『サヴァイヴィング ライフ -夢は第二の人生-』(2010年)
この作品は、ヤン・シュヴァンクマイエル監督、ヴァーツラフ・ヘルシュス、クラーラ・イソヴァー主演のコマ撮りアニメの不条理ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2010年 色々なプロダクション、カネがないのがわかります。チェコ作品
ランニング・タイム◆110分
原題◆Prezít svuj zivot (teorie a praxe)
プロット◆夢の女性と色々とある話しのようです。
音楽◆Aleksandr Glazunov、Jan Kalinov
BS193 WOWOWにて。
画質は非常によいです。
スクイーズ収録録画のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味なし。フルスクリーン。
音声は AAC 5.1ch
キャスト
ヴァーツラフ・ヘルシュス→中年のエフジェン/ミラン
クラーラ・イソヴァー→夢のエフジェニエ
ズザナ・クロネロヴァー→ミランダ夫人
エミーリア・ドシェコヴァー→口が悪いおばあさん スーパーエゴ
ダニエラ・バケロヴァー→ホルボバー精神分析医
ヤン・シュヴァンクマイエル監督の演出はよいと思います。
全体的に不条理に出来てます。
コマ撮りアニメですがクローズアップショットは普通の実写で撮ってます。
カメラが引いてフルショットになるとコマ撮りアニメになってる。
そういえばチェコといえばWTAのペトラ・クビトバの国ではないか。昔はチェコスロバキア、現在はスロバキアとは別の国になってます。
ペトラ・クビトバは腹が出てるのが気になるが背が高くて美人です。いいな。
番組一覧
Athanor
Asociácia slovenských filmových klubov (ASFK) (2010) (Slovakia) (theatrical)
C-Ga Film (co-production)
Ceská Televize (in association with)
Eurimages (funding)
他、何しろプロダクションが多い。予算がないのでこうなったようです。
コマ撮りアニメのヤン・シュヴァンクマイエル監督が出てきて前説があります。
予算がないのでシンプルな技法を使いました。
カットアウトアニメ=切り絵アニメにしました。
運搬費も最小限。俳優のギャラも削る。大半は写真を使って済ませた。
写真は食事をせず。食事=ケータリングを使わなくて済む。食事は結構なカネがかかる感じ。
でも実験映画ではないと言ってます。
ロトくじの当選番号をお知らせするクルマが通り過ぎる。監督はハズれたれたようです。ロトくじ用紙を破り捨てる。
この作品は精神分析コメディだと主張してる監督。コメディですが笑えませんと監督が言ってます。
監督は夢をメモしてアイデアにしてるようです。ですがこれをやり過ぎると発狂するらしい。
リヒテンベルクはこう言ってます。『夢とうつつが結びつけば人生は完璧になる』
前説を入れたのは尺が短過ぎたので長くするためだそうです。しかし2分30秒ではまだまだ少ない。
アニメを使えば尺が短くなる。実写映画より動きが速いからだそうです。
いきなり口のクローズアップショットが頻繁に入ります。
切り絵アニメですがこんな感じの作品は押井守監督作品で見たことがあるような。
→『立喰師列伝』(2006年)
タイトル
最初から飛ばしてます。スイカが割れたり、ビルが歩いたり・・・
卵を抱えて歩いてるパジャマの男エフジェン。ニワトリが見ています。
さっそく女性に声を掛けられるエフジェン。ミランと呼ばれています。
その側ではテディベアがチンポコを出してます。
卵を落とすと人違いですと言ってるエフジェン。
ここでも口のクローズアップショットが入る。
切り絵アニメでもアフレコは同じ俳優さんがやってるのか?多分やってると思う。
女性の頭には花が咲く。そんな描写も入ります。
ロトくじを買うエフジェン。
売店の店員はロト用紙は隣りの映画館にあると言ってもめてます。
チェコではインクの万年筆が使われて、クルマの拡声スピーカーはラッパ型。普通に機能すれば古く機種でもいいようです。
女性ですが着替えています。赤いタイトなミニスカートのスーツです。
美人です。どこの国でも美人はいます。イブと名乗ってます。
で、いきなりおばあさんに後から首を絞められてるエフジェン。
自宅アパートにて。
ミランダ夫人に首を絞められて起こされているエフジェン。
このミランダ夫人はメガネの婆さんです。このルックスで首を絞めたりするのでエフジェンが夢に走るのも無理はないと思わせます。
薬缶も古い。とにかくどの道具が使い込まれています。
ロトくじを何で買わないの?とミランダ夫人から責められてるエフジェン。
鏡を見ると首にあざがあるエフジェン。首を絞められたせいか。
オフィスにて。
キーボードとマウスを扱うエフジェン。仕事中のエフジェン。
チェコでもモニターはCRTではなく液晶になってます。これは意外だ。リースなのか?
