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2015.03.21

『黒猫』(1934年)

この作品は、エドガー・G・ウルマー監督、ボリス・カーロフ、ベラ・ルゴシ主演の謎の屋敷ホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1934年 Universal Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆65分
原題◆The Black Cat
プロット◆謎の屋敷で色々とある話しのようです。
音楽◆Heinz Roemheld (uncredited)

キャスト
ボリス・カーロフ→オーストリアの建築家ポールツィグ
ベラ・ルゴシ→ハンガリーの医者ヴェルテガスト博士
デビッド・マナーズ→アメリカの推理作家ピーター・アリソン
ジュリー・ビショップ→夫人のジョーン・アリソン
ルシル・ランド→カレン夫人
ハリー・コーディング→ヴェルテガスト博士の部下タマル

エドガー・G・ウルマー監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のフィルム・ノワールになってます。それともホラーか?

株式会社ブロードウェイ発売のDVDにて。
画質はよいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル2.0ch

ブロードウェイのタイトル
著作権のアラート

Universal Pictures 地球の回りを飛行機が飛んでる。
タイトル
カール・レムリ presents
The Black Cat
一応エドガー・アラン・ポー原作になってます。
Karlof
Bela Lugosi
ボリス・カーロフではなくカーロフのみ表示。
キャストの紹介が1人1人出てます。土曜ワイド劇場みたい。わかりやすいといえばわかりやすい。

駅にて。
人々が移動してます。

列車にて。ブダペスト発のオリエント急行。
個室の若いピーターにジョーンのアリスン夫妻が登場。ラブラブです。
腹が減ったので食事にしましょうとそれだけだ盛り上がる。

そんなとこに車掌が来てダブルブッキングで同室になりますと説明する。
車掌を叱責しつつしっかりと同室になるオッサンが登場。
これがベラ・ルゴシ扮するヴェルテガスト博士です。難しい表情をしてる。

そんなわけで恐縮してるアリスン夫妻。
ぎこちなく会話が始まります。博士は旧友を尋ねると話してます。

汽車が進行するシーンが入る。
雨も降ったりしてます。

列車にて。
寝てるジョーンの髪の毛に触ってるヴェルテガスト博士。立派な変態です。
ピーターが目を覚ましたので違う話しをする博士。
18年前に私は夫人と娘を残して出征した。
ロシアの捕虜収容所に15年いた。ほとんどが死亡したが私は生還した。
自分で言って自分だけ興奮してるヴェルテガスト博士。大丈夫なのか?。

駅にて。
下車してる博士、ピーターとジョーン。バスに乗ってます。
ポールツィグの屋敷に行く博士。
ピーターとジョーンは違うとこへ行く予定。

雨の夜道をバスで移動中です。
運転手は戦争の話をする。第1次世界大戦のことです。
ここはハンガリー。
要塞の跡地のポールツィグの屋敷。世界最大の墓場の上の屋敷。

そんなとこで豪雨でバスが崖下に転落して転覆します。
運転手は死亡。客達は脱出して徒歩でポールツィグ邸に向かう。
博士と召使い。ピーターとケガしてるジョーン。

ポールツィグ邸にて。
この屋敷のセットがモダンなのです。この作品の最大の売りだそうです。
ここに入る博士と召使い。ピーターとケガしてるジョーン。
呼び鈴を鳴らして召使いが出る。とにかく入る。

博士は召使いに事故に遭ったと説明する。
事故に遭った。憲兵に連絡してくれ。夫人がケガをしてる・・・

寝室にて。
インターホンで博士が到着しましたと伝えてます。
ベッドから起き上がるここの主人が登場。隣に夫人が寝ています。

別室にて。
ジョーンを手当てしてる博士。変態ではなく医者だったのか。
いよいよここの主人が登場。ドアを閉めた音で気がつく面々。

博士と対峙する主人。
並ぶとボリス・カーロフよりベラ・ルゴシの方が背が高い。これはおかしい。
多分ベラ・ルゴシが踏み台に乗ってるからだと思える。

事情説明をする博士。黙って聞いてる主人。
それでアリスン夫妻を残して部屋を出る博士と主人。

博士と主人。
ここの主人は戦場から逃げて部隊を全滅した。残ったの私だけ。そんな説明をする博士。
そんな感じで嫌味を連発してる博士。
1万殺してその上に屋敷を立てたのか。私は捕虜収容所に入れられた・・

君の魂を殺す。そこまで言ってる博士。
で、妻のカレンと娘をどこだと主人を詰問する博士。

そんなとこにピーターが来る。
いいお屋敷ですねとまずはお世辞から入る。

色々と話し込んでます。。
部隊の指揮官がポールツィグ。この主人のことです。オーストリアの建築家でもある。
ここに来たのはハンガリーの博士。
ピーター・アリソンはアメリカの作家。ジャンルは推理小説。当時のラノベみたいなものです。

