプを点ける。電気を通ってるようです。
ランプが消えます。これはビックリのレスリー。
そうしたらまたランプが点く。
エミリー叔母様が呼ぶが停電はなかったと言う。バタンバタンは網戸でした。
溶暗になります。

庭先にて。
レスリーが椅子で休んでます。
そんなとこに黒人のオッサンが来ます。ピアソン・ジャクソンと名乗る。
私の不当な扱いを解決してくれとコンタクトしてきます。
農園に12年務めたがラモント夫妻が来てクリーブに突然解雇された。
だから理由が知りたいのですと主張するピアソン。まともです。
ラモント夫妻に理由を聞こうとしてもクリーブに追い払われた。
昔とまるで変わってしまいましたとピアソン。
レスリーは聞いてみるとこの依頼を引き受ける。
で、クリーブさんが来たと速攻で逃げるピアソン。

お屋敷にて。
寝ているレスリー。そんなとこにシドニーが来ます。
夕べのショックで静養してることになってるレスリー。
様子を見に来たシドニー。

食事になるレスリー。
自室ではなく台所で食べると言う。
で、フロレラから話しを聞くレスリー。
フェイドードーに行った方がいいいとフロレラ。フェイドードーとは?

グローバー先生が迎えに来てます。
シドニーはレスリーは外出しない方がいいと言う。
そんなわけでもめてます。レスリーは行きたいと言うので出かけます。

フェイドードーにて。ブードロー家です。
ダンス大会みたいです。生バンドもいる。
グローバー先生とダンスになってるレスリー。そのあとはブードロー旦那と交代する。
延々とダンスのシーンが続いてます。
それに子供2人、イベットとテルマが忍び込むシーンが入る。ママに見つかって連れ戻される。これだけ。

クルマで移動中です。
それからお屋敷前でクルマを止めて話し込むレスリーとグローバー先生。
いい雰囲気になってキスになります。勢いでプロポーズまでしてるグローバー先生。
しかしレスリーは断る。何でそうなる。
クルマを降りてお屋敷に入るレスリー。

お屋敷にて。
レスリーとエミリー叔母様。
どうしたのとなってプロポーズを断った理由を話すレスリー。
誰とも結婚しない。それは私が正気でないから。そうなってます。
レスリーは幻覚と幻聴がするようです。船と一緒に沈むべきだったとまで言ってます。

レスリーの自室にて。
戻ったレスリーですがさっそく幻聴がしてます。名前を呼ばれてます。
隣りのエミリー叔母様の部屋に行くが呼んでませんと言われます。

ベランダに出るとやっぱりレスリーと呼ばれてます。
玄関から外に出てもやっぱり聞こえる。

沼にて。
ここに来ても聞こえてるレスリー。
そんなとこにピアソンのオッサンが姿を現す。私にも聞こえてますと言う。
私だけではないと少し安心してるレスリー。
このへんは危険ですよは警告するピアソン。私が調べますからとやたら親切。
そんなわけでお屋敷に戻るレスリー。

このへんの印象ですか典型的なゴシック・ロマンです。

お屋敷にて。
戻ったレスリーはグローバー先生に電話をするが不在です。

次はエミリー叔母様の部屋に行きます。
シドニーさんは何者?とストレートに聞くレスリー。
夫の学生時代からの古い友人。結婚式の付添人。ここの実務をやっている。
クリーブのことも聞くレスリー。普通の管理人らしい。
呼ぶ声について聞くレスリー。ピアソンの妄想だと言うエミリー叔母様。
それでレスリーは幻聴の問題が片づいたのてグローバー先生とよりを戻したくなる。

昔話をするエミリー叔母様。
しかしレスリーの母親のことが怪しくなってます。
ダンスが上手かったはずはないレスリーの母親。
旦那が来てお茶になってます。レスリーは部屋を出る。
溶暗になります。

翌日にて。
また電話してるレスリー。また不在なグローバー先生。
そんなところを管理人クリーブが伺ってる。

庭先にて。
レスリーは隠れて接近してるピアソンとコンタクトする。
シドニーが見ているらか隠れていてと言うレスリー。
今夜沼で会いましょうと伝えるレスリー。

夜です。沼にて。
ピアソンに会いに来てるレスリー。
エミリー叔母様は偽物だったとなってます。マジ?
それはいいけどそのへんではガマが跳ねてます。さすがスワンプウォーター。
で、そのうちにピアソンが殺されて死体になってるのを見るレスリー。これはビックリとなってます。

動転したレスリーは管理人クリーブと会う。
クリーブは何だか口説きモードに入ってます。
肝心のピアソンの死体かどうなったのかはわからん。
とりあえずレスリーはお屋敷に戻るようです。

