『古城の扉』(1935年)
この作品は、ロイ・ウィリアム・ニール監督、ボリス・カーロフ主演の双子物コスチュームプレイドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1935年 Columbia Pictures Corporation アメリカ作品
ランニング・タイム◆68分
原題◆The Black Room
プロット◆双子の兄弟に色々とある話しのようです。
音楽◆使い回しのようです。
Music Department
Louis Silvers ... musical director
Mischa Bakaleinikoff ... composer: stock music (uncredited)
Edmund Ross ... composer: stock music (uncredited)
キャスト
ボリス・カーロフ→兄のグレゴール/弟のアントン
マリアン・マーシュ→ハッセル大佐の姪テア
ロバート・アレン→テアのボーイフレンド アルバート
サーストン・ハルl→ハッセル大佐
トーベン・メーヤー→召使いのピーター
キャサリン・デミル→召使いのマシュカ
ジョン・バックラー→マシュカのボーイフレンド ベラン
ロイ・ウィリアム・ニール監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のコスチュームプレイドラマになってます。超常現象はなしです。
株式会社ブロードウェイ発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル2.0ch
ブロードウェイのタイトル
著作権のアラート
タイトル
Columbia Pictures Corporation
Boris Karloff
in
The Black Room
キャスト表示がもう出ています。
お城にて。
この作品はコスチュームプレイ物だとわかる。
大勢の人が集まっています。
医者が双子が生まれたと知らせます。
お祝いモードになりかけるが止めるオッサンがいる。
双子は不吉だとド・バーグマン家の古文書をハッセル中尉に読ませます。
それによると黒の部屋で双子の弟が兄を刺し殺したとなってます。
壁の紋章には『始まりのごとく滅びる』と書かれてます。
生まれた弟ですが右手が麻痺してると伝える医者。
そうなるとやっぱり不吉だとなってます。
50年後なら我々は死んでいるだろうという話しも出ているがやることはやる。
ハッセル中尉の提案で黒の部屋の前にレンガを積んで封印します。
年月が経過したお墓にて。
子役の双子が登場。
マリー・ド・バーグマン男爵夫人の墓。フレデリックの妻。
年月が経過したお墓にて。
双子の少年が登場。
フレデリック・ド・バーグマン男爵の墓。グレゴールとアントンの父。
20年後と字幕が出る。
お墓にて。
あんなに可愛かった少年がボリス・カーロフになってます。
当主の兄グレゴールとハッセル大佐。中尉から昇進してる。
アントン様とは10年ぶりでしょうと話すハッセル大佐。
その後成長した弟アントンはは城を出ていたらしい。
町、酒場にて。
グレゴール男爵はしょうもないという話しになってます。
殺してやると名乗り出るのもいます。
そんなとこにブタペストから乗り合い馬車が到着する。
到着したのが犬を連れた弟アントンです。
酒場に入るアントン。これで回りの連中が固まってます。
で、あれは弟だ、兄1人でも迷惑してるのにと噂してます。
そんなとこにハッセル大佐が迎えに来ます。
10年ぶりだと挨拶するアントンとハッセル大佐。
それで馬車でお城に向かいます。
移動中の馬車にて。
兄の手紙は戻れと懇願していた。だから戻って来たとアントン。
そんなとこにいきなりガラスに穴があく。狙撃されたらしい。無事です。
お城にて。
到着します。召使いのピーターと挨拶のアントン。
兄グレゴールと再会するアントン。
召使いがワインを持ってきたら毒味させてるグレゴール。そうなるのか。
使用人は信用しないと言ってるグレゴール。
で、グレゴールは言い伝えなんて忘れてしまおうと主張する。
部屋を出るアントン。そこには酒場の男達が来てる。これは大変。
1人は捕まりあとは逃げる。
捕まった男をグレゴールは殺そうとする。アントンはとめてる。
捕まった男は女達が消えたのはグレゴールがやったと主張してる。
食事になってます。
その前にハープを弾いて歌が入ってます。ハッセル大佐の姪テアが登場。
若い兵隊もいます。これがテアのボーイフレンドのようです。
ボーイフレンドとテア。
グレゴールが気味が悪いので一緒に逃げようとまで言ってます。
それからお別れのキスまでしてます。
テアがグレゴールの部屋に戻るとすぐに口説いている。
で、グレゴールは今夜何かやらかすみたいです召使いの女とそんな会話している。
お墓にて。
召使いのマシュカがボーイフレンドのベランに捕まってます。
君が心配だからあとをつけたと言ってるベラン。立派なストーカーです。
しかしマシュカはベランを振り切って城に向かう。
お城にて。
また歌が入ってます。今度はマシュカなのか?
