映画感想の加筆改訂のお知らせ

にほんブログ村

« Hollywood Express #680◆2016.07.09(土) | トップページ | 『影を追う男』(1945年) »

2016.07.16

『武装市街』(1950年)

この作品は、ルドルフ・マテ監督、ウィリアム・ホールデン、ナンシー・オルソン、バリー・フィッツジェラルド主演の誘拐事件サスペンス風フィルム・ノワールのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1950年 Paramount Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆81分
原題◆Union Station
プロット◆誘拐事件で色々とある話しのようです。
音楽◆アービン・タルボット

キャスト
ウィリアム・ホールデン→鉄道警察のウィリアム・カルフーン警部
ナンシー・オルソン→社長秘書のジョイス
バリー・フィッツジェラルド→ニューヨーク市警のドネリー警視

ライル・ベトガー→主犯のジョー・ビーコム
ジャン・スターリング→情婦のマージ
ドン・ダニング→牛に轢かれたガス
フレッド・グラフ→運転席のビンス・マーレイ

ハーバート・ヘイズ→ヘンリー・マーチソン社長
アレン・ロバーツ→盲目のローナ・マーチソン

随分と警察の部下がいますが誰が誰なのかわからん。
ビゲロウ・セイン→ロス
リチャード・バロン→ハロラン
不明→モレノ
ラルフ・サンフォード→フェイ
パーリー・ベア→ゴッチョーク
ジェームズ・シーイ→エディ
リチャード・カルラン→スタイン

ルドルフ・マテ監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のフィルム・ノワールになってます。何となくTVシリーズ『特捜最前線』(1977年-1987年)のような感じもする。

1950年といえばビリー・ワイルダー監督の大傑作『サンセット大通り』(1950年)の製作年です。ウィリアム・ホールデンは出てました。ナンシー・オルソンも出てた?→出てました。

株式会社ブロードウェイ発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル2.0ch

ブロードウェイのタイトル
著作権のアラート

Paramount Pictures
タイトル
William Holden
Nancy Olson
Barry Fitzgerald
in
Union Station

with 他のキャスト
スタッフの紹介
撮影出身のルドルフ・マテ監督ですが余計なことをしなければ大丈夫でしょう。

クルマが走ります。
ウエスト・ハンプトン駅に着きます。運転手のオッサンと女性2人。
ジョイスがクルマを降りて列車に乗る。
残ったのはローナ。

列車にて。
ジョイスは並走するクルマがやけに急いでるのを見る。
そのクルマがちょうど列車が止まった駅に入る。
クルマの男2人が列車に乗り込んできます。
ジョイスは男の1人が脇にリボルバーを吊ってるのを見る。

そんなわけで車掌に通報するジョイス。
しかし車掌はやる気がない。手続き通りにユニオンステーション駅の鉄道警察に連絡すると言う。

ユニオンステーション駅にて。
鉄道警察本部にて。
テレタイプで連絡が届きます。ウィリアム・カルフーン警部宛て。

そのウィリアム・カルフーン警部が登場。
この件はたいしたとこはないだろうとなってます。
で、部下に自分をウィリーと呼ぶなと怒ってます。

構内を見回るカルフーン警部。厳しいキャラの描写が入る。
私服の男女が無駄な話しをしてるのを注意する。
置き引きのケチな悪党マニーを捕まえる。

例の列車が到着します。
通報したジョイスと車掌が来ます。
事情聴取から尾行するカルフーン警部。ジョイスも一緒。いいのか。

途中から当然カルフーン警部だけが尾行する。
男はロッカーにトランクを入れてロッカーのキーを封筒に入れ郵送する。怪しい。

戻ってジョイスの住所氏名を聞くカルフーン警部。
何で名前まで言うの?と不満なジョイス。
通報したんだから教えなさいとカルフーン警部。
ジョイス・ウィルコンブ、ヘンリー・マーチソン社の社長秘書。

ロッカーのトランクを開けて調べるが怪しい物はない。
と思ったらジョイスがローナ・マーチソンの名前が付いた物を見つける。
会話からローナは盲目だとわかる。最初はわからず。
そんなわけでこれは誘拐だとなります。市警のドネリー警視を呼べとなります。