隣りには同僚のメガネの太った男がいます。
エフジェンのモニターには表ソフト画面からイブが出ています。
隣りの同僚が居眠りをしてるとこから夢の話しになってます。
そんなとこに上司の怖そうなオッサンが犬を連れて戻る。犬は頭だけであとは人間。
同僚は7歳の頃に兵隊に追われる夢を見たと話します。
兵隊から逃げる道は1回だけしか使えない。そんな条件になっていたとのこと。
夢を見たくなくて一晩寝なかったら父から折檻されて母に病院へ連れていかれた。
医者からは消化にいい物を食べろと言われた。腹が張ると夢を見る。
そんなわけで夕食がお粥になった。それがオチかい。
その前は昼の残り物を全部食べていたとか。ケーキ等。
公衆電話にて。
自宅に電話してるエフジェン。仕事で遅れるから外食すると言ってます。
外ではさっきの犬がプードルとセックスしてます。ここにちゃんとボカシが入る。
食堂にて。
たらふく飯を食べてるエフジェン。グラーシュとは何だ?
自宅アパートにて。
ソファで寝てるエフジェン。ミランダ夫人が薬を飲ます。
トイレで思いきり吐いてるエフジェン。凄いな。
医者が来ています。エフジェンとは知り合いらしい。
大食いはいかんと医者が言ってます。
夢のことを聞くエフジェン。医者はそれは私の専門外だととり合わず。
エフジェンは夢が見たいと主張する。医者はドラッグはやめとけと言ってます。
それでも精神分析医を紹介する。性のセミナーで知り合ったとか。
精神分析医のホルボバー。
夢で、街中にて。
イブに会っているエフジェン。今度はエリシュカだと言ってます。
抱きつかれてるエフジェン。回りのビルの窓から手だけ出て拍手をしてる。
部屋に来てコーヒーを飲みましょうとエリシュカ。
いきなりエリシュカに顔を舐められてるエフジェン。
エリシュカの自宅アパートにて。
マジでコーヒーを飲んでます。お菓子も出てる。
LPレコードプレーヤーで音楽を流すエリシュカ。ダンスとなります。
エリシュカの手首には切った跡があります。全然驚かず自分にあると傷跡を見せるエフジェン。似た者同士だと喜んでます。
窓の外からは中を覗く大きな顔が見えます。
ダンスからソファに倒れ込んでキスになるエフジェンとエリシュカ。
そんなとこに隣りの部屋から男の子ペトルが泣いて出てきます。テディベアを抱いてます。
エリシュカは子持ちだったらしい。まあ普通はそうだな。
ペトルをあやすエリシュカ。エフジェンはそっと外に出る。
自宅アパートにて。
寝てるとこをスプーンで薬を飲まされてるエフジェン。これで目が覚める。
ホルボバー精神分析医のオフィスにて。
壁の額縁写真のオッサン2人がタバコとパイプを吸っています。
メガネのホルボバー精神分析医がタバコを吸ってます。
もうベッドに寝て話しをしてるエフジェン。
どうやら壁の写真はフロイトとユングのようです。そりゃそうなる。
この分析は簡単でと言ってるホルボバー精神分析医。
スイカや卵は妊娠のシンボル。
婦人用バッグは女性器のシンボル。
エフジェンは結婚25年で子供はない。セックスは月に1回。浮気はしたことがない。
夢を消したいのではなく夢を見たいと主張してるエフジェン。
