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2014.06.29

『サンダーバード 劇場版』(1966年)

この作品は、デビッド・レイン監督のTVシリーズ『サンダーバード』の映画版のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1966年 Gerry Anderson Century 21 cinema production/United Artists (1968) (USA) (theatrical) 英国作品
ランニング・タイム◆94分
原題◆Thunderbirds Are GO
プロット◆宇宙船を救出する話しのようです。
音楽◆バリー・グレイ

20世紀フォックス発売のDVDにて。
画質は結構よいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声は DTS 5.1ch

キャスト=VC
ジェフ・トレーシー→Peter Dyneley
レディ・ペネロープ→Sylvia Anderson
サンダーバード1号のスコット→Shane Rimmer
サンダーバード2号のバージル→Jeremy Wilkin
サンダーバード3号のアラン→Matt Zimmerman
サンダーバード4号のゴードン→David Graham
サンダーバード5号のジョン→Ray Barrett
科学者ブレインズ→David Graham
Tin-Tin Kyrano=ミンミン→Christine Finn

ゼロ・エックス号のトラバース機長→Paul Maxwell
ゼロ・エックス号のマーティン大尉→Alexander Davion
ゼロ・エックス号のニューマン航空士→Bob Monkhouse
ゼロ・エックス号のグラント博士→Charles 'Bud' Tingwell
ゼロ・エックス号のピアース博士→Neil McCallum

クリフ・リチャード Jr.→Cliff Richard
ザ・シャドウズ→The Shadows


デビッド・レイン監督の演出はよいと思います。
全体的に普通に出来てます。

ミンミンは英語でティンティンと言ってます。
Tin-Tin Kyranoをそのまま日本語でティンティンにすると無限回にチンチンとネタにされるのでミンミンにしたのは無理はないと思われます。
ジョン・マルコビッチはホントはマンコビッチなんですがマンコはまずいだろうと日本では無難にマルコビッチになってるし。
最近では『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』 The Adventures of Tintin (2011) はタンタンではなくティンティンなんですが当然変更されてます。変更が無理やりな感じがするけど。


いきなり予告編特集かと思ったらMGM DVDのタイトルでした。
メニュー画面
英語DTS 5.1chを選びます。
DTS 5.1chとなると相当効果音等はいじってると思えるがオリジナルを見たことがないので関係ない。素直に見ましょう。
さすがに低音が少しは入ってます。

MGMのタイトル
United Artists (1968) (USA) (theatrical)
Gerry Anderson Century 21 cinema production

タイトル
いつものサンダーバードのタイトルです。
スーパーマリオネーション
キャラ紹介になってます。

基地にて。
ゼロ・エックス号が登場しています。
これが見たかった。ガキの頃にプラモデルだけで知ってたんです。

ゼロ・エックス号の胴体部分が格納庫から出されています。格納庫の方が動いてる。
翼部分等が別になっていててドッキングしてから発進するようです。
これはまた凝ってる飛行機です。
火星探査車がドッキングします。これが操縦室にもなってる。

基地司令官はデスクとイスごと管制塔から下に降りています。
グラント博士
ピアース博士
トラバース機長
マーティン大尉
ニューマン航空士
ゼロ・エックス号の乗組員5人と挨拶となります。
イスごと移動してる乗組員5人。そのまま操縦室にセットされます。
歩くシーンは苦手な人形だからそうなってるけどモダンだとも思える。

最後にノーズ部分がドッキングしています。
これでようやく離陸の準備が出来たようです。
滑走路で離陸するようです。そうなるとロケットではないのか。
発進のジェット噴射はいい描写です。離陸しています。
さすがに離着陸用ギアを格納するシーンは省略してる。

飛行中のゼロ・エックス号内部にて。
怪しい男がいます。写真を撮ってます。軍事スパイらしい。
うっかりして足を装置に挟んでしまいます。これでゼロ・エックス号に不具合が出ます。

基地と無線連絡で脱出することになります。
基地では救助班出動とヘリコプターやジェット機が発進しています。

ゼロエックス号にて。
足から血を流してる怪しい男は自分でダイビングして脱出してる。
操縦室から海が見えて接近しています。緊急脱出カプセルで脱出する乗組員5人。
海に墜落して爆発炎上するゼロ・エックス号。
無事に着水してる緊急脱出カプセル。
溶暗になります。