ドネリー警視一行とカルフーン警部一行で打ち合わせになります。
ローナの父親のマーチソン社長も来てます。身代金の話しになる。
ロッカーに来た奴を尾行しろとなるがマーチソン社長はローナの命の心配をする。

ローナの映ってるフィルムを上映してます。
背景の模様でここは駅構内だとわかります。
関係者達がローナの顔を覚えるためにやってるらしい。
ローナの目が見えなくなる前の映像だと説明するマーチソン社長。

打ち合わせになります。
マーチソン家に出入りする者を調べろと部下に指示するドネリー警視。
ロス
ハロランとモレノ
フェイとゴッチョーク
エディ
スタイン
随分と部下がいます。

構内にて。
張り込みになってます。ジョイスもいます。
あの急いでいたクルマがマジで誘拐事件と関係があったわけです。しかしジョイスはナンバーまでは覚えていない。
溶暗になります。

朝になってます。
マーチソン氏が来てます。尾行が付きます。これが誘拐の一味です。
連絡を受けてドネリー警視は色々と手配をする。

電車にて。
高架電車ですが地下鉄なのかもしれない。
どこの都市が舞台なのかと思ったらニューヨークらしい。
男を尾行しています。尾行はどんどん交代してる。男も警戒してる。

男は車輌切り離しを狙って違う車輌に飛び移る。
これで尾行は巻かれたが現場にいたカルフーン警部は同じ車輌にいる。

降りたと思ったらまた乗ったりしてる男。
カルフーン警部も巻かれずに付いている。しかし尾行だと気付かれるのでそんなに尾行を続けるわけにもいかない。

電車を降りる男。走って逃げます。走って追うカルフーン警部。いきなり撃つ男。
カルフーン警部はクルマで助っ人は手配しているので反対側からも来る。
ここは何故か牛がいます。そういうところらしい。

ハシゴを降りたりして追っかけになってます。
男はリボルバーをバンバン撃つ。そうなると牛が暴走する。
そんなわけで男は暴走する牛の大群に踏みつぶされて死に至る。
このへんの牛のシーンは早回しになってます。これはやらない方がいいと思える。
せっかく尾行していたのに男は死んでしまった。これではダメじゃんといった感じのカルフーン警部一行。

モルグにて。
カルフーン警部、ドネリー警視、マーチソン社長。ジョイスの4人。
それでどうする?となってます。
ドネリー警視はあと1~2時間で何とかなるだろうと言ってます。

クルマでジョイスを送るカルフーン警部。話しこんでます。

駅にて。
マーチソン社長と一味がコンタクトするので打ち合わせです。
人質のローナの話しになるとドネリー警視はもう死んでるだろとう悲観的。

06:00頃です。
張り込みの準備が出来たのでマーチソン社長が出動する。
ジョイスも現場にいますがナンパされています。
やめてよと断るがしつこいナンパ男。ようやく張り込みの刑事が追っ払う。

07:00頃です。
まだコンタクトはない。ようやく来ます。
そんなとこにマーチソン氏に電報が届きます。
電報を張り込みの刑事にスリとらせてカルフーン警部が読む。
場所を変えろというメモです。故障中の公衆電話ボックスを指定される。

場内放送で符丁を使い張り込みの刑事達を移動させるドネリー警視。
ジョイスは置き去りにされてまてす。そんなとこに偶然に一味の男が接近する。

男を尾行するジョイス。駅の外にでてます。
例のクルマがあります。ナンバーを必死こいて覚えてるジョイス。

クルマにて。
運転手と話しをする男。
ガスからの連絡がなくなった。ガスは牛に轢かれた男です。
運転手の男は腰が引けている。
ジョイスが尾行していた男が主犯格のようです。
で、運転を交代してます。主犯格の男はクルマでいなくなる。
運転手の男は徒歩で駅に向かう。ジョイスは怪しまれるが何とかごまかす。

