『スペースボール』(1987年)
この作品は、メル・ブルックス監督出演、ビル・プルマン、ダフネ・ズーニガ主演の『スターウォーズ』シリーズのパロディ物コメディのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1987年 MGM/ユナイト アメリカ作品
ランニング・タイム◆96分
原題◆Spaceballs
プロット◆お姫さまを助けに行って色々とある話しのようです。
音楽◆ジョン・モリス
キャスト
ビル・プルマン→宇宙のトラック野郎ローン・スター
ジョン・キャンディ→相棒のバーフ
ダフネ・ズーニガ→わがままなベスパ姫
リック・モラニス→ダーク・ヘルメット卿
ジョージ・ワイナー→サンダルツ大佐
メル・ブルックス→スクルーブ大統領/尊師ヨーグルト
レスリー・ビービス→ジルコン副司令
デニース・ギャラップ→双子のシャーリン
ダイアン・ギャラップ→双子のマーリン
ディック・バン・パッテン→ローランド王
ジム・J・ブロック→アクビ王子
着ぐるみ担当ロレーン・ヤーナル/声担当ジョーン・リバース→アンドロイドのドット
声担当ドム・デルイーズ→借金取りのピザ・ザ・ハット
ルディ・デルーカ→借金取りの相棒ビニー
リコ軍曹→不明。
サンディ・ヘルバーグ→整形医のシュトロキン博士
ジョン・ハート→『エイリアン』(1979年)のケイン
スティーブン・トボロウスキー→Captain of the Guard
ジュリー・ピタネン→Self-Destruct Voice (voice) (uncredited)
メル・ブルックス監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のパロディになってます。
『スター・ウォーズ』(1977年)の主役ルークとハン・ソロの一緒にしてローン・スター1人にまとめたのがいい。この方が見ててスッキリします。
ヒロインに関しては『スター・ウォーズ』(1977年)よりこの作品のダフネ・ズーニガの方がいい。
ビル・プルマンのローン・スターは宇宙のトラック運転手で相棒はハードロックをBGMにしてます。
借金は100万宇宙ドルとなっています。直訳のスペースクレジットでもいいのではと思えますが。
ベタなギャグ。
レーダーに妨害のジャムですと。そのままジャムを出す。
お前とは赤の他人なんだというのありました。しょうもない。
『エイリアン』(1979年)、『猿の惑星』(1968年)ネタも少々。
スタントマンのギャグもありました。
しょうもないギャグがそれなりにそんなに多くなく詰め込んであります。
これはマジでギャグにならないのは、ビデオは公開前に出ているとか。結婚式には愛はいらないとか。
散発に面白いセリフがあります。自爆警報を聞いて「何だフランスのパトカーか」なんて。これが1番だったりします。
ヒロインのダフネ・ズーニガはブルネット、全編白いドレス姿で通していまた。非常によろしい。
ダフネ・ズーニガは『シュア・シング』(1985年)と『スペースボール』(1987年)の代表作が2本あります。
女優さんは代表作は2本あれば運がいいので、2本もあってよかったじゃないと思える。
砂漠の星に不時着してからもビル・プルマンのローン・スターとはロマンティック・コメディのルーティンで進行していました。これがいい。
このオチは『或る夜の出来事』(1936年)のようです。いいじゃない。
砂漠でスペースボール御一行が捜索するときの乗り物がキューベル・ワーゲンもどきになっていました。
1977年からのスター・ウォーズ3作のことで。
撮影や特殊技術だけの作品は古びると思う。そんなわけで特撮部分だけを修正する。作品の出来があまりよろしくないのは作った本人がよくわかっているようで技術が新しくなるたびに改定版を出しているのかもしれません。後出しじゃんけんみたいなものです。
この作品はメル・ブルックス作品で見ました。
出だしでダーク・ヘルメット卿がおごそかに登場してスーハースーハーして「息が苦しい」というギャグが許せるかどうかで評価が別れると思います。
スター・ウォーズ3作までは見ています。3本見て4本目が見たいとは思えません。このシリーズはそんなに出来がいいとは思えず。
20世紀フォックス発売のDVDにて。
画質はHDズームにしても普通です。DVDクオリティ。
スクイーズ収録のフル表示では黒枠になる。
画面サイズはHDズームにして上下左右黒味無しのフルスクリーン。
音声はドルビーデジタル5.1ch
MGM DVDのタイトル
メニュー画面
Metro-Goldwyn-Mayer (MGM)
画面サイズですがこれは黒枠です。こまったものです。
しょうがないのでHDズームにする。そうなると上下左右黒味無しのフルスクリーンになります。日本語字幕も画面内に収まる。
Spaceballs
前説字幕が入ります。
ちゃんと手前から奥にスクロールしていきます。何故か文字の色は青い。
昔々ワープした昔・・・
スペースボール星は大気を使い果たしてしまった。
