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2015.10.17

『悪魔の命令』(1941年)

この作品は、エドワード・ドミトリク監督、ボリス・カーロフ主演のSFホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1941年 Columbia Pictures Corporation アメリカ作品
ランニング・タイム◆65分
原題◆The Devil Commands
プロット◆死んだ夫人と通信しようと色々とやる話しのようです。
音楽◆他の作品からの使い回しのようです。

キャスト
ボリス・カーロフ→脳波研究のブレア博士
シャーリー・ウォーデ→ブレア博士夫人のヘレン
アマンダ・デフ→ブレア博士夫人の娘アン・ブレア
リチャード・フイスケ→助手のリチャード・セイルズ博士
アン・リーバー→霊媒師のウォルターズ夫人
アーウィン・カルサー→偉いケント博士
サイ・シンデル→大学職員のカール (as Ralph Penney)
ケネス・マクドナルド→エド保安官
ドロシー・アダムズ→家政婦のマーシー夫人
ウォルター・ボールドウィン→マーシー夫人の夫セス

エドワード・ドミトリク監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のドラマになってます。

株式会社ブロードウェイ発売のDVDにて。
画質は普通です。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル2.0ch

ブロードウェイのタイトル
著作権のアラート

Columbia Pictures Corporation
タイトル
Boris Karloff
in
The Devil Commands
監督はエドワード・ドミトリク。

嵐の夜、崖っぷちの家の全景で始まります。
ここはミニチュアです。いいじゃん。

ナレーションが入ります。
私の名前はアン・ブレア。
科学者だった父ジュリアン・ブレアははこの家に住んでいた。
この家に近づくものは誰もいない。父は行方不明・・・
そんな感じでホトンド『レベッカ』(1940年)と同じ感じです。

ナレーションは続きます。
7年前父は大学の理学部長だった・・・
名の知られた科学者でした。

大学にて。
ブレア博士が実験を披露しています。大学の関係者が数人います。
妙なヘルメットを被ってるのが助手のリチャード・セイルズ博士。
脳の発する電気信号をグラフに記録する実験のようです。
実験の方は上手くグラフが描けたようです。この波形と一定で1人ずつ違うとのこと。
この波形は指紋と同じだと言ってるブレア博士。

そんなとこにブレア博士のヘレン夫人がやってきます。
案内をしてるのがカール。大学の用務員といった感じ。
旦那をそのままにしておくと帰ってこないので迎えに来たとか。

成り行きでヘレン夫人の波形も記録します。測定器を付ける時にちゃんと指輪を抜いてるのがいい。
リチャードより力強い波形を描いてます。前にもやっていたらしい。

そんなわけで偉いケント博士に認めれらているブレア博士。
ここまでは順調そのものです。

雨の夜、娘のアンを迎えにクルマで移動中です。
ブレア博士とヘレン夫人。
ケーキを受け取りにブレア博士が店に行きます。
クルマを止められずその辺を回ったヘレン夫人のクルマが事故ります。
死に至るヘレン夫人。

墓地にて。
アンのナレーションが入ります。とにかくナレーションが入る。
その晩に母を亡くなった。父まで失ったように感じた・・・
アンのボーイフレンドは助手のリチャードでした。わかりやすい。
父はその夜は研究室に行った。

大学の研究室にて。
ブレア博士が何気なく電源を入れるとグラフがヘレン夫人の波形を描きかける。
そんなとこに誰か来ます。一瞬ヘレン夫人に見えましたが娘のアンでした。
ヘレンは死んでいないと口走るブレア博士。
アンは大丈夫なのか?といった感じ。腰が引けてます。

時間が経過してます。
関係者を集めて説明してるブレア博士。
これは死んだヘレン夫人の波形だ。だから死後の世界と通信が出来ると主張する。
当然まわりの関係者はそれはないだろとなる。
それに、もし余り感心出来ない死者がこの世に出てきたらどうする?という意見も出てます。
アンは一晩休めばと無難なアドバイスをする。
そんなこんなでブレア博士は大学を辞めてやるとなってます。

ブレア博士と大学職員のカール。
残ったカールが自分は死んだママといつも話をしてると主張する。
ウォルターズ夫人の降霊会を紹介します。
あまり気が進まないブレア博士ですがとにかく参加することにする。

ナレーションが入ります。
また一歩悲劇への道を・・・

ウォルターズ夫人の降霊会にて。
参加しているブレア博士。カールも当然いる。他にも数名。
で、マジでカールの母親の霊が姿を現わす。
自分のやってることに箔を付けようとサー・オリバー・ロッジ、サー・アーサー・コナン・ドイルの名前が出してるウォルターズ夫人。