ホルボバー精神分析医は欲求不満の夢だろうと診断しています。
何故か衝立の向こうで服を脱いでるホルボバー精神分析医。
いきなり鳥頭に素っ裸でエフジェンに乗ってるホルボバー精神分析医。精神分析治療の一環だと主張しています。
これは断ってるエフジェン。
街中にて。
外に出て映画館に入るエフジェン。窓口でロト用紙をもらおうとする。
しかしここには映画チケットはあるがロト用紙はないと追っ払われる。
オフィスにて。
コンピューターに向かってるエフジェン。
隣りの同僚は上司がいないと知らせる。隣りの部屋では犬がうるさい。
で、同僚はまた寝ています。
エフジェンも寝て夢を見る。
夢です。
アパートにて。
ダンスをしてるエリシュカとエフジェン。
エリシュカですが今度はエビュラと名乗ってます。
子供が入ってくるのが気になってセックスまでいかないエフジェン。
今度は息子はいないと主張してるエビュラ。
隣りの部屋を調べるエフジェン。テーブルにイスがあるだけの普通の部屋です。
しかし壁には額縁を外した跡があります。
片隅にテディベアがあります。テディベアを見せると抱きしめてるエビュラ。
今度はベルが鳴ってます。どうやら目覚まし時計のベルらしい。
今度は隣りのドアが開いて男が入ってきます。これがミランらしい。
いきなりテーブルの菓子を食べてエフジェンの首を絞めるミラン。
で、ペトルはどこにいる?と聞くミラン。
自宅アパートにて。
ミランダ夫人に起こされているエフジェン。寝坊しています。
またロトくじの催促をされています。
ホルボバー精神分析医のオフィスにて。
また話しをしてるエフジェン。ペトルが現れた・・・
何故か歯を抜くショットが入ります。痛そう。
やたら無意識という言葉を連発してるホルボバー精神分析医。
助けてくれ、もう3日も夢を見ていないと主張してるエフジェン。興奮してホルボバー精神分析医の胸ぐら掴んでます。
科学的に夢を見る方法はないと断言するホルボバー精神分析医。
そうなるとどうなる?→非科学的方法に走るわけです。
本屋にて。
ここに入るエフジェン。本屋のオッサンが色々と喋る。夢に関する方法はオカルトだとか・・・。
カネは出すと言ってるエフジェン。
外に出るエフジェン。
巨大なヘビが出てきます。走ってる男を丸飲みする。
ロトくじの当選番号を発表してるクルマが通る。当たったのかエフジェンはクルマを追って走る。
トランクをもらってます。中には札束がぎっしり入ってます。
それから窓から巨大な手が出てきて走ってる男を捕まえる。
路面電車にて。
終点ですよと起こされているエフジェン。
運転手は弁当を食ってます。ボタンを吐き出してそれが山になってます。
街中にて。
乳母車を押してるおばあさんがいます。乳母車には古新聞が入ってます。
例のアパートにて。
違う女が男に乗ってセックスしています。
やって来たエフジェンですがこれにはビックリ。ここにいた女は高級アパートを買っていなくなったと説明してる女。
ミランが現れます。中の女のポン引きなのか?、料金を中抜きしています。
絡まれてるエフジェン。オレの子供を殺したと絡まれてる。