マシュカは何故かグレゴールにぞっこんらしい。
で、グレゴールが黒の部屋に何か運び込んでたのを目撃したと喋ってしまう。
そうなると速攻でマシュカを刺し殺したらしいグレゴール。
召使いのピーターがドアをノックしてご用聞きするが用はないと追っ払うグレゴール。
グレゴールはマシュカの死体を運び出す。
しかし召使いのピーターが来る。追っ払うグレゴール。
慌てていたのでショールを落としてます。
黒の部屋にて。
封印のレンガに秘密のドアが仕込んでありました。開けます。
ようやくマシュカの死体を黒の部屋に運び入れるグレゴール。
ハンドルを回して床のフタを上げます。
縦穴にマシュカの死体を投げ捨てる。
召使いのピーターは通路に落ちているショールを見つけてます。
町の酒場にて。
マシュカが消えたと噂話になってます。
ボーイフレンドのベランがおかしいと主張する。
そんなとこに召使いのピーターが来たもので詰問される。
ショールのことを話してしまうピーター。
そうなるとお城に行って直談判しようと盛り上がってる。
お城にて。
グレゴールとハッセル大佐。
このままでは危険ですと警告してるハッセル大佐。
そんなとこにベランを先頭に大勢押しかける。
アントンとテアは避難する。
ハッセル大佐が話し合おうと説得するが中に入ってしまいます。
いよいよグレゴールと直談判になるベラン。
ショールを見せるベラン。ハッセル大佐が説得しようとする。
ここでグレゴールが爵位をアントンに譲ると発表する。
もう国を出るから今回の件はうやむやにしてくれととなってます。
何だかそんな感じになりつつあります。
ハッセル大佐はテアを連れて帰ります。
溶暗になります。
グレゴールとアントン。
責任から解放されたと言ってるグレゴール。
それでレンガの秘密のドアをアントンに見せてます。
40年間開かずの間だったと言ってるグレゴール。それは違うような気がする。
黒の部屋にて。
グレゴールとアントン。
巨大な歯車は床のフタを上げ下げする仕掛けでした。
床の穴を覗くアントン。マシュカが死んでいます。これはビックリ。
そうしたらアントンを突き落とすグレゴール。自分はアントンになると言ってます。
床のフタを閉めます。
鏡を見ながらアントンになる練習をしてるグレゴール。
しかし部屋の外にはアントンの犬が鳴いている。どうやってごまかす?
時間が経過してます。
グレゴールとハッセル大佐。もうアントンになってます。
チェスをしてます。
ハッセル大佐はグレゴールはチェスだけが取り柄だった。それから人格に問題があったとか色々とこき下ろす。悪魔とまで言ってます。
グレゴールはチェスは下手なふりをしてるらしい。
で、テアを男爵夫人にしようと主張するグレゴール。
テアとボーイフレンド。
相変わらずくっついてます。ボーイフレンドはグレゴールに結婚されてしまうのではないかと心配してます。
ボーイフレンドの名はアルバートです。ようやくわかった。
ハッセル大佐にテアは私と結婚すると言ってるグレゴール。
そうなるとアルバートは決闘だと意気込む。
あとでテアから謝った方がいいわと言われてるアルバート。
時間が経過してます。
オルゴール人形を見ているテアとアルバート。
グレゴールとハッセル大佐。
テアの結婚の書類にサインをと言われてるグレゴール。
ハッセル大佐はアントンだと思ってるので結婚には賛成してる。
左手では書きにくいようです。そんなわけでハッセル大佐が酒を取りにいった隙に右手でサインしてるグレゴール。
ハッセル大佐はガラス戸に映ったグレゴールが右手でサインしてるとこを目撃する。
それでどうする?
