『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)
この作品は、高畑勲監督、大方斐紗子他VCの東映劇場アニメのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1968年 東映 日本作品
ランニング・タイム◆82分
原題◆たいようのおうじ ほるすのだいぼうけん
プロット◆太陽の剣をもった主人公が悪魔と色々とある話しのようです。
音楽◆間宮芳生
演奏◆新室内楽協会
キャスト
大方斐紗子→主人公のホルス
横森久→ホルスの父
朝井ゆかり→子熊のコロ
平幹二朗→悪魔グルンワルド
市原悦子→悪魔の妹ヒルダ
小原乃梨子→子リスのチロ
横森久→白フクロウのトト
三島雅夫→無能な村長
堀絢子→村長のの息子ポトム
永田靖→腰ぎんちゃくのドラーゴ
東野英治郎→村の鍛冶屋ガンコ
横内正→まともなボルド
杉山徳子→フレップの母チャハル→
堀絢子→村の子供フレップ
水垣洋子→幼女マウニ
津坂匡章→村の青年ルサン
赤沢亜紗子→ルサンの許婚ピリア
横内正→岩の巨人モーグ
BS191 WOWOWにて。
画質は非常によいです。
スクイーズ収録録画のフル表示。
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声は AAC 1.0ch
高畑勲監督の演出はよいと思います。
作画監督◆大塚康生
美術設計、原画◆宮崎駿
全体的に話しがかなり難しく出来ています。子供にはわからん。
東映という会社は俳優でもスタッフでも偉くなるとみんな東映からから出ていってしまいます。
そういう会社なようです。
東映のタイトル
怒濤です。これは久しぶりに見る。
プロローグ
荒野にて。
斧一挺で狼の群れと戦うホルスが登場。
フルアニメに近いような感じになってます。これはビックリ。
斧にロープをつけて振り回してますがロープが切れる。これは大変。
そんなとこでいきなり岩が動き始める。岩の巨人が出てきます。
頭にある森には鳥が棲んでいたいたようで飛び立ってます。
手の指は4本だったりします。
巨人は岩男のボーグと名乗ってます。
それで巨人に刺さってるトゲをを抜くホルス。
トゲは錆びついた剣でした。意外にアッサリと抜いてるホルス。
巨人はこの太陽の剣をホルスに進呈する。鍛えて見事な剣をしてくれ。太陽の王子になったらまた来ると言ってます。
何だかキャラや動きが『風の谷のナウシカ』(1984年)のナウシカと同じです。まあそうなるでしょう。
タイトル
『太陽の王子 ホルスの大冒険』
画面設計が宮崎駿になってます。レイアウトのことなのか?
東野英治郎はここにも出ています。東野英治郎はとにかく映画なら何でも出ています。自分の劇団のために稼いでいたのでしょう。
子グマがお父さんが危篤だと知らせに来ます。急いで戻るホルス。
この子グマがTVシリーズ『狼少年ケン』(1963年)に出てくる熊そのまんまです。
海岸の自宅にて。
難破船をそのまま小屋にしています。
遺言があると父。悪魔に村を襲われて逃げた。それは間違いだった。
悪魔は村民達を仲間割れにさせて自滅させた・・
そんなわけでホルスに仲間をとこへ戻ってくれと説得する。・・
で、死に至る父。
小屋ごと火葬ににしてるホルス。
剣を背負い舟に乗って出発します。子グマも乗ってます。
舟で移動中です。
魚を食ってる子グマ。
それから鳥にさらわれ崖っぷちで悪魔グルンワルドと遭遇するホルス。
私の弟にならないかと勧誘されるが断ります。そうなると崖下に落とされます。
村付近にて。
子供がウサギを追ってます。氷に乗って川を流れてるホルスを見つけます。
それでホルスはそのまま村まで流れていきます。
村にて。
介抱されているホルス。ここは鍛冶屋のようです。
鍛冶屋のVCが東野英治郎です。いつものようにくどくなくて普通の演技にしています。ビックリした。
おばさんが来て食い物をくれる。旦那はお化けカマスを退治に出かけてるとか。
しかしおばさんの旦那はお化けカマスに返り討ちになって帰ってくる。
おばさんは号泣して子供も泣く、ガックリしてる村人達。
で、すぐに敵討ちに行くと盛り上がるが、おばさんがちゃんと準備して協力してとお願いして収まります。
村長に皮肉屋の腰ぎんちゃく、その他とキャラクターをそろえてます。
鍛冶屋のおじいさんがせっかくそろえた銛を使わないのかとぶち切れてます。
滝にて。
ホルスが来てます。お化けカマスと対決する。
デカイお化けカマスがちゃんといます。モビーディックみたいに背中に銛が刺さってます。
そんな感じでお化けカマスと戦いになるホルス。
アッサリと仕留めたと思ったらすぐに復活してるお化けカマス。
そんなこんなで崖が崩れてお化けカマスがその下敷きになってます。上手い具合にホルスが仕留めたようです。
しかし崖付近には手下狼がいたりします。落とすタイミングを間違えたのか?
