『妖婆 死棺の呪い』aka『魔女伝説・ヴィー』(1967年)
この作品は、ゲオルギー・クロパチェフ監督、レオニード・クラヴレフ主演のソビエト製オカルトホラーようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1967年 モスフィルム ソビエト作品
ランニング・タイム◆72分
原題◆Viy
プロット◆成り行きで魔女と3本勝負をする話しのようです。
音楽◆K・ハチャトリアン Karen Khachaturyan
キャスト
レオニード・クラヴレフ→神学校の哲学生ホマー
ナターリヤ・ワルレイ→お嬢様の魔女
ニコライ・クトゥーゾフ→ばあさんの魔女
アレクセイ・グラズィリン→魔女より怖そうなお嬢様のパパ
総監督:アレクサンドル・プトゥシコ
ゲオルギー・クロパチェフ監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のホラーになってます。
この作品は『魔女伝説ヴィー』という邦題もありました。
株式会社アイ・ヴィー・シー発売のDVDにて。
画質は意外とよいです。アイ・ヴィー・シーにしては珍しい。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル2.0
アイ・ヴィー・シーのタイトル
international visual corporation
タイトル
Mosfilmだと思う。ロシア語なので読めません。
ナレーションが入ります。
ビィーとは人々の空想の産物である。
原作はゴーゴリのようです。
タイトルの続きですがロシア語は全く読めません。
教会にて。神学校です。
休み前です。校長先生の説教があります。
帰省の道中で悪さをしないように・・・
そんなわけで学生はそれぞれ帰省するようです。非常に喜んでます。
その前に大騒ぎになってます。ガチョウを盗んだり女の子をさらったり。
草原にて。
3人が歩いています。道に迷ってます。どこかに泊まろうとその辺の農家を探す。
太ったゴロベツ、ハリャワ、ブルートーの3人。
農家を見つけて大声を出して入れてもらう。
キリスト教徒を泊めないのかと無理を言ってます。
で、入れてもらったら今度は何か食わせろと言ってる3人。十字軍並みの態度です。
で、ばあさんが別々に泊まってくれと言う。
ゴロベツは小屋で、あんたは納屋で、残りはここでと3人目の男を引っ張りこむばあさん。
牛やブタがいるとこに入れられてる3人目の男。
ばあさんが男に迫ってきます。何やら怪しい雰囲気になっます。
鬼ごっこからとうせんぼになってます。
男を捕まえて馬乗りになるばあさん。そのまま肩車になってるばあさん。外に出ています。
ほうきを手にしてるばあさん。ホトンド魔女そのものです。
男に肩車の状態で空を飛んで移動となります。
ここまでになるとさすがに男は相手は魔女だと思っています。
ようやくどこかで男は下ろされます。
で、男は隙を見て魔女を棒でめった打ちにしています。そうしたら魔女がばあさんから若い女になってます。これはビックリ。
倒れている若い女ですが、腹式呼吸をしてるので体全体が膨らんだり縮んだりするのでおっぱいが上下しています。『深夜の告白』(1944年)のバーバラ・スタンウィックや『ハーヴェイ・ガールズ』(1946年)のシド・チャリシーを思い出した。ここが1番いいシーンでした。
男はそのまま逃げています。池を横断して馬がいるとこを通りすぎる。
若い女が池の側に来てます。
教会にて。
先ほどの男がここに入る。神学校に戻ったらしい。
拭き掃除していた小僧にホマーさんと呼ばれてる男。小僧を追っ払って足を洗ってます。
それから校長先生がお呼びだと声がかかります。
校長先生とホマー。
哲学生ホマー君と呼ばれています。
50キロ先ほどの令嬢が昨日めった打ちにされて瀕死の状態。それでホマーを指名して三晩の祈りを依頼があったので行ってくれとなります。
断りたいホマーですが校長先生はつべこべ言わずに行けと命じてます。
そんなわけでオッサン達の馬車に乗って移動となります。
馬車にはオッサン達で総勢6人乗ってます。
馬車で移動中です。
ホマーは何故お嬢さんは重症に?、何故自分に指名を?とオッサン達に聞いています。
オッサン達は答えずに寝ています。
しかし逃げ出そうとするホマーをちゃんと薄目で見張って止めています。
酒場にて。
樹には鳥の巣があります。鶴か?