会議にて。
事故調査報告書を認定する会議らしい。
サボタージュなのは間違いなくて事故からもう2年経過してるそうです。
事故調査報告書認定は全員一致で賛成してる。

それから8週間後に再びゼロエックス号が発射となる。これの賛否の決をとります。
今度は反対が1人いました。微妙な雰囲気になってます。
その1人は保安体制は不十分、国際救助隊のサポートが必要だと主張する。で、そうなります。

国際救助隊基地にて。孤島です。
おなじみのプールがあり階段がある。
火星調査、世界中が注目と新聞の見出しから全員そろって話しになってます。
基本的に人命救助専門で護衛はやらないけど今回はやるとなります。
スコットは基地。
バージルは大気圏内。
アランは宇宙空間。
の担当となるようです。ゴードンの出番はない。
会話からグレンフィールド基地と名前がようやくわかった。

出動となります。
おなじみのサンダーバード発射のシーンがたっぷり見れます。
1号の発進はおなじみですが3号の発進シーンはあまり見ない。ソファごと乗り込むようです。初めて見たような気がする。
ところで2号は5番コンテナを積んでます。
2号発進のシーンがいい。ジェット噴射がいいんです。

ゴードンは置き去りになってます。
それでミンミンがスパイの話しをする。そうなるとトレイシーパパはスパイ相手ならとペネロープを出動させます。

英国のお屋敷にて。
ペネロープとパーカー執事が登場。お茶の時間になってます。英国だから。
連絡を受けてFAB1でアメリカへとなります。
ペネロープは記者になるようです。

基地にて。
もうスコットがいます。ここで指揮をとるようです。
2号は着陸をしてます。この垂直ジェット噴射もいい。
3号は軌道に乗ったと言ってるスコット。
宣伝の必要はないから司令官に記者会見には出ないと言ってるスコット。記者会見は宣伝なんだ。なるほど。

記者会見にて。
ペネロープ記者がいます。ここの記者会見は有線でそれぞれ話す形式のようです。
17番のトラバース機長と話しをしてお守りのメダルを贈るペネロープ。
襟の裏につけて下さいと描写が入るのでこれは伏線だと思った。
乗組員5名でそのうち科学者2名、そんな話しもしている。

このへんでこの作品は未見だなと思った。全く見覚えがない。
見覚えがあったのはプラモデルだけでした。

3号は宇宙空間の軌道に乗ってます。

ピンクのロールスロイスは駐車場に止まっています。
ボンネットのフライングレディのマスコットがレーダーのように動いて何やら調べています。

発進60分前でゼロ・エックス号のドッキング作業になっています。
ゼロ・エックス号本体は自分で動いています。2年前とは違う。まあいいけど。

ロールスロイスの方は何か異常があったようです。
5番が偽者とわかります。どういうこと?。
そんなわけで本物のグラント博士を探してくれと連絡しています。

スコットがグラント博士を調べに来ます。
このグラント博士はあからさまに怪しい。いきなり変装をはがすスコット。立派な偽者でした。偽者はハンドガンを出してズラかります。

スコットから連絡を受けたペネロープがロールスロイスで出動する。
その前に本物のグラント博士の場所を知らせていてます。
ロールスロイスですが結構な危険運転でまわりのクルマが迷惑しています。で、偽者のクルマを追いかけます。

ゼロ・エックス号のドッキング作業は続いてます。
スコットから聞いて本物のグラント博士を救出の指令してる司令官。

本物のグラント博士は無事に乗り込んでいます。
お守りのメダルは役に立たないと投げたら発信機でした。それがオチかい。

カーチェイスにて。
偽者はクルマからボートに乗り換えて逃げる。
ロールスロイスはそのまま海に突っ込んでいます。
水上でも走ってるロールスロイス。今度は水中翼を出して猛スピードで移動する。