村にて。
ホルスが戻ってお化けカマスは仕留めたと報告する。
お父さんが死んだ子供は信じない。しかし実際に魚が遡ってきます。
そんな感じで漁になってます。大漁です。
村の子供がホルスに一緒に魚を獲ろうと誘います。
子グマが村に入る。吊ってある魚を食ってるとこを見つかって大騒ぎになるがホルスと再会してうやむやになってます。
グルンワルドのアジトてに。
手下狼が報告に来てます。
お化けカマスがやられたので激怒してるグルンワルド。
そんなわけでまた手下狼を出動させる。
村にて。
村長の息子にグルンワルドの手下 銀色狼の話しをしてるホルス。
おばさんから旦那の服をもらってるホルス。これがおなじみのグレーの服です。
ホルスを祝うお祭りになってます。ダンス大会です。
村長に何やら吹き込んでる腰ぎんちゃくの描写が入ります。
そんなとこに狼の群れが押し寄せてきます。これは大変。
見張りが知らせています。ホルスは防護柵を築かせる。村長の倉庫の資材等が使われてしまい錯乱してる村長。小物です。
狼の群れとは攻防は止め絵が多用されてます。単なる手抜きというかコストダウンになってます。さすがにこのへんは作画が追いつかなかったようです。
ホルスと子グマは手下狼を追って森にいます。
それで違う村に来てます。誰もいない廃村らしい。
ここに女の子がいます。
女の子は自分はどこにも住めないと言う。ヒルダと名乗る。
可愛いお友達リスのチロ、白フクロウのトト。
ヒルダに村に来ないかと言うホルス。
村にて。
村長は腰ぎんちゃく相手に不満をぶちまけてる。
資材は使われてるし、勝手に女の子を連れて来る・・・
歌うヒルダ。何となく収まってます。
歌が流れて建設の風景になってます。防護柵を作ってます。
しかしヒルダを歌に引きつけられて誰もいなくなる。
で、白フクロウが腰ぎんちゃくにヒルダを利用するんだと吹き込んでいます。
鍛冶屋にて。
村長の息子が鍛冶屋に愚痴を言ってます。ヒルダの歌で誰も働かない・・
銀色狼を見つけたホルスは太陽の剣を鍛え上げてやっつけてやると意気込む。
しかし熱してハンマーで叩いてもすぐに剣は冷えてしまう。このシーンは見覚えがあるような気がする。
白フクロウはあちこち飛び回ってスパイをしてます。鍛冶屋にも来てます。
ヒルダが来て太陽の剣にさわると拒否反応が出る。何でもないわとすぐに出ていく。
それからリスがヒルダのことを心配してます。リスはヒルダの良心らしい。
何故自分がこうなったかはヒルダにもわからんらしい。
ホルスが来ます。
ヒルダのことを心配してます。ヒルダの言い訳を聞いてすぐに納得してる。
この斧で悪魔を倒すと意気込むホルスにそんなとこは無駄よとヒルダは言う。
グルンワルドのアジトにて。
白フクロウが報告にきてます。
ここでヒルダはグルンワルドの妹だとネタバレをしてます。
太陽の剣のことも報告してます。また村に戻る白フクロウ。
村にて。
腰ぎんちゃくが何がやらかそうとしています。鳥の巣から卵を盗んでます。
ヒルダが通りがかる。腰ぎんちゃくはヒルダに協力を要請する。
笑ってるヒルダですが協力するようです。
ヒルダのとこに子供が来ていい物を見せると引っ張っていく。
そこは花嫁衣装の着付けでした。そういう展開なのか。
針を扱ったことがないヒルダは針を手に刺してしまう。笑われたので花嫁衣装なんて燃えたらタダの灰よと毒舌を吐く。で、そのまま出て行きます。
結婚式になってます。
歌が入る。ヒルダは離れたとこで見ています。
森にて。