延々と前説字幕が続きます。
それで最後に『この字の読める人は近眼ではありません』と出てます。
巨大宇宙船が右から現われます。
通過したら船尾には『急ブレーキにはご注意』の表示があります。
We Brake For nobody
スペースボール宇宙船にて。
サンダルツ大佐、リコ軍曹に他の手下達。
ダーク・ヘルメット卿が登場します。
ここでスーハースーハーの息が苦しいギャグが入ります。このギャグで乗れるか乗れないかでこの作品の評価が決まります。私はいいと思った。
それからレーダーがミスターコーヒーの自動販売機ギャグが入ります。
ドルイデア星にて。
銀河教会、銀河教信徒募集中。結婚式です。
国王と王女がいて女王様はもう死んでいます。
結婚式になりますがあっという間に花嫁のベスパ姫はお付きのロボットを連れてベンツの宇宙船でズラかります。
宇宙にて。
トラック宇宙船イーグル5号。
ローン・スターと相棒のバーフが登場。
通信です。ビニーからです。借金取りのピザ・ザ・ハットの相棒です。
ピザ・ザ・ハットですが相変わらず気持ち悪い。借金の督促となる。
で、10万宇宙クレジットに高利がついて100万宇宙クレジットになってます。
これは大変な状況のローン・スター。
ドルイデア星にて。
惑星のまわりはシールドがあります。出入り口から出ているベンツの宇宙船。
スペースボール・シティにて。
スクルーブ大統領が登場。ジルコン副司令から呼び出しで転送移動をする。
しかし転送が失敗して戻る。転送ではなく歩いて司令室に行きます。
司令室は隣でしたのギャグが入る。
司令室にて。
双子のシャーリンとマーリンがいます。当然同じです。どういうギャグなのかはわからん。
ベスパ姫の宇宙船を確保せよと指示するスクルーブ大統領。
スペースボール宇宙船にて。
ベスパ姫の宇宙船を牽引ビームで補足してます。
そうなるとベスパ姫はパパに電話する。
パパはローン・スターに救援を依頼する。
ちょうどいいと100万宇宙クレジットだと吹っかけるローン・スター。
レーダーを妨害することを一般的にジャムと称すします。
そんなわけでこの作品では実際にジャムを使ってるベタなギャグになります。
レーダー担当が効果音を自在に出す黒人です。他の作品で有名らしい。知らない。
ジャムの味からローン・スターだと推測するダークヘルメット卿。そうなの?
ローン・スターの宇宙船にて。
助けられてベスパ姫と対面するローン・スター。
ここは最初は仲が悪いロマンティック・コメディのルーティンになってます。
スペースボール宇宙船にて。
捕獲したベンツの宇宙船は中は空っぽだとわかります。
ボケをカマすダーク・ヘルメット卿。
で、宇宙船にはマジでベンツのマークがあります。ちゃんとベンツから許可を取ってカネを払ってると思う。
ローン・スターの宇宙船にて。
追われているのでハイパー・ジェットで加速してズラかります。
追うスペースボール宇宙船。
ダーク・ヘルメット卿が命じて加速します。
光速より速い馬鹿みたいな速度にします。
ディスプレイは『光速→笑っちゃう速度→馬鹿みたいな速度』の表示になってます。
シートベルトをしていないダーク・ヘルメット卿は大変なことになってます。このへんのギャグはまあまあ。
ローン・スターの宇宙船にて。
ガス欠になります。近くの惑星に不時着となります。
砂漠の惑星にて。
徒歩で移動してる4人。荷物にはベスパ姫が使う大型ドライヤーがあります。
スペースボール宇宙船にて。
ベスパ姫を探すためにビデオソフト『スペースボール』(1987年)を見ましょうとなります。
まだ撮影中だと突っ込みが入るがもうビデオが出ていると言って出すサンダルツ大佐。で、海賊版ビデオは劇場公開より先に出回るとのことです。
VHSビデオのようです。再生します。
早送りして現在のシーンになってます。リアルタイムでそのまま映ってます。
そんなこんなでベスバ姫を発見してます。惑星ベガに向かう。
惑星ベガにて。
野宿してる4人。
ベスバ姫とローン・スターがいい雰囲気になるがお付きロボットの処女警報がなって危機一髪となります。
フォード銀河=フォードギャラクシーの修道院で拾われたと言ってるローン・スター。
関係ないけどフォード・ギャラクシーというクルマは実際にあります。
夜から昼間にシーン転換して、上手い編集だとナレーションが入る。
昼の砂漠にて。
倒れた4人を救出する小人族6人。住み処に連れていきます。
ここはディズニーランドか?のセリフが入る。
ダーク・ヘルメット卿も手下2人を連れて4WDみたい乗り物で来てます。
小人族の住み処にて。地下です。
ここには神殿があります。聖者ヨーグルトの寺院。
それて尊師ヨーグルトが登場。色々と小ネタが入る。
フォースではくシュワルツなる用語が出てきます。
それからキャラクター商品で儲ける話しになる。
ローン・スターはネックレスのメダルを尊師ヨーグルトに鑑定してもらう。
スペースボールシティにて。
相変わらずいきなり呼ばれて慌ててるスクルーブ大統領。今回はベッドでいいとこでした。
小人族の住み処にて。