ナイフを出したミランは積み木に滑って点灯してストーブに頭をぶつけて死に至る。
自宅アパートにて。
ロトくじ当選番号発表をTVで見ているエフジェンとミランダ夫人。
TVは薄型ではなくCRTでワイドでなく4:3の画面です。
食い入るように見ているミランダ夫人、寝ているエフジェン。
それでも当選したら何に使う?と聞くエフジェン。使い道はいくらでもあると主張するミランダ夫人。色々と山ほどあるようです。
ハズレです。ロト用紙を破り捨てるミランダ夫人。
ホルボバー精神分析医のオフィスにて。
ミランはペトルの父親らしいとそんな話しになっています。
エフジェンの父親の話しになっています。幼い頃に父親は消えた。
動機についてしつこく聞いてるホルボバー精神分析医。ミランはエフジェンに似ているかも聞いてます。
自分に似てると答えるエフジェン。
壁の額縁写真ですがよい診断をすると拍手をしています。
それでフロイトとユングですが当然仲が悪い。盛んにドツキあってます。
父親はいなくなり母親はよく覚えていないと主張してるエフジェン。
母親の手だけは覚えいるらしい。赤いマニキュアがしてある。
4本のロウソクを立ててあるイチゴケーキ。
カミソリで脱毛をしていた母親。
泳ぎを教えてくれた母親。上手くいかずに未だに泳げないエフジェン。
4歳の時に父親がいなくなった。賭事への執着、排泄物・・・
街中にて。
おもちゃトラックの荷台にハンドガンがたくさん並べてある。発砲しています。
エフジェンは本屋に来てきます。ショーウィンドウにお目当ての本があります。
『夢 その操作法』
中に入り主人と交渉するエフジェン。この本は初めて見たと言ってる主人。
100コルナと表示されてるがそれでは売れないと主人。
そんなこんなで本を高値1000コルナで買い取ります。
1000コルナ紙幣を出すと肖像がオッサンではなくあの女性エフジェニエになってます。
主人が紙幣を調べると偽札ではないが肖像のみが違う。
この女性の顔を知らないか?聞かれて知らないと答えてるエフジェン。
そうなると希少品となると思い込んでる主人。他にもあればいい値で買い取りますと言ってる。
オフィスにて。
仕事中なのに本を読んでるエフジェン。同僚はいつものように寝てる。
本の内容は、近くのバーでワルツが流れてる。普通の小説らしい。
同僚は上司が来たのに気がついた起きています。エフジェンにも教えてる。
しかしエフジェンは本を読み続ける。
アヤメの根をくわえて眠る。そうなると・・・
いいとこで上司に本を取り上げられるエフジェン。抗議しています。
説教する上司。本は犬がくわえて持っていく。
路面電車にて。
降りるエフジェン。
駅のロッカーにて。
ロッカーのトランクから紙幣を少し取り出すエフジェン。
紙幣は全部例の女性の肖像です。
近くに乳母車のおばあさんがいたりします。何か言ってます。
おばあさんは掃除をしてゴミを乳母車に入れてる。
本屋にて。
エフジェンを紙幣を主人に売ります。普通の紙幣で買い取ってる主人。
同額なのか高値なのかはよくわからない。
これはいい商売といった感じのエフジェン。
巨大なヘビがまた出ています。微妙にサイズが短い。ツチノコなのか?