ウォルターズ夫人の出し物が終わってからブレア博士は霊の仕掛けを暴露してます。
しかし高電圧のショックは本物だとわかる。電気は使っていないと主張するウォルターズ夫人。
そんなわけでウォルターズ夫人を実験に参加しないかと勧誘するブレア博士。
ウォルターズ夫人は報酬が出ればやると言ってる。

大学の研究室にて。
ウォルターズ夫人は電極を持っています。電球が点灯してます。
この電気をためればアンテナになる。そんな説明をするブレア博士。

今度はもっと大きい球形がついた電極を持たせてます。
激しく放電してます。2千ボルト、1万ボルトでも平気だと感心してるブレア博士。
要するにウォルターズ夫人をアンテナ代わりにヘレン夫人と通信するつもり。
こんな感じのブレア博士。

ブレア博士の自宅にて。
父親の心配をして待っていたが耐えられなくなったとナレーションが入る。
そんなわけでリチャードと一緒に研究室に向かう。

大学の研究室にて。
ウォルターズ夫人にヘルメットを被せてグラフを描かせてます。
今度はカールにも参加させる。アンテナを補強して感度を上げる感じ。

実験になります。
グラフを描くが電源のヒューズが飛んでカールが昏倒する。
ウォルターズ夫人はこれでブレア博士の弱みを握ったのか?

そんなとこにノックの音がします。
来たのはアンとリチャードです。
研究室から出て相手をするブレア博士。
リチャードは今度の理事会で危ないと警告をする。
2人を追い返すブレア博士。

実験のショックで廃人同様になったカールは消した方がいいなんて言ってるウォルターズ夫人。
別の土地で人知れず研究しましょうとまで言ってます。

ブレア博士の自宅にて。
ナレーションで自宅を売ったとか入ってます。
アンをニューヨークに送るブレア博士。
手紙を書くから返事を頂戴とお願いするアン。
お別れの挨拶になってるブレア博士とアン。

ナレーションでその後2年間は音信不通だった。
父からは3ヶ月ごとに小切手は届いていたとフォローが入る。
手紙を書いたけど返事はこなかった。

ニューイングランド、バーシャムハーバーにて。
ここの断崖の家を買ったブレア博士は研究をしていた。
町の人々はブレア博士の噂をしてそのうちに恐れるようになった。
そんな感じのナレーションが入ります。

ブレア博士の家にて。
誰かがクルマで来ます。鍵のしまった門を乗り越えて入る男。
呼び鈴を鳴らしてます。
来たのはエド保安官、出たのは家政婦のマーシー夫人。

マーシー夫人は何も見ていないし何も知らない。
ウォルターズさんが許さないのでブレア博士が降りて来ない。
そんなとこにカールが来る。大声を出せばいうことは聞きますとマーシー夫人。実際にやってます。

ウォルターズ夫人とブレア博士も姿を現わします。
ようやく博士が降りてきてエド保安官と話しをする。
サム・ジェニングスが死んで埋葬された。その死体が盗まれた。
以前にも4回消えている。2年で5人の死体が消えた。そりゃ疑われる。
そんなわけで研究室調べさせてほしいとなります。
無関係なら噂が取り消せると説得してる。
そんなこんなで今日は帰ることにするエド保安官。

ブレア博士は保安官はまた来ると心配する。
任せてと何故か自信満々のウォルターズ夫人。そうなるのか。

家政婦のマーシー夫人が帰ります。
門は鍵がかけてあります。鍵を外して出ているマーシー夫人。
ここをカールが伺ってます。

徒歩で移動中のマーシー夫人。
そんなとこにエド保安官のクルマが通りがかる。どうやら追って来たらしい。
家まで送ると乗せてます。

クルマで移動中です。
エド保安官とマーシー夫人。
マーシー夫人はブレア博士には好意的です。研究室のことは全く知りません。
研究室の中を探って欲しいとお願いするエド保安官。
噂が大きくなれば騒ぎになると心配してるエド保安官。
引き受けるマーシー夫人。

日が改まってます。
ブレア博士の家にて。
カールは頭はアレになってるけどブレア博士の言うことはきくらしい。
で、研究室に忍び込むマーシー夫人。暗くてわかりません。