寝ているベスバ姫はパパの声に呼ばれて外に出る。
実はダーク・ヘルメット卿がパパになっていました。捕まるベスバ姫。
ローン・スターは追います。
トラック宇宙船は無事にあります。不時着したから壊れたわけではない。
スペースボール宇宙船にて。
ダーク・ヘルメット卿のフィギュアギャグが入ります。
自室でフィギュアいじりのダーク・ヘルメット卿。そんなとこに子分がいきなりドアを開ける。
激怒して今度からノックしろとダーク・ヘルメット卿。
見たのか?と聞かれた子分は見ていませんと言いながらダーク・ヘルメット卿のフィギュアいじりを詳細に語ったりする。
ここはしょうもなくて最高です。
スペースボールシティにて。
整形外科のシュトロキン博士が登場。
人軸のベスバ姫をブスに整形してやるとパパを脅迫して惑星出入り口のパスワードを言えとなります。
パパですが娘の鼻はもう整形済みとかボケをかましてる。
そんなこんなでパスワードを教えてます。12345だそうです。
ダーク・ヘルメット卿が何だそのパスワードはスーツケースのパスワードではないかと突っ込みを入れる。
そのパスワードは私のスーツケースだとボケを入れるスクルーブ大統領。
ローン・スターの宇宙船はスペースボール刑務所前に着いてます。
門番がそこは駐車違反だからと注意しに来る。ノックアウトします。
門番2人と入れ替わり潜入するローン・スターとバーフ。
上手い具合にベスバ姫とお付きのロボットを連れて脱出となります。
撃ち合いからスタントマンにすり替わるギャグが入ります。
ローン・スターの宇宙船前にて。
ここまで来たところで髪の毛を撃たれたベスバ姫が激怒して光線銃で手下達をまとめて片づけてます。
これはビックリのローン・スターとバーフ。
スペースボール宇宙船にて。
スクルーブ大統領が走るギャグが入る。この宇宙船は広過ぎだそうです。
もうドルイデア星に来てます。
スペースボール宇宙船が変形します。
掃除機を持った巨大メイドロボットになります。そうなの?
ドルイデア星を出入り口に掃除機のノズルを突っ込んで大気を吸い込みます。
そんなわけででドルイデア星が大変なことになってます。
ローン・スターは指輪の力を使い掃除機のスイッチをリバースにする。
吸い込まれた大気が元に戻る。
巨大メイドロボットの耳の穴から侵入するローン・スターの宇宙船。
脳の部分にある自爆装置のスイッチを入れようとする。
そんなとこにダーク・ヘルメット卿が現われローン・スターと対決する。
まずはダーク・ヘルメット卿の「お前は私の何々だ」ギャグが入ります。要するに肉親の友達の友達で赤の他人ということらしい。
ライトサーベルでチャンバラになります。
撮影中のスタッフが切られるギャグが入ります。
指輪をとられてピンチのローン・スター。
そこに尊師ヨーグルトの声が聞こえます。あれは夜店のオマケだ。シュワルツの力は君の中にある。
そんなわけで洗面所の鏡を使ってダーク・ヘルメット卿のビームを跳ね返す。
ダーク・ヘルメット卿は自爆装置のスイッチを押して自滅する。
自爆装置のアラートが鳴り響きます。
ここであれはパリのパトカーか?のギャグが入ります。これは好きなネタだな。
そんなわけで全員脱出ポッドに乗れと歌が入ってギャグになります。
脱出ポッド放出のシーンが妙に気合いが入ってます。
最後になってキャンセルボタンがあるかも?となります。
喜んでるスクルーブ大統領、ダーク・ヘルメット卿、サンダルツ大佐。
しかしカウントダウンはゼロになる。 have a niceday と声が知らせます。
大爆発する巨大メイドロボット。
間一髪で脱出してるローン・スターの宇宙船。
エピローグ。
ローン・スターの宇宙船にて。
TVニュースでピザ・ザ・ハットが死亡と聞き借金問題が片づいたと喜んでます。
何だかベスバ姫と気まずくなったローン・スターは別れて銀河食堂に行く。
銀河食堂にて。人工衛星です。
ここには『エイリアン』(1979年)の関係者一行が来ています。
ジョン・ハートがまたエイリアンにやられています。「またか、ついてない」と言ってるけどアンタはもう1回死んでるんでしょうとなる。
銀河教会にて。
2回目の結婚式にて。
ローン・スターの宇宙船にて。
おみくじクッキーを割ったらメダルの鑑定結果を話す尊師ヨーグルトが出てくる。
ローン・スターは実は王子でしたとなる。
それならベスバ姫と釣り合うと結婚式に突撃する。
教会にて。
ベスバ姫にプロポーズするローン・スター。
巨大メイドロボットの頭と手がある惑星の海岸に落ちます。
ここは猿の惑星でした。
馬に乗った猿2人はあれはスペースボールの連中だ、これでここもお終いだと嘆く。
教会にて。
めでたしめでたしになってます。
エンドとなります。
キャスト紹介があります。忘れていた。
ロボットのVCジョーン・リバースはゴシップ番組の司会のおばさんなのか。
そんなわけで無難に出来ているコメディのよい作品でした。
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