『アトリエを貸します』そんなとこに来てるエフジェン。
大家のオッサンと鳥頭で裸の女性がいる。
まずは下見です。
裸電球で雑然とした感じのアトリエです。アトリエと言うより物置のような感じです。ここを借りるエフジェン。
自宅アパートにて。
ボーナスが出たとミランダ夫人に紙幣を渡すエフジェン。
それで母さんの形見はどこ?と聞くエフジェン。バザーに出すとか適当なことを言ってます。
形見の品をを探して調べるエフジェン。
赤い靴があります。あのわに皮のバッグがあります。名前が入ってる。エフジェニエ。
アトリエにて。
ソニーのCDラジカセを買込んでいる。箱から出してセットする。
パジャマに着替えて薬を飲んでCDラジカセで音楽を流しわに皮バッグの取っ手をくわえて眠るエフジェン。これで目的の夢を見られるようです。
夢にて。
パンを積んだトラックが通過すると屋外のベッドで起きるエフジェン。
わけのわからん世界になってます。また乳母車のおばあさんがいたりします。
おばあさんにエリザベタはどこにいると聞いてるエフジェニエ。
本名をまだ知らないの?と言われてるエフジェン。
私はカネでは動かないとわけもなく偉そうなおばあさん。
アパートからあの女性が呼んでます。そこへ行くエフジェン。
アパートにて。
再会をしています。回りのビルの窓から赤いマニキュアの手が拍手しています。
いい物が用意してあると見せられるエフジェン。4本ロウソクのイチゴケーキ。エフジェンへとカードがあります。
私の名前はエフジェニエだと言ってる女性。
夢は第二の人生、第一の人生かも・・・
そんな話しになってます。
オフィスにて。
サングラスのミランダ夫人がやってきます。メガネを持ってきたとエフジェンに渡すが別人です。
隣りのいつも寝ている同僚が説明する。エフジェンは納得ずく同意の元に解雇された。
夢にて。
ベッドのエフジェンとエフジェニエを窓から覗いてるおばあさん。
エフジェンはいい気持ちになってます。
自宅アパートにて。
医者と相談してるミランダ夫人。
まあそんなに心配しないでと無難なことを言ってる医者。
夢にて。
もう妊娠してるエフジェニエ。夢なので話しが早い。
子供はエフジェンと名付けると言ってるエフジェニエ。
街中ににて。
ミランダ夫人はエフジェンを尾行する。
エフジェンをビルに入りエレベーターで3階に行く。
ホルボバー精神分析医のオフィスにて。
いつもの会話になってるエフジェン。
あなたの母親の名前は?からアニマの話しになってます。男性の心にある女性的な要素・・。
女性の名前がイブから色々と変わって母親の名前になったと推測してるホルボバー精神分析医。
額縁写真のフロイトとユングは不仲でドツキあってます。
うぬぼれの強い超自我が出てくる。それが乳母車のおばあさんらしい。
ロビーで待ってるミランダ夫人。
エフジェンが出て行きます。で、突撃するミランダ夫人。
ホルボバー精神分析医のオフィスにて。
ここに入るミランダ夫人。愛人だと思ってるミランダ夫人。
どちら様?、エフジェンの妻ですと話しが始まってる。
浮気から病気なのか?と話しは進む。
どんな夢?と聞かれて守秘義務があるからダメですと一応断ってるホルボバー精神分析医。結局話しています。
アトリエにて。
いつもように寝ているエフジェン。
尾行してきたミランダ夫人を窓から中を見ています。
夢にて。
出産してるエフジェニエ。生まれます。話しが早い。
お産婆さんはあのおばあさんです。
ここで赤ん坊にもボカシが入ってます。ここまでくるとマジで病的です。この映画より日本の映倫の方が病的です。
赤ん坊をほっぽり投げてるエフジェン。可愛がってるつもりらしい。おばあさんがあきれてる。
おばあさんですが、私は法皇でナポレオンでカール・マルクスだと主張しています。とにかく偉いらしい。
本屋にて。
また紙幣を換金してるエフジェン。
自宅アパートにて。
ミランダ夫人にボーナスを渡すエフジェン。
街中にて。
ミランダ夫人はどこへ行く?