このへんはカットバックが激しい。
離陸するゼロ・エックス号。
ボートはヘリコプターの所へ着く。
基地の2号も発進しています。

ロールスロイスとヘリコプターは交戦中。
反撃するロールスロイス。十分に測的してラジエーターから銃身が出して撃ちます。
撃墜されて爆発炎上するヘリコプター。
これで一段落といった感じのペネロープ。遠くを飛行するゼロ・エックス号が見えています。

順調に飛行してるゼロ・エックス号。
成層圏に入ったのでエスコートしてる2号はもう引き返す。
翼を切り離すゼロ・エックス号。この翼は大気圏内だけで使うようで無線リモコンで基地に戻るようです。
それからノーズコーンを切り離し本体のロケット噴射で加速してるゼロ・エックス号。

宇宙空間のゼロ・エックス号。
エスコートしていた3号がゼロ・エックス号を確認して帰還する。

基地にて。
司令官からお礼を言われてるスコット。
2号もロールスロイスも戻ってます。
夜はスコットとバージルはペネロープとナイトクラブに飲みにいくようです。

国際救助隊基地にて。
帰還する3号。
無線連絡でスコットがトレイシーパパに今夜飲みに行く許可をもらってます。
アランもミンミンとナイトクラブに出かけようとするが基地を不在に出来ないと言われてる。ガックリしてるアラン。

夜です。寝ているアランは夢を見る。
ナイトクラブ スイギングスターに行くアラン。
まずはピンクのロールスロイスがやって来ます。乗り込むアラン。

空を飛んで宇宙空間へ行くピンクのロールスロイス。
火星を右に曲がったとこに人工衛星のナイトクラブ スイギングスターが見えてます。
まわりの宇宙空間にはクルマが駐車しています。パーカーは駐車場が広くていいと言ってます。

ナイトクラブ スイギングスターにて。
アランとペネロープ。
エレキバンドの出し物があります。
それからクリフ・リチャードJr.が出てきて歌になります。
バンドの名前はシャドウズというらしい。ドラムにそう描いてある。
ようやく歌が終わります。歌の途中ではギターがロケット発射していたりする。
ダンスになったら連絡が入る。出動となります。
ロールスロイスに乗ろうとしたら妙に遠い。それで地球に転落するアラン。ずっと落ちて国際救助隊基地まで落ちています。
目が覚めたらベッドからアランは落ちていました。それかオチかい。

普通の日の風景。
プールサイドの面々。宇宙ステーションの5号から連絡が入る。
地球とゼロ・エックス号の通信を傍受してる5号のジョン。
異常なし。ゼロ・エックス号は無事に火星に着陸した。

火星にて。
妙な形の岩が目立ちます。そこに火星探査車が登場。
4人乗ってます。
トラバース機長
マーティン大尉
グラント博士
ピアース博士

妙な形の岩のことは気がついてます。
グラント博士はそうなったのはちゃんと理由があると結構冷静。
で、サンプルを採取しましょう。撃って下さいとなります。何でそうなる?
マジで機関砲を撃って変な岩を粉々にする。
そうするとまわりの同じ変な岩が動き始めます。赤い一つ目のヘビのようなクリーチャーです。
赤い目が開いて口から光弾を発射してきます。
これは大変となる火星探査車。取りあえず逃げる。
回りはクリーチャーが大勢で光弾を撃ってきます。
必死こいて逃げてる火星探査車。直ちに帰還すると無線連絡してます。
ということは本体は火星上空に待機していました。

ドッキングまでまだ時間があるので反撃してる火星探査車。
機関砲撃ちまくりでクリーチャーを次々と片づけてます。凄いな。
それでも光弾が命中していたりします。

少し早めですがドッキングのために地上から離陸発進してる火星探査車。
無事に脱出しています。

国際救助隊の基地にて。
ビリヤードをやってまます。
火星探査車=MEVは無事に本体とドッキングしたと話すトレイシーパパ。
それでどうなったと話しになってます。
トレイシーパパは基地に電話してゼロ・エックス号が無事に戻れると聞いたとのこと。
6週間後に地球大気圏に突入する予定のゼロ・エックス号。
カレンダーが動いてあっという間にその日、9月2日になってます。