黒い猫がいます。廊下を横切る。
そうなると博士は発作的にテーブルのナイフを投げる。悲鳴を上げてる黒猫。
ここは画面外なので黒猫がどうなったかはわからん。
博士は重度の猫恐怖症なんだと説明する主人。

今度は寝てるはずのジョーンが出てきます。様子がおかしい。
ピーターはジョーンを寝かしに行きます。

廊下にて。
ジョーンを寝かしつけて戻るピーター。また男3人で話しになる。
博士は奥さんは麻酔中毒で様子がおかしかったと説明してる。霊媒のようになる。
黒猫は悪魔の化身で乗り移る・・

主人は客人である博士とピーターを部屋に案内してます。
それぞれの部屋に入る博士とピーター。

部屋にて。
博士がこの部屋は奥さんの隣だから交換しようとピーターに言う。
そうするピーター。
それはいいけど部屋の境に引き戸があったりします。廊下のドアは意味がないようにも思える。

この屋敷は仕掛けだらけだといってるピーター。
博士は建築家の主人の話しをする。
それからピーターは寝るようです。

主人は黒猫を抱えて歩く。ある部屋にいます。
ここには女性のはく製みたいな像が多数あります。蝋人形ではないみたい。
本物の女優さん達が凝固してる像になってます。
さすがにこの部屋は厳重な分厚いドアになってます。

ピーターの部屋にて。
枕元ににはデジタル表示の時計があります。モダンです。04:52
主人が来ます。博士のつもりで話しかける。違うの気がつく。
で、博士が来て妻はどこだと詰問する。会わせようと言う主人。

玄関ホールにて。
博士の手下はいます。寝ていない。博士は待っていろと命じてる。

移動する主人と博士。
砲塔の入り口だった、そんなところに入ってます。
らせん階段を下ります。

いよいよ例の部屋に入ります。長距離砲の制御室だった部屋らしい。
博士に像を見せて説明する主人。
戦争が終わって2年後に彼女は死んだ。娘も死んだ。
美しさを永遠にとどめておいたいと主張してる主人。

今度はお前が死ぬのだとハンドガンを出す博士。
そんなとこに黒猫が通りがかる。またビックリしてる博士。

主人は我々は生きる屍だと言ってます。15年前に死んだんだ。
我々は似た者同士とも言ってます。
ゲームをしないか?と主人。客人が去ってから死のゲーム。
それでは明日と別れます。博士は部屋に戻り、主人は寝室に戻る。

寝室にて。
ベッドのカレン夫人に話しをする主人。
何だかカレン夫人は人間ではないみたい。

別屋にて。
博士は部下のタマルがナイフを持ってるのでしまえと命じる。
この館は爆弾が埋まってるとも話してる博士。すぐに爆発すると言ってます。

朝です。
ジョーンが目を覚ます。博士が来ます。主人は?と聞くジョーン。
博士は診察しに来てるわけです。ストーカーではない。
ジョーンは何だかわからん。バスが転落したとこまでの記憶しかないようです。
説明してる博士。
そんなとこに主人が入ってます。それから主人の召使いが来たりします。

別室にて。博士と主人。
主人に君はジョーン夫人に惚れたのかと突っ込む博士。
今夜技儀式があると言ってる主人。
博士はジョーン夫人を監禁するつもりだろうと責める。

何故かジョーンを賭けてチェスで勝負しろとなる主人。これを受けてる博士。ジョーン本人とピーターはどこかに行ってます。
さっそくチェスをやってます。

別室にて。
ピーターがようやくジョーンのところに来てます。
何かと言うと抱っこしてからキスになってます。ラブラブなのでそうなる。
ピーターはここをすぐに出発するつもりだす。ジョーンもそのつもり。

玄関ホールにて。
憲兵一行がやってきます。
主人、博士、ピーターの3人が出る。事故の事情聴取です。
で、何故か憲兵2人同士の地元自慢になってます。

ピーターは憲兵に送ってもらってここを出ると言う。
しかし憲兵隊はバイクで来たので無理だとわかる。
列車は11:00発なのでクルマで送りますと言ってる主人。
憲兵隊は帰ります。

チェスに戻る主人と博士。
早く送ってくれと主張するピーター。
主人はピーターとジョーンをクルマで送るようにと召使いに命じる。
しかし肝心のジョーンがいなくなったらチェスしても意味がない。
そうなると召使いが戻りクルマが故障ですと報告する。随分と都合がいい。
それならピーターはホテルに連絡すると電話を借りる。しかし電話は不通です。

別室にて。
ピーターはジョーンに歩いてでもすぐにここを出ようと言います。
そんなわけで荷物も持たずに出ることにする。
で、ピーターはトランクに入れたハンドガンがなくなってることに気がつく。