ここに馬車を止めて一休みします。
馬には水や餌をやって、人間は酒を飲んで歌ってます。
ホマーにどんなことを習ってる?と聞いてます。
酔っぱらってるホマーはオッサンが3人に見えてます。3つのドアに3人のオッサン。
馬車で移動中です。
50キロの移動ですが、このペースでは1日では無理っぽい。
村にて。
お嬢様が亡くなったとおばさん達が悲しんでます。
そんなとこに馬車がちゃんと到着する。
オッサン達はもうお嬢様が亡くなったのでホマーに帰してやろうと言ってます。
安置されているお嬢様。父親がいます。
ホマーのまわりは動物だらけになってます。
牛にブタにガチョウがいます。
オッサンに逃げられると思っているのかと言われてるホマー。父親のところへ行けと言われてる。
さっきとは話しが違う。よくわからん。
父親とホマー。
何やら嘆いてる父親。誰にやられた?・・・
そんなとこにホマーが入ってきます。
何者だ?と聞かれて、ホマー・ブルートー、哲学生ですと答える。
父親は?→知りません。母親は?→知りません。と答えるホマー。
娘とはどういう関係だ?→関係も何もありません。会ったこともない。
瀕死の娘がホマーを指名したと言ってる父親。そりゃ疑います。
娘はホマー・ブルートーを呼んで、彼は事情を知ってると言ってたと父親。
そんなこんなで三晩のお祈りを頼んでる父親。
私より司祭補の方がいいと主張してるホマー。しかしやらされます。
三晩やれば礼は出すと言ってる父親。
外にて。
おばさん達が愛しいお嬢様と悲しんでます。
棺桶を運び出しています。そのまま少し離れた教会に運び込む。
教会にて。
お嬢様の棺桶を安置します。フタは開けてます。
ところでロシアでもキリスト教なのか?、ロシア正教とはどう違う?→ロシア正教とはキリスト教のことらしい。
まずは夕食を食わしてやれとなってます。
で、オッサン達と夕食にしてるホマー。
猟犬番とお嬢様が付き合ってて猟犬番が骨抜きにされた話をしてるオッサン。
ミキータ、あなたの上に足を乗せていいとお嬢様。そんな話しをしてます。
そうなるとお嬢様はとんだアバズレだったのか?
で、そろそろホマーを教会まで送る。
この酒飲んでるオッサン達はホマーの送り迎えするのが仕事らしい。
ホマーの付添で謝礼も受けとるらしい。
教会にて。一晩目です。
いよいよ教会に入るホマー。
気をつけてと言われてる。達者でなとも言われてる。
御主人様の言いつけでカギをかけることになってるとマジでカギがかけられてます。
いきなり猫が走ってます。これはビックリ。
俺には神がついてるとか言ってるホマー。大丈夫だと自分に言い聞かせてます。
お嬢様ですが血の涙を流してます。すぐに消える。これはビックリのホマー
そんなわけでローソクをありったけ点けているホマー。1回消されてまた点ける。
聖書を読み始めるホマー。
ホマーは気を紛らわせるためにタバコの匂いをかいでます。
クシャミをしたらお嬢様の死体が起き上がる。これは魔女だとビックリのホマー。
床にチョークで輪を描いて結界にしています。キリスト教では何て言う?。
魔女の方はヨロヨロと歩いてます。結界を越えられない。
ここはパントマイムの要領で結界の壁に触れているようにしてるのか?そんな感じに見えます。結構上手いパントマイムです。
回りを歩き回る魔女。カメラがグルグルと回ってます。ここはスクリーンプロセスになってます。
鶏が鳴いてます。そうなると朝で魔女は宙に浮いて棺桶に収まります。
ホマーは一晩中起きていたらしい。パイプをくわえる。
ようやく一晩目が終わったようです。
オッサン達が迎えに来てます。ホマーは何も言わない。
歩いて戻る途中で釣りにはいい場所だと言ってるホマー。
で、村には戻らないと主張してるホマー。
結局戻って食事にしています。
オッサン達が集まってどうだった?とホマーに聞く。
父親です。
何やら物思いにふけってます。
オッサン達は歌ってます。ホマーも歌う。
俺はコサックだ、この世に怖いものはない・・
そんなことを言ってるうちにもう夕方です。
教会にて。二晩目です。
ここに入るホマー。
いきなり棺桶から鳩が飛んでます。ジョン・ウー監督作品ではない。
聖書を開いても中から鳥が飛んでます。ユニークな嫌がらせです。
またチョークで結界を描いてるホマー。聖書を読み始めます。
懐には酒ビンを入れていたホマー。
今度は棺桶が浮かんでいます。そのまま結界の回りをグルグルと回ってます。
結界を棺桶でドンドンと突いたりする。これは大変。カメラも回る。
フタが飛んで魔女は棺桶から立ち上がって棺桶でサーフィン状態で飛んでグルグル回ってる。
ブーツを投げつけてるホマー。
そんなこんなで結界は大丈夫です。で、このまま棺桶は一晩中飛んで回っていたようです。