ヒルダは森に来てます。何かやろうとしてる。
荒野にて。
ホルスと子グマが手下狼を追ってます。
しかし投げた斧が消えてます。これは大変。
森にて。
どういうわけかヒルダが斧を持ってます。
ヒルダの側をネズミの大群が移動して村に向かってます。
村にて。
結婚式にネズミの大群が押し寄せて大騒ぎになります。
ここも止め絵を多用したアクションシーンになってます。
ようやくネズミがいなくなるが大被害です。
花嫁のピリアは一応無事です。旦那はルサン。
ヒルダはここにいて被害状況を見ています。
そんなとこにホルスが戻ってきます。銀色狼を追っていたと主張する。
ヒルダはホルスがいないと悪いことが起きると言う。怪しいとホルスを名指しする。
ホルスの立場が怪しくなる。
ヒルダと腰ぎんちゃく。
その調子だとご満悦の腰ぎんちゃく。ホルスの斧でまた何かやらかそうとしてる。
で、ヒルダは何故か後悔してるような感じになってます。
子供たちが歌って遊んでます。
ヒルダになついてる子供がいます。ヒルダを引っ張っていく。
一緒に遊んでるヒルダ。
花畑にて。
ヒルダと女の子。歌ってとお願いする女の子。歌おうとするがやめてるヒルダ。
女の子は寝ています。
そんなとこに白フクロウが来て早くしろとせかします。で、リスがそんなとこをしてはいけないとヒルダに意見する。
ヒルダは私は悪魔の妹よと言ってます。
それから白フクロウは余計なことを言ったリスを追いかけて折檻しています。
ヒルダの歌が入ります。
ホルスが来てます。どうしたの?と聞く。話してしまうんだとヒルダに言う。
必ず人間は死ぬのよとヒルダ。そのまま行ってしまう。
村にて。
腰ぎんちゃくが村長を斧で脅かそうしてやり過ぎになってます。
そこにホルスが戻ってきて村長が激怒する。村長の息子はホルスを弁護する。
ホルスは斧は森で無くしたと主張する。
鍛冶屋は斧なんて誰でも投げることが出来ると言う。
ヒルダはホルスと一緒ではないと言う腰ぎんちゃく。肝心のヒルダは・・・
そんなとこで白フクロウがヒルダを手下狼が襲う幻想をホルスに見せる。
斧を投げるホルス。はた目にはヒルダに投げたとしか見えない。
そんなわけで村から追放になるホルス。無実の証拠を持って必ず戻ると宣言してここを去ります。。
子グマと子供がホルスの後を追ってます。
森にて。
子グマはホルスに太陽の剣がないとダメだろうと言ってます。
そんなとこにヒルダがいたりします。何故私と戦わない?と挑発する。
白フクロウが出てきてかき回す。ヒルダはグルンワルドの妹だと衝撃のネタバレ発言をする。
私の本当の姿はとナイフを取り出すヒルダ。ヘアバンドが外れてる。
君なら人間になれると説得するホルス。
そんなんこんでホルスは崖から転落して迷いの森に落ちます。
よくやったヒルダを褒めてる白フクロウ。いちいちうるさい。
リスのチロはヒルダを非難してもうお別れだと村に戻る。
グルンワルドのアジトにて。
グルンワルドとヒルダ。
迷いの森にホルスは落ちたと報告する白フクロウ。
ホルスは死ぬのだとご満悦のグルンワルド。
ヒルダはホルスは生き返ってくると言う。そうなるグルンワルドはお前の最後を教えてやろうとホルスの太陽の剣で切られるとこを見せる。
森にて。
子グマと子供がホルスを探してます。
村にて。
いきなり巨大悪魔グルンワルドが出現する。これはビックリの村民達。
今更驚くなんて遅い感じがしないでもない。
そんなわけであっという間に寒くなって氷漬けになる村。
迷いの森のホルス。