ブレア博士はカールに研究室の鍵を締め忘れたから閉めてくれとカールに頼む。
ちゃんと研究室のドアを鍵をかけるカール。

研究室にて。
カバーを取り払うマーシー夫人。
そこには人間がカプセルに入ってます。これはビックリ。
とうやら死体を補助アンテナに使ってるようです。
当然ドアには鍵がかかってる。慌てて偶然に電源を入れてしまう。
そうなると何やら怪しい現象が起こってます。これはまたビックリのマーシー夫人。

ようやくブレア博士が気がついて研究室に入る。
外出していたウォルターズ夫人もちょうど帰宅する。

研究室にて。
駆けつけるブレア博士は電源を切ります。、ウォルターズ夫人、それにカール。
マーシー夫人は死に至ったようす。それでどうする。
これで私は殺人犯だとガックリのブレア博士。
ウォルターズ夫人は何とかするつもりです。

時間が経過してクルマが来ます。
エド保安官とマーシー夫人の旦那セス。

ウォルターズ夫人は足跡の小細工をやったようです。
それに従った説明をするブレア博士。

家の外に出てます。
ブレア博士。エド保安官。旦那のセス。
すごい泥でわざとらしく崖っぷちに足跡があります。
そんなわけでマーシー夫人は事故死したと判断するエド保安官。
収まらない旦那のセス。お気の毒にと無難なブレア博士。これで済んだのか?

エド保安官はセスに噂にするんではないと釘をさしてます。
このエド保安官は間抜けでもない。結構まともだ。

帰り道のブレア博士。
ウォルターズ夫人がいます。何故小細工をしたのかと責めるブレア。
で、ウォルターズ夫人はここを離れないか?と言ってます。

ナレーションが入る。
アンとリチャードはブレア博士の家に向かう。

ブレア博士の家にて。
実験にかかるブレア博士。近くのブレア博士とカールは安全ベルトをしてます。
この実験のセットですがネオン管を使っていてレトロでいい感じに仕上がってます。

クルマが到着します。
アンとリチャードにエド保安官。
エド保安官が門の鍵を撃って入ってます。玄関のドアをリチャードが体当たりで開ける。
どうやらアンとリチャードにブレア博士を説得してもらうためにエド保安官が呼んだらしい。

研究室にて。
それでどうなる。真ん中に渦が巻いてます。グラフも波形を描いてる。
ウォルターズ夫人の方はもう限界と訴える。
しかしヘレン夫人の声が聞こえるブレア博士は限界を超えた無理をする。
ようやく実験をやめるブレア博士。ウォルターズ夫人は死に至ったらしい。

そんなとこにノックの音がします。
ドアを開けるブレア博士。エド保安官、リチャードにアンが入る。
手紙は郵便局は届いていたと話すエド保安官。これはウォルターズ夫人が握りつぶしていらしい。
手紙の差出人住所からエド保安官がアンとリチャードを呼んだわけです。

何だか一段落したとなってエド保安官は帰ります。
ブレア博士はアンとリチャードに下で待ってくれと研究室に戻る。
カールに手伝わせてまた実験をやるつもりのブレア博士。

町にて。
セスを先頭に暴動になりつつあります。
リボルバーを出して止めようとするエド保安官ですが止められない。

研究室にて。
リチャードを呼ぶブレア博士。説得して実験をするつもり。
アンが近くにいる時だけヘレン夫人の声が聞こえるとブレア博士。そんなわけでアンをアンテナに使いたいわけです。
しかしリチャードは断ってアンを連れて帰ろうとする。
帰ろうとしたリチャードはカールにノックアウトされる。

時間が経過してしっかりとヘルメット等にセットされてるアン。
ブレア博士はアンに安全にやると言って実験を始めます。
渦巻き、グラフ、ヘレン夫人の声・・・

そんなとこに暴徒の一行がなだれ込む。
カールが立ちふさがるが押し込まれる。

実験中のブレア博士の安全ベルトが力に耐え切れず外れます。
これだけではなく家全体も半壊状態になってます。
これは危ないと家から引き上げる暴徒の一行。何しに来たんだ?

リチャードはアンを助けに研究室に入る。
ヘルメットを外してアンを助けてます。

エピローグ。
嵐の夜、崖っぷちの家の全景です。
ナレーションが入ります。
何があったのかわからない。消え去った父がどうなったのかもわからない。永遠にわからない・・・。
村の人はあの家に父がいると噂をしてる・・・。
そんなこんなで余韻をもたせてます。
エンドとなります。


そんなわけで普通のホラーのよい作品でした。


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