ゼロ・エックス号にて。
もう地球に接近して大気圏突入前になってます。
今更ですが乗組員はどうみても5人です。
基地と無線連絡して大気圏突入のカウントダウンになってます。

大気圏突入のゼロ・エックス号。
1号翼と2号翼が接近しています。無線リモコンを引き継いでるゼロ・エックス号。
このまま上手くドッキングするはずが2号翼ドッキングが失敗して2号翼は爆発炎上、ゼロ・エックス号も破損してもう代わりの2号翼もドッキング出来なくなります。

無線連絡して接続部が破損、緊急脱出カプセルも故障・・
この通信が5号に傍受されて国際救助隊本部に通報される。

国際救助隊基地にて。
5号のジョンからの連絡でサンダーバードが出動となります。
スコットとブレインズは1号。
バージルとアランとゴードンは2号。アランは救助装置の修理をやるらしい。

1号、2号が発進しています。2回目なので発進シーンの途中は省略しています。

基地にて。
墜落推定地点はクレイグスビル。小さな町のようです。
国際救助隊に無線連絡してます。向かっていると返事がある。
司令官は2号にゼロ・エックス号の位置を伝えています。
1号は基地に着陸しています。ここから指示をするようです。

2号はゼロ・エックス号に向かう。
ゴードンはアストラドームへ行けと言われてます。何だかわからん。
基地のスコットが2号を誘導しています。

司令官に説明してるスコット。
直接脱出装置を修理する予定らしい。制限時間は15分。これは大変。

2号はゼロ・エックス号を発見して接近する。
ゴードンはコンテナ上部からゼロ・エックス号にマグネットワイヤーを打ち込む担当のようです。
ゼロ・エックス号の前輪を下ろすように連絡する。
で、前輪を下ろすゼロ・エックス号。ここはちゃんと下ろすシーンが入る。

ゴードンはゼロ・エックス号の内部にマグネットワイヤーを打ち込む。
ワイヤーを伝ってアランがゼロ・エックス号に入り込みます。

無事にゼロ・エックス号に入ったアラン。あと4分30秒。
ゼロ・エックス号の乗組員は機長だけ残って他の乗組員は緊急脱出カプセルに入ります。機長が残ったのは自動操縦より自分が残って操縦した方がベターだからです。

必死こいて修理するアラン。基地からブレインズが指示をしてる。
手動で回すドライバーで配電盤のねじを外してるけどマキタの電動インパクトドライバーぐらい使えよと思える。この点は現実の方が進んでます。

修理は進んでるけどだんだんと高度が下がって地面が迫ってます。
クレイグスビルは避難完了と連絡が入ります。

配電盤にケーブルを接続完了となるとこでドライバーを落としてしまうアラン。
ゼロ・エックス号の方は出力を上げたらエンジンが爆発してる。
高度はかなり低くなっています。

最後の1カ所は手で直接ケーブルをより合わせています。
修理完了して脱出するアラン。
無事に緊急脱出カプセルは発射されます。

ゼロ・エックス号は墜落します。
墜落してからも止まらずに町を破壊し続けています。ここはなかなかのスペクタクルなシーンです。

緊急脱出カプセルはパラシュートで降下しています。

アランの方はケーブルが絡まって2号に収容出来ずに直接地上に下ろされます。
そうしたらピンクのロールスロイスが待っててくれる。
そのままナイトクラブ スイギングスターに向かいます。

ナイトクラブ スイギングスターにて。
アランとペネロープ。ヒゲで変装してるアラン。
そうしたら隣りのテーブルにもヒゲのトレイシーパパとスコットやバージルがいました。みんなでアランに大仕事を成功させておめでとうと祝福する。
これがオチかい。
エンドとなります。

後タイトル。
いきなり実写のマーチバンドが登場します。違和感があり過ぎです。『イエロー・サブマリン』(1968/2000年)かと思った。
クリフ・リチャードとシャドウズのクレジットもあります。
サンダーバードのテーマ曲を演奏して最後にTHE ENDの人文字になってます。
MGMのタイトル。


この作品はプラモデルからゼロ・エックス号を知りようやく映画を見て動くゼロ・エックス号を見れました。感慨深い。
そんなわけで普通のサンダーバードのよい作品でした。


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