駅構内にて。
指定の公衆電話付近です。
マーチソン社長がいます。そんなとこに運転手の男が来ます。
ジョイスも来て張り込みのカルフーン警部に連絡する。

故障中の公衆電話が鳴ってます。電話をとるマーチソン社長。
ドネリー警視達は電話が盗聴出来ないので通話内容がわからん。

電話の一味とマーチソン社長。
身代金は10万ドル。受け渡しは明日の正午この駅の案内所。
そうなると今回は連絡のみです。運転手の男は何でいる?
運転手の男を取り押さえるカルフーン警部一行。

ドネリー警視は戻ってマーチソン社長とジョイスと話しをする。
身代金10万ドルとか支払い方法を伝えるマーチソン社長。
カルフーン警部が戻ります。
クルマのナンバーの手配もしてる。

誰もいないホーム付近にて。
拘束した男の取り調べになってます。ホトンド拷問してる。
自分の名前はビンス・マーレイと吐く。強盗をやった。
人質のローナのことを聞くカルフーン警部。お仲間のガスは死んだ・・・

で、次の列車が来たら事故に見せかけて落とすと脅迫してます。いいのか。
そんなわけでローナの居場所を吐くビンス。
ジョー・ビーコムとローナがいる。

アジトにて。普通のアパートみたい。
ローナがいます。ジョーの情婦もいます。ジョーはいない。
ジョーが帰宅します。騒ぐローナを思い切り殴ってる。さすがにこの描写は見えない。

情婦はジャン・スターリングが演じてるようです。
何だか妙に派手な感じになってますす。ここだけ1930年代風。

ジョーはローナを殺すつもりのようです。死体が川で釣れたら自宅に戻れるだろうなんて言ってる。
しかしローナをいつ殺すかは不明。

時間が経過して警察のクルマ3台がアジトに到着します。
捕まったビンスやジョイスまで来てます。

まずはビンスに呼ばせてます。返事がない。
カルフーン警部がドアを破って入ります。誰もいない。
どうやらビンスが戻るのが遅いので逃げたようです。

カルフーン警部とドネリー警視。
身代金を受け取らせてから追跡しようと主張するカルフーン警部。
そんなとこに大家のおばさんがドアを壊したからカネを払えと絡んできます。
早くカネを払えと粘るおばさん。
面倒くさいのでおばさんを逮捕させてるドネリー警視。結構凄い。

ジョイスの自宅アパートにて。
カルフーン警部がやってきます。
ジョイスは母親と同居している。母親はお喋りです。
犯人は逃げた。ローナはまだ無事だ。と報告するカルフーン警部。
母親がどうぞと言ったので中に入るカルフーン警部。
母親は名前を聞いてウィリーと呼ぶ。これが嫌な感じのカルフーン警部。
そのうちにジョイスと口論になるカルフーン警部。すぐに仲直りする。

街にて。
お巡りが手配のクルマを発見する。中には情婦がいる。
職質からクルマ内を調べると毛布を被ったローナを見つけてしまう。
そんなとこに戻ったジョーが撃ってきます。
お巡りは撃たれてしまう。ついでに情婦も撃たれてる。
薄情にもジョーは情婦を置き去りにしてクルマでズラかります。

クルマを工事現場にいれるジョー。
ローナはまだ生きてます。お前を引き渡すと言ってるジョー。そうなの?。

病院にて。
情婦がもう死にそうになって神父が控えてます。
その前に事情聴取してるドネリー警視とカルフーン警部。
あの子を殺すわ、捕まえてと言って死に至る情婦。

打ち合わせになります。
歳をとると神を信じたくなると話すドネリー警視。

ドネリー警視の自宅アパートにて。
何故か来ているカルフーン警部。2人で酒を飲みます。
死んだお巡りの話しになります。撃たれるなんてバカな男だとカルフーン警部。
ドネリー警視はそんな男がいたから戦争が終わったんだと言う。

ジョーのクルマは倉庫に入る。
ローナはまだ生きてます。身代金を受け取ったあとに殺す予定。
同じ形のトランクを用意してます。小細工するらしい。
荷物用の大型エレベーターで地下に降ります。

地下にて。
ここはトンネルが張り巡らせてありレールに電動貨車があります。
トンネルの天井にはむき出しの電線が走ってます。送電線注意のアラートがある。
荷台にローナを乗せて移動となります。
駅員の制服に着替えてるジョー。何をするつもり?