色々な幻想が見えています。ヒルダからあなたがグルンワルドの弟なら私と姉弟ねと言われてる。
村にて。
吹雪です。これは大変。
鍛冶屋が村長のとこに来てます。火を使って戦おうと主張してる。
村長の息子もそう言ってます。
迷いの森にて。
相変わらず迷ってるホルス。
加藤武みたいにそうかわかったと出口を見つけてるホルス。
あっという間に外に出ています。何だかわからん。
ヒルダがいます。村に帰ろうと言うホルス。
拒否するヒルダ、何故か斧と剣でチャンバラになってます。
で、サヨナラと言ってヒルダはいなくなる。。早く村に行ってとは言ってる。
村にて。
いよいよグルンワルドが巨大氷マンモスに乗って攻めてきます。
村民達は逃げたらどうする?戦おうとなりつつあります。鍛冶屋のじいさんが正論で説得したようです。で,鍛冶屋のじいさんが火をつけます。
夜逃げではくな戦おうと盛り上がる村民達。
腰ぎんちゃくは自分だけ逃亡してます。しかしやられたらしい。
村に戻って鍛冶屋と合流してるホルス。
あの火で太陽の剣を鍛え上げて仕上げようととなってます。これからやるのか?。それでは泥縄のような気がしないでもない。
森にて。
子グマと子供は吹雪で遭難しそうになってます。ホルスを呼んでます。
そんなとこにヒルダが来る。ヒルダは自分の命の玉を子グマに付ける。そうなるとヒルダは普通の人間並みになるのか?
子グマは子供を乗せて空に飛んでいく。
残されたヒルダは寒風狼に小突かれて弱って倒れる。
村にて。
もう太陽の剣は仕上がったようです。仕事が早い。
ところで東映は作品の出来はアレだけど仕事だけは早いの取り柄なんです。
太陽の剣を受け取るホルス。これは大変となってるグルンワルド。
太陽の剣を持ったホルスを先頭に突撃する村民達。
手下狼を太陽の剣で一刀両断してるホルス。
巨大氷マンモスに乗り移ってグルンワルドは対決するホルス。
そんなとこに岩巨人がやってきます。そういえば太陽の剣が仕上がったら来ると言ってました。
子グマが来て命の玉をホルスに渡す。そうなると飛べるようになるホルス。
グルンワルドと対決します。
成り行きで岩巨人は巨大氷マンモスを片づけます。崖から落としています。
ここの落ち方がスローモーションで上手い。元ネタは実際の雪崩か?
逃げるグルンワルドを追うホルス。村民達もソリを使って追ってます。
グルンワルドのアジトにて。
ここに逃げ込むグルンワルド。ホルスと村民達もなだれ込む。
マントを切られて飛べなくなってるグルンワルド。かなり劣勢になってます。
岩巨人がアジトの外壁をぶち抜く。光りが差し込んできます。いよいよ劣勢なグルンワルド。
それで倒れるグルンワルド。氷の城が崩れ落ちます。
これでホルスと村民達は勝ったようです。命の玉は消えます。元々グルンワルドがヒルダに与えた物なのでそうなるようです。
リスが来てヒルダが死んだと号泣する。ヒルダを探しに行くホルス。
森にて。もう雪や氷は消えつつあります。
倒れてるヒルダ。まだ生きてます。
気がつくヒルダ。自分でも生きてることに驚いてる感じ。ヒルダは歩く。
村にて。
村の側まで来てるヒルダ。
ホルスがヒルダを見つける。女の子とリスがヒルダのところへ行く。
そしてホルスがヒルダを村に連れていく。
岩巨人のおっさんは何故かまだいたりします。
ホルスとヒルダと村民達が走る。
エンドとなります。
そんなわけで話しの展開は説教臭いがよい作品でした。
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