アトリエにて。
ミランダ夫人は合い鍵が用意してるようで入り込む。
エフジェンと同じ手順で夢を見るミランダ夫人。
夢にて。
パンを積んだトラックが通過すると屋外のベッドで起きるミランダ夫人。
走ってる男が巨大掃除機に吸い込まれています。
乳母車のおばあさんがいます。乳母車にはストーブが入ってる。
おばあさんに質問をするミランダ夫人。エフジェニエをご存知ですか?幼子がいてわに皮バッグを持っています。
エフジェニエが子供を連れてやって来ます。ミランダ夫人と遭遇する。
みんなで泣いたりしています。わけわからん。
おばあさんは泣いていない。第10ハウスというとこに向かってます。わけわからん。
アトリエにて。
目を覚ますミランダ夫人。わに皮バッグを持ち出してます。
そんなとこにエフジェンがやって来ます。ズラかるミランダ夫人。
エフジェンはいつも手順で夢を見ようとする。わに皮バッグがありません。
わに皮バッグを必死で探すエフジェンを外から見てるミランダ夫人。
エフジェンが荷物をかき回していたら写真があります。エフジェニエとペトルと顔がブレてる男。これはビックリのエフジェン。
パジャマのまま大家のところに行って質問してるエフジェン。
写真を撮った場所を聞いてます。知らないと大家。撮ったのは以前住んでいた写真家フィケイズじいさんで老人ホームにいると答える。
老人ホームにて。
巨大リンゴが転がったりしてます。
フィケイズじいさんは男頭の巨大ヘビに瓶に入ったカエルを食わせています。
面会するエフジェン。ミランよく来たなと言われてます。
しかしミランは40年前に死んだと言うフィケイズじいさん。
うり二つだと言われてるエフジェン。
この写真に見覚えは?と聞くエフジェン。
美しいエフジェニエ。男はミラン。子供はペトル。
写真を撮った数日後にミランは死んだ。そうなるとペトルはエフジェンのことらしい。
エフジェンは父と仲が悪かった。エフジェンの名前はずっと引き継がれていた。
ミランの本名はエフジェン。ペトルも本名はエフジェン。そうなっていたらしい。
ミランはおもちゃの積み木につまずいて机かストーブに頭をぶつけて死んだ。そのまんまです。
美しいエフジェニエは頭がどうかしていた。
子供が産まれるとミランに構わなくなった。寝室に鍵をかけ息子ペトルとこもった。
彼女をペトルがミランにを殺したと思い込みペトルを見張り続けた。
それでどうなった?と聞くエフジェン。
2人は浴槽で手首を切った状態で見つかった。エフジェニエは死亡。ペトルは助かる。
フェデリコ・フェリーニ監督の『甘い生活』(1960年)がお気に入りで50回は見ていたエフジェニエ。何でそうなる?。
ところで私は『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984年)がお気に入りで50回以上見ています。
ホルボバー精神分析医のオフィスにて。
いつものように話しをしてるエフジェン。手首の傷のことを初めて知って何で言わないと言ってるホルボバー精神分析医。
そんなこんなでこれで治療は完了だと言ってるホルボバー精神分析医。
どうしたらいいんですかと聞くエフジェン。母の子供を清算しそれによって私自身が清算された。私が殺したミランは実の父だった。出来た子供は私自身だった。
普通のエディプスコンプレックスとは違うと評してるホルボバー精神分析医。
それでミランダ夫人が来たことを話すホルボバー精神分析医。
全てを話したと言ってます。
自宅アパートにて。
帰宅するエフジェン。靴からサンダルに履き替える。
ミランダ夫人は私かあの女なのかとそういう話しをする。わに皮バッグを見せる。
わに皮バッグを受け取りサンダルから靴に履き替えて外に出るエフジェン。そうなるようです。
ミランダ夫人は泣き崩れる。
アトリエにて。
わに皮バッグをくわえて夢を見るエフジェン。
夢にて。
おもちゃのヘリコプターが次々と卵を落とす。次々と割れてる卵。
エフジェンはエフジェニエが待つアパートに向かう。
アパートにて。
エフジェニエを呼びます。いない。
おもちゃの戦車がボタンを発射してボタンが山になってる。
エフジェニエを探すエフジェン。鍵が掛けられたドアを破るエフジェン。
そこは浴室でした。
浴槽に手をかけるエフジェンですが何故か小さくなっています。
ようやく浴槽を見ると血の海でエフジェニエが死んでます。カミソリで手首を切ってます。
エフジェニエが目を開ける。死んでいなかったの?
ペトル泣かないで、これは夢よと言ってます。
エフジェンに泳ぎを教えるエフジェニエ。1,2,3と掛け声をかける。
血の海で泳ぎ続ける小さいエフジェン。1,2,3の掛け声が聞こえています。
エンドとなります。
そんなわけでヤン・シュヴァンクマイエル監督らしいよい作品でした。
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