10:00前です。駅構内にて。
身代金受け渡しの打ち合わせになってます。

カフェにて。
ジョイスも駅に来てます。カルフーン警部と会ってます。
ローナは無事なのかと聞くジョイス。わからないと答えるカルフーン警部。
私のことを誰だと思ってると任せておけといった感じのカルフーン警部。それはいいけど自分でウィリーと言ってます。

張り込みの準備が完了してます。
ジョーは壁の裏に隠れてます。ここから打ち合わせをしてるところが見えてる。
そうなるとどうする?となってるジョー。張り込みはあるのは確実。

地下にて。
ローナは貨車から降りようと天井の送電線に触れそう。危ない。

12:00過ぎ。駅構内にて。
荷物預かり所に押し込むジョー。
オッサンを脅して、オッサンの弁当を食べてます。これはついでだ。
電話をしてるジョー。何やら小細工をするようです。

案内所にて。
マーチソン社長に伝言ボーイが来てトランクを預かる。
そのトランクを荷物預かり所に持っていく。

荷物預かり所にて。
オッサンが出てこのトランクは扱えないと返品する。
ジョイスがトランクからローナのコートがはみ出してるのを見てトランクが入れ替わってることに気がつく。

カルフーン警部がオッサンに脅迫されてるのかと確認する。
いきなり撃たれるカルフーン警部。致命傷ではない。
速攻で逃げるジョー。追うカルフーン警部。

機械室の階段あたりで撃ってくるジョー。
このへんは『ダーティハリー』(1971年)の工場で撃ち合いのシーンに引用されてます。構図がそっくりだったりします。
ジョーを下に移動する。

地下にて。
ローナはようやく貨車から降りてます。送電線は何とかクリア出来た。

機械室にて。
逃げるジョーを撃つカルフーン警部。当たったみたい。
ここのオッサンが殴打されて倒れているのを助けるカルフーン警部。
市営トンネルの通気孔へ行くドアがあると知らされる。

そんなわけでドアを通ってトンネルに入るカルフーン警部。
municipal tunnel airshaftと表示がある。

地下にて。
いきなり撃ってくるジョー。
カルフーン警部は通路に設置されてる電話をつながる状態にしてジョーに話しかける。
そうすれば情報が伝えられるからです。
そんなわけで電話交換手のオッサンはすぐに当局につなぎます。

連絡を受けたドネリー警視は現場の実況を聞く。
カルフーン警部は説得する感じで状況説明をしてる。
場所がわかればまわりを封鎖してすぐに出動となります。

トンネルの電源を切ってくれとリクエストするカルフーン警部。
トンネル内がまっ暗になります。
そうなると盲目のローナにアドバンテージがあるのかと思ったがそうでもない。

また追っかけになります。
ジョーはローナに迫る、必死こいて追うカルフーン警部。
カルフーン警部は自分のジャケットを投げる。
これに気を取られたジョーを撃ちます。

しかしまだ逃げてるジョー。トランクを落として札束をばらまく。
ローナに走れと叫ぶカルフーン警部。

ローナが危ないとこにようやくカルフーン警部が追いつきジョーを撃つ。
ようやく死に至るジョー。
応援も来てます。ローナは助かりました。

荷物用エレベーターで上がる一行。
カルフーン警部、ローナ、他に2名。
待ってるてのがドネリー警視、マーチソン社長、ジョイス手一行。

感激の再会になってるローナとマーチソン社長。
カルフーン警部のキズの具合をみるジョイス。
まだウィリーと呼ぶなと言ってるカルフーン警部。
そんなこんなでエンドとなります。


そんなわけで普通のフィルム・ノワールのよい作品でした。


にほんブログ村に参加しています。気が向いたらクリックをお願いします。
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

« Hollywood Express #680◆2016.07.09(土) | トップページ | 『影を追う男』(1945年) »

映画」カテゴリの記事

1950年代」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『武装市街』(1950年):

« Hollywood Express #680◆2016.07.09(土) | トップページ | 『影を追う男』(1945年) »

月齢

無料ブログはココログ
フォト
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

バイクフォト

  • ヤマハ トリッカー XG250
    私が買ったバイクです。ヤマハばかり。