お屋敷にて。
ようやく戻るレスリー。
時刻表を見てニューオーリンズ行きを調べてます。
どうやらここから脱出する気になったようです。

廊下に出たら叔母様に捕まる。お茶を飲みます。
すぐに自室に戻ります。

ベランダに出るレスリー。しかし両側をクリーブとエミリー叔母様が固めている。
自室に戻ります。
溶暗にになります。

ところでレスリーはカネはあるのか?
カネがあればここにはこないか。

朝です。
食事になったとこで電話です。速攻で出るレスリー。
ちょうどよくグローバー先生からでした。仲直りしてすぐに来てねとお願いしてる。
クリーブはすぐ近くで伺ってる。

玄関前にて。
シドニーが張ってます。そんなとこにクルマでグローバー先生が来ます。

レスリーとグローバー先生。
ピアソンが殺された。叔母夫婦は偽物。ここにいたら殺されると話すレスリー。
しかしグローバー先生は妄想だとしています。

そんなわけでグローバー先生は明日の午後に来るからと帰るようです。
一応処方のメモをレスリーに渡す。

それからグローバー先生はシドニーと話しをする。
レスリーが心配ですと普通に話す。

レスリーが処方のメモを読む。
今すぐ出ていくと危険だ、話しはシドニーに筒抜けになる。すぐに迎えに行くと書かれてます。
これでレスリーは助かるのか?

グローバー先生はレスリーはよそに移した方がいいだろうとシドニーに話す。
クルマで帰るグローバー先生にシドニーは事務所まで乗せてくれと乗り込む。
溶暗になります。

別室にて。
シドニー、エミリー叔母様、ノーバートの3人。相談中。
叔父さん役に疲れたとノーバート。エミリー叔母様役の人も降りたがる。
腰が引けた2人は殺人まではやらないと主張する。
話しからするとクリーブが本物のラモント夫妻を殺したらしい。
しかしシドニーはアンタ方は首まで浸かってる。もう抜けることは出来ないと脅す。
で、レスリーを呼びにやらします。
先手は打ったと自信満々のシドニー。そうなの?

沼付近にて。
酒を飲んでるクリーブ。
側には拘束されたグローバー先生がいる。先手を打ったとはこれらしい。
シドニーの事務所まで乗せてくれがこうなったらしい。

グローバー先生は本物のラモント夫妻は沼の底だろうと推理する。
そんなとこにシドニーがレスリーを連れてくる。

ボートを用意をしろとクリーブに命じるシドニー。
酔っぱらってるクリーブはシドニーの言うことを聞かない。

レスリーを呼ぶ仕掛けの種明かしをやってます。録音盤と再生機がやっていました。当時のハイテク機器です。

グローバー先生は殺人までして何を手に入れたい?と聞く。
相続した遺産30万ドルとこの農園の資産。それなら殺しまでやりそう。
ラモント夫妻を殺して替え玉を用意して換金するとこにレスリーが来たようです。
それでレスリーがじゃまになって小細工していたわけです。

グローバー先生はクリーブを焚きつけて仲間割れさせようとする。
そんなこんなでもめてますが結局全員ボートに乗ってます。
リボルバーはシドニーとクリーブがそれぞれ持ってます。
エンジン始動で出発となります。

沼を進むボート。
いよいよボートをとめています。
ここに来てクリーブとシドニーが本格的に仲間割れする。
いきなり乱闘に持ち込むグローバー先生。
どさくさに紛れてレスリーと一緒に沼にダイブする。
レスリーとグローバー先生は必死こいて逃げて隠れる。

ボートで捜索してリボルバーを撃つレスリー。
トマス・ミッチェルは左利きみたい。リボルバーを左手で扱ってます。

ボートが水草に隠れる2人の上を通過します。
スクリューでやられたのかと思ったが無事でした。

ようやく岸に上がってるレスリーとグローバー先生。
それはいいけど見つかると大変と思ったらもう見つかった。
必死こいて逃げてます。

ボートを岸に着けて徒歩で追ってくるシドニーとクリーブ。
追う方も動物の鳴き声等でなかなか見つからない。

クリーブがシドニーのリボルバーを捨てさせて主導権をとって探す。
しかし焦って流砂にハマる。これは大変。
グローバー先生が助けに行こうとするがリボルバーを取り返したシドニーが撃ってくるので行けない。

そんなわけでクリーブは流砂に沈んで退場となります。
やはりエリシャ・クックJr.はこうなった。

今度はシドニーに案内人なしで1人で帰れるのかと揺さぶりをかけるグローバー先生。
アンタが流砂にハマっても助けないぞとダメを押す。
グローバー先生は地元の人なのである程度はわかるみたい。

シドニーは降参してリボルバーは捨てる。
シドニーをリボルバーで制圧しボートまで歩かせるグローバー先生。
で、ここには流砂はないんだと言う。この先にはあるとのこと。

ボートにて。
シドニーからグローバー先生、レスリーが乗り込む。
レスリーにハンドルを頼むグローバー先生。エンジンもかけてくれと言う。
もう心配するとこはないと励ますグローバー先生。
エンジンをかけるレスリー。かかりました。
自分に大丈夫よと言ってボートをスタートさせるレスリー。
エンドとなります。


そんなわけで普通のゴシックロマンのよい作品でした。


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