チェスの方は主人が勝ったようです。あまり意味がなかったような。

玄関ホールにて。
ここを出ようとするピーターはジョーン。
しかしピーターは博士の手下のノックアウトされ気絶したジョーンは部屋に戻される。

別室にて。
しっかりと閉じこめられるジョーン。

玄関ホールにて。
気絶したピーターを運んでる博士の手下。

砲台にて。
円筒形の部屋に閉じこめられるピーター。
砲台なので部屋自体が回る構造になんてます。開口部がちょうど壁の部分で止まる。
ドアではないので絶対に開きません。

パイプオルガンを弾いてる主人。
博士の方はドアの鍵をゲットしている。

ジョーンの部屋にて。
ここに入る博士。ジョーンを説得してます。
主人は異常者だ、私の妻カレンを奪って娘まで殺したと主張する。
しかし先ほどの乱闘は博士の手下がやっていた。その点はどう説明する?
それは時期がくるまで主人に協力してるだけと説明してる博士。そうなの?

で、悪魔崇拝主義の話しをする博士。新月の今夜悪魔を讃える儀式を行う。
君は儀式の生け贄になるとも話してます。それは言いすぎなような気がする。
聞こえていたパイプオルガンの演奏が終わります。

部屋を出て鍵をかける博士。
玄関ホールにいた主人に鍵を返してます。

ジョーンの部屋にて。
また黒猫が歩いてます。カレン夫人が来ます。どなた?と会話が始まる。
私はカレン、ポールツィグ夫人。何かおかしな感じのカレン夫人。
ドアの外で会話を聞いてる主人。

部屋に入る主人。黒猫を抱いてます。
カレンは隣の部屋に行く。主人も黒猫を連れて行く。
それから主人はカレンを折檻してるようです。画面外なのでよくわからん。

外にて。
新月を見ている主人。召使い達は今夜は儀式だと話してます。
このへんでボリス・カーロフは誰かに似ている。それはレイ・リオッタに似ているんです。ようやく気が付いた。

ホールにて。
客人が大勢来てます。いよいよ儀式が始まるようです。

儀式にて。
客人もエリの立ったガウンを羽織ってます。儀式を執り行う主人。

部屋にて。
ジョーンは部屋から無理やり連れていかれる。

儀式にて。
ジョーンが連れてこられて儀式は進む。

砲台にて。
ピーターはマッチを擦る、スイッチが見つけオンにする。灯が点きます。
ハンドルを廻すと部屋が回る。開口部をドアの部分で止めて開けようとする。意外と簡単な用な気がする。しかしこのドアは開かない。ダメです。

儀式にて。
他の女性が悲鳴を上げて大騒ぎになります。
この隙にジョーンを救出して脱出する博士と手下。

砲台にて。
ピーターはようやく開いてるドアを見つけて脱出してます。
それから例の女性の像を見つけてビックリしてる。
で、主人の召使いが入ってくるのを待ち伏せして格闘アクションになる。

逆にピーターをノックアウトした召使いは外に出てくる。
ちょうどやってきた博士、手下、ジョーンと遭遇する。
召使いはハンドガンで博士の手下を撃つ。同士打ちに近い。

博士はジョーンを逃がそうとはしてる。
ここでジョーンからカレン夫人の娘を見たと聞かされる博士。
博士は主人の瀕死の召使いを尋問して速攻で娘を探しに行きます。

博士が娘を見つけるがもう死んでいた。号泣する博士。
そうなると先ほどの主人がやったのは折檻ではなく殺したようです。
そんなとこに主人が来て博士と格闘アクションになる。

瀕死の博士の手下が加勢に来る。
そんなわけで主人は拘束され上半身を裸にされる。
博士は長年の恨みを晴らす、生皮をはいでやるとホントにやってます。ここはシルエットだけで描写してます。

これを見て悲鳴を上げるジョーン。
悲鳴を聞いたピーターが救出に来る。
ジョーンにドアの鍵をくれとリクエストするピーター。
そんなこんなで勘違いして博士を撃つピーター。
博士は助けたのにと愚痴が出る。愚かな男だ・・・

それでも行ってくれとピーターとジョーンを逃がす博士。
で、博士は屋敷の自爆装置の赤いスイッチをオンにします。
ピーターとジョーンは脱出します。

次々爆発する屋敷。
ようやく外に逃げるピーターとジョーン。大爆発する屋敷。
クルマを止めて乗り込むピーターとジョーン。

エピローグ。
列車にて。ビェグラード、ブダペストへ、
ピーターとジョーン。
新聞にピーターの推理小説の批評が載ってます。
一応褒めてる、しかし物語に信憑性が欠けるとこき下ろしてる。
こんな話しがおこるはずがない。現実味のある話しにしろ・・
エンドとなります。

ラストですがオチはまた列車の個室がダブルブッキングで他の客と同室ですとなるのが普通だと思えるが、そうはなっていなかった。


そんなわけで普通のホラーのよい作品でした。


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