乾杯になってます。
それからチェスになります。妙に強くなってるグレゴール。
その手は前にも使ったと指摘されます。それから右手でサインも見たと言われる。
いよいよアントンではなくグレゴールと呼ぶハッセル大佐。
こうなると右手を動かしてるグレゴール。通報すると言うハッセル大佐をどうにかしたらしい。
アルバートが書斎のドアをノックする。
誰も返事がない。入るアルバート。誰もいない。出て行きます。ドアの影にグレゴールがハッセル大佐の死体を抱えて隠れていました。
溶暗になります。
朝にて。
召使いのおばさんが書斎に入り悲鳴を上げる。ハッセル大佐の死体を発見したらしい。
時間がとんで裁判になってます。
ハッセル大佐殺しの容疑者になってるアルバート。
証人の証言はアルバートに不利な証言ばかり。
さすがにテアだけは好意的に証言。
グレゴールは証言をしない。ぬけぬけと好意的な立場なので出来ないと言ってます。
判決は当然有罪。1ヶ月後に銃殺のアルバート。軍の位も没収になってます。
溶暗になります。
お墓にて。
1834年 ポール・ハッセル陸軍大佐の墓です。
テアとグレゴール。調子のいいことを言って、それから結婚の話しをする。ハッセル大佐も望んでいたことにしてます。
テアから孤独のことを突っ込まれてます。そう言えば兄のグレゴールは旅をしてるとこになっているんです。
時間を頂戴と先延ばしにしてるテア。
溶暗になります。
このへんでテアを演じてるマリアン・マーシュはアマンダ・セイフリードに似ていると気が付いた。
鐘が鳴ってお祭り騒ぎになってます。どうやら結婚のお祝いらしい。
花嫁衣装のテア。まだ先延ばしにしたいみたい。
別室にて。
グレゴールは二度と右手を使わないと自分に言い聞かせています。
グレゴールは黒の部屋に行きます。犬はまだいます。
床のフタを開けてます。アントンは死んでいます。で、犬が来たので追っ払う。
グレゴールはムチを持ち出して犬を折檻してます。
それから召使いにどうして犬を始末しないと叱責する。
召使いは捨てても戻ってしまうと弁解する。
グレゴールは犬は殺してしまえと命じる。
馬車で結婚式に向かうグレゴール。
召使いが犬を捕まえようとしたら犬は逃げ出してしまいます。馬車を追う。
刑務所にて。
アルバートとベラン。まだアルバートは銃殺前でした。
脱走しろと勧めるベラン。断ってるアルバート。
しかしテアが自分を心配してると聞いて気が変わり脱走するアルバート。
教会にて。
テアの馬車が到着します。グレゴールが到着するまで控室に入る。
控室にて。
テアがいるところに窓からアルバートが入る。話しが早い。
どうしたの?となるテア。それでどうする。
長々と話しをしてるのでもうグレゴールの馬車が到着してます。
テアにお呼びがかかります。まだキスをしてる2人。
ようやく窓から出ていくアルバート。
結婚式にて。
テアとグレゴール。神父のお決まりのセリフが入る。
アルバートは物陰にいて見ています。
そんなとこに犬が突入してくる。頭に来たグレゴールは右手を使ってしまう。
そうなると正体がバレたグレゴールは逃げます。
控室の窓から逃げて馬車で逃げます。これが想定内のように素早くやってます。
馬車で逃走中のグレゴール。犬が追ってます。
このへんはコマ落としで速くしてます。
町の面々も追ってきます。
道端にやたらマリア像やキリスト像があります。意味不明。
お城にて。
ここに逃げ込むグレゴール。行き先は黒の部屋です。
黒の部屋にて。
グレゴールが入ると犬が秘密のドアの前で吠える。
町の面々はここが怪しいと秘密のドアをこじ開ける。
入り込んだ犬に吠えられて穴に転落するグレゴール。
死んでるアントンが握っていた短剣にの上に落ちるグレゴール。死に至ります。
町の面々が穴を覗くと双子が死んでいます。
兄が弟の刃で命を奪われた。古文書の通りになります。
予言が現実になったと何故か重々しい雰囲気になってます。
壁の紋章の『始まりのごとく滅びる』のショット。
エンドとなります。
そんなわけで普通のコスチュームプレイドラマのよい作品でした。
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