朝になって鶏が鳴いてます。棺桶に戻る魔女。
奴の頭を真っ白にするのだと言ってる魔女。マジでホマーの髪の毛は真っ白になる。
二晩目が終了したようです。
迎えが来てます。寝ているホマーを起こしています。
音楽が必要だと言ってるホマー。
村にて。
笛の演奏でダンスのホマー。とにかく勢いをつけるらしい。
帽子を取るとホマーは白髪です。これはビックリの回りの面々。
父親に全て話すとホマー。もうごめんだ・・。
父親とホマー。
ホマーに順調か?と聞く父親。
化け物で出るのでもうお暇をと切り出すホマー。お嬢様は悪魔と関係したのでどんなお祈りも効きません・・。
父親はあと一晩だと言う。それでもやらないと断るホマー。
そうなると父親は革のムチで打つと脅迫する。で、三晩やれば金貨100枚の謝礼だとも言ってます。
外にて。
少し休んでるホマー。それから水を飲んでいきなり走って逃走します。
しばらく走って逃げるがオッサン達に捕まってる。
村にて。
もう夕方です。まずは食事にしてます。
怖いのかと言われれば、俺は怖くないとまだ行く気のホマー。
おばさん2人がかわいそうねと言ってます。
これが終わったら金貨1000枚で遊ぶと行ってるホマー。100枚ではないのか?
オッサン達はがんばれよとお気楽です。
教会にて。三晩目です。
まずは結界を描いてるホマー。結界は一晩で消えてしまうようです。
もう神様に頼れないと言ってます。どういう心境の変化なんだ?。
また魔女が起き上がる。これはビックリ。
魔女の方はスタンダードに呪ってやると始めています。それでどうなる。
壁から手が生えてます。骸骨も出現する。呪い殺してやるとまたカメラが回る。
ホマーの結界の回りには腕やら骨とか色々と出ています。
手ですがスクリーンプロセスになると結構巨大です。
それから色々なかぶり物の怪物が出現します。大勢です。どうやら人海戦術できたようです。
吸血鬼、食何とか鬼、出てくる出てくるたくさん出てきます。壁からぞろぞろ出てきます。
マジで人海戦術で迫ってきます。
で、ビィーを通せと言ってる魔女。それでどうなる。
ビィーとは結構巨大な怪物です。トロールみたい。→『トロール・ハンター』(2010年)
目を開けてくれと言ってるビィー。他の怪物に開けてもらってます。
鶏の鳴き声が聞こえてきます。
いよいよ結界を突破して怪物達がホマーに迫ってます。
それで鶏がマジで鳴いてます。
怪物達は一斉に引き上げてます。
魔女はお嬢様からばあさんに戻って棺桶に入る。棺桶が壊れてもばあさんのまま。
ホマーは倒れています。
迎えが来てます。校長先生とお付きの2人。
倒れているホマーを見てそのまま引き上げる。そうなってます。
溶暗になります。
神学校にて。
何やら作業しながらホマーは運が悪かったと話してるゴロベツとハリャワ。
いい奴だったと過去形なのでホマーはもう死んでるみたい。
魔女は怖がる者が好きなんだ。だから怖がらなければよかったんだ。そんな話しになってます。
ホマーが死んだのは噂なのかもしれない。そんな話しにもなってます。魔女も噂なのかも・・・
それでどういうオチになるのか?
奴らが来るぞとゴロベツとハリャワの2人。
2人やって来ます。どうやら上司2人でちゃんと働けと説教する。それがオチかい。
エンドとなります。
Mosfilm cinema concern 1967
そんなわけで風変わりなホラーのよい作品でした。
« 『モンスター・パニック/怪奇作戦』(1970年) | トップページ | Hollywood Express #593◆2014.10.25(土) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「1960年代」カテゴリの記事
- 『暗くなるまで待って』(1967年)(2021.11.28)
- 『泳ぐひと』(1968年)(2021.06.20)
- 『ビリディアナ』(1961年)(2020.07.05)
- 『皆殺しの天使』(1962年)(2020.07.04)
- 『不意打ち』(1964年)(2019.12.01)
「クラシックホラー」カテゴリの記事
- 『笑ふ男』(1928年)(2021.11.14)
- 『夢の中の恐怖』(1945年)(2021.11.13)
- 『早すぎた埋葬』(1935年)(2021.11.07)
- 『死体を売る男』(1945年)(2021.09.05)
- 『呪われた城』(1946年)(2021.09.04)
« 『モンスター・パニック/怪奇作戦』(1970年) | トップページ | Hollywood Express #593◆2014.10.25(土) »
コメント